2023 Jリーグ 第11節 埼玉スタジアム2002 サンフレッチェ広島戦
前節、アウェーでの京都戦から中3日、ミッドウィーク水曜日に行われるのはACLの関係で飛ばされていた第11節。ホーム埼スタにサンフレッチェ広島を迎えて。
今節開始時点でウチは他チームより2試合、消化試合が少ない状況。要するに他よりまだ勝点「6」を上積みできる可能性を残しているということですが、この2試合のうちの1試合が今節。
対広島ということでいえば、彼らは現状勝点「26」で4位。ウチとは勝点「2」の差。ウチが今日しっかり広島に勝てれば、広島を抜いて4位まで上昇することができるということで、非常に重要な一戦となります。
スターティングラインナップ
さて今節のスタメンは、最終ライン左から明本さん、ホイブラーテンさん、ショルツさん、酒井さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHに関根さん、右にモーベルグさん、トップ下に安居さんを配置し、1トップにカンテさんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには岩波さん、荻原さん、大久保さん、柴戸さん、リンセンさん、興梠さん、そして彩艶さんが控えます。
前節、改めて存在感を見せつけたモーベルグさんがスタメン。明本さんがスタメンに戻ってきて、本来の左サイドで先発は大きなプラス。興梠さんは連戦を考慮してかカンテさん先発になりましたが、カンテさんも前節ゴールで結果を出しているので期待大。京都同様、広島もハイプレスが予想されるため、ある程度蹴っても彼で収まればっていう目算もありか。
対する広島は、最終ライン左から佐々木 翔選手、荒木 隼人選手、住吉 ジェラニレショーン選手。ダブルボランチに野津田 岳人選手、松本 泰志選手。左のWBに東 俊希選手、右WBに茶島 雄介選手。2シャドー、川村 拓夢選手と森島 司選手。ワントップにナッシム ベン カリファ選手という並びの 3-4-2-1 スタート。GKは大迫 敬介選手。
1点先行される苦しい展開ながら、後半勝負の途中交代策が炸裂。アディショナルタイム劇的ゴールで逆転勝利
広島のボール非保持は、5-2-3 が基本、最前線3枚で、ウチの2CB+岩尾さんのところを消して、サイドはWBが蓋をするというやり方をしてくるのでこういうハメ方されるとウチは結構ビルドアップが停滞しがち。
前節、京都戦なんかも多少やり方は違えど、岩尾さんのところをアンカーまで前に出てきて完全に消しに来られたことでボールを前進させることができなくなりましたが、今節はそういう状況になった場合はある程度蹴ってもよいという感じでカンテさんをターゲットにロングボールを織り交ぜる立ち上がり。
ただ、カンテさんが後ろ向きにボールもらいたがる割には思ったより高めのボールが収まらなかったのと、サイドも、特にモーベルグさんの方は相手WBにフタされた状況で打開しようと突っかけて引っかかるみたいなボールロストも多く、なかなか中盤以降が押し上げる時間が作れなかったのが前半。
敦樹さんはハーフスペースをいいタイミングで上がって攻撃に絡むなど、要所要所では悪くない前進の仕方もできていましたし、関根さんはかなり積極的にシュートを狙いにいくなどアグレッシブな動きも見せていて、個々人の部分ではいいプレーもありましたが、チーム全体として決定機を創出するという部分まではいけない流れ。
一方で広島のボール保持に関しては、持たれている分にはそこまで怖さもなく、やはり相手の怖さは変な引っかかり方した場合のショートカウンターのみだなという所。決定機少なく焦れる状況ながらも後半打開できそうな予感はしつつのハーフタイム。
後半打開に期待した所でまさかの先に失点する流れに。
スローインからのリスタートで酒井さん→モーベルグさんのところで引っかかってボールロストしたところから相手の縦パスがハーフタイムに交代で出場していたドウグラス ヴィエイラ選手に向かって入ってきますが、ここでワンタッチプレーされてマークについていたショルツさんが外され、追い越して入ってきた川村選手にドリブルでのペナルティエリア内進入を許してしまったことが致命傷。川村選手のシュートは西川さんがかろうじて弾くものの、逆サイドから詰めていた森島選手に押し込まれて失点。
スローインで全体として前に出て行こうとしていた所で引っかかってうまく裏っ返される形になってしまいました。広島としては一番得意な形、ウチとしてはもったいない失点。
ただ、ここから盛り返せるのが今シーズンのウチの強み。67分に怒濤の3枚替え。モーベルグさん→大久保さん、カンテさん→興梠さん、岩尾さん→リンセンさんとして圧力を高めます。この交代で安居さんがボランチの位置へ。
前半はカンテさんに向かって蹴るケースが多かった所を興梠さんが入ったことで中盤でしっかり収めてチーム全体が押し上げられる流れに。ガンガンアタックする大久保さん、中盤では安居さんと敦樹さんがボール回収しまくって広島を押し込みます。
72分、右サイドに流れた関根さん→敦樹さんのパス交換でペナルティエリア内に侵入すると、うまくポジションを獲った酒井さんに敦樹さんから絶妙な縦ラストパス。これをうけた酒井さんがダイレクトで右足を振って逆サイドネットにブッ刺す技ありゴール。素晴らしい崩しで同点に。この数分前にも同じように右サイドから崩して関根さんの惜しいシュート(この時はGK大迫選手に弾かれた)がありましたが、大外で作っておいて内側、ハーフスペースのバイタルエリアからペナルティエリア内に縦っていう崩しは再現性のあるチャンス創出でした。
スタジアムの空気的には逆転できるという雰囲気。そんな中、アディショナルタイムの決勝点は、酒井さんからの対角線上クロスを頭で折り返したリンセンさんのアシストで敦樹さんの左足ボレー。最高の逆転劇で勝点3をゲットしてくれました。
さて、まだまだ連戦は続きます。次は週末の鹿島戦。ホームゲームですし、バッチバチのやり合いになることは予想できますが、ここでしっかり勝ちきることができればタイトルに向けて大きな一歩になるでしょう。期待しつつ週末を待ちたいと思います。
試合ハイライト
試合データ
観客: 20,266人
天候: 晴 / 気温 19.4℃ / 湿度 66%
試合結果: 浦和 2-1 広島(前半0-0)
レッズ得点者: 酒井(72分)、敦樹(90+2分)
警告・退場: -
主審: 飯田 淳平 氏
順位: 4位(8勝3敗3分/勝点27/得失点差+8)
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