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2014 ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第7戦 埼玉スタジアム2002 名古屋グランパス戦

前節、アウェー山梨中銀スタジアムで甲府に勝ったことで予選2位以内が確定し、予選突破は決めた状態で迎えた予選最終戦は名古屋グランパスとホーム埼スタで。

予選突破は決まったとはいえ、勝てば文句なしの首位通過、負ければ2位通過ということで、断じて消化試合ではありませんし、ヘルタベルリンへの移籍が決まり、この試合が浦和でのラスト試合となる元気を気持ちよく送り出すためにも絶対に勝ちたい試合でしたが、見事5-2で勝利して、予選を首位で通過することができました。

2014 ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第7戦 埼玉スタジアム2002 名古屋グランパス戦

今日のスタメンは、最終ラインに森脇、那須、槙野。ボランチに阿部ちゃん、青木のコンビ。両ワイドにヒラとウメ。2シャドーに柏木と、前節試合後のインタビューでもミシャさんが公言していたとおり、元気が先発。ワントップに李。GKは順大。

名古屋は4-4-2スタートで、これは4月にJリーグのアウェーでやったときと同じ。前プレもほぼかけず、しっかりブロックを作る策。それに対してウチは最終ラインでボールを回しつつ中央に楔を狙う、それが難しければボランチや最終ラインからの大きめのサイドチェンジを織り交ぜてサイドで数的優位を作るなど、立ち上がりから狙い通りの攻撃ができていたと思います。

名古屋に関して、ケネディは代表で抜けて、闘莉王は警告の累積で出場停止と、本来なら前線で誰かしらターゲットになる選手がいるのが、今日はいないため、中盤でパスをつないで崩す、あとは永井のスピードを活かしてという策ですが、そこはウチもしっかりケアしていたので、前半に関しては決定機をそれ程作られるような展開にはなりませんでした。

とはいえ、ウチの最終ラインのギャップに斜めに入ってきてボールを受ける小川や玉田の動き、さらに前線でのスピードを活かした永井のプレスはかなりやっかいで、楽観していられるほど簡単な試合でもありませんでしたけども。

そんな流れの中、先制点は18分。サイドを柏木とヒラのパス交換で崩すと中央、バイタルでボールを受けた李が逆サイドのウメへ。それをウメがダイレクトで再度逆サイドに走り込んだ柏木に出すと、柏木がスライディングしつつゴールに流し込んでのもの。大きくサイドに振ったことで名古屋のディフェンスは完全に柏木を見失う形で、崩しとしては完璧な形。

しかし、今日は守備で久しぶりにつまらないミスがでて数分後には同点に。中盤で元気と青木のパス交換がずれるとそのまま名古屋にカウンターを食らって失点。中盤での不用意なパスミスからやられるパターンはミシャさんの1年目、2年目は目立ちましたが、今年に入ってからはこういうやられ方がほぼなくなったことで、失点が減ったわけですが、久しぶりにひどいミスでした。

ただ、前半のうちに李のゴールで勝ち越し。元気からのグラウンダーのクロスを技ありのヒールで合わせてのもの。ここ数試合、ちょっと調子が上がらなそうだった李ですが、ディフェンス2枚に挟まれながらもうまく前でボールに触るあたり、さすがのうまさを見せてくれました。これでリードして後半に折り返し。

後半は名古屋がシステムを4-1-4-1にしてダニルソンをアンカーに、永井を1トップにして中盤の厚みをだして前掛かりにくると、後半の立ち上がり15分くらいは名古屋の時間帯。決定機を作られ、終わった・・・っていう場面も何度か。

しかし運のいいことに名古屋がフィニッシュの精度を欠いてくれたおかげで何とかしのぐと、名古屋ゴール前で獲得したフリーキックのチャンスにキッカーは元気。壁を越えてまいた素晴らしい弾道のシュートは楢崎にキャッチされそうになりますが、シュートコースと球速がよかったことで楢崎がキャッチできずにはじくのがやっとの状況に。そこに槙野がしっかり反応して詰めると、ゴールに流し込んで追加点。これで3-1とかなり試合は楽になりました。

