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2016 Jリーグ 2ndステージ 第1節 レベルファイブスタジアム アウェー アビスパ福岡戦(2ndステージ開幕戦)

1stステージ終了から1週間しか経っていませんが、早くも2ndステージの開幕。

1stは最後、地獄の5連戦での連敗が祟ってステージ優勝には手が届きませんでしたが、年間順位では3位と好位置に付けて折り返し、2ndステージの開幕戦は現在最下位、福岡との対戦。

後半戦のスタートダッシュを決めるためにもアウェーとはいえきっちり勝っておきたかった試合でしたが、前半のうちに槙野さんが得点機会阻止で一発レッドもらって退場、しかもPKで先制される苦しい立ち上がりながら、なんとかチーム全体でハードワークし、数的不利を覆しての逆転勝利。厳しい戦いでしたがきっちり勝点3を持ち帰ってくれました。

今節は予定が合わなくて現地いけませんでしたのでテレビ観戦です。

2016 Jリーグ 2ndステージ 第1節 レベルファイブスタジアム アウェー アビスパ福岡戦(2ndステージ開幕戦)

画像はスカパー!オンデマンドより引用

さて、今日のスタメンは、最終ラインに槙野、那須、森脇の3枚。ボランチは阿部ちゃん、柏木コンビ。両ワイドに関根とウガ、2シャドーに興梠、武藤。李のワントップ。GKは西川。珍しく興梠さんと忠成さんのポジション、入れ替えてのスタート。

遠藤さんは前節、肘を負傷して様子見。駒井さんとズラタンさんが体調不良という話でベンチにも入らず、永田さん、橋本さんが久々にベンチ入りしました。試合後のインタビューを見たら興梠さんもお腹の調子が悪かったそうで...... みんな大丈夫なんでしょうか。

ところで以前「2016/2017 競技規則の改正について、Jリーグでも7月から適用開始」という記事でも書いたとおり、今節から新しい競技規則が適用されます。その関係で、今節はキックオフ時に今までにない光景が見られましたね。

下記にキャプチャ貼りますが、福岡のキックオフで試合が開始される際、センターサークル内に選手が1人しかいないのわかります?

2016 Jリーグ 2ndステージ 第1節 レベルファイブスタジアム アウェー アビスパ福岡戦(2ndステージ開幕戦)

画像はスカパー!オンデマンドより引用

これ、新しい競技規則ではキックオフについて「ボールは、けられて明らかに動いたときインプレーとなる」とルールが変更され(旧競技規則だと「ボールはけられて前方に移動したときインプレーとなる」となっていました)、ボールを動かす方向に制約がなくなったのが影響しています。

つまりキックオフで後ろにボールを蹴れるようになったので、キックオフしてとりあえずボールを自陣に下げるなら、1人で十分になったんですね。

さて話を試合に戻します。福岡は通常システムから3バックシステムに今日は変更して対峙してきました。システムをウチに合わせることでマークをはっきり明確にし、最終ラインのところでウチの5トップをきっちりマークする策ですね。

とはいえ、これやってくれるとウチとしては各ポジション、個々の能力で勝てる可能性が高いのでそれほど怖くはなく、さらに福岡のディフェンスラインが引き気味になってくれることで押し込みやすく、そういう意味ではカウンターにさえ注意すれば比較的やりやすい形だったと思いますが、その状況を一変させる出来事が22分に起こります。

福岡最終ラインからサイドに開いたボールをワンタッチで裏のスペースに。そこにタイミングよく走り込んだ金森選手にきれいに最終ラインの裏を取られると、後追いでの守備対応になった槙野さんがペナルティーエリア内で後ろからホールディング。見事に金森選手をぶっ倒してPK献上。ついでに決定機阻止で退場っていう最悪の事態に。

このシーン、リプレイで確認できるんですが、相手サイドから裏へのボールが出る瞬間、那須さんがオフサイドトラップをかけようと1歩ラインを上げてるんですよね。ところが槙野さんがその意図に気がつかずというか、裏に抜ける金森選手の動きを警戒して追随できなかったため、結果的に金森選手の裏抜けが抜群のタイミングで決まってしまいました。

結果的には槙野さんがPK献上したことで彼の失態が目立つ形になりましたが、那須さんのラインコントロールも結構無茶だった感は強く、最終ラインの連携ミスという点では修正しないといけない点だと思います。

金森選手に裏に抜け出された時点で結構勝負ありっぽかったのですが、あの状況で槙野さんにできることと言えば、金森選手のインサイド側から追ってたので、とにかく併走してうまく外に逃げるようにドリブルさせつつシュートコースをできる限り限定してあげて、あとは西川さんのシュートストップに賭けるっていうのが理想だったのですが、思わず手が出ちゃうあたりがまぁ槙野さんらしいなと。

