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2022 Jリーグ 第7節 埼玉スタジアム2002 清水エスパルス戦

2022 Jリーグ 第7節 埼玉スタジアム2002 清水エスパルス戦

前節はアウェー札幌の地で少し悔しい引き分けでしたが、4月連戦の中で休む間もなくやってくる今節は、ミッドウィーク、水曜日夜に開催される第7節、対戦相手は清水エスパルスをホーム埼スタに迎えて。

清水は昨シーズン終盤まで指揮を執ったロティーナ監督が解任され、2020年の監督途中解任の際にも指揮を引き継いだ平岡監督が昨シーズン終盤に再度就任、今シーズンも監督を継続してチーム再構築中。今シーズンはまだ1勝という状況で順位的にも下位に位置するチームですから、ホームでなんとしても勝利し、勝点3を積みたいところ。

前節は犬飼さんが負傷して残念ながら長期離脱が確定。酒井さんも負傷離脱中だったり、色々と厳しい状況ではありますが、ACLも含めてこの4月の連戦はチーム全体としての力が試されるまさに総力戦。その時々で出場機会を掴んだ選手たちが結果にこだわって戦ってくれれば自ずとよい方向に転がっていくでしょう。そういう意味でも注目したい一戦となりました。

スターティングラインナップ

2022 Jリーグ 第7節 埼玉スタジアム2002 清水エスパルス戦 スターティングラインナップ

さて、今節のスタメンは最終ライン、左から大畑さん、ショルツさん、岩波さん、馬渡さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHに松尾さん、右にモーベルグさん、トップ下に江坂さんを配置し、1トップにユンカーさんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには知念さん、宮本さん、大久保さん、関根さん、安居さん、明本さん、そして彩艶さんが控えます。

冒頭にも書きましたが残念ながら負傷してしまった犬飼さんに代わって岩波さんが久しぶりの先発。彼の奮起と、知念さん、ベンチには入れていませんけども若手期待のCB、工藤さんなどの躍進に今後は期待がかかるところ。現実的にショルツさんをお休みさせる術がないのはちょっと心配ですが、まぁ彼は欧州でタフなシーズンをおくってきた猛者ですから何とかなりそう。

両SHには松尾さん、モーベルグさんという強烈な2枚を同時起用。特にモーベルグさんはここまでの試合をみても、彼ひとりで相手ディフェンス2枚は引っ張れるため、そこで浮いた選手を活かせれば右からの突破も効果的になりそうな予感。今節も引き続きワントップ起用されるユンカーさんと合わせて、徐々に前線外国人選手のコンディションも上がってくると得点力の部分で期待が高まりそうです。

対する清水は最終ライン左から山原 怜音選手、鈴木 義宜選手、ヴァウド選手、原 輝綺選手。ダブルボランチに竹内 涼選手と宮本 航汰選手。左のSHに神谷 優太選手、右SHに片山 瑛一選手。2トップに後藤 優介選手と鈴木 唯人選手を配置した 4-4-2。GKは権田 修一選手。

左肩上がりの3バックビルドアップは清水に対して効果を発揮
PKでの先制も素晴らしかったが......

清水はかなりオーソドックスな 4-4-2。ボール保持時も非保持時もポジションバランスを大きく崩すことはなく、その意味では非常にバランスはとれたチーム。ボール非保持時の守備ブロックに関してもこの 4-4-2 をベースに前線2トップに加えて両SHも前線プレスに出てくる形。

一方、ウチのボール保持は、最終ラインを左にスライドさせつつ大畑さんを松尾さんがインサイドワークして作ったサイドの高い位置に押し出す形で岩波さん中央、ショルツさん左、馬渡さん右という3バックに可変。最前線ではユンカーさんが最終ライン背後に常にプレッシャーをかけて縦に引っ張りつつ、中盤には江坂さんが良いタイミングで落ちてくることで前線とのリンクマンとして機能。

大畑さんが相手SHの背中、相手SBとの中間ポジションでうまくボールを受けるので、左サイドからの前進はかなりスムーズにいった印象。一方で右サイドはモーベルグさんがそこまで縦に無理して仕掛ける感じもなかったので、まずは足元で受けてカットインを匂わせつつ、馬渡さんのオーバラップを使ってラインブレイクを狙うなど、バランスを重視したプレーを選択していた印象があります。

