Jリーグ第29節 ユアテックスタジアム仙台 アウェー ベガルタ仙台戦
ウチは現在3位。2位の仙台とは勝点差3、首位の広島とは勝点差6の状況で迎えた2位仙台との直接対決はアウェーのユアテックスタジアムでしたが、残念ながら常にスコアを先行される厳しい試合展開で、2得点と食らいつくも、3失点で敗戦。この日、首位の広島が柏に敗れたことで首位に勝点54の広島と仙台が並び、ウチはそれとは勝点差6で3位に続く形となりました。
前回、ホームでの対戦は、リスクを取らず引いて守る仙台と、それに対して崩す術をまだ持たなかった発展途上のウチとの対戦で、ほぼ見るべきところもないつまらない試合で引き分けでしたが、仙台としてはこの試合に勝たなければ優勝も見えてこない重要な試合、ウチもここで仙台を叩けば、2位に上がって、さらに広島追撃の勢いを手に入れられる負けられない試合。お互いに勝点3を取らなければ意味がない試合で、激しい試合になることは必至。それを盛り上げるようにチケットも早々に完売した、満員のユアスタでの決戦となりました。
スタメンは、ここ数試合結果を出しているポポさんをワントップに、他はいつもと変わらず、最終ライン、ツボ、永田、槙野。阿部ちゃん、啓太のボランチコンビ、2シャドーに柏木とマルシオ、両ワイドにウメとヒラ。キーパーは順大。
試合開始前に気になったのはピッチ状況。かなり荒れていて、所々芝も剥がれている状態のユアスタで、選手もトラップ時にボールがイレギュラーしたりしてかなりやりにくそうでしたが、いつも通り丁寧にパスを繋いでという自分たちのやり方は崩さずの立ち上がり。
実際に、ゴール前、中盤でのパスミス、トラップミスなど、ピッチが原因と思われるミスから決定機を逃したり、カウンターを喰らうシーンも何度かあり、ピッチコンディションがウチにとってはマイナスに働いたことは確かだと思いますが、こればかりは言ってもしかたないですね。。
こういうとき、浮き球でパス回せばとか、ロングボールを多用すればいいとかいう話が必ず出ますし、それはごもっともなのですが、戦術ってのはそういうことができる選手がセットにならなければ実行できないわけで、ウチのメンツ、現状でいきなりそんな戦術変えて戦えっていうのは無茶な話。だからピッチが悪かろうがなんだろうが、同じやり方でやる しかない。ま、やり方を変えないんじゃなくて、変えられるだけのオプションが今のウチにはないんすよね。残念ながら。
それよりも、この試合で目立ったのは守備の問題。ここ数節、同じ事書いてる気がしますが、人数がそろっているにもかかわらず、横からの単純なクロスにマーク外されてやられるっていうパターンで、前半2分に早々に失点。サイドを突破したウィルソンのクロスに対し、赤嶺のプルアウェイ動作にあっさりツボがマーク外されてのもの。ウィルソンにサイド使われた時点で槙野がつり出され、永田もツボもボールを見ていて赤嶺を全くケアできていなかった...確かに、ウチは横からのクロスに対して強いタイプのメンツがバックラインにいないので、仕方ないっちゃしかたないものの、そういう選手がいないならいないなりに、クロスの出しどころに対するアプローチとか、考えろよと思ってしまうような失点でした。
横からのクロスならとりあえず中で全部はじき返すぜっていうような守備陣なら、簡単にクロス上げさせても別にいいと思うけど(実際、仙台の方はそういう守備の仕方ですね)、そうじゃないなら球際もっと激しく行って、クロス上げさせないようにしなけりゃやられるでしょうよ。リーグ戦ではここ4試合連続で先制されてますが、今節も早々に失点して追いかける展開に。
一方、仙台の守備は、前プレはそれ程かけてこず、4-4-2の4-4できっちりラインを作ってウチのポポ、柏木、マルシオ、さらに啓太のところのスペースを消し、阿部ちゃんや永田の持ち上がりに対しては2トップがプレスかけてケア。ウチはサイドに追い込まれて、サイドでの縦(槙野→ウメとか、ツボ→ヒラ)っていう動きにされがちだったのでほとんど中央で起点を作れず、サイドからボールを入れても、仙台は中で上本ら高さのあるCBにはじき返されるっていう状況。
さらに仙台の攻撃はシンプルにサイドを使ってクロスから中で勝負 (しかも精度の高いクロス蹴れるやつがいるし...) っていう、なんつーか、前回対戦でもそうでしたが、仙台とは戦術面でのかみ合わせ的にウチはやりにくい相手ですね。ウチも全体的に連動性が足りないので、もう少し2人目、3人目と攻撃に絡んで崩せるような動きがシステマチックにできればいいんですが...
