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2021 Jリーグ 第37節 埼玉スタジアム2002 清水エスパルス戦

2021 Jリーグ 第37節 埼玉スタジアム2002 清水エスパルス戦

今シーズンもついにリーグ戦はホームでの最終節となりました。前節はリーグ戦、2位のマリノスを相手に中盤をコンパクトにした集中力の高い守備で相手のビルドアップを封じつつ相手ハイラインの裏を狙ったカウンターを主体に、ボール保持はされましたがスコアは 2-1 と勝利。

リーグ戦 3位の可能性は鹿島戦での敗戦でほぼ消え(その後、前節神戸が勝利したことで完全に消滅しましたが)、リーグ戦における明確な目標を一瞬見失った感もありましたけども、それでも残りのリーグ戦と天皇杯を勝利して終わるため、チームとして志も新たに挑んだ前節のマリノス戦で結果が出たことで、俄然ラスト2試合へのモチベーションも高まるところ。

最終節は名古屋との直接対決ということもあり、次節の名古屋、鹿島の結果次第ではありますがまだ4位は狙える位置ということで、そのためにも今節、ホーム最終節はきっちり勝って終わりたい。そんな中で対戦相手として迎えるのは清水エスパルスです。

清水は前節終了時点で勝点「36」の16位。今シーズンは17位以降の4チームが自動降格という地獄のレギュレーションで開催されていますが、17位の徳島の勝点が「33」と得失点差によっては1試合でまくられる可能性のある順位。逆に今節ウチに勝てば勝点「39」、あるいは引き分けでも勝点「37」として、徳島の結果次第では残留決定となるため、当然、清水としては意地でも勝点を奪ってJ1残留圏を死守したいところでしょう。

今シーズン前半の第8節、IAIスタジアム日本平で行われたアウェーでの清水戦はウチが 2-0 勝利。コーナーキックから岩波さんの頭と、試合終了間際に杉本さんがダイレクトボレーを叩き込んでという快勝でしたが、あれからウチもずいぶんメンツが変わりましたし、清水もロティーナ監督を解任してチーム再編の途上。ウチは今シーズンの成長を清水相手にぶつけてしっかり叩き潰し、ホーム最終節を気持ちよく終わりたい。清水も残留のためには根性見せたいということで熱い試合が期待できる一戦となりました。

スターティングラインナップ

2021 Jリーグ 第37節 埼玉スタジアム2002 清水エスパルス戦 スターティングラインナップ

さて今日のスタメンは、最終ライン、左から山中さん、ショルツさん、岩波さん、酒井さん。ダブルボランチに敦樹さんと平野さんを配置。左SHに大久保さん、右に達也さん、トップ下に関根さん、1トップに江坂さんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブのメンバーとしては槙野さん、西さん、小泉さん、金子さん、汰木さん、興梠さん、それに彩艶さんが控えます。

スタメン的には前節、マリノス戦から右SBを酒井さんに変更したのみ。今シーズン限りでの引退、および退団が決まっている阿部ちゃん、ウガはベンチ外。まぁこの辺はプロの世界ですから最後のホームゲームだからといってお情けでベンチに入れてもらったところで本人が一番喜ばないでしょうし、残念ではありますが、コンディション等含めてベンチ入りするレベルになかったのでしょう。

対する清水は最終ライン左から片山 瑛一選手、井林 章選手、鈴木 義宜選手、原 輝綺選手。ダブルボランチに竹内 涼選手と松岡 大起選手。右のSHに後藤 優介選手、左に西澤 健太選手。2トップにチアゴ・サンタナ選手と鈴木 唯人選手を配置した 4-4-2 のフォーメーション。GKは権田 修一選手。

堅く守られたらお手上げ。
ミドルシュートやクロスの精度も低く来年の課題が色々と

なんでこうウチのホーム最終節ってのは毎度毎度こういう試合を見せさせられるんですかね...... 監督や選手が変わろうが毎回ホームゲームの締めがこういう感じになるのは何なんでしょうと思いますけども、今年も最後の最後で残留争い中のチームに競り負けるっていうお寒い結果(余談ですけど埼スタめちゃくちゃ寒かったですね。冬つらい)に。

清水は明らかに勝点「1」でもいいっていう割り切った戦い方。

とにかく失点しないことを最優先に 4-4-2 ブロックをコンパクトにまとめ、無理してポジションをずらさないように前からのプレスも極力控えてスペースを埋めることを優先。素早い守備ブロック全体のスライドでパスコースを消し、最悪押し込まれたら全員でゴール前に壁を作って単純なクロスであれば中央の高さで跳ね返す。うまく中盤で引っかけられた時はカウンターに勝負をかけつつ、とはいえ全体が無理にハイラインになるようなリスクは取らない。

残留争いしてて何が何でも勝点をとらないといけないという状況であれば今節の清水の戦い方というのはある程度想定内ですし、過去、ウチはこういう中盤をコンパクトにスペースを消されたところからカウンター狙いをされたときに苦戦したりボコられたりしている経験もありますから、それを何かしら打開する策というのが見られるかなと思っていたわけですけども、正直に少し厳しいことを言えば「何も対策してねぇじゃん」「なんでバカ正直に清水のやり方にお付き合いして停滞してんの?」が感想。

清水は中盤コンパクトとはいえ低いラインでベタ引きしていたわけではありませんから、もう少し相手ライン裏に仕掛けて相手ディフェンスラインを縦に引っ張る動きは必須だったと思いますが、江坂さんはその特性上、引いてきてビルドアップを補助する動きが多いのでそういう役割をする人がまず足りなかった。

