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2021 Jリーグ 第5節 埼玉スタジアム2002 北海道コンサドーレ札幌戦

前節はアウェーでマリノスに完成度の差を見せつけられる形で3失点の敗戦。同じ週、横浜FC戦で今シーズン、リーグ戦初勝利した喜びがぶっ飛ぶ感じになってしまいましたが、新しいことにチャレンジする過程ではこれも耐えなければならない試練。

とはいえ、前節終了時点でリーグ戦4試合戦って獲得できた勝点は「4」と、スタートで出遅れていることは事実。そんな状況でミッドウィークの水曜日、ホームに戻っての第5節は札幌戦は、なんとか勝点をひとつでも積みたい試合となりました。

2021 Jリーグ 第5節 埼玉スタジアム2002 北海道コンサドーレ札幌戦

ホームゲームだったので現地で観戦してきましたが、平日の夜ですし、結果も引き分けでしたので、観てきた中で覚えている範囲で簡単にまとめたいと思います。

スターティングラインナップ

2021 Jリーグ 第5節 埼玉スタジアム2002 北海道コンサドーレ札幌戦 スターティングラインナップ

さて今日のスタメンは、最終ライン、左から山中さん、槙野さん、岩波さん、阿部ちゃん。ボランチに小泉さんと金子さん、左のSHに汰木さん、右に関根さん、2トップに明本さん、杉本さんという並びの 4-4-2 スタート。GKは西川さん。サブのメンバーとしては達也さん、伊藤(敦)さん、大久保さん、柴戸さん、武田さん、武藤さん。それに彩艶さんが入りました。

最初スターティングラインナップをみたときに岩波さんをサイドに出して阿部ちゃんが真ん中なのかなと思ったんですが、阿部ちゃんが右のSBに入る形でした。この辺、攻撃時に5枚が前線に張ってくる札幌に対して、こちらも後ろを5枚、関根さんを阿部ちゃんの横に落とす形で対応していたので、それを見越して、どちらかというと3バックの右、という感じの使い方だったんだと思います。

ウガが前節のプレーでどこか痛めたのか、単純に連戦なのでお休みさせたのかは試合前の段階では情報がなくてわかりませんでしたがベンチ外(試合後の監督コメントで前節の接触による軽い負傷とのことでした)。金子さんと関根さんは今シーズン、リーグ戦初スタメンですね。あと小泉さんがボランチでスタートするのも初と、色々と試行錯誤している感じは伝わってきます。

対する札幌は、最終ライン、左から福森 晃斗選手、キム ミンテ選手、田中 駿汰選手。ボランチに宮澤 裕樹選手と深井 一希選手。左のWBに菅 大輝選手、右にルーカス フェルナンデス選手を配置。2シャドーに駒井 善成選手と金子 拓郎選手、1トップにアンデルソン ロペス選手という並びの 3-4-2-1 フォーメーション。GKは中野 小次郎選手。

札幌は前節予定されていた対ガンバ戦が中止になった影響で、中6日と少しゆとりのある日程。それもあってか、メンバー的には直近の広島戦と同様。GKだけ菅野選手からルーキーの中野選手に変更されただけですかね。

守備に関しては割り切りもみえる5バックで

先にちらっと書きましたけども、札幌は攻撃時、前線に1トップ2シャドーと両ワイドのウィングバックが5枚張ってくる形になるため、4バックでブロックを作るウチにとっては両サイドで相手にスペースを与えることになります。札幌のビルドアップ自体、ウィングバックに幅をとらせておいて、サイドチェンジによる左右への大きな展開によってサイドで数的優位を作ってくるため、4枚で守る場合はスライドが遅れると危険。

試合開始直後はオーソドックスに 4-4-2 でブロックを作っていましたが、前半の15分過ぎくらいからですかね、阿部ちゃんの右側に関根さんが落ちる形で 5-3-2 ブロックに変更、さらに時間経過と共に杉本さんだけが最前線に残る、5-4-1 ブロックへとシフトしていました。関根さんが落ちるようになったのは飲水タイムより前だったと思いますので、ベンチからの指示と言うより選手間で判断したんですかね。関根さん的には守備で最終ラインまで戻って攻撃ではサイドを出ていかないといけないので相当大変だったと思いますが、まぁあれです関根さんは根性あるので大丈夫っていう判断だったのでしょう。

ただ、やはり少し後ろが重たくなった印象はあって、中盤でのセカンドボール回収は札幌の方がスムーズでしたし、ちょっともったいないなと思ったのは、相手がボールを下げた時にプレスのスイッチ入れて前が追い込み、相手に蹴らせているにもかかわらず、それを回収できずに相手に納められちゃうみたいなのが特に前半は多く、相手に押し込まれる時間帯が長くなっちゃました。

一方、ビルドアップに関しては、基本的には小泉さんが前、金子さんが後ろという縦関係。杉本さんと明本さんの関係は、杉本さんが少し落ちてポストプレー、明本さんは杉本さんを追い越しつつ相手ディフェンスラインを縦に引っ張る意識が見てとれました。

