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2021 Jリーグ 第26節 浦和駒場スタジアム サンフレッチェ広島戦

2021 Jリーグ 第26節 浦和駒場スタジアム サンフレッチェ広島戦

前節はアウェーで徳島を相手に苦しい戦いながら貴重な勝点3をゲット。順位的には自分たちより下とはいってもあれだけ苦戦させられるし、簡単に勝てる相手なんていないのがJリーグの厳しいところなんですが、上位に食い込んでいくためには下位からは確実に勝点3を奪っていかなければならないというのもまた事実。

そんな状況で迎えるのは、ミッドウィークに行われる第26節のサンフレッチェ広島戦。ホーム浦和駒場スタジアムでの開催です。広島は前節終了時点で勝点32の11位と順位的には下位に位置するチーム。さらに続く週末のアウェーゲームも、対戦相手の湘南は残留争い中のチーム。

前述したとおり、相手は下位だ、残留争い中だといっても楽に勝たせてくれる楽な相手は1チームもないのは現実ですが、それでもこの2連戦はしっかり勝ちきって、続くルヴァンカップの川崎戦に向けて勢いをつけたいところです。

スターティングラインナップ

2021 Jリーグ 第26節 浦和駒場スタジアム サンフレッチェ広島戦 スターティングラインナップ

さて今日のスタメンは、最終ライン、左からショルツさん、槙野さん、岩波さん、酒井さん。ダブルボランチに敦樹さんと平野さんを配置。左SHに関根さん、右に江坂さん、トップ下に明本さん、1トップにユンカーさんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブのメンバーとしてはウガ、小泉さん、柴戸さん、大久保さん、新加入の木下康介さん、興梠さん、それに彩艶さんが控えます。

朗報としてはまずベンチに小泉さんが戻ってきたこと。ここ数試合コンディション不良で戦線離脱していましたがやっとのご帰還。とはいえ、ウォーミングアップの時点で彼の左足はテーピングぐるぐる状態でしたので、ちょっと心配でしたけども、徐々に試合に慣れていくということを考えればここで戻ってきてくれたのは大きい。

さらに、新加入の木下さんもベンチ入り。横浜FCユースからヨーロッパに渡り、ドイツでプロデビュー。スウェーデン1部 ハルムスタッズBK、ベルギー1部 シント=トロイデンVV(関根さんとチームメイト)、ノルウェー1部 スターベクIF(ユンカーさんとチームメイト)と、主要リーグではないもののヨーロッパ各地で7シーズンのプロキャリアを積み、今年8月に浦和加入。190cm の長身FWは、高さとフィジカルを活かした前線のターゲットマンやポストプレーに大きな期待がかかりそう。また、裏に抜けたりドリブルで持ち出したりみたいなことも得意とのことなのでその辺が今のチームにどういうアクセントになるのか楽しみです。

スタメンではショルツさん、槙野さん、岩波さん、酒井さんの4人を先発させ強烈な布陣に。スタメン発表をみた時点でショルツさんが普通に左SBやるのかなと想像していましたが、ウォーミングアップ時にいつもコーチ、左SBと槙野さんでやってるパス回り練習をショルツさんがやってたのをみてそれを確信。

一方で2列目に関してはトップ下に江坂さん、左に明本さん、右に関根さんっていう並びを想像していましたが、関根さんを左、江坂さんを右の明本さんがトップ下というスタートの立ち位置でしたね。ここは守備面、及び攻撃面でのポジションが関係している部分なので後述します。

対する広島は、最終ライン左から佐々木 翔選手、荒木 隼人選手、野上 結貴選手。ダブルボランチに松本 泰志選手とハイネル選手。左のWBに藤井 智也選手、右に長沼 洋一選手。2シャドーに柴崎 晃誠選手と浅野 雄也選手を配置し、1トップにジュニオール・サントス選手という並びの 3-4-2-1 スタート。GKは大迫 敬介選手。

広島は6月19日の柏戦での勝利以降、リーグ戦では勝ちなし。前節は川崎に 1-1 で引き分けたり、その前節も福岡を相手に引き分けるなど、連敗しているわけでもないけれど勝ててもいないという状況。少し得点面で苦しんでいる感じで、大崩れして負けるみたいな試合は少ないチームのため、油断はできませんが、こちらとしても早めに先制して試合を優位にコントロールしたいところです。

対3バックで見えた工夫。早い時間帯の先制で優位に試合を進める

スタジアムから帰ってきて風呂入ってひと段落してからこれを書いていますが、平日の夜ですし試合を見直している時間もあまりないので、スタジアムでの記憶を頼りに今回は短めにまとめます。ご了承ください。

前述の通り、ウチの最終ラインはショルツさん、槙野さん、岩波さん、酒井さんという4枚。ただし、対戦相手の広島は3バックスタートのため、4-4-2 ブロックを作って守るウチとしては、相手WBをどう捕まえるかという部分が毎度の課題。SBが出ていけばSBーCB間を使いたい相手の思うつぼだし、SHが捕まえに行くにしてもどこまで落ちるのか、SBとの守備の受け渡しはどうするかって部分が難しいところ。SHが完全に最終ラインに吸収されるような落ち方をしてしまうと後ろが重くなってボール奪取が下がり、相手に押し込まれる要因となるし。

その辺をどう解決するのかなと思いつつみていたわけですが、今節は全体として最終ラインを右にスライドさせつつ、右サイドに関しては相手WBを酒井さんが抑えに行き、ショルツさんはなるべく中央エリアにとどまった上で左サイドに関しては関根さんが最終ラインまで落ちる形で相手WBを抑えに行くというやり方をしていました。

