2023 Jリーグ YBCルヴァンカップ グループステージ 第3節 等々力陸上競技場 川崎フロンターレ戦
写真は「フジテレビONE」中継映像から引用
リーグ戦の方は前節柏を粉砕して4連勝、チームも勢いに乗ってきた感がありますが、ルヴァンカップの方は残念ながら今のところ勝ちなし(2引き分け)という状況。そんな中で迎える水曜日、ミッドウィークのアウェーゲームはルヴァンカップ第3節、川崎フロンターレ戦です。
ルヴァンカップ、グループステージのレギュレーションは、『各グループの1位(5チーム)と各グループの2位のうち成績上位3チームの計8チームがプライムステージに進出する』というものなので、グループで2位に入っても、他グループの状況によってはグループステージ突破が難しくなる可能性もあり(全5グループなので、グループ2位でも2チームはグループステージ敗退となる)、今節で折り返しということを考えると、そろそろ勝点3を積んでおきたいところです。
とはいえ、相手も川崎。しかもアウェーゲームですからそう簡単ではないですし、恐らく週末のリーグ戦を見越して大幅な人の入れ替えも予想される中で、どの程度狙った形が出せるのか、注目の一戦となりました。
スターティングラインナップ
さて今節のスタメンは、最終ライン左から大畑さん、犬飼さん、岩波さん、馬渡さん。ダブルボランチに平野さんと敦樹さん、左のSHにシャルクさん、右に松崎さん、トップ下に安居さんを配置し、1トップにリンセンさんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは彩艶さん。サブには知念さん、荻原さん、柴戸さん、堀内さん、早川さん、カンテさん、そして牲川さんが控えます。
リーグ戦からは大幅な人の入れ替えを実行。敦樹さん以外は総取っ替えという形。サブも前節リーグ戦でスタメン、ベンチ入りした人はほぼいない状態で、週末のリーグ戦を考慮してのターンオーバー。逆にここでチャンスをもらった選手にとってはアピールの機会ということで、今シーズン序盤はケガ人も多く不調とはいえ、川崎相手にどこまでやれんのか。注目です。
対する川崎は最終ライン左から佐々木 旭選手、車屋 紳太郎選手、高井 幸大選手、山根 視来選手。ダブルボランチにジョアン シミッチ選手と小塚 和季選手。左のSHに瀬川 祐輔選手、右に永長 鷹虎選手、トップ下に脇坂 泰斗選手、ワントップがレアンドロ ダミアン選手という並びの 4-2-3-1 スタート。GKは上福元 直人選手。
あちらも直近のリーグ戦から山根選手以外は全部入れ替えということで、選手層の厚さ勝負みたいな状況に。
これだけ人が入れ替わると評価が難しい。押し込まれ、チャンスは少なかったが最終局面ではハードワークして無失点、勝点1の結果は妥当か
リーグ戦のメンバーにこれまでスタメンから外れていた人が1人、2人はいるくらいならともかく、ここまで人が入れ替わってしまうと、コンセプト自体は同じにしてもほぼ別チームみたいなものなので評価は難しいです。
同ポジションでプレーしている各選手についても、それぞれにプレー特性や得意なプレーがあって、個々の能力だけを単純に比べても意味がない。例えば酒井さんのプレーと同じ事を馬渡さんに求めても仕方ないし、酒井さんのようなプレーができないから馬渡さんがダメ、みたいな話は乱暴すぎるわけで、出ている選手がその能力を最大限発揮できるかどうかの方が重要。
その意味ではやはり実戦でのプレー時間が少ない人たちで構成されたチームは全体の連動性、機能性という部分ではまだまだで、川崎の前プレに押されて後ろが重たくなる傾向があり、さらにそこから裏狙いで蹴っても前線がその意図を感じていない、みたいなチグハグ感は強かったです。
試合開始当初は相手が1トップということもあってボール保持時に平野さんは最終ラインには落ちず、2CBでのボール保持からスタート。ただ川崎守備も1トップ+トップ下でうまくウチのボランチへのパスコースを切りながら2CBへの規制→左右へのパスコースも相手両SHが抑えにくるのでなかなか効果的なビルドアップができず、シンプルに裏に蹴るって流れになっても前述の通りちょっと前線と意図があわないことが多くて難しい立ち上がり。
途中から平野さんが最終ラインに落ちてビルドアップをサポートしていましたが、今度は少し後ろが重たくなっちゃう感じでボール保持局面での前進についてはかなり課題を感じさせられる出来だったかなと。
結果的に川崎がボール保持する、ウチは我慢しつつカウンターからの少ないチャンスに賭ける感じの展開になりましたが、こういう流れで先に失点するとほぼ終わりって感じになる所を、この日が超久々の実戦となった犬飼さんはじめ、2CBを中心に全員がゴール前、相手のファイナルサードにおいてはきっちり身体を張って守りきってくれたのはとても素晴らしかったと思います。
押し込まれながらも耐えつつ0-0という展開なので選手交代のタイミングはかなり難しかったと思いますが、69分にリンセンさん→ホセ カンテさんとして、ついに新加入のカンテさんがピッチへ。まぁ正直コンディションの問題なのか目立ったプレーもなく、彼の特長みたいなものが活きたシーンもなかったのでよくわからんで終わってしまいましたが、今後に期待。
76分にはシャルクさん→荻原さん、平野さん→柴戸さん、松崎さん→早川さんと3枚交代。しかもユースから2種登録の早川さんが公式戦デビューって思い切ったことするなって感じでしたが、さらに86分には安居さん→堀内さんとして、こちらもプロデビュー。なんかやってくれそうな若い力に期待しましたが、スコアは動かず、そのままスコアレスでのドローとなりました。
ペナルティエリア内に侵入した数でいえば圧倒的に川崎に押し込まれた展開でしたが、それでも相手に得点を許さず、勝点1を積むことができたのはポジティブに捉えていいんじゃないかなと思いますし、昨シーズン大きな怪我をして心配していた犬飼さんが(最後足攣ってたとはいえ)90分プレーできたこと、カンテさんや早川さん、堀内さんなどのプレーを早いタイミングの公式戦で観られたことなど収穫もありましたのでよしとしましょう。
試合ハイライト
試合データ
観客: 18,332人
天候: 曇 / 気温 18.5℃ / 湿度 41%
試合結果: 川崎 0-0 浦和(前半0-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: シャルク(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 川俣 秀 氏
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