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2016/2017 競技規則の改正について、Jリーグでも7月から適用開始

少し前の話ですが、IFAB(国際サッカー評議会)が「2016/2017年度版 競技規則」について発表しました。IFABの歴史上最大の大幅改訂とのことで、サッカーの競技規則に興味のある方にとっては大きなニュースかと思われます。

直後のJFAの理事会報告事項(9ページ)でも改訂の意図や改訂内容のごく一部ですが日本語で挙げられています。

ちなみに2016/2017年度版競技規則の施行は2016年6月1日からになるため、欧州だとEURO2016が最初に適用される大会になるんですかね。欧州各リーグも5月で今シーズンが終わりますので、来シーズンからはこれが適用されますし、6月以降に行われる国際大会、例えばリオ五輪などもこの新しい競技規則が適用されます。

で、日本でもJ1リーグに関して7月2日に開催される2ndステージ第1節から、この新しい競技規則が適用されることが確定し、通知されました。

ちなみに、J2やJ3は2ステージ制ではないので、J1 2ndステージ第1節の翌日に開催される7月3日の試合から新しい競技規則が適用されることになります。

当初、日本では6月1日ってシーズン中だし、シーズン途中での競技規則変更による混乱を避けるためにも来シーズン開幕まで待ちかな~なんて思っていたのですが、国際的なルール適用になるべく足並みをそろえる形で、7月からという形に落ち着いたみたいですね。

新しい競技規則の内容については、JFAが下記に解説動画を公開してくれていますので、興味ある方は見ておくとよいと思います。

ちなみに色々変更が入っている中でも特に大きい変更としては下記のようなことが挙げられるかと。

キックオフは前にボールを蹴らなくてもよくなった
旧競技規則だと「ボールはけられて前方に移動したときインプレーとなる」となっていましたが、新競技規則では「ボールは、けられて明らかに動いたときインプレーとなる」となりましたので、ボールを動かす方向に制約がなくなりました。
ペナルティエリア内での得点機会阻止について、原則三重罰(PK+退場+出場停止)から、警告で済ませる選択肢が増えた
日本語での説明では ペナルティーエリア内で守備側競技者が決定的な得点の機会を阻止する反則を犯したときは、ペナルティーキックによって実質的に得点の機会を与えられるため、その競技者への罰則は、ペナルティーエリア外で反則を犯したときよりも軽減される(イエローカード)べきである。しかしながら、ボールを手または腕で扱う反則、あるいは(文章表現にある通り)明らかにボールをプレーするまたは挑むことを試みてはいない場合、その競技者は退場を命じられる。 となっていますが、「ボールにプレーしようとした結果、ファールになった」得点機会阻止については警告で済ます場合があることが明記されました。ハンドリングやボールにプレーしようとしないプレー(ホールディングやトリッピング)、あとペナ外であってもレッドカード相当のファールは当たり前ですが三重罰になります。
オフサイド判定の際、守備側競技者、攻撃側競技者、ゴールキーパーの手および腕が含まれないことが明確に
オフサイド判定の時、手とか腕の扱いってどうするのという決まりが明確になっていませんでしたが、これが明記されました。

ちなみに、2016/2017年度版競技規則の全文は下記で確認できます(英語)。

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。