守備ブロックの作り方としてはいつも通り 4-4-2。最前線にユンカーさんと明本さんが立つ形ですが、3バックの広島が最終ラインでボール保持している時には江坂さんが2トップの横に上げて3枚でハメに行くやり方をしていましたし、関根さんが落ちるもの、最初から最終ラインに落ちて5バックになるのではなく、あくまで同サイドのWBにボールが入った時だけ、WBの立ち位置に応じて捕まえに行く、結果的に5バックっぽくなる場合もあるという感じの対応の仕方。これだと関根さん、運動量的にかなりキツいことになりますが88分に交代するまで攻守にわたってハードワークしていてさすがだなと。

さらに、攻撃時の前線の並びはユンカーさんと明本さんがほぼ横並びの2トップみたいな関係。また、ビルドアップ時の最終ラインは酒井さんだけを高い位置に上げつつ、槙野さんが真ん中に位置する3バックを形成。普段なら最終ラインにボランチの1枚が落ちて3枚回しが基本になりますが、今節はボランチは最終ラインに落ちず(もちろん状況によっては敦樹さんや平野さんが落ちてショルツさんが上がるシーンもありましたが)、岩波さん、槙野さん、ショルツさんで作って、平野さん、敦樹さんは中央にポジショニング。そこに江坂さんが右サイドに流れたり、落ちてきたりしつつボランチを含めた3枚で相手ダブルボランチの周辺に起点を作るというやり方。

広島が1トップ+2シャドーで枚数合わせて前線からハメにきた場合はその裏で平野さん、敦樹さん、江坂さんがパスコース作って前線プレスを剥がすか、難しそうな場合は高い位置を獲った酒井さん、もしくは明本さんをターゲットに裏へのロングフィードを蹴ってプレス回避するといった形で前からプレスをハメたい広島をうまく裏っ返し、ボールを前進させる狙いが出せていたと思います。

3バックの相手に対して前述の通り関根さんの立ち位置を工夫して最終ラインでうまく人数あわせてワイドのスペースをケアしつつも、守備ブロック全体が下がりすぎないようにして対応しつつ、ビルドアップ時にはきちんと中盤に人数をおいて中央で起点を作ることで、前線との結合を強固にする。

前半15分の先制点は素晴らしい縦パスが連続したもの。ビルドアップで最終ラインにサポートした平野さんがボールを持つと、そこから中盤、うまく相手1列目の裏にポジションを獲った敦樹さんへ鋭い縦パス。これ一発でスイッチが入ると、アウトサイドから中に切り込みつつ裏に仕掛けた関根さんに敦樹さんから相手WBの背中をとる抜群の縦スルーパス。

ボールを受けた関根さんはペナルティエリアに侵入しつつ切り替えして相手ディフェンスを外すと右足を思い切って振り抜くグラウンダーのシュート。このシュート自体は広島GK、大迫選手のセービングにあいますが、さすがの大迫選手も弾くのが精一杯というところのこぼれ球に逆サイドからユンカーさんがきっちり詰めると、左足で押し込んでゴール。ユンカーさんにとってもリーグ戦では久しぶりのゴールとなりましたが、いい時間帯に値千金のゴールを奪ってくれました。素晴らしい。

ただ、その後圧力を強める広島を相手にうまくボール保持して時間を使えたかというとそこまで狙い通りにはならず、ワイドを起点にSBを引っ張り出しておいてその内側を狙ってくる広島の攻撃に押し込まれる時間帯も長かったのは事実。ただ、押し込まれて相手に決定機を作られまくったかというとそこまでではなく、強靱な最終ラインにプラス、高さのある江坂さんや、強さのある明本さんなどを加えてゴール前の危険なエリアはしっかり消して対応し、1点リードのまま時間を進めていく展開に。何度かあったカウンターのチャンスで追加点決めきれていればもう少し楽に試合を運べたんですけどもその辺は仕方ないですね。

広島は54分に浅野選手→柏 好文選手、ジュニオール・サントス選手→ドウグラス・ヴィエイラとして、サイドを起点にしつつ中央での高さやポストプレー能力を足して1点を狙いにきます。それに対してウチは65分、江坂さん→小泉さん、平野さん→柴戸さんとして中盤の構成を変更。80分に敦樹さん→大久保さん、ユンカーさん→木下さんとした後は柴戸さんをアンカーに、木下さんをワントップに残した 4-1-4-1 ブロックで守備固め。88分には関根さん→ウガとすると、割り切って 5-4-1 ブロックへと移行し1点を守り切る流れに。

7分とかいう長いアディショナルタイムを守り切り、前節、徳島戦に続くウノゼロ勝利。難しい試合でしたがしっかり勝点3を積んでくれました。今節終了時点で勝点44、順位的には7位ですが、同勝点で3チームが並び、3位の神戸との勝点差はわずか「3」という上位混戦の中にいる状況は十分評価に値すると思います。次はアウェーで湘南戦となりますが、しっかり勝ちきってリーグ戦4連勝といきたいですね。

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試合ハイライト

試合データ

観客: 4,425人
天候:晴 / 気温 30℃ / 湿度 75%
試合結果:浦和 1-0 広島(前半1-0)
レッズ得点者:ユンカー(15分)
警告・退場:平野(警告×1/ ラフプレー)
主審: 上田 益也 氏
順位: 7位(13勝8敗5分/勝点44/得失点差+3)

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