Keep on Jumpin'

2022 Jリーグ 第10節 等々力陸上競技場 アウェー 川崎フロンターレ戦

2022 Jリーグ 第10節 等々力陸上競技場 アウェー 川崎フロンターレ戦

写真は「DAZN」中継映像から引用

思いがけず厳しいシーズンの立ち上がりになってしまっている今日この頃ですが、休む間もなくやってくるミッドウィーク水曜日開催のリーグ戦は、ACLの関係で前倒し開催される第10節。対戦相手は川崎フロンターレ。

ただでさえコンディション等の問題で人が足りていない(出ている選手でさえコンディション的に厳しそうな人も何人か......)ところで退場によるサスペンションもあったり、しかも日程的にもひと息つかせてもらえず、中2日、中3日での連戦。その間隔で3連戦くらいまでならまだしも、湘南戦までを数えれば5連戦、しかもカップ戦の予選を含むみたいな話じゃなく全部ガチのリーグ戦ということで、いやマジで厳しい。

とはいえ日程に関しては開幕前からわかっていたことだし、コンディションがどうこうなんてことでいいわけをしていても仕方ない。今回対戦する川崎さんも同じスケジュールで戦っていてコンディション的に厳しいのは同じ。対戦相手としては最も難しい相手なのは確かですが、ここは耐えて何とか連敗だけは避け、最低でも勝点1は積んで帰ってきたいアウェーゲームとなりました。

スターティングラインナップ

2022 Jリーグ 第10節 等々力陸上競技場 アウェー 川崎フロンターレ戦 スターティングラインナップ

さて、今節のスタメンは最終ライン、左から馬渡さん、ショルツさん、岩波さん、酒井さん。ダブルボランチに柴戸さんと敦樹さん、左のSHに小泉さん、右に関根さん、トップ下に江坂さんを配置し、1トップに明本さんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには犬飼さん、宮本さん、大久保さん、松崎さん、平野さん、ユンカーさん、そして彩艶さんが控えます。

明本さんがサスペンションから復帰。前節お休みした酒井さんもスタメンに戻り、同じく前節途中出場だった柴戸さんが先発に。サブには大久保さんやユンカーさんが復帰してくれたのも朗報。一方で開幕から出ずっぱりの江坂さん、敦樹さん、関根さん、あと岩波さんもですね、その辺のコンディションが気になるところではありますが、ここは気合いで乗り切ってもらうしかない。

対する川崎は、最終ライン左から登里 享平選手、谷口 彰悟選手、山村 和也選手、山根 視来選手。アンカーの位置に橘田 健人選手を配置し、その前面、2列目にチャナティップ選手と脇坂 泰斗選手。最前線の3トップに左から遠野 大弥選手、レアンドロ・ダミアン選手、家長 昭博選手を置いた、4-1-2-3 フォーメーション。GKはチョン ソンリョン選手。

ただし、左SBで先発した登里選手が試合開始早々(20分過ぎ)に負傷交代して塚川 孝輝選手が急遽、左SBに投入されているので、上記スターティングラインナップは前半20分過ぎまで。登里選手の負傷も筋肉系っぽかったので、あちらもかなり疲労が溜まっているってことなんでしょう。お互い怪我だけは気をつけてプレーして欲しいですね。

前半はほぼ完璧といっても過言ではない出来。
問題は90分通しての戦い方か

今回はテレビ観戦でしたのでレビューも手短に。

試合立ち上がりから前線プレスをかけてくる川崎に対して、ウチは敦樹さんが岩波さんの右側に落ちる形で3枚回し、相手3トップと人数を合わせた上で馬渡さんと酒井さんは高い位置に押し出してサイドに逃げ道を作りつつ、柴戸さんが相手3トップの背中を獲る形でビルドアップを開始。

右では酒井さんが幅を獲った時には関根さんがインサイドワークしてというサイドの縦関係でのポジションチェンジ、連動性はすでに練度が高くスムーズ。左も小泉さんがうまく中間ポジションを獲りつつパスコースを作ると、それを後ろから馬渡さんがタイミングよくサポートする形で攻撃を組み立てます。

守備時には最前線に江坂さんと明本さんが並ぶ 4-4-2 ブロック。2トップで相手ビルドアップに規制をかけつつ、明本さんは川崎アンカーの橘田選手を背中で切る立ち位置を獲り、これで川崎アンカーをビルドアップから閉め出す策。

川崎の両SBに対しては、まず小泉さんと関根さんが出て行くのが基本ですが、同時に相手インサイドハーフへのパスコースもケアしないといけないし、2トップと合わせて前線プレスのスイッチ入れたりもしないといけなかったりと、この両SHのタスクは困難かつ運動量が求められるところ。とはいえ、2人ともプレーの連続性と運動量では定評のある人たちなので問題ないでしょう。

この守備時 4-4-2 を基本に、前にスイッチ入れられる状況では前線から果敢にプレスをかけに行きつつ、初期プレスを外されて、川崎が自陣に侵入、押し込まれた場合は、江坂さんが2列目に下がる形で 4-5-1 ブロックをセットという形を基本にしていましたが、中盤での守備強度、全体としての運動量や攻守の切り替えも立ち上がりから非常に高く、開始4分には小泉さんの前線プレスから奪いきって明本さんのオープニングシュート(谷口選手でディフレクションしてポストに当たる惜しいシュートに)につなげるなど、さい先のよい立ち上がり。

前線では江坂さんと小泉さんがさすがの気の利いたポジショニングでうまく左右に流れたり落ちたりしつつパスコースを作ることでボール保持に関しても川崎のハイプレスをうまくいなすことができていて、非常に見応えのある攻防だったんじゃないでしょうか。

