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2016 Jリーグ 2ndステージ 第13節 埼玉スタジアム2002 サンフレッチェ広島戦

前節はアウェーでFC東京に大逆転勝ちし、リーグ戦連勝として2ndステージでは首位を奪い、年間勝点でも首位の川崎に「2」と迫るなど、非常に良い流れに乗ってきた感がある終盤戦ですが、ホームに戻っての今節、次節は、1stステージ、アウェーで連敗食らった「広島」「ガンバ大阪」との2連戦。

この2試合を連勝で抜けられれば、年間勝点1位、2ndステージの優勝もかなり現実味を帯びてくる非常に重要な試合の初戦でしたが、相手オウンゴールでの先制を皮切りに3得点して快勝。内容的には僅差でしたがスコア的には圧倒するという紙一重の差が大きく出た試合となりました。

2016 Jリーグ 2ndステージ 第13節 埼玉スタジアム2002 サンフレッチェ広島戦

さて、今日のスタメンは最終ラインにウガ、那須、森脇の3枚。ボランチは阿部ちゃん、柏木コンビ。両ワイドに駒井と関根、2シャドーに高木、武藤。興梠のワントップ。GKは西川。

負傷きっかけで調子の上がらない槙野さんが今節も帯同せず、前節から引き続き最終ラインにウガを下げて先発。本来のウガのポジションに関根さんを入れて、右サイドに駒井さんを置く布陣は前節同様。リオ五輪から帰国以降、いまいちコンディションが上がらずに苦労していた興梠さんが前節FC東京戦でのゴールをきっかけに復調し、今節は久しぶりのスタメンに名を連ねました。

広島さんとはシステム的に同じと言うこともあってミラーゲームなんて言われますが、今日の広島はしっかりブロックを作って守りつつ、ウチの前線に対してはマンツーマンで人を捕まえに来る守備。なかなかマークがずれないのと、焦って無理に縦にボールを付けると、そこを潰されてカウンターを食らうので、ウチも立ち上がりは我慢の展開。

また、対広島で重要なサイド、特に右サイドのミキッチ選手をどう抑えるかという点において、スタメンでマッチアップした関根さんではちょっと厳しく、前半30分過ぎのPK献上を含めて、同サイドでの攻防は完全にやられてたので、ちょっとそこは立ち上がりから不安材料として気になっていました。

とはいえ、1対1でマッチアップしているということは、そこを個の能力で1枚はがせばチャンスになるということで、チャンスが作れていなかったわけではないので、お互いのゲームプランが拮抗したままぶつかり合う、緊張感のある立ち上がりだったと思います。

そんな拮抗した流れの中、30分過ぎに関根さんがミキッチ選手をペナルティーエリア内で倒してPK献上。先に失点することを覚悟しましたが、これを蹴ったウタカ選手がゴール上にふかしてくれたおかげで命拾い。しかもその数分後の34分には、カウンターから柏木さんが中央をドリブルで持ち出すと右サイドをフォローした武藤さんに展開。これを武藤さんがゴール前にグラウンダーで入れると、戻りながらの対応になった広島、千葉選手がミスって見事なオウンゴール。これで先制すると前半はそのまま1-0で折り返し。

後半も同様の試合展開ですが、50分に柏木さんがゴール前でためを作っている間にうまく走り込んできた高木さんに絶妙なスルーパス。これを高木さんが折り返すと中央で興梠さんがしっかり合わせて追加点。この追加点の数分前に、またもミキッチ選手にサイドを攻略されてシュートまで行かれる決定機と、茶島選手の決定機もあって、これを西川さんの神セーブ、那須さんの神クリアでしのいだ直後の得点。

この2点目に限らず、最後決めきるという点でのプレー精度の差が、今節は結果に大きく影響しました。これが冒頭にも書いた、内容的には僅差ながら結果で大きな差になった原因といえるでしょう。そういう意味で今節のウチのプレーの質は高かったと言えます。

さらにこの2点目と前後して、問題だった関根さんのところにミシャさんが適切な手を打ちます。51分に駒井さん→遠藤さんとしてウガを1列上げると、関根さんを右サイドに移動して、ミキッチ選手とウガをマッチアップさせる策に。この交代は非常に良かったと思います。右サイドに移動した関根さんは今度は柏選手の対応に大忙しになりますが、ミキッチ選手相手よりはマシになったんじゃないかなと。

交代した駒井さんですが、今節に限っては彼の「ボールを止める」っていう基本的な技術力の問題が目立ってしまった感がありました。特に阿部ちゃんから再三斜めにいいボールが入っていながら、それをピタッと止められないことで相手ディフェンスに寄せる時間を与えてしまってボールロストするシーンが多く見られ、非常にもったいなかったのが残念。あそこをきちんと収められると余裕を持って仕掛けたりできるようになるので、より彼の持ち味が出ると思うんですけどね。

試合に話を戻すと、60分に高木さんがスーパーゴール(ゴールというかそのまえのトラップがスーパーだった)。中に絞ったウガからの絶妙ながらも非常に難しい縦のフィードを、ディフェンスラインとタイミングを計りながら完璧なタイミングで裏に抜け出しつつ足先に吸い付くような超絶トラップ。もうこのトラップで勝負ありという感じで、あとはキーパーとの余裕の1対1を制してゴールに流し込むとこれで駄目押しの3点目。

これで試合をほぼ決めると、66分には高木さん→青木さんとして中盤を締め。75分には興梠さん→ズラタンさんとして興梠さんをお休みさせつつも、前掛かりになるであろう広島に対してカウンター当てる準備を淡々と行いつつ、その後の広島の猛攻を西川神を中心にしっかりしのぎきってシャットアウト。終わってみれば3-0の圧勝で1stステージの借りを返すことに成功しました。

今節の勝利と、同日、ガンバが引き分けに終わったことで年間勝点でウチの3位以内が確定。1st優勝の鹿島に続き、現在年間順位首位の川崎と共にチャンピオンシップ(CS)への出場権は獲得しました。とはいっても我々がまず目指すは年間勝点1位。そしてCSには決勝から出られるように引き続きサポートするのみです。

さて、次はガンバ大阪との対戦。ガンバにも1stではアウェーで負けて悔しい思いをさせられていますし、毎度終盤のガンバ戦は勝てないみたいな変なジンクスがここ数年は付いていますが、今年こそきっちりホームでぶっ倒して、年間勝点1位に向けて弾みをつけましょう。

試合データ

観客: 37,005人
天候: 晴れ
試合結果: 浦和3-0広島(前半1-0)
レッズ得点者: オウンゴール(34分)、興梠(50分)、高木(60分)
警告・退場: 関根(警告×1/反スポーツ的行為/次節出場停止)、遠藤(警告×1/反スポーツ的行為)、武藤(警告×1/遅延行為)
主審: 扇谷 健司氏
順位:(2nd第13節終了時点): 年間2位(20勝6敗4分/勝点64)/ 2ndステージ 1位

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。