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AFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ 第3節 上海体育場 アウェー 上海上港戦

Jリーグ開幕戦こそ黒星だったものの、その後は公式戦3連勝中、ACLのグループステージに関しては2連勝中と、いい勢いのままアウェーの地に乗り込んで行われたACLグループステージ第3節は、同グループでウチと同じく2連勝中の上海上港。

前線にはフッキ選手、オスカル選手、エウケソン選手というブラジル代表(エウケソン選手は最近代表には呼ばれていないですけど)トリオ、さらに中盤にはアフメドフ選手(ウズベキスタン代表)、脇を固める中国人選手も代表クラスを多くそろえ、ついでに今回は外国人枠の問題で登録されていなかったもののディフェンスラインにはカルヴァーリョ選手(ポルトガル代表)までいるっていう、とんでもない選手層。さらに監督はビラス・ボアスさんって...... えらく景気のよいクラブですが、とは言っても別にこのクラスを擁するチームとはアジアでは何度も当たってますし、恐れるような相手ではない。

アウェーということもあるので、勝点1で十分ベター、あわよくば勝点3が取れればもちろんベストという感じで臨んだ試合ではありましたが、自分たちのミスもあって3失点。後半2点を返すものの力およばすということで悔しい敗戦となりました。

AFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ 第3節 上海体育場 アウェー 上海上港戦

画像は日テレG+ テレビ中継より引用

さて、今日のスタメンは最終ラインに森脇、遠藤、槙野。ボランチは阿部ちゃん、青木コンビ。両ワイドが駒井、ウガ。2シャドーに興梠、李。ズラタンのワントップ。GKは西川。

サブとしては柏木さんが久しぶりにベンチ入り、さらに新加入の田村さんが初めてベンチに入りました。

これ、何度も書いてるんであれですけど、ズラタンさんは1トップ特性がないにもかかわらず何度も1トップで起用されていますが、うまく興梠さんなどと連動しながら前を向いた状態でプレーさせてあげられれば彼の特性が活きるんですけども、前線で相手を背負って後ろ向きにボール収めて欲しいみたいな役割をさせても彼はそういうのがそれ程得意じゃないので収まりません。結果として前線で溜が作れず、押し上げる時間が作れないので槙野さん、森脇さんを含めたサイドも高い位置を取れず、前後分断になって攻撃が停滞する結果になります。

今試合の場合、相手の前線に強烈なのがそろってるので、前線にターゲットマンとしてズラタンさんを置いといて、特に前半はリスクをあまりかけずにロングボール蹴ってもよいという入りだったと思いますが、これやっちゃうとズラタンさんに収まらないので一方的に押し込まれるし、中盤にスペースができることで選手の距離感も悪くなるしプレスがハマらなくなったりで、かえってカウンターも喰らいやすくなっちゃうんですよね。

途中、興梠さんがズラタンさんとうまく中盤やサイドでボールを引き出しながら溜を作る役割を果たして、ズラタンさんに前を向いてプレーさせてあげる状況を何度か作っていましたが、ズラタンさんに純然たるウチのワントップの仕事を求めるのはちょっといい加減やめた方がいいんじゃないかなという感想しかない前半でした。つまりうまくいっていなかった。

また、フッキ選手がスターティングポジション的には右サイドながら、左サイドにポジションチェンジしてきたあたり、フィジカルに優れる槙野さんよりあえて森脇さんのサイドを狙ってきた可能性もあり、もしそうならよくスカウティングしてるなと。まぁ槙野さんでも彼を止めるのは相当大変だとは思いますけども。

さらに運が悪かったのが、立ち上がり早々の10分に、セットプレーからのクロスボールを阿部ちゃんがクリアしたボールが、相手選手の真正面に飛んだ結果、そのまま頭で合わせられて失点してしまったこと。不運と言えば不運な失点でしたが、クリアの仕方にも問題があったと言えばあったっていうもったいない失点。