達也さんや大久保さんにそれが求められたのかもしれませんが、少なくとも前半私が見ていたメインスタンド側だった右サイド、達也さんのポジショニングは相手SHの背中側に立たないので酒井さんからパスが出ても即座にスライドで寄せられて縦に抜けるような動きもできず。こういう時にこそ興梠さんと思いますがコンディションなどの問題もあるのか、彼の投入は結局最後の10分程度でプレー時間短すぎてなんとも。

さらに相手がスライドして同サイドに圧縮をかけているということは逆サイドにスペースがあるということ。それに対して効果的なサイドチェンジも特に発動せず、簡単に相手の同サイド圧縮にハマって狭いスペースで打開しようとしては引っかかって被カウンターみたいなシーンも多く、あぁやっぱりワンステップでロングレンジの鋭く正確なパスを蹴れるような人がいないとキツいなっていう感じに。

ショルツさんなんかは状況を見ていいタイミングで相手2トップの脇をドリブルで持ち出し、それによって相手のズレを生むような動きをしていましたが、ショルツさんがドリブル開始した状況で相手ライン裏に仕掛けたり、彼のドリブルを利用して効果的なアクションをとる人がいないので折角のショルツさんの仕掛けもあまり活きず......

じゃあ残されたのはミドルレンジからのシュートで相手ディフェンスラインを引っ張り出す、あるいはピンポイントクロスというのが次の打開策になるかと思いますが、何本か放たれたミドルシュートは枠に飛ばず。クロスも単純なクロスでは高さのないウチの前線に対して高さのある清水の最終ラインにははじき返されるだけ。全体として精度と工夫が足りない90分になってしまいました。

そんでトドメに90+3分に喰らった清水の決勝点......

清水、権田選手のゴールキックを中盤にぽっかり空いたスペースでディサロ 燦シルヴァーノ選手(直前に交代投入)に収められたところからですが、前線4枚が攻め残って前目にいる状況に加えて、ボランチは逆に2枚とも最終ライン近くまで下がっていたことで中盤が完全に間延び。その空いたスペースに蹴られてしまったことでフリーでボールを収められる状況になったのがまず最初の問題点。しかもディサロ 燦シルヴァーノ選手の直近にいた小泉さんは全く競りにいかねぇし何考えてんのかわからん。

さらにここから11番の中山選手に渡ったところでサイドに追い込んだように見えたんですが潰しきれずに中にカットインされてしまったのが次の問題点。最後に逆サイドの山原選手にボールが渡って酒井さんが対応しているところである程度時間を使わせているにもかからず関根さんのプレスバックが遅れて中村選手にフリーでシュート打たれたこと。

色々な問題点が重なった結果があの清水にとっては劇的な決勝ゴールになっているわけですけども、逆にいえば最後の最後でああいう気の抜けた(もちろん選手たち本人は気を抜いたなんて思っていないでしょうけども)ようなプレーを連発するところに今のウチに足りない点が凝縮されてたんじゃないですかね。

現時点ではリカさんの理論をピッチ上で体現することにチーム全体として取り組んでいる時期ですからあまり多くを求めても仕方ない気がします。しかし理論(ロジック)はもちろん大事で、ロジックがなければチームが機能しない一方、最後に試合を決めるのはパッション(情熱)的な部分もあるじゃないですか。今節の清水なんかはそうですけど、そういう熱さみたいの感じられないとなかなか浦和サポを納得させることはできない気がしますし、来シーズンに期待したいところです。

ということで、これで今シーズンの順位はほぼ確定しました。次節は5位の名古屋との直接対戦ですが、仮に勝ったとしても得失点差の関係で名古屋を上回ることはほぼありません(8-0 とかで勝たないといけない)。逆に負けたりすると現在7位の鳥栖が得失点差ではウチを上回っているため、勝点で並ばれたときには順位を逆転される可能性があり。

なので次節勝つか引き分けで自力「6位」フィニッシュが現実的に考えられる最良の結果。次に負けたとしても鳥栖も引き分け以下で6位死守。最悪は負けた上に鳥栖に上回られて7位フィニッシュという感じになります。リーグ戦の方はもう消化試合みたいな感じになってしまいますが、天皇杯もあるのであまりリーグ戦の最後が嫌な感じでは終わって欲しくないというのもありますから、アウェーとはいえ次の名古屋戦、なんとかいい試合をして欲しいなと思います。

2021 Jリーグ 第37節 埼玉スタジアム2002 清水エスパルス戦 試合終了後の様子

おまけ

今節は今年最初で最後となるMDPが発売されました。なんかこういう小さいことでも少しずつ元の埼スタが戻りつつあるのかなと思うとうれしい限り。あとマッチデーカードが阿部ちゃんでしたがいい写真だなと思う一方、「一片の悔いなし」ってラオウかよって突っ込んだのはナイショ(これわかる人は北斗の拳世代)。

2021 Jリーグ 第37節 埼玉スタジアム2002 清水エスパルス戦 マッチデープログラムとマッチデーカード

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試合ハイライト

試合データ

観客:28,138人
天候:晴 / 気温 11.6℃ / 湿度 28%
試合結果:浦和 0-1 清水(前半0-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: -
主審: 福島 孝一郎 氏
順位: 6位(18勝11敗8分/勝点62/得失点差+7)

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