Keep on Jumpin'

2023 Jリーグ YBCルヴァンカップ グループステージ 第1節 レモンガススタジアム平塚 アウェー 湘南ベルマーレ戦

2023JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第1節 レモンガススタジアム平塚 アウェー 湘南ベルマーレ

写真は「スカパー!」中継映像から引用

先週末のリーグ戦では今シーズン初勝利。ここから少しずつでもチーム状況が改善していくことを期待させる試合となりましたが、週が明けてミッドウィークの水曜日に開催されるのは、ルヴァンカップのグループステージ。アウェーの地で湘南ベルマーレとの対戦です。

週末にはアウェーでJリーグ、神戸戦が控えていることもありますし、ルヴァンカップの初戦ということもあって大幅な選手の入れ替えが予想される試合。ここまで出場機会がなかった選手にもチャンスが回ってくるでしょうし、その辺も楽しみながらの一戦となりました。

で、平塚での試合は現地行くことが多かったんですが、今回はちょっとお休みしてテレビ観戦。平日であまり時間なくて試合を細かく見返したりもしていないので簡単にまとめて終わりにします。

スターティングラインナップ

2023JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第1節 レモンガススタジアム平塚 アウェー 湘南ベルマーレ

さて気になるスタメンは、最終ライン左から荻原さん、ホイブラーテンさん、岩波さん、馬渡さん。ダブルボランチに柴戸さんと平野さん、左のSHにシャルクさん、右に関根さん、トップ下に安居さんを配置し、1トップに髙橋さんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは彩艶さん。サブにはショルツさん、大畑さん、敦樹さん、小泉さん、モーベルグさん、興梠さん、そして牲川さんが控えます。

今シーズン新加入ながらなかなかそのプレーを観ることができないでいた髙橋 利樹さんが満を持しての登場。セレッソ大阪戦からはホイブラーテンさんを除いて全員入れ替えた形。

ホイブラーテンさんを残したのは犬飼さんがコンディション的に間に合わなかったためか、岩波さんと組み合わせるなら左利きの彼の方がよいという判断ではないかと思いますが、スコルジャさん的にも新加入のホイブラーテンさんに関しては今はなるべく出場機会を与えて、コンディションや周囲との連携面を上げていきたいといった意図もあるのではないかと推測します。

対する湘南は、最終ライン左から大野 和成選手、山本 脩斗選手、岡本 拓也選手。アンカーの位置に髙橋 直也選手、左のWBに中野 嘉大選手、右WBに畑 大雅選手を配置。2シャドーに山田 直輝選手と池田 昌生選手。2トップが山下 敬大選手、阿部 浩之選手という並びの 3-1-4-2 スタート。GKは富居 大樹選手。

あちらはおなじみの形で、守備時は 5-3-2(もしくは 5-4-1)ブロックから積極的な前プレではめにくるスタイル。前線プレスを回避しても守備ブロック自体はコンパクトで中盤での守備強度は高いし、ブロック全体の帰陣も早く、最終ラインの人数も多いので崩しきるのは結構大変っていうめんどくせぇ相手。

ここ数試合を観ていてもまだ攻撃面、特にアタッキングサードでの完成度に関してはまだまだ改善の余地がある今シーズンのウチが、人の入れ替えはあるにしても、もはやスタイルとしては完成していると言ってよい湘南を相手にどこまで戦えるのかは興味深い。

平野さん主軸にビルドアップは安定。ただし前線に人が足りない問題

前述の通り、湘南のボール非保持は 5-3-2 ブロック。この守備ブロックだとこちらの狙い所としては当然相手アンカーの両脇スペースということになりますので、大外に開いた荻原さんや馬渡さんから、インサイドワークして相手アンカー脇のこのスペースには入り込んだ関根さんやシャルクさんがパスコースを作るというセオリー通りの前進のさせ方を狙います。

この点に関しては中継で解説をしていた坪井さんも指摘していましたが、湘南はあえてここのスペースにウチの選手を侵入させておいて、そこでパスが入った瞬間をWBでぶっ潰して縦にカウンター当てるみたいな戦い方を狙っているようにも見えましたので、この辺はあまり素直に行くとボール奪取の狙い所にされる一方、うまくSHの動きをおとりにしながらSBやボランチがドリブルでスペースを突いていくようなことができれば、湘南の守備の狙いをズラしつつ守備を後手に回らせることも可能そうな展開。