しかも前半の終盤については徐々にリズムも作れてきて、このまま1点差のまま後半に折り返しならまぁ御の字かなと思っていた前半アディショナルタイムに、相手カウンターで前線に放り込まれたボールを、西川さんが飛び出して処理した際、中途半端につなごうとしたことで再度インターセプトされ、エウケソン選手に無人のゴールに流し込まれて追加点を献上(こういうワンミスを見逃してくれないのがワールドクラス)。この失点は完全にミスからのものですし、不用意なプレーだったと言わざるを得ないでしょう。

結局2点ビハインドで後半に折り返し。ハーフタイムに青木さん→柏木さん、ズラタンさん→ラファさんと2枚同時替え。

後半は上海上港がペースダウンしてくれたことや、ウチの選手も相手やピッチコンディションになれてきたこともあって、比較的普段通りのやり方ができていましたが、こういうこちらの「行けそう」って空気を粉砕してくれちゃうのがスーパーな外国人助っ人の一発。

52分、中盤でボールを受けたフッキ選手が、ウチの選手3人をまさにフィジカルではじき飛ばしながらゴール前まで強引に突破すると、西川さんの股下を抜く技ありのシュートを流し込んで3失点目。なんつーか、素直にすげぇなと思わせるやられ方でした。

それから余談ですが上海上港でやっぱすごかったのはオスカル選手。ちょっと別次元というか、彼にボールはいると奪えないしパスのタイミング、精度、さらに守備時の読みといったところまでさすがのレベルでした。攻撃時の迫力的なところでフッキさんに注目が集まりがちですが、やっぱりあの8番はやばいっす。

話を戻しましょう。

3失点してしまったことで、あと出来るのは少なくとも1点か2点は返して、アウェーゴールだけでも持ち帰るのと、得失点差を少しでも稼ぐくらいになってしまいましたが、65分に忠成さん→武藤として前線を活性化。

3点ビハインドになったことで上海上港の最終ラインが完全に受け身になり、前に出てこなくなったことで中盤にスペースが生まれだすと徐々にウチが押し込む形を作り、73分、サイド攻撃の流れからペナルティエリア内でラファさんが倒されてPKゲット。これを本人がしっかり決めてまずは1点。

さらに85分、クロスボールを一旦は相手GKに弾かれたものの、サイドでそれを拾った興梠さんがクロス。このルーズなボールをゴール前の混戦の中、遠藤さんが気合いで押し込んで1点差に。ちなみに遠藤さんは移籍後初ゴールですね。おめでとう。

その後も惜しいチャンスは作るものの決めきれず。結局1点差まで迫ったところでタイムアップ。2-3での敗戦となりました。

まぁあの状況から1点差まで迫ったこと自体は評価してよいと思いますし、グループステージの順位的にもまだ3位とは勝点3差の2位をキープしているわけですから、この敗戦自体は大きなダメージはない。次のグループステージ第4節、今度はホーム埼スタに上海上港戦を迎えての対戦になりますので、そこできっちりやり返してやればよいということで、ひとまずは選手、現地行かれたサポの皆さんお疲れ様でした。

それにしてもウチは今シーズン負けてる試合は全部2-3ですね...... 逆に言えば、今年のウチの攻撃力をもってすれば比較的どんな相手からも複数得点は可能で、3点とられなければ負けないってことなので、その辺はポジティブにとらえてもいいかもしれません。

さて、今週末にはアウェーでのリーグ戦、ガンバ大阪戦が待っています。公式戦2連敗っていうのは印象悪いですし、選手にもプレッシャーかかる状況になってしまいますから、ここは気を取り直して週末のガンバ戦できっちり勝利できるよう、我々もサポートしていきましょう。

試合データ

観客: 不明
天候: 晴れ
試合結果: 上海上港 3-2 浦和(前半2-0)
レッズ得点者: ファエル・シルバ(73分)、遠藤(85分)
警告・退場: ウガ(警告×1)、興梠(退場/次節出場停止)
主審: アルミルダシ氏

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