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2017 Jリーグ 第5節 ノエビアスタジアム神戸 アウェー ヴィッセル神戸戦

代表戦による中断期間を挟んだため、前節から丸々2週間のお休みを経ての第5節は、アウェーで現在開幕から4連勝、首位に立つヴィッセル神戸と。

4節終了時点での首位神戸との勝点差は「5」。ここで首位を叩けば勝点差は「2」につまり、次節以降の首位奪取に期待が持てる状況になりますが、逆に勝点を落とせばいかに序盤とはいえ首位と勝点差が大きく離れてしまう可能性もあり、ここはしっかり叩いておきたい試合。アウェー神戸戦は2007年以来勝利がない(ナビ杯では勝ってますけどね)鬼門と呼ばれる場所。鬼門突破となるかという注目の試合でもありましたね。

今回は現地に行けなかったのでDAZNさんで自宅観戦。地上波での中継がなかったのでちょっと心配ではありましたが、概ね止まることもなく観戦ができました。

2017 Jリーグ 第5節 ノエビアスタジアム神戸 アウェー ヴィッセル神戸戦

画像はDAZN中継より引用

さて、今日のスタメンは、最終ラインに森脇、遠藤、槙野。ボランチは阿部ちゃん、柏木コンビ。両ワイドが関根、ウガ。2シャドーに李、武藤。興梠のワントップ。GKは西川。

ラファエル・シルバさんがトレーニング中に筋肉系の軽い故障ということで前日練習では別メニュー調整になっていましたので、出場は見送るのではないかと言われていましたが、その通りで帯同せず。とはいっても前線トライアングルはKLMそろい踏み。攻撃力の低下は見られません。

余談になりますが、ラファさんが1トップに入ったとき、当然彼のずば抜けた個人能力が活きますし、興梠さんはじめ前線トライアングルの連携も悪くはないのですが、ラファさんが守備できない(できないというよりタスクを限定してあげるために多少免除してる)ため、前線から追い込んでいくような守備が多少機能しなくなるデメリットがあります。

一方で前線がKLMであればラファさん1人の能力からは少し落ちるものの、コンビネーションは抜群、守備も忠成さんが多少サボり気味な点はあるものの本来の狙い通りの形が出せるということで、どちらも一長一短あります。逆に言えばそれを状況に応じて使い分けられる点では贅沢とも言えますけども。

あと、心配なところでは青木さんもちょっと痛めてるみたいで、一応ベンチには入っていましたが本調子じゃないみたいですね。終盤、守備的な交代がされる場合は那須の兄貴に出番が回ってくるのではないかというスタートとなりました。

話を試合に戻しましょう。

対する神戸はスターティングポジション的には4-4-2スタートながら、守備時は5-4-1(立ち上がりは5-3-2っぽかったのですが徐々にワントップに)でラインを作る守り方。サイドのスペースを消してウチの両ワイドを封じた上で、中央でウチが無理に縦に入れればそこを中央のブロックで刈り取って一気にカウンターという狙い。ウチ対策としてはわかりやすいやり方でスタートしました。

結果として神戸の選手も運動量のある前半に関してはなかなかウチも攻撃の形が作れず。サイドを消されたことで関根さん、ウガの両ワイドがフリーでボールを受けることができなかったこと、さらに中央は相手CBとボランチとでウチの前線トライアングルがマンマークされたことや、中盤でニウトン選手が柏木さんのところを消しにきたことで狙いが出しにくい流れになってしまいました。

結局前半はスコアレスで折り返し。前半終了時に中継で流れたミシャさんのインタビューではミシャさん激おこみたいな感じになっていましたけども、個人的には、うまくはいってなかったものの、十分神戸の守備陣を走らせることもできて、後半相手の運動量が落ちれば徐々にチャンスは作れるようになるだろうとは思っていましたし、ボール持たされたというよりはある程度主導権を握ってゲームコントロールできていましたので、それ程悪くはないかなという前半の印象でした。

後半、それまで後方3枚(阿部ちゃんが下りて、遠藤さん、槙野さん or 森脇さんの3枚)でビルドアップしていたのを、森脇さん、槙野さんを高い位置に上げて2枚でのビルドアップに変更。これは相手が守備時1トップになっていたことで、人数的に最終ラインを減らして中盤を厚くする策。

