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2021 Jリーグ 第23節 札幌ドーム アウェー 北海道コンサドーレ札幌戦

2021 Jリーグ 第23節 札幌ドーム アウェー 北海道コンサドーレ札幌戦

写真は「DAZN」中継映像から引用

オリンピックによる中断期間が終わって久々に再開するリーグ戦はアウェーでの札幌戦。ブログ書くのも久しぶりですが残りシーズンも引き続きよろしくお願いいたします。

さて、試合の話に入る前に中断中の話になりますが、しばらくリーグ戦が中断している間、夏の移籍ウインドーで少し選手の入れ替えがありました。

  • 酒井宏樹選手がフランス、マルセイユから完全移籍で加入
  • 江坂任選手がJ1 柏から完全移籍で加入
  • アレクサンダー・ショルツ選手がデンマーク、FCミッティランから完全移籍で加入
  • 平野佑一選手がJ2水戸から完全移籍で加入

一方で、武藤雄樹選手が柏レイソルに完全移籍、杉本健勇選手、武田英寿選手がそれぞれ横浜F・マリノス、FC琉球に期限付き移籍するなど、出場機会を求めて移籍する選手も数人。リカルド・ロドリゲス監督が目指すチームの完成形に向けて必要な選手を補強。補強すれば人員の整理も必要ということで残念ながら袂を分かつ選手もいれば、成長を期待されて期限付き移籍という選択肢をとる選手も。

オリンピック代表での活動が終わったばかりの酒井さん、つい先日隔離期間が終わってチームに合流したばかりのショルツさんが本格的に試合に絡むのはもう少しだけ先の話だと思いますが、江坂さん、J2水戸で移籍直前までレギュラーとして試合に出続けていた平野さんあたりはコンディション的にはいつでも試合出場が可能でしょう (とはいえチームに合流して十分なトレーニングの時間があったのは江坂さんだけですけども)。あとはチーム戦術への順応次第というところですが、この辺も踏まえて今節のスタメンがどうなるのかは注目ポイントでしょう。

また、中断期間の話でいえば、試合前、6日に行われた定例会見でリカさんは、

「オリンピック期間中はオリンピック代表に招集されている選手が不在でしたし、違和感などを抱えてトレーニングができなかった選手もいたりしましたので、私が期待したほど積み上げることができませんでした。新型コロナウイルスの影響で二部練習ができないこともありました。攻撃で押し込んだ形のトレーニングなど、できたこともありましたが、満足のいく形にはなりませんでした」

中断期間中に思ったよりも戦術的な上積みができなかった、ということを結構ストレートにおっしゃってましたし、また武藤さん、杉本さん、武田さんの移籍、および期限付き移籍に関してもちょっとネガティブな感じ(要するに補強はされているといってもすぐにフィットするかはわからない状況で主力級が3人も抜けるってのは想定外だったよねという話)で捉えているようで、外野からクラブの補強などを見ている我々と、実際に現場で指揮を執っているリカさんの感じている現状に対する温度差みたいのは感じます。

その意味では中断明けの初戦となる今節がどういう内容、結果になるのかというのは残りのリーグ戦を考える上でも非常に重要なものとなりそうです。

スターティングラインナップ

2021 Jリーグ 第23節 札幌ドーム アウェー 北海道コンサドーレ札幌戦 スターティングラインナップ

さて、今節のスタメンは、最終ライン、左からウガ、槙野さん、岩波さん、西さん。ダブルボランチに伊藤(敦)さんと柴戸さんを配置。左SHに明本さん、右に関根さん、トップ下に新加入の江坂さん、1トップに興梠さんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブのメンバーとしては福島さん、大久保さん、金子さん、汰木さん、阿部ちゃん、ユンカーさん、それに塩田さんが控えます。

気になったところとしては小泉さんがベンチ外だったこと。達也さんや山中さんがベンチ外なのもまぁ意外ではりましたが、小泉さんを帯同させないというのは思い切ったなと。ベンチ外になっている理由がコンディション面など何かしら不具合があったのか、それとも単純にアウェーは少しお休みさせて次のホームゲームに向けて温存したのか、その辺は試合前後のインタビューなどでも触れられていないためわかりませんが、そのかわりとして江坂さんが小泉さんのポジションを担うことに。

個人的には小泉さんと江坂さんを 4-2-3-1 の2列目、あるいは 4-1-4-1 の2列目センターに並べて共存させるみたいのを想像して楽しみにしていたので、江坂さんが先発するなら小泉さんと同時起用したオプションを見てみたかったってのはあるんですが、少なくとも今節はお預けとなりました。