札幌の守備が人に対して積極的に出てくるので、無理につながず、杉本さんを狙って蹴るシーンも多かったですが、この辺もある程度割り切ってやっていたのでしょう。その関係で杉本さんと明本さんの立ち位置も杉本さんがトップ下っぽく、明本さんが最前線にいるシーンも多かったですが、この縦関係は状況によって入れ替わったり、明本さんがサイドまで流れて杉本さんが中央にいたりと、この辺はかなり流動的に動かしながら、なんとか相手ボランチ裏でボールを受ける立ち位置は獲れていたんじゃないかなと思います。

一方でボランチのところは相手のマークがきっちりタイトについてくるのでなかなか小泉さんが余裕を持ってボール保持するシーンは少なかったです。小泉さんが高い位置に出ていったら金子さんが後ろでバランスをとったり、2人のポジションの取り方はお互いに考えながらやってるなという感じではありましたが、中央で小泉さんに入ったところを狙われて潰されたところからカウンターみたいなシーン(25分くらいにこの形で奪われたところから金子選手のミドルがポストに当たったシーンなんかは心臓止まるかと思った)も何度かあって、ちょっと難儀していましたね。

それでも前半の終了間際の時間帯には押し込んだ時間帯もあって、40分過ぎくらいでしたか、中央で楔のパスをミスって相手カウンターが発動しそうなところを関根さんが気合いで再奪取したところから、左サイドで作り直して汰木さんのクロスに杉本さんの頭っていうシーンは、相手GKのビッグセーブで得点には至りませんでしたがシュート自体は完璧な決定機でしたし、この辺は紙一重。こういうのが決まるようになると杉本さんの覚醒が待ってる気もしますが。

後半も札幌ペースでスタート、全体的には引き分けが妥当な内容

後半立ち上がりは札幌ペース。後半開始早々にCKの流れからルーカス・フェルナンデス選手のクロスにゴール至近距離から頭で合わされたシュート(CKの流れで前線に残ってた田中選手だったかな)を西川さんが足で弾いたシーンなんかは、一瞬終わったって思ったくらいの相手決定機でしたし、西川さんいなかったら失点してましたね。なので、札幌視点でみれば、決定機を逃しまくって勝点2を失ったって印象かもしれません。

選手交代はすべて後半。まずは53分に関根さん→達也さんとして右SHをリフレッシュ。関根さん、前述したとおり守備に攻撃に大忙しでしたのでこの辺でフレッシュな達也さんにバトンタッチ。達也さんに関しても、守備の仕方としては関根さん同様、最終ラインまで落ちる形は継続していました。

64分には小泉さん→伊藤(敦)さん、さらに汰木さん→大久保さんとし、ボランチを金子さん、伊藤(敦)さんコンビに、大久保さんは汰木さんがいた左のSHにそのまま入ってこれがデビュー戦。ちなみにデビュー戦となった大久保さん、思い切った仕掛けでいい位置でのフリーキックを獲得したり(おかげで阿部ちゃんのフリーキックを久々に観られた)、終盤にも右サイド、ペナルティエリア内でボール持ったところから思い切った仕掛けでカットインしてシュート(相手のシュートブロックに当たっちゃいましたけど)を放つなど、いいプレーも観られました。これからに期待ですね。

最後の交代は89分の明本さん→武藤さんでしたが、武藤さんもうちょっと長い時間みたいなってのもありつつ、明本さん、杉本さんの組み合わせが悪くないだけにここに割って入るのに苦戦していますね。少しずつプレー時間が増えてくると調子も出てくると思いますので期待しつつ待とうと思いますが。

ということで、両チームとも90分にわたりゴールを奪おうと奮戦するもお互いに決めきれないまま試合終了。ウチとしては引き分けが妥当な内容だったと思いますし、何度か作った決定機は次につながるポジティブな要素だと思います。もちろん、前節に続いて今節も無得点、そもそもシーズン始まって以来、ここまでPKでしか得点がない点は不安だと思う人は多いでしょうけども、今は耐えるのみ。喉渇いてから飲むビールがおいしいように、我慢した分、あとでご褒美が来ると信じましょう。

さて、次節は川崎との対戦ですね。もう本当にやりたくない相手筆頭ですけども、川崎も前節、今節と1得点しかできていなくて連戦の疲れなんかもでてるんじゃないかななんて思いますし(淡い期待)、もうここまで現時点での完成度が違うと逆に吹っ切れるんじゃね? ということで、なんとか一矢報いる戦いをして欲しいなと思います。

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試合ハイライト

試合データ

観客: 4,571人(上限5,000人)
天候: 晴 / 気温 13℃ / 湿度 27%
試合結果: 浦和 0-0 札幌(前半0-0)
レッズ得点者:-
警告・退場: -
主審: 福島 孝一郎 氏
順位: (暫定)12位(1勝2敗2分/勝点5/得失点差-3)

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