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2023 Jリーグ 第16節 埼玉スタジアム2002 鹿島アントラーズ戦

2023 Jリーグ 第16節 埼玉スタジアム2002 鹿島アントラーズ戦

水曜日は広島を劇的な逆転ゴールで破り、京都戦から2連勝。相手に押されてうまく行かない時間帯でも安定したディフェンスラインによって耐えることができるし、そこからの修正で苦しい試合でも勝点をしっかり掴むなど、なんか強いチームっぽい戦いができるようになってきた今シーズンのウチ。

そんな中迎える大一番は、ホームでの鹿島戦。鹿島も開幕からの不調を乗り越え、ここのところは縦に速く、強度の高いサッカーで直近、7試合負けなし(5連勝のあと直近2試合は引き分け)と、調子を上げてきている面倒くさい状況。ずっと低迷してりゃいいものを(おっと失礼

リーグ戦も折り返し地点が見えてきて中盤戦。状況的には上位進出が見えているところでの相手は鹿島、みたいな所謂「大一番」。ウチってこういう「ここで勝てば」みたいな試合が苦手なイメージがなんとなくありますけども、今シーズンのウチはひと味違うぜってところを見せる絶好の機会。鹿島を粉砕して一段の成長を見せつけて欲しい一戦となりました。

スターティングラインナップ

2023 Jリーグ 第16節 埼玉スタジアム2002 鹿島アントラーズ戦 スターティングラインナップ

さて今節のスタメンは、最終ライン左から明本さん、ホイブラーテンさん、ショルツさん、酒井さん。ダブルボランチに安居さんと敦樹さん、左のSHにリンセンさん、右に大久保さん、トップ下に関根さんを配置し、1トップに興梠さんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには岩波さん、荻原さん、モーベルグさん、岩尾さん、早川さん、カンテさん、そして彩艶さんが控えます。

逆転勝利した前節後半の形の再現を狙ったか、岩尾さんをベンチにして安居さん、敦樹さんのボランチコンビに。リンセンさんを先発させ、関根さんをトップ下に置いてリンセンさんにはサイドから中央に入ってきてのフィニッシャーとしての役割を期待か。

対する鹿島は、最終ライン左から安西 幸輝選手、関川 郁万選手、植田 直通選手、広瀬 陸斗選手。ダブルボランチにディエゴ ピトゥカ選手と佐野 海舟選手。左のSHに樋口 雄太選手、右に名古 新太郎選手。2トップに鈴木 優磨選手、垣田 裕暉選手という並びの 4-4-2 スタート。GKは早川 友基選手。

表記上は 4-4-2 なんだけど、実際にはピトゥカ選手がアンカー気味にいて、佐野選手は前目で動く感じなのでその辺は変則的。

直近の鹿島で非常に厄介なのが鈴木 優磨選手、垣田 裕暉選手の2トップ。鈴木選手はある程度なんでもできるマルチプレーヤー。ボールも収まるし、組み立てにも参加しつつフィニッシャーとしても強力。さらに垣田選手の高さがあることで、彼がディフェンスを引っ張っておいてその裏で鈴木選手みたいな形も機能していてめんどくせぇ。

正直、大してポジショニング的な約束事も見えない割にはボール保持にこだわっていた前半戦は繋ぎで引っかかって失点みたいなケースが多く見られていて、あのまま続けててくれりゃ楽だったものを、今は中盤の繋ぎとかある程度捨てて、ボール奪ったらとにかく縦にガンガン入れてくるフィジカル押しのサッカーに。ハードワークできて球際強い選手は多いし、逆にこういうサッカーやられる方が面倒くさいんだけど、気がつかれちゃった感じ。

鹿島は中締めておいて、SHで外に切りながら追い込んで、奪ったら縦っていうのが一番攻撃がハマる形なので、そこのプレスをどう回避して前進するか、そこで外してアタッキングサードに入っていけたときに、左に置いたリンセンさんがどれだけフィニッシュに絡んでいけるのか、この辺がウチの狙いがハマるかどうかのポイントになりそう。

前半は2トップの守備がハマらず後手に。後半修正で生き返り押し込むも、決めきる力が足りずのドロー

で、結論から言ってしまえば、正直前半の人選はうまく行かなかった。うまく行かなかったどころか、リンセンさんのサイドから立ち上がりに致命的な攻撃を許して下手すれば失点してたかもしれないので、やはり左でリンセンさんを使うのは相当相手との力量差がないとキツイ。

そもそも 4-4-2 ブロックをセットした所で興梠さんや中央のボランチ、SHを含めてうまく縦を切りつつ限定していってるのに、リンセンさんの守備センスがなさ過ぎる(頑張って寄せてるのはわかるんだけど、パスコースを背中で切るってことができないし、本来、1列目を相手に越えられた時に戻らなければならないボランチ脇のポジションにプレスバックしないことで大畑さんサイドが数的不利の大忙し)せいで彼のところから簡単に前進されるっていうどうしたもんだろっていう状況。

もう前半観ながら、「こりゃ後半、普通にリンセンさん下げて岩尾さん投入、安居さんを1列前に上げていつもの形に戻した方がいいわ」って思う程だったので、ピッチ上でも同じ事を感じたんでしょう。途中から関根さんが外に出てリンセンさんをトップ下の位置に入れていましたが、じゃあトップ下でリンセンさんが活きるのかといえばそんなこともないので、厳しい言い方だけどそろそろ見切りが必要な時期かもしれない。

予想通り、ハーフタイムにリンセンさん→岩尾さんとして元の形に。これでビルドアップも安定し、ボールが前進する流れに。ボールを握れるようになった所で66分にはさらに圧力を高めるため、関根さん→モーベルグさん、興梠さん→カンテさんと攻撃的なカードを切ります。

前節はモーベルグさんに代わって途中交代した大久保さんがキレッキレにみえましたし、今回はその逆。やはり相手が元気な前半からだとなかなか上回ることは難しいですが、後半投入でこの交代カードは相手にとっては相当嫌な交代だなと。

さらに78分、安居さん→荻原さん、大久保さん→早川さんとして1点を奪いに行きますが、何度かチャンスは作ったものの、相手CBもリーグ屈指の強さを誇る鹿島ですから、そう簡単には決定機にさせてもらえない。こういうシチュエーションでも理不尽にぶち込める力が欲しい感じになりますが、それを言ってもしかたない。客観的に観れば引き分けが妥当な試合でした。

さて、連戦としてはまだ続くんですが、次はひと息つける天皇杯(とか言って油断は禁物ですけどね)。対戦相手は大学生ということで、かなり大幅に人を入れ替えたり、リーグ戦で試せていたいことを試したりする機会になりそう。

週末にはアウェーでの横浜FC戦が控えていますので、そこでしっかり勝利できるよう、うまく天皇杯を使って欲しいと思います。

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試合ハイライト

試合データ

観客: 45,575人
天候: 晴 / 気温 25℃ / 湿度 60%
試合結果: 浦和 0-0 鹿島(前半0-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: 酒井(警告×1/反スポーツ的行為)、ホイブラーテン(警告×1/反スポーツ的行為)、早川(警告×1/ラフプレー)
主審: アンドリュー マドレイ 氏(イングランド)
順位: 5位(8勝3敗4分/勝点28/得失点差+8)

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。