あとウガ、明本さんの左サイド縦関係は、札幌の攻撃時の立ち位置のとり方から逆算して、最悪5バックに移行する形になっても明本さんの運動量でなんとか押し込まれたままの状況になるのだけは避けたい、みたいな意図は感じられました。これは前回、埼スタでの対戦時に5バックで守った結果押し込まれた反省もあるのかもしれません(その時は右サイドにいた関根さんが落ちる形でした)が、どういう守備戦術で対応するのかも気になるところ。

対する札幌は、最終ライン左から福森 晃斗選手、宮澤 裕樹選手、田中 駿汰選手。ダブルボランチに深井 一希選手と駒井 善成選手。左のWBに菅 大輝選手、右にルーカス・フェルナンデス選手。2シャドーにチャナティップ選手と金子 拓郎選手を配置し、1トップに小柏 剛選手という並びの 3-4-2-1。GKは菅野 孝憲選手。おなじみミシャさんの可変スタイルをベースに、素早い攻守転換と前線からの積極的な守備で試合の主導権を握りにくるアグレッシブなサッカー。

札幌は攻撃時には前線に5枚が張ってくる形になるため、4バックでの守備ブロックを採用しているウチとしては人数的にできるミスマッチをどう解消するか、逆にボール保持時には相手の積極的なプレスをどう外してボールを前進させるのか、その辺に注目しつつのキックオフ。

かみ合わない前半、後半は守備を修正するも2失点目が重くのしかかる

今回は手短に。まず全体を通した個人的な感想としては試合終了直後につぶやいたこれですね。

コンディションに関してはあくまで外から見ているだけなので本当のところはわかりませんけども、ここで言うコンディションは疲れとかではなく、試合勘の方ですかね。正直今節の浦和は全体的に精彩を欠いたように見えました。ボール保持時、各選手の立ち位置修正に関して、その精度も速度も足りないように見えましたし、ビルドアップでボールをほとんど前進させられなかったのはこれが大きな要因でしょう。

札幌は縦に勢いを持ってプレスに出てきている時はかなり厄介で、今節のようにウチのボランチ、SH、SBに対してきっちりマークを決めてボールホルダーに対してプレスに出てこられたとき、周囲の選手が素早く相手守備のベクトルをずらす方向、簡単にいえば横方向の近いにサポートする立ち位置をとってあげないと、ボールホルダーは相手に背中を向けて背負うしかなくなってしまいます(もちろん相手を背負っても江坂さんあたりが1度か2度やっていたみたいに、1対1の局面を個で打開して前向いちゃえばいいんですけども、立ち位置で相手より優位性を作るというコンセプトからすればそういうこの能力に依存したやり方は本末転倒)。

加えて周囲の立ち位置のとり方が遅いことでボールを受ける選手は次のプレー選択が遅れますので、札幌としてはプレスに出てきやすくなっちゃうという悪循環もあって、結果として札幌の守備がハマってしまう流れに。

札幌は、以前の対戦でやっていたみたいな、フルコートマンマークみたいな、とにかくフルコートでガンガン前から追ってくるみたいなやり方はせず、うまくタイミングを見ながら強度を出すときは一気に連動して出てくるみたいなかなり洗練された守備を実行してきていて厄介でした。

正直ペース考えずにガンガンきてくれれば後半落ちるかなと思ってたんですけども、甘くなかった。後半、少し札幌の強度が落ちて押し込める時間帯も作れましたが、選手交代などでうまく強度を回復し、しのがれてしまいましたし、さすがにアップデートされていますね。

一方で、ウチがボール非保持の状況、守備面に関してですが、特に前半はほぼハマりませんでした。これは前述した相手ボール保持時の並びに対して人数的なミスマッチが関係していて、札幌は極端な話、ボール保持時は後ろ4枚に前が5枚、中央に1枚だけボランチが残るっていう形になりますけども、まず前線5枚の両翼は思いっきり幅をとるので、4バックで守るウチとしてはサイドのスペースをケアするため素早いスライドでの対応が必要になります。

ちなみに前回、埼スタで対戦した際はこれに対してウチは途中からSHの1枚が最終ラインに落ちる形で5バックにして人数を合わせたんですが、今回はそのやり方はせずに4枚のまま対応。これは前回5バックにしたら押し込まれて重心がかなり後ろがかりになってしまったこともあり、それを嫌ってのことと想像します。