さらに59分に武藤さん→駒井さんとして、駒井さんをボランチの位置に入れると、柏木さんを1列前に。結果的にはこの采配が大当たりします。

選手交代から2分後の61分。森脇さんから斜めに入ってきた楔を、中盤で興梠さんが素晴らしいポストプレーで柏木さんに落とすと、一気に抜け出だした柏木さんがゴール前で相手ディフェンスに囲まれながらも細かいステップワークからわずかに見えたシュートコースを見事に通して先制。柏木さんの個人技が活きた、素晴らしいゴールでした。

さらに試合を楽にしてくれたのがそのわずか3分後の64分。コーナーキックのチャンスに遠藤さんが待望のリーグ戦、移籍後初ゴール(初ゴール自体はACL上海上港戦であげてますけど)。後半立ち上がりからパワーをかけて、一気に2点リードの状況を作ってくれたので、かなり楽な展開になりました。

2点リードしたところで68分には忠成さん→ズラタンさんとして興梠さんをシャドーの位置に。前線でターゲットを作りつつ、ゲームコントロールに入ります。

あとはこのままうまくゲームを進めて、前掛かりになった神戸相手にあわよくば3点目奪って沈めちまえば完璧と思っていた81分、中盤でのパスミスをカットされたところからカウンターを喰らうと、裏に抜けた神戸、中坂選手に対応した西川さんのもったいない判断ミスから失点。

細かくは書かないですけど完全に西川さんの判断ミスで、出なくてもいいところで出てボールに触れなかったため、無人のゴールに流し込まれる結果となりました。遠藤さんが左から外に追い込むように追ってくれていたので、あそこは無理に出ず、遠藤さんと連携してシュートコースを切るポジショニングができればよかったですね。結果論ですが。

西川さんのアグレッシブなところは長所でもあるんですが、ACL上海上港戦でもあったように、無理をしなくてもよいところでチャレンジングな判断をして結果失点するっていうケースがたまにあります。

まぁ、ああいうところで果敢に飛び出すのが西川さんの持ち味ですし、ミスを恐れてプレーが小さくなっては彼本来の持ち味が活きません。あとはこういう判断ミスを本人がしっかり反省して同じミスを繰り返さないように、そして判断精度を上げていけるように、その材料にしてもらえればいいかなと思います。

さて、とはいえまだ1点リードの状態。失点後の82分には関根さん→那須さんとして、ボランチの位置に遠藤さんを上げる交代策に。空いた右サイドには駒井さんを移動。

本来なら締めの交代は青木さんをボランチに入れてというのが順当だと思いますが、前述したとおり、青木さんのコンディションの問題だと思いますが、代わりに那須の兄貴を最終ラインに投入。遠藤さんをボランチにという交代になりました。遠藤さん的にはこっちの方がうれしいんでしょうけど。

あとは1点リードのまま無理せず試合を進めていけばよい状態でしたが、1点差になったことで神戸がかなり前掛かりに。中盤にスペースができはじめたことでウチとしてはカウンターを当てやすい感じになりましたが、そんな状況を活かして後半アディショナルタイム、相手セットプレーのボールを興梠さんがインターセプトするとカウンター発動。興梠さんが素晴らしいタメを作ったところで追い越していったウガに落とし。そのままウガが左サイドを持ち上がると、アーリー気味に上げたグラウンダーのクロスを柏木さんがファーサイドでうまくあわせてトドメの3点目。これで試合は決まりました。

柏木さんはこの日2ゴール1アシストと大活躍。マン・オブ・ザ・マッチ間違いなしの働きをしてくれました。開幕戦で内転筋痛めて以来、様子を見ながらの出場になっていた柏木さんですが、キレも戻って来たようでひと安心。彼はチームを引っ張る存在ですので本調子になってくれるならウチにとってはありがたいことです。

ということで、結果的には3得点1失点で勝利。首位を相手にアウェーながらほぼ完勝という試合をしてくれました。現地に行かれた皆さん、お疲れ様です。

さて、次はホームに戻って仙台と。ここできっちり連勝できれば、チームも勢いに乗れると思いますので、引き続き気合い入れてサポートしていきたいところです。

試合データ

観客: 18,889人
天候: 晴れ
試合結果: 神戸 1-3 浦和(前半0-0)
レッズ得点者: 柏木(61分)、遠藤(64分)、柏木(90+2分)
警告・退場: 武藤(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 池内 明彦 氏
順位(第5節終了時点):4位(3勝1敗1分/勝点10/得失点差+6)

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。