2018 Jリーグ 第24節 豊田スタジアム アウェー 名古屋グランパス戦
リーグ戦、前節は清水を相手に 3-3 の打ち合いで惜しくも引き分け。翌週ミッドウィークの水曜日に熊谷で行われた天皇杯は東京ヴェルディを相手に前半苦戦しつつもしっかり勝ちきってベスト8に駒を進めましたが、それに続く今節はアウェーで名古屋グランパスと。
名古屋は今シーズン J1 に昇格してきたものの出足で少し躓いて降格圏内をさまよっている状態でしたが、ワールドカップ中断中に的確な補強を行い、中断明けは初戦でウチとやって敗戦以降、6節負けなし(1節は荒天で中止)、直近は5連勝という、短期的に見れば今 J1 で一番勢いのあるチーム。ぶっちゃけ相手としては一番やりにくい状況のチームですが、ウチとしても上を狙うためにはアウェーとはいえ勝利必須の対戦となりました。
写真は「DAZN」中継映像から引用
前節、清水戦に続き、今節も予定があわず現地行けなかったのでテレビ観戦。Jリーグも第24節。今節を終えると残り10節。いよいよ終盤戦に突入ですね。
さて今日のスタメンは最終ラインに岩波、マウリシオ、槙野。ダブルボランチに青木、長澤。ウィングバック、右に橋岡、左にウガ。2シャドーに武藤、ファブリシオを置いた上で、1トップに興梠という並び。GKは西川。
天皇杯で先発した森脇さんが肉離れで全治2週間の離脱。調子が上がってきている感じが見えた矢先で非常に残念。とはいえ右サイドは橋岡さんがいるのでそこは彼に期待。その他、ここ数試合で交代交代で主力組を休ませていますが、今回は柏木さんがお休みのターンのようで帯同せず。代わりに長澤さんがボランチで久々の先発となりました。
名古屋は2トップにガブリエル・シャビエル選手、ここのところ絶好調で対戦相手からすれば嫌な感じのジョー選手を置いた、4-4-2。両ワイドには玉田選手、前田直輝選手を配置し、ボランチには新加入のエドゥアルド・ネット選手が入るなど、陣容的にもそろってきた感があります。
名古屋のプレースタイル的にある程度ポゼッションされることは覚悟していましたが、立ち上がりにチャンスを作ったのはウチ。右サイドで橋岡さんが武藤さんとのワンツーで抜け出すと、マイナスのクロス。これに興梠さんがあわせたシーンなど、いきなり決定機を作りますが決めきれず、名古屋も立ち上がりの混乱を収拾すると徐々にボールを持たれる時間も増えます。
特に右サイドで最終ラインから岩波さんが当たりに出ていったところでのマウリシオさんと橋岡さんの間のスペースを何度か狙われてチャンスを作られたのが気になりましたが、中盤でうまく攻守転換できればカウンターから名古屋ゴールに迫るなど、ボールは持たれながらも我慢の展開。
その流れの中で前半22分、ウガのスローインをうまく身体を入れ替えながら受けた興梠さんがペナルティエリア左端からクロス。これをクリアしようとした名古屋ディフェンスの小林選手がオウンゴールを自ゴールに叩き込んでラッキーな形で先制。
押し込まれながらもいい時間帯に先制できたので、この流れで前半は時間を進めたかったのですが残念なことにリードする時間は数分で終わりを告げます。
29分、右サイドから前田選手にペナルティエリアに侵入されてクロスを入れられたところで、一旦は槙野さんがなんとか足に当ててブロック、ボールはマウリシオさんに渡って事なきを得たかと思った瞬間、ペナルティエリア内でマウリシオさんがトラップミスしてボールが流れたところに名古屋、宮原選手が猛然とアタック。先にボールを触られてしまったことでマウリシオさんの伸ばした足が宮原選手を引っかけるとPK献上。
このPKをジョー選手が蹴りますが、このPK自体は西川さんがシュートブロック...... したものの玉田選手に詰められて失点。西川さんが止めているにもかかわらず、ウチの選手の反応が遅れてボールに詰めていたのが玉田選手だけというのはあまりにお粗末。基本的なことを怠ったことで西川さんのビッグセーブも無駄になるもったいない失点でした。
気を取り直して追加点を狙いにいきますが、名古屋の守備はそれ程タイトではないものの、攻守転換時の帰陣意識が高く、なかなか数的優位でのカウンターに持ち込むことができないことで最後のところで決定的なシーンまでは持っていけず。うまく行かないことで全体的にストレスが溜まってか、雑なプレーも散見され、ちょっと嫌な流れに。
