2024 Jリーグ 第4節 レモンガススタジアム平塚 アウェー 湘南ベルマーレ戦
3月も中旬に入り、ほんの少し春っぽい感じにもなってきましたが、第4節となる日曜日午後のアウェーゲームは、湘南ベルマーレとの対戦。
昨シーズンは湘南戦、現地には行かなかったので久しぶりの現地観戦でしたが、なんかすげぇいい天気で暑いくらいでした。夕方から少し日が陰って涼しくなったけど直射日光のバックスタンドは辛い。夏だったら干からびてる。
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— Yoshiki Kato (@burnworks) March 17, 2024
しらすコロッケうまし pic.twitter.com/Dry7rVvVNJ
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帰り道、事故とかもあってか、何かすげぇ渋滞してて、想定してたよりも家に着くのが遅くなったので記憶が消えないうちに簡単に試合の感想を書いておきます。
スターティングラインナップ
スタメン的には前節同様。ショルツさんが肉離れで一時離脱してしまったので、そこには札幌戦でも途中交代でしっかりお仕事してくれた佐藤さんが入ります。興梠さんは2試合連続スタメン。まぁ前節も彼のポジショニングのおかげで相当にボールの動かし方がスムーズになっていたので、いけるところまでは興梠さんでというのは妥当な判断でしょう。
ただ一方で期待値めちゃでかいサンタナさんがベンチスタートってのはあまりイケていない状況なのでそろそろサンタナさんにもがんばって欲しい今日この頃でございます。
4点獲れたからヨシ、とするのか4失点もして大丈夫?なのか......
湘南はなんか噂で今シーズンは4バックらしいとかいうのを聞きましたけど、湘南の試合を今シーズンは1試合も観ていないのでよくわからん、現地で確認するかと思ってたんですけど、普通に3バック(3-3-2-2)でしたね。まぁウチと対戦するなら3バックの方がサイドのスペース消しやすいし当然かもしれませんが。
この試合、開始20分くらいまでのウチの出来と、その後の落差が激しすぎてマジかよと思いながら観てたんですけども、良い時間帯のボール保持としては今節も興梠さんがさすがというか、攻守にわたって効いていました。
攻撃面では興梠さんが相手守備ブロックでアンカーっぽい立ち位置になる田中選手の周辺にうまく落ちてきたりしつつパスを引き出し、それと連動する形で敦樹さんも小泉さんも相手最終ライン前面、あるいは背後をうかがわせながらうまくパスを受ける立ち位置が獲れていて、湘南の2トップ、2インサイドハーフの立ち位置が少しはっきりしなかったこともあり、比較的スムーズにアタッキングサードに入れたイメージ。
今日はかなり風が強くて、ロングボールで相手の裏一発狙ってみたいのが少しやりにくかった点はあると思いますが、その辺の長短パスの使い分けも明確になっていましたし、守備面でも前線での切り替えスピード、寄せて限定して回収という部分でもかなりうまくできていて、11分の先制点(興梠さん、18年連続ゴール?すごい)まではかなり一方的な試合になりそうな空気。
12分くらい、渡邊さんが左サイド、カットインしたところから逆サイド斜めに入ってきた前田さんへのラストパスのシーンや、17分過ぎだったと思いますが、伊藤さんの落としから小泉さんのシュートシーンなんかは大きな決定機で、このどちらかで追加点が奪えていればこの後は全く違う流れになっていたかもしれません。
ところが、前半も半分が経過したところで、さすがに湘南も少し立ち位置を変えて2トップの背中でグスタフソンさんやインサイドハーフへの縦へのパスコースを消しながらウチの2CB、ビルドアップに対して規制をかけるようになったのと、インサイドハーフがウチのSBに対してスライドしつつ出てきて前4枚でバチッと捕まえられてしまうと、徐々に攻撃は停滞。さらに早い時間帯に得点してある意味イケイケ状態の前線と、なかなか高い位置を獲れない最終ラインとの間でスペースが生まれると、ここを使われて逆に湘南に流れを持って行かれるという展開に。
個人的には4点獲れたからヨシ、とは思えん守備面での課題
まず1失点目は左サイドに3人でボール奪いに出ていって内側に出口作られて→縦にニアゾーン獲られるってやられ方でしたが、リスクかけて奪いにいって、まぁ最悪奪いきれないにしてもプレー切るなりしなければそりゃ崩されますよねという話で、ああいうところのリスクマネジメントは少し気になりました。勝ってる試合ですよ。相手にボール持たせてブロックセットすれば良い状況でなんでそんなにスペース空けるようなリスクを獲るのか私には理解できません。
この失点に始まり、結局今日は4失点したわけですけども、後半開始早々の1失点はまぁ最終ラインでの繋ぎのミスってことで同じミス繰り返さないようにだけしてもらえればいいとして、残りはこの1失点目と同じで、なんか守備で軽いプレーが多いんだよなっていう印象がちょっと気になります。
2失点目もフィフティなボールで奪って前に出て行ければチャンスになるかもしれないので仕方ない面もあると思いますが、奪いに出ていって結局かわされてその空けたスペースでやられてるわけですし、なんだろうな、前にアグレッシブに行けって言われてるのが影響しすぎて、なんでもアグレッシブにやりゃいいって勘違いしてんじゃないですかね。
なんでもかんでも奪えたらチャーンス!とばかりに特攻すりゃいいってもんじゃないでしょ。昨シーズンはその辺の見極めがしっかりしていて無理そうだったらしっかり構えて相手のプレーを制限するってのができてたと思うんですが今シーズンはそういう意味で前述したとおりプレーが軽いように感じてしまいます。
