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2018 Jリーグ 第23節 IAIスタジアム日本平 アウェー 清水エスパルス戦

前節はホームで磐田に快勝。続く週末は、静岡勢との連戦。アウェー、日本平に乗り込んでの清水エスパルス戦。清水は中断明け連勝して調子上がってんなと思っていたら直近は2連敗と、ちょっと安定感のない状況ではありますが、中盤、前線に運動量とキープ力、スピードのある選手をそろえ、さらに最前線にはフィジカルに勝るドウグラス選手を置くなど、非常に厄介なチーム。

ウチとしては清水との対戦成績的にここ最近の相性は悪くないものの、素早いボール回しから最終ラインのギャップを突いてくる清水の攻撃を、どのように抑えるかは課題となる対戦となりました。

2018 Jリーグ 第23節 IAIスタジアム日本平 アウェー 清水エスパルス戦

写真は「DAZN」中継映像から引用

今節も現地行けなかったのでテレビ観戦。8月に入ってからの猛暑...... を通り越して殺人的な暑さも少しは緩んで、コンディション的には試合しやすい状況になったみたいですが、試合は熱かったですね。

さて今日のスタメンは最終ラインに岩波、マウリシオ、槙野。ダブルボランチに青木、阿部。ウィングバック、右に橋岡、左に菊池。2シャドーに武藤、ファブリシオを置いた上で、1トップに興梠という並び。GKは西川。

ウガ、および前節久々のスタメンとなった森脇さんは今節ベンチ入りもせずに完全休養。さらに柏木さんもベンチスタートとして同じく前節久々のスタメンとなった阿部ちゃんをボランチで青木さんと組ませる形。

夏の連戦中、さらに翌週の水曜日には天皇杯、さらにその週末にはアウェーで名古屋戦と続くことから、このタイミングで特に運動量の多いワイドの選手を休ませたという形でしょうか。橋岡さんは別として、菊池さんのサイドは超久しぶりのリーグ戦先発ということで、ボランチに入った阿部ちゃんとあわせ、どのように影響するかは注目の立ち上がり。

ウチの守備としてはいつも通りの5バック。この日は清水の 4-4-2 と中盤でのマッチアップを考慮してか、ファブリシオさん、興梠さんを2枚前に出した 5-3-2 でブロックを作る形。一方で、2列目の3枚の左右、およびそこがサイドに引っ張られた際の中央の守備が課題となるやり方でしたが、試合開始早々にその懸念が失点という形で出てしまいます。

6分、清水の北川選手がウチの守備ブロック2列目が右サイドにスライドしてできた左側のスペースに下りてきてボールを受けますが、これに対して槙野さんが最終ラインから当たりに行ったところを、その空けたスペースを金子選手に使われた上にワンタッチで北川選手からそこにスルーパスを通されてしまった時点でほぼ勝負あり。

北川選手が槙野さんからスッと離れるようにポジションを下げたことに槙野さんの反応が遅れたことでスタートポジションが悪いところからフワッと寄せに行ってしまったこと、金子選手のマークについていた阿部ちゃんが金子選手の動き出しについていけずにマークを外してしまったことの2点が要因でしたが、ちょっと早すぎる失点でした。

ただ、ウチも阿部ちゃんのスーパーゴールですぐに試合を振り出しに戻します。失点の5分後、11分にファブリシオさんが前線、ペナルティエリア、中央左寄りでボールキープしたところで対応した清水、飯田選手がハンドの反則。これで得たフリーキックを阿部ちゃんが直接叩き込んでのもの。壁、キーパーの位置からここしかないというコースを正確ぶち抜いた阿部ちゃんのキック精度は素晴らしかったです。

その後の試合展開は清水ペース。中盤を支配し、細かく早いパス回しでビルドアップしてくる清水に対してウチはなかなか守備がハマらず、最終ラインで跳ね返すのが精一杯という展開に。また、最終ラインも押し込まれたため、前線が孤立してセカンドボールも拾えずといった流れで必然的にロングボールを多用した手数の少ない攻撃でしのぐ時間が長くなりました。

清水の両アタッカー、金子選手と石毛選手がインサイドに絞ることでバイタルエリアで数的優位を作ってきたのは恐らく相手の狙い通りの形だったと思いますが、これに前半はかなり苦しめられました。

また、とくに清水は石毛選手、松原選手の左サイドが積極的に攻撃参加し、押し込んできましたが、一方でウチも対面となる右サイドからの攻撃が主軸となったので、このサイドでの攻守の攻防がこの試合の見どころのひとつとなりました。

苦しい展開でしたが、なんとか前半を 1-1 で折り返すと、後半は立ち上がりから打ち合いの展開に。

51分、セットプレーからドウグラス選手に頭で合わせられて失点。これはマークのミスマッチと思われます。本来なら槙野さんかマウリシオさんがドウグラス選手のマークを担当するのが妥当だと思いますが、マークについていたのは阿部ちゃん。高さで上回られてやられた形。

すると61分に相手のコーナーキックをはじき返したところから武藤さんがカウンター発動。前線のファブリシオさんに渡すとファブリシオさんのトラップは前に流れて一瞬無理かなと思ったら、先に相手に触られたボールに気合で詰めて再奪取。そのままペナルティエリア内に侵入すると、グラウンダーのシュート流し込んで同点に。

こういう、言い方は悪いですが雑なカウンターからでも点がとれちゃうのがファブリシオさんのすごいところでしょう。

これで試合を少し落ち着けて、得点で先行する状況を作りたかったんですがまたも得点は清水。追いついたわずか数分後に金子選手にこの日2点目を喰らってまたも追いかける展開に。

最終ラインが押し込まれ、ペナルティエリア付近で縦に楔入れられて起点を作られたのがはじまりですが、そこからのシュートが一旦クロスバーに跳ね返ったところを詰められてという形。

しかしその数分後には今度は槙野さんが攻め残ったところに上がった縦のクロスをバックヘッドで流し込んで三度同点に。疲れる展開だ......

選手交代は59分に岩波さん→柏木さんとして阿部ちゃんを最終ラインの真ん中に下げ、柏木さんをボランチに。この時間帯が攻撃のバランス的にはよかったかなと思います。

74分、興梠さん→忠成さんとしてファブリシオさんをワントップに。これで守備ブロックの作り方を 5-4-1 に変更して中盤を締めに行きます。

最後の交代は79分、菊池さん→長澤さんとして柏木さんを1列上げますが、ちょっとこの時間帯は前重心(というかさすがに運動量落ちて帰陣できない状況)になりすぎて少しオープンな展開になってしまっていたので、見ている方としては心臓に悪い感じでしたが、そのまま試合は 3-3 で終了。勝点1を分け合う結果となりました。

ウチとしては再三得点先行されながら追いついた試合ですので、勝点1は妥当な結果かなと思いますが、清水にしてみれば勝ちきれなかった試合なんでしょうね。

さて、次は水曜日の天皇杯。J2相手とはいえ、現状のヴェルディはあなどれない相手ですから、しっかり勝ってタイトルにひとつ近づきましょう。

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試合データ

観客: 14,914人
天候: 晴
試合結果: 清水 3-3 浦和(前半1-1)
レッズ得点者: 阿部(11分)、ファブリシオ(61分)、槙野(72分)
警告・退場: ファブリシオ(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 井上 知大 氏
順位(暫定):9位(8勝7敗8分/勝点32/得失点差+11)

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