ちなみにモーベルグさん、個人的にはもっとアグレッシブに突破しに行く感じなのかなと思っていたのですが(左利きなので右サイドでの縦突破が難しいというのもあるかもしれませんが)、闇雲に行く感じではなく状況を冷静に判断して周りが使えそうなときは使うし、1本、逆サイドの松尾さんに斜めにパス通したシーンなんかを見ても視野が広い。そして自分がボール受けてスピードを上げられるときは一瞬でトップスピードに達する感じ、なんていうか欧州での経験が豊富な選手らしいインテリジェンスの高さを感じさせますね。

結果的に前半、25分くらいまではほぼウチが一方的にボール保持する展開。前述の通り、大畑さんのポジショニングと、相手SHがかなり前からプレスに出てくる関係で相手2列目をスピードを持って越えるシーンも多く、5分過ぎあたりに左右でうまくニアゾーンを獲ったシーンや、モーベルグさん→ユンカーさんのホットランが開通しそうになった決定機未遂、さらに敦樹さんがペナルティエリア付近でプレスかけて奪ったところから強烈なミドルシュートがファーサイドのポストを直撃したシーンなど、得点の匂いを感じさせる流れ。

この流れの中から得点できていれば完璧でしたが、先制点はPK。中央で前向きにボール持った江坂さんからユンカーさんへのパスはユンカーさんが内側に欲しがったところ、江坂さんのパスはその背中側に流れてズレましたが、流れたボールを追うユンカーさんのスピードに対して飛び出してきた清水GK、権田選手が後ろから遅れ気味にコンタクトし、これがPKの判定。江坂さんが冷静に権田選手の動きの逆に叩き込んで先制。

この辺のユンカーさんのスピードはやはりスゴイものがあります。タイミング的には権田選手の方が先に触りそうなボールでしたけど、先に追いついてボールとの間に身体を入れたことで普通なら攻撃が終わるようなシーンをPKにしてくれました。

この先制点の前くらい、さすがに清水も守備時に前からSHが出ていく守備の仕方で裏っ返されていたので、徐々にSHが自重して中盤を埋める形にシフトしてきたため、少しずつ清水が流れを押し戻しつつ見えた時間帯でしたので、そこでうまく先制できたのは大きかったと思います。

で、後半。ウチのボール非保持に関しては前半から通してかなり安定していたと思います。後半もしっかり 4-4-2 ブロックを作りながら清水を大外に追い出してそこでプレスかけて奪うというやり方ができていましたし、53分過ぎ、岩尾さんがボール奪ったところから一発でユンカーさんに縦をつけて左右を走ったモーベルグさん、松尾さんと2つの選択肢があるところで松尾さんを選択→松尾さんがフィニッシュまで行ったシーンは決定機。ただ、そのこぼれ球に突っ込んだ敦樹さんのプレーがラフプレーということでこの日2枚目のイエローカード。リードしている状況でまたも自分たちから厳しい状況を作ってしまう結果となりました。

敦樹さんのプレーに関して、イエローカードが出たこと自体に個人的な違和感はないです。どちらのプレーも足裏、かつ足を少し上げるような形でコンタクトに行っていて、あれは敦樹さんの癖なのかもしれませんけども、ちょっとレフェリーの立場からすると危険なプレーに見えます。

2枚目のシーンなんかは、目の前にシュートブロックしたこぼれ球がくれば咄嗟に足出すのはまぁサッカーやってる人なら本能的なところで仕方ないかなと思いますが、つま先伸ばして足先で触りに行くような感じであればもしかすると2枚目のイエローカードは防げたような気もします(足先伸ばしてスライディング行くと結構な確率で足つるので終盤はキツいんですけどね。あとはそもそもスライディングしないという選択肢も大事)。結果論ではありますが、自分がイエローカードをすでに1枚もらっている状況を考えればちょっとアグレッシブ過ぎたかなとは思いますが若さかな。