が、今日はこれじゃ終わらず、72分に名古屋、松田選手のミドルを喰らって1点差に。ラインが下がって空いたバイタルでボールを受けられると、プレスが遅れた隙にシュート打たれてのもの。ゴール前に人はそろっているにも関わらずやられるっていう、これも去年までよくあったウチの悪いやられ方ですが、ここで出てしまいましたね。

とはいえ、その後は途中交代で入った関根や直輝、さらに関口が運動量豊富に中盤、サイドを制圧し、76分には関口のクロスを李が頭で合わせて4点目、さらに88分には今度は関口自身がサイドを突破してそのままシュートをたたき込み5得点。

関口のゴールはその前のルーズボールの対応で、サイドバックが本職じゃない矢野貴章選手がとんでもなく軽いプレーをしてくれたおかげ様で関口が難なくサイドを突破できたというラッキーもありましたが、最後は自分で仕掛けてディフェンスをかわしながらのゴールと、素晴らしいキレを見せてくれました。

このまま試合終了して、ナビスコカップ予選は初戦、柏戦の1敗以外は5連勝。勝点15で文句なしの1位通過となりました。

5得点しながらも、所謂安い失点が2つ出てしまった試合。まぁミシャさんのサッカーっぽいと言えばそれまでなんですけど、とはいえ季節外れの真夏日に行われたデーゲーム。選手達も大変だったと思いますが(観てるだけのこっちですら死ぬかと思った)、よく勝ちきってくれました。お疲れ様です。

これでワールドカップによる約1か月の中断に入ります。しっかりコンディション整えて、後半戦に臨んで欲しいです。ということで、6月はワールドカップを楽しみましょう。

2014 ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第7戦 埼玉スタジアム2002 名古屋グランパス戦

この試合でもらった警告について

柏木と槙野(この人のはわかっててもらったってやつですが)がこの試合で警告を受けていますが、ナビスコカップのレギュレーション上、予選リーグの警告の累積は決勝トーナメントには影響しないため特に問題なしです。

決勝トーナメントの組み合わせ

決勝トーナメントは、最終的にウチと柏レイソル、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸の4チームが予選突破。これにACL出場チーム4チーム(横浜F・マリノス、セレッソ大阪、サンフレッチェ広島、川崎フロンターレ)を加えた8チームで行われます。

決勝トーナメントの組み合わせ決定は8月4日(月)。抽選により決定します。

勝ち抜いて、埼スタで去年の雪辱を果たしたいですね。

元気のラストゲーム

この試合を最後に元気がドイツに旅立ちました。下部組織出身者としては初の海外移籍。寂しい気持ちもありますが、ドイツでの彼の活躍が楽しみでもあります。世界の原口元気になった彼と再会できる日を楽しみにしたいと思います。

それにしても、この手の誰かを送る試合(試合後にセレモニーが予定されてるような)って、結構やらかすケースが多いんですよね。ウチって伝統的に。暢久(野田、永田拓)の時もロビーの時も、岡野さん、ウッチーの時も・・・・・・ 挙げてたら悲しくなってきたからやめるけど。今回は勝って送り出せてよかったよかった。

2014 ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第7戦 埼玉スタジアム2002 名古屋グランパス戦のMDP、表紙は原口元気

試合データ

観客: 33,837人
天候: 晴れ
試合結果: 浦和5-2名古屋(前半2-1)
レッズ得点者: 柏木(18分)、李(40分)、槙野(60分)、李(76分)、関口(88分)
順位(予選終了時点): 1位(5勝1敗0分/勝点15)
警告・退場: 柏木(警告×1/反スポーツ的行為)、槙野(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 飯田 淳平 氏

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。