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2018 Jリーグ 第14節 埼玉スタジアム2002 サガン鳥栖戦

リーグ戦、リーグ戦では前節、鹿島を相手にアウェーで悔しい敗戦を喫するものの、続くミッドウィーク開催のルヴァンカップ、名古屋グランパスとのホームゲームはオリヴェイラ監督のもとで初の4バックを採用しつつ、2得点の完封勝利。

ワールドカップ中断期間まで続く連戦も終盤、残り試合数も減ってきてリーグ戦としてはあと2試合、ルヴァンカップを入れても3試合ですが、週末、日曜日に行われた今節は、ホーム埼スタにサガン鳥栖をむかえての第14節です。

2018 Jリーグ 第14節 埼玉スタジアム2002 サガン鳥栖戦

さて、今日のスタメンは最終ラインに遠藤、マウリシオ、槙野。ダブルボランチに青木、長澤。ウィングバック、右に橋岡、左にウガ。シャドーに柏木を置いた上で、トップに武藤、興梠という並び。GKは西川。

基本的には鹿島戦と同様のスタメンで、やり方的にも、青木さんをアンカーの位置に残したまま長澤さんが柏木さんと横並びになる形での 3-5-2(3-3-2-2 or 3-1-4-2)という形を継続です。対戦相手の鳥栖も 3-5-2 を採用しているので、並び的にはマッチアップする形。

鳥栖は機を見て前線からプレスをかけてくる時間帯もありつつ、基本的には 5-3-2 でブロック作って、ラインもそれ程高い位置をとらず、きっちり守ってというところから入る形。それに対してウチは中央への楔やサイドチェンジを織り交ぜつつ、中央への寄せからピッチを広く使っての攻撃や、最終ラインから裏への仕掛けで一発狙いをうまく使い分けながら鳥栖ゴールに迫ります。

ウチは攻守転換も素早く、ボールロストしてもすぐにプレッシャーをかけて鳥栖に自由を与えず、前線で起点を作らせなかったため、90分通して我々がゲームをコントロールし、押し込んだ状態で試合を進めることはできました。

オリヴェイラさん就任後は対人での守備、寄せ、球際の部分についてはかなり強度を持って行けるようになっていて、今節もそれがしっかり出せていたというのもありますし、今日の主審を務めたのがフィフティなコンタクトについては流す傾向が強い家本さんだったのもこちらにとってはプラスに働いたかもしれません(なんかオリヴェイラさんは試合後インタビューですげぇジャッジに文句言ってましたけど(笑))。

特に前半はほぼウチが一方的に試合を進めている状態で、鳥栖のシュートはゼロ。鳥栖が田川選手やイバルボ選手といった前線で溜めが作れて推進力のある選手を後半投入としていたことからも、鳥栖としては前半守り切って後半前掛かりになったウチに対してカウンターで勝負みたいなイメージだったと思うのですが、この前半の時間帯に押し込みながらも得点できなかったことが悔やまれる試合になってしまいました。

後半、鳥栖はハーフタイムに田川選手を投入、その後、後半開始8分でイバルボ選手投入と、前線の2トップを入れ替えて勝負に来ますが、ここに関してはウチのディフェンス陣がしっかり抑えきって、ほとんど仕事をさせなかったので、守備面に関してはほぼ完璧な仕事をしてくれたといっていいでしょう。鳥栖にとっては勝負の後半でシュート2本しか打てなかったというのは誤算だったんじゃないかと思います。

ウチの選手交代は59分に長澤さん→マルティノスさんとして、マルティノスさんをシャドーの位置へ。続く72分には青木さん→忠成さんとして前線に攻撃的な枚数を増やします。

中盤で運動量があって潰し役の長澤さん、青木さんを下げてでも攻撃の選手を入れるあたり、オリヴェイラさんの「意地でも点取ってこい」という強烈なメッセージ付きの交代策でした。

で、忠成さん投入後にシステムを変更。押し込めていたこともあって前線に人数をかけるため、最終ラインをマウリシオさん、槙野さんのCBにして、SB、右に橋岡さん、左にウガと、ウィングバックを1列下げます。さらに遠藤さんを1列上げてボランチにし、柏木さんとダブルボランチの形にすると、左ワイドに武藤さん、右ワイドにマルティノスさん、忠成さん、興梠さんの2トップという、4-4-2 へと変更。

これで、両SBのウガと橋岡さんに高い位置をとらして、前線4枚で一気に押し込んで決めきってやろうという意図を感じましたが、鳥栖も人数かけてスペースを埋め、中央は絶対にやらせないという気合いの守備をしてきたこともあって、チャンスは作るものの、最後の最後で決めきれず。

88分に最後のカードとして興梠さん→直輝とし、最後はマウリシオさんを上げてのパワープレーを狙うもチーム全体の意思統一の問題か効果的なパワープレーも発動しないまま、結局ゴールをこじ開けるには至らず...... 悔しい引き分けとなってしまいました。

ウチは崩してフィニッシュの1歩手前までは確実に行けるようになっていますし、クロスに対してもゴール前に複数入ってくる形も作れていますので、もう半歩というところ。

クロスの質はもちろん、最後のところでワンタッチプレーなど、相手のディフェンスが対応しにくいプレーが出せると、得点という形でもついてくるんじゃないかなと思います。決して悪い内容ではなかったですし、試合ごとに攻撃の形もできてきていますので、そこは期待していいんじゃないかなと思います。

さて、次はミッドウィークのルヴァンカップ、ホームでの広島戦を挟んで、週末にアウェーのガンバ大阪戦。そこまでで一旦ワールドカップによる中断期間に入ります(一部ルヴァンカップと天皇杯がありますけども)。長かった連戦もあと少し、いい形で中断期間に入れるよう、最後のひと押ししていきましょう。

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試合データ

観客: 40,137人
天候: 雨
試合結果: 浦和 0-0 鳥栖(前半0-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: -
主審: 家本 政明 氏
順位:13位(4勝6敗4分/勝点16/得失点差-1)

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