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2023 Jリーグ 第6節 三協フロンテア柏スタジアム アウェー 柏レイソル戦

2023 Jリーグ 第6節 三協フロンテア柏スタジアム アウェー 柏レイソル戦

写真は「DAZN」中継映像から引用

代表戦ウィークも終わってJリーグも再開。再開初戦は金曜夜のアウェーゲーム、柏レイソル戦です。

柏はリーグ戦、昨シーズン8月の第25節、広島戦を皮切りに、前節、第5節の広島戦まで、15試合連続未勝利(しかも直近3節は連敗中)という非常に不名誉な記録を更新している最中。ネルシーニョさん限界説もささやかれる中、あちらとしてはなんとしても勝ちたいホームゲームだと思いますが、そんなことは関係ねぇ。そういう相手をきっちり返り討ちにしてこそ強いチームへの道が開ける。

ということで、(ルヴァンカップを挟んで)アウェー3連戦の初戦。さい先よく勝利で飾って、リーグ戦の連勝を4に伸ばしたい一戦となりました。

スターティングラインナップ

2023 Jリーグ 第6節 三協フロンテア柏スタジアム アウェー 柏レイソル戦 スターティングラインナップ

さて今節のスタメンは、最終ライン左から明本さん、ホイブラーテンさん、ショルツさん、酒井さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHに関根さん、右に大久保さん、トップ下に小泉さんを配置し、1トップに興梠さんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには岩波さん、荻原さん、シャルクさん、安居さん、平野さん、リンセンさん、そして彩艶さんが控えます。

シャルクさんがベンチ入り。スタメン的には前節から変更ありませんが、初期配置では小泉さん、関根さん、大久保さんの3人、つまり2列目の並びが少し変更されています。とはいえこの辺の並びはかなり流動的で状況に合わせて入れ替わるので、あくまで初期配置という点で注意。

対する柏は、最終ライン左から田中 隼人選手、土屋 巧選手、古賀 太陽選手。アンカーの位置に高嶺 朋樹選手。左のWBに三丸 拡選手、右に戸嶋 祥郎選手。インサイドハーフに小屋松 知哉選手とマテウス サヴィオ選手を配置し、2トップに仙頭 啓矢選手、フロート選手という並びの 3-1-4-2(3-3-2-2 の方が近いか)スタート。GKは守田 達弥選手。

柏、ネルシーニョ監督といえば4バックシステムのイメージが強いですが、確か4節の名古屋戦からシステムを今節と同じ3バックに変更しています。

守備ブロック形成時に5バックにすることである程度ゴール前を固めて守備面を安定化させつつ、ボール非保持でのプレスに関しては2トップ+2インサイドハーフ、さらにアンカーで中央を固め、サイドに追い出したところで高い位置に押し出した両WBを使ってハメに行くような意図は見え、相手ビルドアップを高い位置で引っかけてのショートカウンターという狙いは感じますが、システム変更後の2試合は結果が出ていない状況。

ウチとしてもこの堅い中央ブロック(各選手は対人能力も高く、まともにぶつかり合うと面倒くさい)と、出足のよいWBによってサイドに蓋をされた場合に、どう打開していくのかに注目の対戦です。

前半は柏の守備の狙いがある程度ハマるも、徐々に攻略。興梠さんの神業で均衡を破るとあとは一方的に殴って終わりの完勝

前述の通り柏の守備時の狙いはわかりやすい。中央を固めてパスコースを消しつつサイドに追い出して、そこをWBで刈り取っておいて、ぶ厚い中盤を使ってショートカウンター。

最前線には新加入のフロート選手というでかくて強いプレーヤーがいて、コンビを組む仙頭選手は足元の技術も高くゴール前で気が利くプレーができる人、さらにミドルレンジからのパンチ力もあるマテウス サヴィオ選手など、よくないボールの失い方すればワンチャンスものにされる怖さはあるチーム。

相手はアンカーシステムを採用しているので、セオリー通り考えればウチのトップ下に入る小泉さんや敦樹さんが相手アンカー、高嶺選手の周辺スペースを使ってパスを引き出すってのが狙い所になりますし、実際に試合立ち上がり当初は小泉さんがそこにうまく立って起点を作ろうとしていましたが、実際には相手2トップと2インサイドハーフが中央スペースをガッツリ消しにきたためになかなかここのスペースに入れる機会が生まれませんでした。

ウチのビルドアップは相手が2トップで規制をかけにくることを見越してか、いつも通り岩尾さんが2CBの間に落ちる形で疑似的な3バックを形成してスタート。2トップだけの規制ならこれで余裕で外せるし、大きく左右に開いた2CBまで追いかけてきてくれるなら空いた中央スペースを使うみたいなこともできるんですが、柏もそこは対策済みか、中央エリアを消すってことを意識した配置になっていたので中央からの効果的な前進というのは難しかった。

そうなるど当然サイドを起点に攻撃を組み立てることになる(もともとスコルジャさんの攻撃はサイド起点が主軸なので無問題)わけですが、岩尾さんが疑似3バックの中央に降りることで左右に大きく張り出す形になるショルツさんとホイブラーテンさんから積極的に高い位置を獲る酒井さんや両SHを使って前進を狙うも、やはり相手WBの寄せも速く、局面での対人勝負になってしまうとさすがに柏の選手もスキルは高いので簡単ではない状況に。これが観ている方の印象的に前半は少しうまくいってないなと思わせた要因でしょう。