残り時間もまだ40分近く残っている状況での数的不利。かなりやべぇ事態ですけども、やっちまったものは仕方ない。ここから守りに行くのか、それとも選手交代を交えつつ前掛かりになるであろう清水の隙を突いて追加点を奪いに行くのか、ベンチの判断も難しいところ。さすがに数的不利の時間が長すぎますからね。

58分の交代はユンカーさん→安居さん、馬渡さん→宮本さんとして安居さんを敦樹さんの位置に。宮本さんはそのまま馬渡さんと交代させる形でリフレッシュ。守備ブロックは江坂さんだけを最前列に残した 4-4-1 で作る形。

カウンターの切れ味を考えればユンカーさんをもう少し引っ張った方がよかったのではという考え方もあると思いましたが、欠けてしまったボランチを補充するために前線から1枚削らないといけない状況で誰を諦めるか...... ここから1枚少ない状況を乗り切ることを考えれば、守備面でもある程度頑張れるし、ボールを持てば味方を使うのがうまくて個人での打開も可能というプレースタイルのモーベルグさんと江坂さん、それに松尾さんを残すというのは理にかなってはいると思います。

60分過ぎには最終ラインでのボール保持から岩尾さん→江坂さんと経由して右サイドを駆け上がった宮本さんがスペースを活かして持ち上がり、中央でフリーになったモーベルグさんでフィニッシュ(ちょっとファーストタッチが足元に入ってしまってフカしてしまった感じでしたが)で惜しいシーンを作るなど、数的不利ながらもボール保持では可能性を感じさせる展開。

ただ清水も一気に攻撃的な選手を投入して圧力を高めてきます。基本的にウチは1枚少ないことで特にサイドでは1対2の数的不利にされることが多く、そこはもう根性で2人分走るしかない状況ですが、ピッチ上の選手たちは諦めずに闘い続けます。

しかし69分、相手のショートコーナーからのクロスに、ヴァウド選手の頭という形で失点。ショートコーナーで少しボールウォッチにさせられたところ、岩波さんとショルツさんを越えた大外のファーサイドに入ってきたヴァウド選手でしたが、対応した宮本さんをはじき飛ばしながらだったのでうまくミスマッチを作られてしまった感がありますね。悔しい。

思ったより早い時間で同点にされて苦しい流れですが、なんとか耐えつつ試合を進めた81分、モーベルグさん→明本さん、松尾さん→関根さんで両SHを交代したのはここにプレー強度が高く、多少無理がきく2人を投入してなんとか押し込まれた状況を打開したいという意図でしょう。江坂さんを真ん中に、関根さんが左、明本さんが右で前線3枚が押し出す形、なので、守備ブロック的な初期設定としては 4-2-3 で後ろ重心になりすぎないような配置。

実際にこの2人の働きはめざましく、攻撃では積極的に前に出て行って、奪われたら猛然と戻って守備、奪い返したらまた最前線まで出ていくというのを繰り返し、決定機とまでは行かないまでも何度かフィニッシュまで持って行くシーンもあり、なんとしてでもホームで勝点3を奪いたいという強い意志を感じました。残り10分は数的不利を感じさせないくらいになってましたし、結果的にはドローでしたけども、最後まで諦めずに戦い抜いた選手たちは十分評価に値する一戦だったと思います。

惜しむらくは前半のいい時間帯に複数得点しておきたかったなという部分で、課題はやはりそこかなと。

さて、勝てそうな試合で勝てないという状況が続き、少し苦しい時期ですが、落ち込んでる暇もなく次は週末、アウェーでのFC東京戦が待っています。FC東京も監督交代したシーズンですが、直近の試合を観ている限りはかなり厄介な相手。ACLでタイに旅立つ前に勝っておきたい重要な試合ですので、しっかりサポートしていきましょう。

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試合ハイライト

試合データ

観客: 18,757人
天候: 晴 / 気温 15.8℃ / 湿度 57%
試合結果: 浦和 1-1 清水(前半1-0)
レッズ得点者: 江坂(33分/PK)
警告・退場: 伊藤敦樹(警告(ラフプレー)×2/退場/次節 1試合停止)
主審: 池内 明彦 氏
順位: 8位(2勝4敗3分/勝点9/得失点差+1)

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