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浦和駒場スタジアム 第94回天皇杯3回戦 ザスパクサツ群馬戦

去年の天皇杯3回戦は、今日と同じ駒場スタジアムにモンテディオ山形(J2)を迎えてだったんですが、直近のリーグ戦から11人全員を思い切って入れ替えた結果、ユース邦本くんの得点も含めて2得点するも3失点して敗戦でした。

で、今年の3回戦も同じくJ2のザスパクサツ群馬を駒場に迎えてでしたが、同じく、直近のリーグ戦から9人入れ替えてまた負けた・・・

浦和駒場スタジアム 第94回天皇杯3回戦 ザスパクサツ群馬戦

今日のスタメンは、最終ラインに水輝、永田、ツボ。ボランチに青木と那須さん。トップ下に直輝と矢島。両ワイドが関口、関根。李のワントップ。GKは不動の西川さん。

直近のリーグ戦だった広島戦からは西川さんと永田さんだけを残して残り9人を入れ替えてくる所謂ターンオーバーで臨んだ試合でした。

実際には永田さんが広島戦は那須さんの警告累積での出場停止があっての出場で現状は純然たる主力組ではないことと、今日は那須さんがいつもとは異なるボランチをやっていたことを考えると、西川さんだけ残して他は9人サブ組を入れた上で、1人はポジションチェンジというスタメンで臨んだということになります。

あと、マルシオが9ヶ月ぶりくらいですかね、ベンチに戻ってきてたぶん最後15分くらいは出るんじゃないかなっていう感じの事前予測でした。

浦和駒場スタジアム 第94回天皇杯3回戦 ザスパクサツ群馬戦

ザスパさんの試合、普段見ていないのでどういうサッカーするのかあまり知らないまま見たんですが (一番最近の公式戦だと2010年にプレシーズンマッチでやって負けてますけどね。フィンケさんの時代)、現在のJ2での順位は18位、現在プレーオフ圏内ぎりぎりの6位千葉との勝点差は 「9」 と全く可能性がないわけではないものの間に挟まってるチーム数を考えれば可能性は低いし、とはいえJ3への降格や入れ替え戦をさせられる21位、22位とは勝点でそれぞれ 「15」、「21」 も離れていてほぼ安泰。つまりリーグ戦では失礼ながらどーでもいい順位にいらっしゃって、しかも日曜日に試合のあったJ2ってこともあって、今日の試合は中2日でのアウェー。

対するウチは中3日とはいえ、スタメンのうち、西川さんと永田さん、あと途中交代で入った青木さん以外は試合出てないのでフレッシュな方々。

・・・だったんですが、何度かいい攻撃の形を作って、前半にはPKから先制するも、追加点が奪えないままの後半に2失点するっていうまさかの逆転で敗戦と。

群馬はかなり慎重な入りで、3バックスタートで守備時は 5-4-1 の形でしっかりとブロックを作ってくるやり方。オーソドックスなウチ対策ですね。中盤をコンパクトに保ちつつ、ウチの前線への楔を封じる狙いですが、そこはウチも相手の高く設定されたラインの裏を狙いつつ、空いた最終ラインの前のスペースでうまく楔を李や直輝、矢島は受けつつといういつも通りのやり方。

群馬も前半に関してはとにかく失点しない方を優先したのか、ボールを持ってもバランスを崩すリスクを取ってまで前に出てくることもなく、時折少人数でのカウンターという感じでした。こちらとしては比較的楔も入っていたし、その辺は悪くはなかったんですが、どうしても楔からの前線のコンビネーションが付け焼き刃というか、成熟していないメンバーだったので、微妙なズレによってなかなか決定機を作れず。

中盤でのプレスで高い位置でボール奪えばショートカウンターからチャンスになるシーンが何度かありましたが、そこでも決めきれず。しかし、前半も残り5分少々というところで直輝とのコンビネーションから裏に抜け出した李がペナ内で相手に倒されてPK獲得。これを決めて先制できました。

攻めてはいるものの最後シュートまでいけないケースが多く歯がゆい試合でしたが、これで少し状況は楽に。

しかし、失点直後に群馬が一瞬だけ4バックにして前線に人数をかけてきましたが、その際、1トップのエデル選手に前線でボールを収められてためを作られると、2列目から入ってきた選手に決定機を作られたシーンがあって(そのシュートは枠を外れましたが、そのあと後半の1失点目が同じ形でやられるんですけどね・・・)、これって先週の広島戦で最後、皆川選手に起点作られてやられかけたのと同じ形なんですよね。

ウチは前線に体がデカイ、フィジカルが強い選手がいる相手の場合、結構その選手に前線で起点になられた結果、2列目から入ってくる選手を捕まえ損ねて決定機を作られるとか、その起点になる選手への対応で苦戦するってケースが結構多いんですが、今日もその苦手な部分を突かれてチャンスを作られたので少し嫌な予感も・・・

すると群馬は後半、エデル選手に代えて、よりフィジカルの強そうなロビーニョ選手を投入。するとその采配がハマった感じで、69分にそのロビーニョ選手にバイタルエリアでボールキープされて、そこに2列目から走り込んできた青木選手に水輝がうまくマーク外され、ほぼフリーでシュート打たれた結果失点。さすがの西川さんもほぼノーチャンス。

失点後にツボ→柏木、直輝→マルシオと2枚同時交代で、マルシオをトップ下(マルシオさんお帰りなさい)、柏木をボランチに入れて那須さんをツボのいたところに下げますが、楔は入るものの・・・という状況は変わらず。

そんな感じで時間が過ぎていく中、残り10分ってところでまさかの逆転ゴールを許して一気に劣勢に。サイドからのボールに那須さんのクリアがちょっと中途半端になったところで走り込んできたロビーニョ選手に奪われてそのままシュートたたき込まれた形。

失点直後に李に代わってワントップに阪野が入るも、同点ゴールを奪うまでは行けず、そのまま敗戦となりました。阪野くんが前線にいるので、最後はもう少し割り切ってロングボール早めに入れていく形でもよかったのかなとは思いますが、結局、彼の高さを活かす場面も多くは作れずに終わっちゃった。

浦和駒場スタジアム 第94回天皇杯3回戦 ザスパクサツ群馬戦

ということで、当然悔しいんですが、ターンオーバーを採用すること自体は、夏場のタイトなスケジュールの中、リーグ戦では優勝争いをしている状況で今週末にFC東京戦という難しいゲームを控えている状況では、その判断自体は問題ないと思います。ただ、普段試合に出ていないメンバーにはもうちょいやれるところを見せて欲しかったなと。

結局いつものメンバーじゃないと下位カテゴリーのチームにも勝てないのかっていう印象になっちゃうのはちょっと残念だし、直輝や水輝、矢島、ツボなど、ほとんどリーグ戦での出場機会がもらえていない選手にとっては今後も使われる可能性が減ってしまう。与えられるチャンスは多くないので、今日みたいなチャンスの時に何が何でも結果出してやるっていうくらいの気迫が見たかったんだけど。

まぁ、終わってしまったことに何言っても仕方ないので、気持ち切り替えて、週末のFC東京戦でこの敗戦の憂さ晴らしをしてもらいましょう。

試合データ

観客: 6,254人
天候: 晴れ
試合結果: 浦和 1-2 ザスパクサツ群馬(前半1-0)
レッズ得点者: 李(39分/PK)
警告・退場: -
主審: 木村 博之 氏

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