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2020 Jリーグ 第25節 昭和電工ドーム大分 アウェー 大分トリニータ戦

前節はセレッソ大阪を相手に今シーズンでもベストと言えるような内容で3得点の逆転勝利。序盤の好調から、夏の低迷を何とか乗り越え、ここ数試合は前線の選手の組み合わせがハマりだして勢いを取り戻していますが、ここで続くアウェーでの連戦は、大分トリニータとの第25節。これが終わると中2日でアウェー広島戦、さらにアウェーでマリノス、神戸と続く勝負所。

きっちり勝ち越してホームに帰ってこられるかで、最終的な順位が見えてきそうな終盤戦。今シーズン、ホームでの対戦では勝利している大分さんが相手ですが、前節の勢いをそのままにしっかり結果を出したい一戦となりました。

2020 Jリーグ 第25節 昭和電工ドーム大分 アウェー 大分トリニータ戦

写真は「DAZN」中継映像から引用

で、ちょっと今節は週末忙しくてレビュー書いてる暇がなかったのでかなり雑にまとめます。だから短いですよ。

スターティングラインナップ

2020 Jリーグ 第25節 昭和電工ドーム大分 アウェー 大分トリニータ戦 スターティングラインナップ

さて、今日のスタメンは最終ライン、CBは岩波さん、槙野さんのコンビ。右のSBには橋岡さん、左に山中さん、ボランチのコンビはエヴェルトンさんと長澤さん、SH右がマルティノスさん、左が汰木さん。2トップには武藤さん、興梠さんを配置した 4-4-2。GKは西川さん。

前節、結果も出ていますし、人を替える理由がないってことで、全く同じスタメンでのスタートとなりました。

対する大分は最終ライン、左から刀根亮輔選手、鈴木義宜選手、岩田智輝選手。ボランチに長谷川雄志選手、羽田健人選手のコンビ。左のウィングバックに三竿雄斗選手、右に松本怜選手。2シャドーに三平和司選手、高澤優也選手を配置、ワントップに知念慶選手という並びの 3-4-2-1。GKは高木駿選手。

所謂ミシャ式と呼ばれるやつでウチのサポーターにとっては馴染みのある形ですね。GKを足元に定評のある高木選手にしてきたあたり、GKを含めてしっかりビルドアップしていこうという意思の表れでしょうか。

大分は狙い通り、ミスマッチの戦いで良さが出ずの浦和

大分は守備時 5-4-1 or 5-3-2 になる守備ブロックですが、かなりウチのやり方をスカウティングしてきていて、後ろ2ラインをコンパクトに、ウチの興梠さん、武藤さんのところのスペースを消しつつ、プレスのスイッチもウチの最終ラインのビルドアップに対しては入れずにパスコースを切るのみ、ボールがミドルサードを越えたあたりでスイッチ入れてくるやり方。これやられるとウチは前線でのパスの付け所がなくてちょっと困る。

大分としてはウチにボール保持させる狙いはなかったと思いますが、無理に前線から突っかけてこないので結果としてウチがボール保持して遅攻にさせられる時間帯が長く(最終的なポゼッションでもウチが56%保持)、中盤でトランジションして縦へのスピードを上げたいウチとしては非常にやりにくい戦い方をされてしまったなと。

また、これは対ミシャ式ではいつものことですが、大分のビルドアップはボランチが最終ラインに落ちる形の4枚。ウチは2トップに汰木さんが積極的に出て行く形の3枚で規制をかけに行きますが、数的不利でなかなか規制がかからないですし、前線がプレスに出ていったところでサイドに持って行かれて、ワイドに張ったウィングバックのところに付けられると、そこには当然ウチのSBが出ていくわけですけども、大分はそこで生まれるCBとのギャップを、2シャドーと1トップがきっちり狙ってくるので面倒くさい。

長澤さん、エヴェルトンさんのところで強度が高いことがウチの強みですが、大分のやり方だとここに人がいないので、マークする人がいないんですよね。で、ヘタに相手のボランチに対して出ていくとその裏で2シャドーにスペースを使われるので、そういう意味でも大分はウチの強い部分をうまく回避するやり方なので困りますね。さっきから面倒くさいと困ったしか言ってない気がするけど。

非常に助かることに、失礼ながら大分のアタッキングサードに精度と個のパワーがないので失点には至っていませんけども、結構崩され方としては危ないシーンも何度かあって、20分過ぎの高澤選手のシュートシーンとか、87分くらいの田中達也選手→野村直輝選手のヘディングシュートがクロスバーに当たったシーンなんかはかなり際どい決定機でした。

全体的にウチは、相手の攻撃終わりなど、相手がセットしていない状況ではもう少しシンプルに裏にSHが抜けるみたいなボールの受け方ができると状況も変わったかなと思いますけども、5バックの前で受けて仕掛けるみたいなプレーが多くなってしまったので、その辺は残念だったかなと。あるいは後半、レオナルドさんからのスルーパスにマルティノスさんがシュートまで行ったシーンがありましたけども、SHがうまくインサイドワークして、2トップを近い位置で追い越すような動きができても面白かったかもしれません。

この辺はどうしても前線で2トップが起点になれない状況では、なかなか2列目が縦にスイッチを入れにくいというのはあると思いますけども、もう一段上に行くにはこの辺がポイントになりそうです。

とはいっても、興梠さんのおしいヘディングシュートとか、クロスに興梠さんが競ったセカンドボールを長澤さんの惜しいミドルみたいなシーンもありましたし、大分が優勢に試合を進めつつもウチが失点せずにしっかり耐えたことで、逆に勝ち切っちゃうチャンスもあったんで、紙一重だったかなと。お互いに(少なかったけど)決定機をものにしてれば、みたいな展開でしたね。

ということで今節の勝点1は、ウチにとってはある意味妥当な結果。大分さん的には狙い通りに作ったけど要所で得点できなかったってことであちらにとっては勝点2を落としたという感覚かもしれません。休む間もなく火曜日には広島戦が待っていますが、そろそろ人を入れ替えないとコンディション的にも厳しくなりそうな状況で、その辺の変更がチームの勢いにどう影響を与えるのか。興味深いです。

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試合ハイライト

試合データ

観客: 7,397人(入場制限付きマッチ)
天候: 晴 / 気温 18.3℃ / 湿度 47%
試合結果: 大分 0-0 浦和(前半0-0)
レッズ得点者:-
警告・退場: マルティノス(警告×1/反スポーツ的行為)、槙野(警告×1/ラフプレー)
主審: 岡部 拓人 氏
順位: 9位(12勝9敗5分/勝点41/得失点差-1)

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。