今節残念だったのはアクシデントによって早々に髙橋さんが離脱してしまったことですが(中継観ている限りは恐らくハムストリングの肉離れっぽい感じだったので1ヶ月程度は離脱になりそう......)、それによって1トップに投入された小泉さんがうまく前方からこの相手アンカー脇のスペースに落ちたり、それと入れ替わりで安居さんが最終ライン裏に仕掛けたりと、所謂ゼロトップ的な感じで湘南の守備の意図をいなし、ボール保持する時間を延ばして試合をコントロールすることはできていました。

一方で、最終ライン、2CBの間に落ちてビルドアップを開始する平野さん、そこをサポートするためトップ下から落ちてくる安居さんに、本来落ちてボール触ることでリズムを作りたい小泉さんっていう前線の中央ラインはどうしても重心が後ろ、スローペースでボール握っての展開になりやすく、シャルクさん、関根さんが一発で相手をぶち抜いてくるようなタイプでもないため、アタッキングサードでの相手に与える脅威という部分では足りなかったかなと。

リカさんの時のようにボール握ってゆっくりでもいいから相手を押し込んで穴を探しましょうみたいなサッカーと異なり、スコルジャさん体制ではある程度シンプルに相手ゴール前までボールを運びましょうっていう志向になっているわけですけども、そうなるとやはり特にサイドの選手、両SH、SBにはある程度1人で相手を剥がしてボールを前進させる能力が求められます。

その点、今節のメンツだと馬渡さんはそこまでアグレッシブにガンガン前に出て行くタイプではないし、関根さん(一回ありましたけど、フリーで前にスペースがある状況でボール持てばまだまだキレは凄いんですけども)もシャルクさんも周囲との関係性でうまく局面をブレイクするタイプで、対面のマークをもろともせずにぶち抜いてくることをあまり期待しすぎても違う気がするし。

ひとつ言えるとすれば、平野さんが落ちるんではなく、ビルドアップは2CBと彩艶さんに任せて、中盤、中央に人数を増やすような立ち位置の獲り方ができれば両サイドに対してもよい距離感でサポートができそうな気もしますが、トレーニングキャンプの情報を見聞きする限り、今シーズンはビルドアップ部分のトレーニングはしていなくて、あくまで昨シーズンからの延長で選手に任してるような感じがするため、この辺はまだ発展途上というか、昨シーズンまでのコンセプトと、今シーズンからのコンセプトがうまく融合していない部分なんだと思います。

で、髙橋さんのアクシデントだけでも勘弁してくれと思っていたら、アクシデントは続いて柴戸さんまで負傷離脱。前半の終了間際だったんで、試合観ながらつぶやいたりしてたんですが......

スコルジャさんの選択は素直に敦樹さん投入でした。でも柴戸さんの負傷タイミングからすぐに交代で動かず前半終了まで待ったのはよい判断だったと思います。

70分にはシャルクさん→モーベルグさん、小泉さん→興梠さんと2枚替えして点獲ってこいメッセージを明確に打ち出します。さらに80分には関根さん→大畑さんとして、大畑さんを右のSHの位置へ投入。トップ下にコンバートされたっぽい安居さんだけでなく、1列前での大畑さんの起用もなかなか面白い。

モーベルグさんの個人技からドリブルで抜け出して決定機などありましたけども、全体を通して再現性のある形でのチャンス、決定機というのは多くなく、0-0、スコアレスでのドローという結果はウチからすれば妥当だったかなと思います。

ということで、次は土曜日にアウェーでの神戸戦。開幕から3連勝と好調の神戸さん。トップに大迫選手、武藤選手がいて、ある程度無理なボールでも収めて時間作れちゃうし、そこから押し上げてくる両サイドも強力。中盤の守備強度も高いし、メンバーがフルでそろっている時の神戸は正直結構しんどい相手です。セレッソ戦の勝利を次につなげるためにも勝点を奪って帰ってきたい重要な試合。

今年は現地行けないのでテレビ観戦予定ですが、楽しみに待ちたいと思います。

このレビュー記事について浦和レッズサポーター向けFacebookグループでメンバーの方々との意見交換などもしています。詳しくはこちらをご覧ください

試合ハイライト

試合データ

観客: 8,856人
天候: 晴 / 気温 14.4℃ / 湿度 50%
試合結果: 湘南 0-0 浦和(前半0-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: 柴戸(警告×1/ラフプレー)、馬渡(警告×1/ラフプレー)
主審: 中村 太 氏

記事をここまで御覧頂きありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートしてみませんか?
スタジアムでのビール代にさせて頂きます。
Categories
Publish
Modified
Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。