そんな状況のまま、前半は1点ビハインドで折り返し。
後半は立ち上がり、柏木がいい位置で前を向いてボールを持つと、裏のスペースに仕掛けたマルシオに絶妙のパス→シュートは当たり損なうものの、それにポポさんが猛然と詰めて惜しいシーンを作ったり、柏木と啓太が前後にポジションチェンジしたり、そことマルシオがうまく縦の位置関係を作りつつ裏への仕掛けを積極的に行うなど、果敢に追いつきに行きますが、こちらのカウンターが止められての逆カウンターから、ウィルソンに追加点を喰らって2点ビハインドに。
ツボの軽率なスライディングを赤峰にかわされ身体を入れ替えられると、そこからのパスでサイド突破した梁からウィルソンにラストパス→豪快に叩き込まれるという流れ。梁のラストパスに対してオフサイドを取りに行った槙野と、カバーのために戻ってきた阿部ちゃんの連携がうまく行かずにラインコントロール大失敗、そこを突かれてっていう守備面のミスが出たのが大きかったですが、相手カウンター発動のきっかけになったポポさんのお粗末なパスミスもあわせて、ちょっとクラクラする感じの失点。折角流れがウチに傾きはじめていた矢先だったので痛かったです。
しかし、そのたった2分後、阿部ちゃんからの楔のパスにマルシオがダイレクトではたき、それで抜け出した槙野がキーパーの股下を抜く技ありのシュートで1点差に。だからこそ、直前の失点が悔やまれるわけですが。
後半、全体的にはウチが押し込んで、仙台は受けに回る時間が長かっただけに、そのまま一気にたたみ込めればよかったんですが、その合間、合間に効率よく仙台に点を取られた感じで、3失点目もかなり雑に前線に放り込まれたボールに対して、ヒラがあり得ないような軽い対応をしたためにウィルソンに簡単にかわされてフリーで打たれるっていう。こんなお粗末な対応で3失点もしてりゃ、勝てる試合なんてほとんどないですよ。実際、状況がよくないながらも攻撃面では2得点できてるわけですしね。
その後、3失点目の数分後にコーナーキックからマルシオが1点を返して1点差。さらにその数分後にも、左サイドからの柏木の低いクロスに、中央でポポさんがうまくおとりになって作ったファーのスペースでマルシオがキーパーと1対1の状況で合わせますが、キーパーの好守に阻まれて同点にはならず...そのまま守り切られて試合終了となりました。
冒頭にも書きましたが、この日、ナイトゲームで広島が敗れたことで、首位は勝点54で並び、ウチとの差は2試合分の勝点6。広島とは直接対決を残しているので、勝点3を詰めるチャンスはまだありますが、実質的に優勝争いは広島と仙台に絞られたといってもいい状況。4位以降に柏、清水、名古屋が勝点差3で迫ってきている状況で、ウチは激しい3位争いに飲み込まれる状況になりましたが、順位を気にしてても仕方ないので、残り5試合、とにかく勝てるように全力でサポートするしかないでしょう。その結果として、運が味方すれば最高の結末が訪れるかもしれないことを信じて。諦めたら終了ですからね。
試合終了後のサポからの浦和レッズコールには、「まだ終わっちゃいない、諦めずに前向いて行こうぜ」っていう気持ち込められていたと思います。それが選手達にも伝わってたらいいんですけどね。とにかく大事な試合で負けやがってと文句言うのは簡単ですが、ブーイングを浴びせてチームが強くなるわけでもなし。サポにできることはチームを信じて全力で後押しするだけです。
ということで、次節はホームでセレッソと。今シーズン、残りも少なくなってきましたが、気合い入れていきましょう。
おまけ
今回は新幹線で行ったんですが、帰りはちょいと贅沢してグランクラスで帰ってきました。本当は試合に勝って、気分よく優雅に東京に帰ってこようと思ってたんですが、気分の重い帰路に...でもグランクラス、超快適だったよ。お勧めです。
軽食もでたり(写真は和軽食)...
ワインとか飲みつつ優雅にご帰宅...あとは勝ってればね(しつこい
試合データ
観客: 17711人
天候: 晴れ
試合結果: 仙台3-2浦和(前半1-0)
レッズ得点者: 槙野/64分、マルシオ/82分
順位: 3位(29節終了時点/13勝7敗9分/勝点48)
警告・退場: マルシオ(警告×1/反スポーツ的行為)、ポポ(警告×1/繰り返しの違反)
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