また、今シーズン最初の公式戦となった FUJIFILM SUPER CUP 2022 のレビューでも書いたんですが、セットプレーに関して非常にデザインされたプレーが観られていて、これは今シーズン期待が高まる部分。この試合でも得点の可能性を感じさせるセットプレーが何回か観られましたし、実際に33分の得点も馬渡さんのフリーキックから岩波さんの頭は狙い通りだったと思いますので、この辺は結果がついてきていない現状においてもポジティブな要素だといえます。

前半は1点リードして折り返し、後半の立ち上がり、51分過ぎにもリスタートから江坂さんを経由して関根さんが相手最終ラインを右サイドからブレイク→グラウンダーのクロスに明本さんがうまくファーに逃げながらスライディングシュートを合わせたシーンが追加点に関して最大の決定機だったと思いますが、これを川崎GK、チョン ソンリョン選手に指先で弾かれてしまったシーンは、ウチにとってはあれが入っていればなぁという感じでしたし、川崎にとっては試合の流れを変えるビックプレーだった気がします。

ウチにとっては後半立ち上がりに追加点を奪って試合を決めるチャンスを逃し、川崎にとっては最大のピンチを切り抜けられ、後半も15分あたりを過ぎると前半は機能していたウチの前プレがハマらなくなることで徐々に川崎に押し込まれる時間が長くなります。

特に川崎が両SBを高い位置に上げて幅を獲りつつ、3トップの左右がハーフスペースでウチのSB-CB間を狙う動きをしてきたときに、大外に誰がどこまで出ていくかという部分で守備的負荷をかけられました。ここにSHが出ていくとボランチとの間のスペースを斜めにパス通されるし、SBがつり出されると最終ラインがスライドする(というかしなきゃいけなくなる)ことで、結果として逆サイドで相手が1枚余っちゃうみたいなズレが生じて非常に厄介。前半はある程度前からプレスがかかったことで相手陣で守備ができたんですが、押し込まれ、自陣ゴール前で守らないといけない時間が長くなるとさすがに厳しくなりますね。

で、最初の失点は62分、コーナーキックから家長選手に頭で合わせられたもの。大外でファーに逃げながらマークを外しに行った山村選手に対しては江坂さんが付いていましたが、それでできたスペースに家長選手が入ってきたことで岩波さんの背中で家長選手がフリーになってしまいました。それに気がついた江坂さんが山村選手を捨ててなんとか競りに行きますが、遅れてしまったことで先に触られたという流れ。江坂さんが2人を見ないといけない状況にされてしまった時点で詰みました。

さらにこの試合できつかったのが最初の失点から2分しか経っていない64分、川崎の左サイドから斜めに中央の脇坂選手に入ってきた斜めの楔に対して、柴戸さんが潰しに出たところを完全に身体入れ替えられて前向かれた上に一発で剥がされてしまったことで一気にアタッキングサードまでドリブルで侵入され、これでディフェンスが中央に寄せられたところで川崎、右サイドからドフリーで入ってきた山根選手に左足を振り抜かれて逆転されてしまったこと。たった2分で試合をひっくり返されてしまいました。

2失点目直前の63分には敦樹さん→平野さんとしてボール保持の時間を増やしたい意図が見える交代をしていたので、1-1の状況でもう少し落ち着いて試合を進めたかったというのがあると思いますが、これでプラン変更を余儀なくされます。

76分には小泉さん→松崎さん、関根さん→ユンカーさん、江坂さん→大久保さんと、怒濤の3枚同時交代で前線をリフレッシュし、ギアを上げに行きます。実際に残り時間はウチが比較的ボール保持できて、川崎を押し返すことができていたと思いますが、個人的にはちょっと縦に急ぎ過ぎたんじゃないかなという印象はあり。

平野さんも中盤にいるし、大久保さんや松崎さんっていうサイドでボール保持できる選手も入ったので、もう少し焦らずしっかりボール保持して、よい形でサイドでボール持てるように作ってあげればってのがありましたけども、比較的早めに最前線に向けて蹴っちゃう傾向がみられたので、この辺は勝ててない状況での焦りみたいのも少しは影響しちゃってるのかなぁなんて思って観てました。

とはいえ、セットプレー含めチャンスがなかったわけじゃないんですけどね。最後は川崎にうまく守られて試合を終わらされてしまいました。

これで開幕から4戦して、1分3敗。獲れた勝点、わずか「1」と悲観したくもなる立ち上がりになってしまいました。「内容は良かったけど......」なんて言ったところで勝点が積めていない事実は変わらず、いい試合いくらしようが勝てなきゃ意味ないってのはありつつも、今はまず最初の1勝を目指して、これまでやってきたこと、積み上げてきたものを信じてやるしかない。

ユンカーさんや大久保さんあたりが復活して、攻撃面での変化をつけられる駒が徐々にですが戻りつつあるというのはポジティブな要素。続くホームゲームは中3日、日曜日の湘南戦ですが、まずはここでしっかり初勝利を挙げて勝点を積めるよう、サポートしていきましょう。

このレビュー記事について浦和レッズサポーター向けFacebookグループでメンバーの方々との意見交換などもしています。詳しくはこちらをご覧ください

試合ハイライト

試合データ

観客: 14,696人
天候: 曇 / 気温 12.4℃ / 湿度 55%
試合結果: 川崎 2-1 浦和(前半0-1)
レッズ得点者: 岩波(33分)
警告・退場: 岩波(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 佐藤 隆治 氏
順位: 17位(0勝3敗1分/勝点1/得失点差-3)

ブログ村 浦和レッズ
記事をここまで御覧頂きありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートしてみませんか?
スタジアムでのビール代にさせて頂きます。