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2015 Jリーグ 1stステージ 第5節 等々力陸上競技場 アウェー 川崎フロンターレ戦

水曜日のACLは少し残念な結果ではありましたが、すぐにやってくる週末はJリーグ第5節。アウェーでの対戦となったのはここのところ苦手の等々力で川崎と。

今年も川崎さん、相変わらずの攻撃力で、リーグ戦はここまで4試合で9得点。「攻撃は最大の防御」を地で行く方々ですが、ウチも最近は守備を少し重視するようになったものの元々は同じように攻撃的なサッカーが持ち味のチーム。

殴り合い大好きっ子同士のガチのぶつかり合いで、スリルのある試合になることはわかっていましたが、やはり両者ともに相手ゴール前に迫る、いつ点が入ってもおかしくないような試合展開になりました。

2015 Jリーグ 1stステージ 第5節 等々力陸上競技場 アウェー 川崎フロンターレ戦

今日のスタメンは最終ラインに森脇、那須、槙野。ボランチが阿部ちゃんと柏木のコンビ。両ワイドにウガと関根が先発。2シャドー、石原と高木。ワントップにズラタンさん。GKは西川さん。

川崎は今節3バック、レナト、大久保両選手の強力2トップに、ボランチに憲剛、大島選手と攻撃的な選手をこれでもかと配置、さらに4バックシステム時はサイドバックの車屋選手を、今日は1列前に出した布陣。

これに対して守備能力がそれ程高くない柏木さんのボランチは自殺行為に近いと個人的には思うんですが(実際、柏木の左右でバンバンボール回されてほぼ中盤使われ放題になってたし)、さらに守備が得意でない関根くんまでサイドで先発(車屋選手とマッチアップ)って言う、これはもう真っ向から殴り合いに行く感じがスタメン発表時から漂っていました。にもかかわらず実際にはウチはかなりリスクヘッジした戦い方をしていたように見えました。

2015 Jリーグ 1stステージ 第5節 等々力陸上競技場 アウェー 川崎フロンターレ戦

まず守備に関してはあまり前から食いつかず、バイタルに入ってきたところだけをガツンと潰してというやり方で、実際に相手のエース、大久保選手にはほとんど仕事させていなかったので、その辺はうまくやれてたんじゃないかと思います。

また、多分意図してだと思いますが、攻撃時ウチはあまり中央は使わず、サイドへの展開をファーストチョイスにして攻撃を組み立てていました。これは中央に楔入れて引っかけられると、そこから川崎さんの恐怖のカウンターが発動するのが目に見えているので、そうならないようにということだと思いますが、こちらに関しては、リスクは減るものの、逆に言えばそれによって本来のウチのやり方からは離れていってしまっていますね。

特に川崎はボランチが憲剛、大島とそれ程守備的には強くない選手を配置しているわけだし、相手のバイタルエリアは比較的使いやすい状況だったと思いますが、そこで前を向いてボールを受けるような動き、そこからのコンビネーションで相手ディフェンスラインの裏に仕掛けるような動きが少なく、ちょっとそこは見ていて残念でした。

また、ズラタンさんのみが中央に残って、他がサイドに開いてしまう状況では前線トライアングルでのワンタッチプレーなど期待できず、ズラタンさんが身体張ってポストプレーしても、距離感の問題で次につながるケースも少なく、単独打開を求められてしまうという時点で、ズラタンさんの特性を活かせるとは思えません。ズラタンさん、相手背負ってでも一人で何とかしちゃうタイプではなく、周りとのコンビネーションで活きる選手ですし。

これは今に始まったことではなく今年の攻撃陣の課題だと思うんですが、人が入れ変わったことで昨年の終盤に見られていたような前線でのコンビネーションが影をひそめ、その代わりにサイド攻撃に固執するものの、中央でしっかりと起点作れてないからサイド攻撃もイマイチ活きないし、クロスの精度が元々大して高くないので(その点橋本さんに期待してたのにここまでイマイチだし)、フィニッシュまではつながらないという感じで攻撃陣の得点力が低下しているのがここまで目に見えています。