まぁ完全に後ろから手がかかってぶっ倒していますし、まったくボールにプレーしていませんので、ファールは間違いないです。金森選手も比較的余裕を持ってボールをキープしていたため、あの状況で後ろからホールディングすれば得点機会阻止って言われても文句は言えないでしょう。そういう意味では妥当な判断だったとは思います。

こちらも新しい競技規則で所謂「三重罰」が緩和され、得点機会阻止でも正当にボールにプレーした結果であればイエローカードで済ますという形に変更されていますが、今回のケースでは前述の通り槙野さんは全くボールにプレーしようとしていないので全く関係ないです。普通に三重罰食らいます。

とりあえず槙野さんが抜けてしまった場所には阿部ちゃんを1列下げて配置し対応。早い時間帯に1人減ってしまって、しかもその後のPKも決められて1点ビハインドの状況に。これは結構きついなという流れ。その勢いで福岡が前からくれば、もしかするとウチも押し込まれて防戦一方になり体力を削られ、そのままやられていたかもしれません。

ところが福岡さん、当初のゲームプランを固持して5バックを変えず、しかも数的不利のウチに対して引き気味に戦うことを続けてくれたため、おかげさまで比較的ボールを保持しつつ押し込むことができ、ウチとしてはかなりラッキーな展開となってくれました。

こちらは1人少ないので、どうしても中盤やサイドで人が足りず、そこに人数をかけて一気に押し込まれたら結構やばかったと思うんですが、なぜか福岡の方が1人数的優位になってしまったことでゲームプランが変わってしまったことに対応できず、動揺した感がありました。

そうなるとウチとしては慌てずボールを保持しながらまずは同点のチャンスを探ればよいという流れになります。結果、そのチャンスは前半のうちに訪れます。

43分、相手陣でファールを受けてフリーキックを獲得すると、柏木さんからの正確なボールに俺たちの那須兄貴が見事なヘディングを合わせて同点。

この時、那須さんにマーク付いていたのは水輝さんでしたが、那須さんが縦にファーサイドに走り込むような動きを見せつつそこから一気にマークを振り切って中央のスペースにうまく入り込むと、そこでドンピシャのヘディング。

ペナルティーエリアぎりぎり内側くらいの結構な距離のあるシュートでしたが、相手GKを超えてゴールに吸い込まれました。いやぁシビれるヘディングでした。これがあるから那須兄貴大好き。

同点に追いついて折り返せたことはものすごく大きかったと思います。

後半は立ち上がりから福岡が積極的に前にでてきたため、押し込まれて決定機を何度か作られる苦しい展開に。そもそもこちらは人数が少ないのでこれをやられると困るわけですが、それでもなんとか最後のところは身体張って守り切りつつ、61分には関根さん→ウメとしてサイドをリフレッシュ。

なんとか苦しい時間帯を乗り切ると、64分、興梠さんがセットプレーのボールをうまく引き出しつつペナルティーエリア内で受けると、絶妙な反転で相手マークを外した一瞬の隙を突いてシュート。ターンからシュートのタイミングが早かったこともあってタイミングを外された相手GKは反応するも抑えることができず、そのままボールはゴールに吸い込まれて逆転。

直後の68分には興梠さん→青木さんとして柏木さんを1列前に出しつつ中盤の守備を強化。ここからはあまりリスクをかけず、相手の出方を見ながら試合を運んでいく残り20分に。

さらに80分には前半から走り回って足が攣った忠成さんを→橋本さんと交代させ、橋本さんを左の最終ラインに、ウガを右サイドに移動させて、ここからは両サイドをあまり高い位置にせず、最終ラインを常に5バック気味にして守り切る体制になると、最後の10分はもう総力戦でした。体力的には相当厳しかったと思いますが、チーム全体でハードワークしてなんとか福岡の攻撃をしのぎきり、見事勝利。苦しみながらも勝点3をゲットしてくれました。

最後の最後のワンプレー、相手コーナーキックから結構やばいシーンがあったんですが、ゴールラインテクノロジーや追加副審がいない状況ではジャッジしようがない混戦の中だったので本当にノーゴールだったのかは誰にもわかりませんが、なんとかかき出してくれた柏木さんグッジョブということでよしとしましょう。

さて、次節はホームで柏と。柏は前線の得点力不足を補うためクリスティアーノ選手を甲府から獲得してさらにやりにくい相手になっています。とはいえここで負けるわけにもいきませんから、しっかりホームでサポートして1stステージから続く連勝を4に伸ばしましょう。

試合データ

観客: 18,509人
天候: 曇り
試合結果: 福岡1-2浦和(前半1-1)
レッズ得点者: 那須(43分)、興梠(64分)
警告・退場: 槙野(退場/得点機会阻止/次節出場停止)、ウガ(警告×1/ラフプレー)、関根(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 池内明彦 氏
順位:(2nd第1節終了時点): 年間3位(11勝4敗3分/勝点36)/ 2ndステージ 7位

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