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2017 Jリーグ 第6節 埼玉スタジアム2002 ベガルタ仙台戦

前節はアウェーで首位を走る神戸に勝って鬼門突破。久々にホームに戻っての第6節は、ACLの関係もあり、ミッドウィークとなる金曜日の夜に開催。

せっかくアウェーで首位を叩いても、続くホームゲームで負けてしまってはその価値も半減してしまいます。その意味では今節は重要な試合となりましたが、攻撃力を存分に発揮しての7得点。前半だけで興梠さんがハットトリックをぶちかますなど、ほぼ一方的に仙台をボコっての連勝となりました。

2017 Jリーグ 第6節 埼玉スタジアム2002 ベガルタ仙台戦

さて、今日のスタメンは最終ラインに森脇、遠藤、槙野。ボランチは阿部ちゃん、柏木コンビ。両ワイドが関根、ウガ。2シャドーに李、武藤。興梠のワントップ。GKは西川。

一時的に負傷で抜けていたラファさんは、コンディション的にはほぼ戻ったとの話をききますが、今節は帯同せず。前線3トップはKLM。この辺はコンディションがよい選手をその都度うまくローテーションしてもらえればと思いますので、賢明な選択だと思います。ラファさんには興梠さんが出られないACL上海上港戦できっちりベストな状態で出てもらえれば文句なしですからね。

対する仙台は、今年から3バック(3-4-3)にしてるんですね。とはいえ、まだ数ヶ月しかやっていない3バックでウチの攻撃力を止めるのは難しいんじゃないかと思っていましたが結果的には案の定でした。

前述したとおり仙台は今年は3-4-3を採用しているようですが、今日は少し変えた3-5-2で入って、守備時は5-3-2でラインを作り、前の3-2の部分でウチのビルドアップをサイドに追い込む守備。追い込んだところから無理に中央に横パス入れてくれれば、そこで奪ってカウンターという狙いが見える入り方でした。

また、今までの仙台であればカウンター時はサイドを使って横からというのが定石でしたが、今日の仙台はカウンターをまずトップの2人に当てて、そこで落としたところに2列目の選手が前を向いて入っていく形を狙っていて、実際、試合開始早々の2分くらいのところでまさにそういうシチュエーションからあわやという場面を作られました。まぁ結局はその1回くらいしか仙台の狙いがハマった攻撃はなかったですけども。

基本的にウチの攻撃に対処する場合、1つは前線に対して斜めに入ってくる楔をどう封じるかが鍵になりますが、仙台の中盤3枚のラインはそこを入れさせないという狙いだったと思います。

とはいえ、例えばホーム開幕戦のセレッソも、そこを締めて楔を入れさせない策にきたものの、ウチのサイドへの揺さぶりで徐々にスライドが遅れたところを斜めに通されてやられたのと同様、仙台の守備も中盤3枚のスライド、さらにその3枚が前線にプレスをかけに行ったときの最終ラインの押し上げを含めた全体の運動量、コンパクトネスが足りておらず、徐々にウチの選手達に間、間でボールを受けられると、対応が後手に回って遅れだすという状態に。こうなるともうウチの攻撃力が遺憾なく発揮されてしまう状態になります。

先制点は20分。右サイドで関根さんが仕掛け、縦に抜けきる前にクロス上げると見せかけての切り返し。これで相手ディフェンスは対応が遅れると、関根さんは余裕を持ってクロス。これに対して中で一旦ファーサイドに逃げて相手ディフェンスの視界から消えた上で、一気にディフェンスの前に入ってくるという抜群の動きをした興梠さんがドンピシャのヘッディングを叩き込んでのもの。

さらに27分、今度は仕掛けるのを一旦やめてフォローしてきた森脇さんにボールを預けた関根さんがインサイドに走り込みながら森脇さんからのリターンをうまく受けてラインの裏をとると、冷静にファーサイドに入ってきた興梠さんに合わせて追加点。

この関根さん-森脇さんラインが見せる裏の取り方はウチの右サイドの攻撃における常套手段ですが、今回も見事に決まってこの時点で関根さん2アシスト、興梠さん2ゴール。

さらに勢いは止まらず、29分には中央でボールを受けた武藤さんが斜めにドリブルしつつゴール前に侵入すると、クロスするように斜めに走った柏木さんが相手ディフェンスを釣ったことでできたシュートコースに強烈なミドル。これが仙台ゴールに突き刺さって3点目。武藤さんらしい豪快ゴールでした。

前半のアディショナルタイムには、ウガがペナルティエリア内で倒されたゲットしたPKを興梠さんが冷静に決めてこれで興梠さんはリーグ戦初のハットトリック。しかも前半のうちにですからね。素晴らしい。

もうこれで試合的には決まった感じなのですが、ただちょっと想定外だったのは、42分に関根さんが背中というかわき腹? を痛めて途中交代してしまったこと。駒井さんがそのまま関根さんの位置に入りますが、関根さんの症状が大きな負傷じゃなければいいなという心配が残る前半になってしまいました。

4点リードで折り返した後半、仙台がどういう風に修正してくるかに注目していましたが、クリスラン選手という高さのある新加入選手を前線に入れてターゲットを作ると同時に3-4-3に戻した感じ。攻撃時は3-3-4ぐらいの感じで前線に人を増やしますが、前掛かりになったところでその隙をウチが逃すはずもなく、後半開始早々の47分に忠成さんが5点目をゲット。

中盤でボールを受けた武藤さんが、素晴らしい視野の広さと腰のひねりで逆サイドを走った忠成さんに絶妙なスルーパス。これを受けた忠成さんは、細かくタッチしながらGKと駆け引きすると、GKの股下を抜くシュートをさらっとやってのけてくれました。

こうなるともう試合は一方的な展開に。ウチは無理せず時間を使いながら、隙があれば追加点を狙いに行く展開。62分にはウガ→菊池さんとしてウガを休ませつつ菊池さんに出場機会を作ります。

65分には柏木さんが蹴ったコーナーキックをニアサイドで阿部ちゃんがスラすと、それが仙台の大岩選手の足に当たってオウンゴールで6点目。結果はオウンゴールではありましたが、直前の阿部ちゃんのスラしは素晴らしかった。ウチの選手が触ってた可能性も高かったので、ニアで阿部ちゃんが触った時点で勝負ありという感じでした。

その直後の68分、忠成さん→青木さんとして締めに。6点も入ったからあとはぜひシャットアウト勝ちして欲しいなと思っていたら、後半アディショナルタイムに途中交代の菊池さんからのピンポイントクロスを柏木さんが珍しく頭で合わせて7得点目。さらにそのままきちんと無失点に抑えて勝利となりました。文句なしの快勝ですね。

ということで、この勝利によって暫定ではありますが首位を奪取。これ以上ないほど勢いをつけて次のACL、上海上港戦にのぞめます。厳しい戦いになるとは思いますが、ここはきっちり勝って連勝を延ばしていただきたいところです。

2017 Jリーグ 第6節 埼玉スタジアム2002 ベガルタ仙台戦

試合データ

観客: 25,372人
天候: 晴れ
試合結果: 浦和 7-0 仙台(前半4-0)
レッズ得点者: 興梠(20分)、興梠(27分)、武藤(29分)、興梠(45+2分)、李(47分)、オウンゴール(65分)、柏木(90+2分)
警告・退場: 李(警告×1/ラフプレー)
主審: 村上 伸次 氏
順位(第6節終了時点):2位(4勝1敗1分/勝点13/得失点差+13)

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