名古屋は最終ラインもかなり高めに設定された上で、最終ラインと2列目の間にある程度スペースがあったため、そこを起点に武藤さんやファブリシオさん、長澤さんあたりがボールを持つことはできるのですが、いつもなら相手の高いラインの裏を一発で狙ったり、左右に散らすといった中盤での変化が付けられる柏木さんがこの日は不在ということで、ちょっと攻撃的には単調だったことが名古屋ディフェンスラインを混乱させるところまではいけなかった要因のひとつかなとも思います。
そんな中、前半終了間際の44分、ゴール前でのフリーキックをジョー選手に頭であわされて失点。逆転を許します。
これ、前節の清水戦で喰らった2失点目もそうだったんですけども、セットプレーでマークの確認ができる状況にも関わらず、前節はドウグラス選手vs阿部ちゃん、今回はジョー選手vs岩波さんっていう、ミスマッチから高さで上回られて失点しているのはちょっと気になります。
セットプレーにおける相手のキーマンに対して最も空中戦勝率の高い選手を当てるのが当然かと思いますが、岩波さんは特に空中戦で強さのある選手でもなく、マウリシオさんか槙野さんが付くべきでしょう(まぁその後流れの中からですが、槙野さんが付いてて2失点やられてるのでジョー選手を抑えるっていうのはそれだけ難しいってことですけども)。名古屋がセットプレーでジョー選手に合わせてくるのはわかりきったことで、にもかかわらずそこで負けて失点するというのはちょっと失点の仕方が安いなと。
前半は7割近くポゼッションされて、なかなか前線で数的優位な状況での起点を作れない、フィニッシュに至る精度も低いままだったウチですが、後半をどう修正するかに注目の立ち上がり、中盤で長澤さんがエドゥアルド・ネット選手からボールを奪ったところからファブリシオさんがフィニッシュしたシーンなど、決め切れていれば流れをもう一度こちらに持ってこれるチャンスはありましたが得点とはならず。
65分に岩波さん→阿部ちゃん、興梠さん→荻原さんと2枚同時替えして流れを変えに行きます。阿部ちゃんはここ数試合同様、最終ラインの真ん中、リベロの位置に投入してマウリシオさんを右サイドに出す形。荻原さんはシャドーで武藤さんと組ませ、ファブリシオさんをワントップの位置へ。
ところが選手交代で流れを変え、ゴールを奪ったのは名古屋。68分にエドゥアルド・ネット選手と交代で投入された相馬選手(特別指定選手の大学生ですね)がここから2アシストの大活躍。70分、左サイド(ウチの右サイド)で縦に出されたフィードに反応した相馬選手が橋岡さんに競り勝ってゴールラインギリギリのところから中央に折り返すと、ニアでガブリエル・シャビエル選手が潰れた裏でジョー選手に合わされて失点。
さらに79分にも相馬選手からのクロスをジョー選手にファーサイドで合わされて4失点目。この辺で試合的にはもう終わりという感じのやられ方。ジョー選手にはハットトリック喰らうし、そのまま 4失点、1得点で敗戦と、最悪のアウェーゲームになりました。
まぁ長いシーズンの間には得てしてこういうダメダメな試合もあるっちゃあるんですけども、前節の清水戦でも3失点、今回は4失点と、ここに来て失点数が大幅に増えてしまったのはちょっと気になります。組織的ではないものの、個々人の強度の高い守備で何とか守ってきていたウチが、夏の暑さやそこで蓄積された疲労から少しプレー強度が落ちたところで崩れたようにも見えますが、終盤戦に向けて何とか再度の奮起をお願いしたいところです。
さて、カップ戦含め、週2戦という連戦も一旦この試合で終わり。次節、セレッソ戦までは中1週間空きますので、この間にコンディションをしっかり整えて、万全のコンディションでホームでの上位との対決にのぞんで欲しいなと思います。
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試合データ
観客: 26,410人
天候: 晴
試合結果: 名古屋 4-1 浦和(前半2-1)
レッズ得点者: オウンゴール(22分)
警告・退場: -
主審: 西村 雄一 氏
順位(暫定):9位(8勝8敗8分/勝点32/得失点差+8)
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