ウチの守備ブロックは 4-4-2 なので、相手2CBのボール保持に対してボランチの一枚が落ちる3枚回しにされると当然2トップだけでは規制ができません。最終ラインに落ちる相手ボランチがウチの2トップの間にポジションを獲るため、ここを消そうとウチもボランチが出ていくいくわけですけども、5枚で張られてラインを上げにくい最終ラインに対して前線だけが前プレに出て行ってしまうと、その裏で深井選手や2列目から落ちてくるチャナティップ選手あたりに付けられたときに前線が一発で裏っかえされちゃったり、あるいは明本さんが積極的に前からプレスに出ていったときに明本さんが空けた裏のスペースを使われてプレス外されるっていうシーン(ウガは対面のルーカス・フェルナンデス選手の対応で明本さんが空けたスペースをケアしに出て行けない状況でしたし)が多く、結果として札幌に最終ライン前面で起点を作られ、押し込まれる展開になってしまいました。

失点に関して、1失点目はセットプレーからでしたが、これは札幌のデザインされたセットプレーに対してウチは完全にしてやられた感じ。ウチのセットプレーの守備はゾーンディフェンスですが、札幌はそのゾーンの外、ファーサイド側からなだれ込んでくる感じで入ってくるところに、福森選手の正確なキックをピンポイントで合わされた形。ゾーンで守っているウチとしてはあの入り方されるとマークを捕まえるのは難しいですし、ストーンの位置にいた江坂さん、ニア寄り中央においた槙野さん、岩波さんっていう一番高さのあるところを飛ばした裏を狙われてしまったのでちょっとノーチャンスでしたね。

ミシャさんがこういうセットプレーを丁寧に仕込んでくるようなイメージはあまりないので、この辺は四方田さんあたりの手腕なのかもしれません。連動した強度の高いプレスで主導権を握られ、押し込まれたところでセットプレーから失点と、立ち上がりに関しては完全に札幌に持って行かれた感じで、ここからどう修正するかという前半になってしまいました。

前半の飲水タイム後に少し守備ブロックの作り方を変えたような予兆がみえて、実際には後半立ち上がりから明確にこうなったんですけども、4-3-3 にして相手のビルドアップに対し人数を合わせることでプレスのかけ方を少し整理した結果、後半立ち上がりに少しウチの時間帯を作ることができました。ここで試合の主導権を奪い返し、あわよくば同点にできていればと思いますが、折角のよい流れをぶっ壊す失点が58分。

右サイドで西さんからのボールを受けた柴戸さんがプレー選択に迷ったところを深井選手とチャナティップ選手に挟み込まれるような形でボール奪取されたところから、裏に抜けた小柏選手にロングフィード。槙野さんが対応しますが、うまくボールを流しながら槙野さんとボールの間に身体を入れてキープした小柏選手にペナルティエリア内まで持ち運ばれると、逆サイドに流し込むシュートを決められて2点ビハインドの状況に。

攻めがかっている状況で最悪のボールの失い方をし、裏に仕掛けた小柏選手に対する槙野さんの対応が少し遅れて後手を踏んでしまったことが重なり、ほぼフリー、GKと1対1の状況でシュートを打たれる状況になってしまったので、西川さん的にはどうしようもなかったと思います。折角後半はいい立ち上がり方したかなと思ったんですけども。

で、60分過ぎくらいから札幌が少し運動量落ちて出足が鈍った時間帯があって、このタイミングで2点を追うウチはここで興梠さんからユンカーさんにスイッチ。66分にコーナーキックの流れからゴール前に残っていた岩波さんへのフィードを頭で落としたところから明本さんが左足ダイレクトでうまく叩き込んで1点を返しますが、ウチの反撃もここまで。

後半アディショナルタイムには途中交代で入っていた汰木さんからのクロスをユンカーさんが無理矢理気味に当てたヘディングシュートがポストに当たるシーンもありましたけども、全体としてはそこまで決定機を作れたわけでもなく、選手交代でうまく全体の守備強度を回復した札幌にうまく抑え込まれたまま試合終了。リーグ戦再開後の初戦は悔しい敗戦でのスタートとなりました。

さて、色々と問題点もありましたけども、長い中断から空けたばかりの初戦、この1試合だけでどうこう言えるようなものでもないと思います。週末にはホームで鳥栖戦、そこから天皇杯、ルヴァンカップを挟みつつ、8月は週に2試合の連戦が続きますので、その中で問題点を修正しつつ、コンディションを上げていってもらえればいいかなと思います。

うまく行けばショルツさんや酒井さんも徐々に試合に絡み始めるでしょうし、水戸から加入の平野さんも早いところ見てみたいし、色々と楽しみな点もありますので、焦らず見守ろうと思います。

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試合ハイライト

試合データ

観客: 8,330人
天候:屋内 / 気温 25.9℃ / 湿度 61%
試合結果:札幌 2-1 浦和(前半1-0)
レッズ得点者:明本(66分)
警告・退場:岩波(警告×1/異議)
主審: 谷本 涼 氏
順位: 8位(10勝8敗5分/勝点35/得失点差±0)

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