話を試合に戻しましょう。
短時間で逆転されてしまったことで選手にも少し焦りがあったのかもしれません、前述の通り、前が高めのブロックを組む一方で最終ラインは追随できず、少し間延びすると、それを見逃さなかった湘南がウチのインサイドハーフ+アンカーの両脇や背後で縦にパスをレシーブすることで、前線守備陣が一発で裏っ返されるみたいなシーンが何度か。その中の1回では小泉さんが後ろから止めに行ってイエローカードもらうなど、前半はそのまま湘南ペースで終了。
思うんですけどね。例えば前3枚、1トップに両ワイドが前からはめに出ていくとかならまだいいですけど、そこに加えてインサイドハーフまででてっちゃうと、もう中盤に誰もいねぇじゃんってなります。それで前から限定して中盤で刈り取るとか言っても、アンカー1枚にそれを求めるなら遠藤航さん並みに広範囲をカバーできる化け物が必要ですよ。
これはグスタフソンさんが駄目とかいう話じゃなく、特性が違いすぎるって話で、彼は守備的に何かすげぇから海外から呼ばれてるわけじゃなくて、中盤でボールさばいたりするのがとてつもなくうまい、そこが強みなんだから、極端な話、守備時には彼にあまり負担をかけないやり方を逆算しないといけないんじゃないですかね。
とはいえ、インサイドハーフは攻撃時に前に出て行けって言う話になってるからあまり低い位置は獲りたくないんだろうし......個人的に、特に敦樹さんは守備に入った時にグスタフソンさんの横にいれるくらいの立ち位置でいいんじゃないかと思いますが、それだと攻撃時にインサイドハーフが出ていくっていう意味では立ち位置的に低すぎるんだろうなとか、逆に上下にそんだけ動けってのも人間の限界を越えるので無理だろうし。
あとはもう、インサイドハーフは60分くらいで終わってもいいからとにかくペースとか気にすんなって勢いでやらせて、インサイドハーフ2枚の交代はもう決まってますくらいのノリでやるか...... ここまで書いてるともうめんどくせぇから普通に 4-2-3-1 でやった方が良いんじゃねとか思えてきて本末転倒な気がしますけども。
それから(なんか文句ばっかり言ってるような感じですが)一方で、前から行かないと判断してセットしたときの 4-5-1 ブロックも、個人的には今度はあまりにも相手ビルドアップに対して限定がなさ過ぎでは?と思いますので、小泉さんあたりを興梠さんの横に上げて 4-4-2 ブロックにした方がいいんじゃないかなと感じます。
もちろん、そういう守備的な安定を少し捨てることによって攻撃時の前への圧力やアタッキングサードでの人数みたいのを生み出しているわけで、その辺はトレードオフですから別に今のやり方が悪いとは思わないんですけども、2、3点失っても4点、5点獲ればいいじゃんって言い切れる程の、他クラブを圧倒するようなクオリティがアタッカー陣にあるわけじゃない状況で、結構簡単に失点しますよって話だと勝点を詰むのは難しんじゃないかなと思ってしまうのでその点が今節を観ていて心配になったところ。
別に私、監督交代した最初のシーズンでいきなりJリーグ獲れとか、タイトル必須なんて言うほど強気じゃないですけども、せめて優勝争いの一角くらいにはいて欲しいんですよ。コンスタントに勝点を詰むにはやはり失点しないことが重要なので、もうちょいバランス...... というか昨シーズンの良かった部分をあまりにも急激に失いすぎでは?と。
交代策としてはハーフタイムに小泉さん→岩尾さん、興梠さん→松尾さんとし、松尾さんをワントップに、岩尾さんをインサイドハーフに置く交代。
後半立ち上がり早々の失点はまぁ置いておいて、岩尾さんが攻守に良いポジションバランスを発揮してセカンドボールの回収から縦にという流れも徐々にできはじめたところでセットプレーから松尾さんの得点(55分)で1点差。
64分には関根さんが中央で回収したところから岩尾さんを経由して右サイド、ハーフスペースを縦に抜けた前田さんに絶妙なスルーパス。これをシザースから右足でニアのゴール上隅をぶち抜くゴラッソ叩き込んで同点。いやマジすげぇ。カンテさんとは違う種類の理不尽さ。
得点直後に敦樹さん→中島さん、前田さん→サンタナさんと2枚替え。この勢いで逆転と行きたかったんですが、74分に湘南、田中選手のミドルがポストに跳ね返ったところでルキアン選手に詰められてまたも1点ビハインド。
81分に松尾さんが少し強引に相手ペナルティーエリア内までドリブルで運んだこぼれ球をグスタフソンさんの強烈なミドル(相手にディフレクション)で同点。なんかとんでもない打ち合いの結果、両者勝点1を分けあう形に。
多分、勝点を失ったと感じたのは湘南の方。ウチとしてはとりあえず同点で終われて良かったなというアウェーゲームになりました。なんか観てる方も疲れた。
試合ハイライト
試合データ
観客: 12,628人
天候: 晴 / 気温 20.8℃ / 湿度 34%
試合結果: 湘南 4-4 浦和(前半2-1)
レッズ得点者: 興梠(17分)、松尾(55分)、前田(64分)、グスタフソン(81分)
警告・退場: 小泉(警告×1/ラフプレー)、松尾(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: スミス ルイス ディーン 氏
順位: 12位(1勝1敗2分/勝点5/得失点差-1)
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