もちろんサイド攻撃は重要ですが、やはり中央でしっかり作れるからこそサイドが空くわけだし、例えばそこを両ワイドとの連携で槙野や森脇が上がってきたりするから相手にとって怖くなるのであって、最初からサイドしかねぇわこいつらってなったら相手も対応しやすくなってしまいます。

今はなんとか「リーグ戦首位」という結果がついてきているので表立って問題にはなっていませんが、ちょっとこの辺は何とかしないと今後厳しくなってきそう。興梠さんが戻ってくれば何とかなるのかもしれませんが、そうなるとあれだけ前線補強して、結局興梠さんいないとダメなのかとなるので、また別の意味でちょっと残念。

という意味で、今節ズラタンさんが移籍後初ゴールを決めてくれたのはうれしかったし、ここからぜひ得点を量産できるようになって欲しいもの。そのためにはもう少し彼の周りでシャドーの選手が動いてあげた方がよいと思いますが。

さて、この試合、先に失点してからの終了間際に追いついた形ですが、失点は完全に関根くんの1対1の対応と、そこでサイドえぐられてる状態でのウチのバイタルでの守備の問題でした。

関根くんに守備を期待するのは酷ですが完全に1対1の駆け引きで負けましたね。前節の松本戦、関根くんの再三の仕掛けが、相手ディフェンスの森脇に対するケアを遅らせた、あれの逆。車屋選手は再三いい形でアーリー気味のクロスを上げてましたが、あの場面でもクロスを警戒して関根くんが縦を切るのが遅れたことと、ディフェンスラインもクロスに対応するため全員がボールウォッチしてしまって2列目から入ってきた森谷選手を誰も見ていない状況でしたので、その辺の駆け引きでやられた形でした。関根くんが1対1になっている時点で、誰かがサポートに行ってあげるとかしないといけない事案だった気がします。

とはいえ、終了間際に柏木の素晴らしいフリーキックから、ズラタンさんが混戦の中、スルッとフリーで抜け出して(リプレイ見たら森脇さんがうまく相手をスクリーンして対応を遅らせてるんですね)頭で合わせた1点は、厳しい状況でも勝点をきちんと積み上げるという意味で値千金のゴールだったのではないかと。川崎にとっては勝点2を失う、ウチにとっては勝点1を土壇場で拾ったと言える試合になったと思います。

ということで、苦手アウェーの川崎で勝点を取れたことをまずは評価しつつ、次節はホームにマリノスを迎えてですので、次はきっちり勝って勝点3をゲットしたいですね。

あ、そういえばアクシデントで途中交代してしまった石原さんは大丈夫だったんでしょうか。帰ってあのプレーのリプレイだけ見ましたが、膝に上から相手選手に乗っかられるような形になってしまっていたので、靱帯系のケガになってしまっていなければ良いのですが・・・

おまけ

今回は新しくなった等々力陸上競技場を見てみたくて、いつものゴール裏ではなく、メインスタンド側の指定席をとって見学してきました。といいつつあまり写真とか撮ってないんですが、やっぱり新しいスタジアムはきれいだし、快適でした。

等々力陸上競技場 新設されたメインスタンドの写真

あと、スタジアム前で毎度開催されているフロンパーク?でしたっけ、スタジアムはいる前に見てたら、F1ファンにはおなじみ、かつ懐かしのマクラーレンホンダ MP4/6 が展示してあって無駄にテンション上がってしまいましたとさ。

マクラーレンホンダ MP4/6

試合データ

観客: 24,992人
天候: 曇り
試合結果: 川崎1-1浦和(前半1-0)
レッズ得点者: ズラタン(89分)
順位(1st第5節終了時点): 1位タイ(3勝0敗2分/勝点11)
警告・退場: ウガ(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 飯田 淳平 氏

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。