とはいえ、柏の守備の寄せは結構単純というか、縦に素直に出てきてくれるような感じだったので、サイドに出した所から誰かが内側、特にプレスに出ていった相手インサイドハーフの背中でパスコース作ってやれば簡単に回避できんじゃんなんて思いながら観ていたわけですけども、この辺はさすがの小泉さんあたりがいち早くそれに気付いて少しポジションを落として相手初期プレス1列目の背中でボール受けるようになって、徐々にウチがボールを保持して主導権を握る流れに。

主導権握るといっても一方的に押し込んでいるわけではないし、ある程度流れを掴んだ状態でセットプレーでもいいから1点先行できるとなぁなんて思ってたらやってくれました浦和のエース。

44分、ホイブラーテンさんから高い位置を獲った明本さんへのロングフィードで一気に裏のスペースを狙います。この時、ウチの選手は5人が前線に張っている状態で、相手は4枚のみの数的優位。相手の前線4枚が積極的に前プレに出てくる逆を突いて一発で相手を後ろ向きに守備させることに成功します。

明本さんはダイレクトでハーフスペースを併走する関根さんに落とし。ここの関根さんがまず凄かった。パスを受けると明本さんへの戻しを意識させながら隙を突いて相手ディフェンス2枚の間を縦にぶち抜きます。そして中央に入ってきた興梠さんにパス。

ここからの興梠さんの動きはもう変態(褒めてる)すぎてやべぇしかない。語彙力なくなるレベル。まずトラップ直前のボディフェイントで相手ディフェンスを1枚剥がす→左足でシュート打つぞと見せかけて一瞬キャンセル。これでシュートブロックに入った選手と相手GKをコケさせておいての半テンポずらしてのグラウンダーシュート。何喰ったらこういうプレーができるのか。決定力とはこういうものですと見せつけるような見事なゴールで先制点をゲットしてくれました。

1点をリードして後半、62分には興梠さん→リンセンさんとして興梠さんに無理させない交代。さらに72分に関根さん→シャルクさん、小泉さん→安居さんとして、同じポジションのリフレッシュ。シャルクさん来日早々、柏戦で幻のスーパーゴール叩き込んだ記憶も新しいですが、何かやってくれそうな予感を感じてたら交代直後にいきなりゴール。

このシーンも柏の守備を逆手にとった崩しができていたんですが、まず大久保さんが相手インサイドハーフの背中、WBの前面でショルツさんからのパスを受けます。当然相手WBは大久保さんに寄せにきますが、ここで敦樹さんがうまく内側でサポートしてあげることで相手WBのプレスをベクトルずらして回避。これで中央にスペースが生まれます。

入れ替わりで内側に入ってきた大久保さんに敦樹さんからのパス(この時プレスバックした柏の選手に思いっきり敦樹さんはファールされてますが、主審のトム ブラモールさんがナイスなアドバンテージ判断。さすが)。

その瞬間、相手最終ライン裏に仕掛けたリンセンさんに大久保さんからのスルーパス...... だったんですけどもこれは相手ディフェンスに当たって未遂。ところがこれが運良くシャルクさんの足元に転がったことでシャルクさんの右足による強烈なシュートが相手ゴールに突き刺さって追加点。

シャルクさん、開幕から出番もなくてちょっと心配してたんですが、与えられたチャンスをしっかり掴んで結果を出してくれました。ほんとうれしい。

そしてトドメは82分。サイドに流れた安居さんにパスを付けた所で内側を猛然と駆け上がる明本さん。安居さんがドリブルでカットインするとダイアゴナルランしてきた大久保さんに縦→落としにシャルクさんがクロス。これをゴール前まで入り込んでいた明本さんが(得意の?)ジャンピングボレーで豪快に叩き込んで3点目。

シャルクさんは逆サイドでドフリー、万全の体制で待っていたリンセンさんにクロス上げたんだと思いますが、これを横取りする明本さんの無茶なシュート。リンセンさんも後ろで頭抱える無茶でしたが、結果オーライ。見事なゴラッソになって明本さんは2試合連続ゴールです。シャルクさんはこの日、1ゴール、1アシストの大活躍。なんかチーム全体が勢いに乗ってきた感があります。

ということで、これでリーグ戦4連勝。4連勝とかいうワード、久しぶりに聞きましたね。水曜日にルヴァンカップを挟みますが、続く第7節はアウェーでの名古屋戦。ルヴァンカップの相手は今シーズン色々と苦労している川崎ですが、リーグ戦の勢いとは対象的にルヴァンカップはまだ未勝利ですので、ここでチャンスをもらう選手たちには奮闘して頂いて勝利を。そして名古屋を粉砕してホームに凱旋したいところです。

試合ハイライト

試合データ

観客: 11,620人
天候: 曇 / 気温 15.3℃ / 湿度 74%
試合結果: 柏 0-3 浦和(前半0-1)
レッズ得点者: 興梠(44分)、シャルク(75分)、明本(82分)
警告・退場: 関根(警告×1/反スポーツ的行為)、ホイブラーテン(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: トム ブラモール 氏
順位: 3位(4勝2敗0分/勝点12/得失点差+2)

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