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2024 Jリーグ 第12節 埼玉スタジアム2002 横浜F・マリノス戦

2024 Jリーグ 第12節 埼玉スタジアム2002 横浜F・マリノス戦

ゴールデンウィークも最終日...... 信じたくない現実ですが、そんな最終日に行われるのはJリーグ第12節。ホーム埼スタに横浜F・マリノスを迎えて。

今シーズンのリーグ戦は全部で38節なので、今節が終わると、約 1/3 が消化されるということですね。ここまでで獲得した勝点は「14」と、1試合平均「2」を大きく切って約「1.3」と、リーグ優勝を争うにはかなり難しい状況どころか、この勝点獲得ペースは、例年残留争いに巻き込まれるレベル。

いい勝ち方した次の試合でポロッと負ける、みたいなのをここまで繰り返していて、いまだ連勝はなしと、勢いにも乗れていないし、かといって絶望的にダメというわけでもない、応援している側からするとかなりの忍耐力を要求されている状況ですが、前節の敗戦から中2日での今節は、ホームゲームということもあって勝利がマストの試合。連休最終日を気分よく終わらせてもらいたいと願いつつの一戦となりました。

スターティングラインナップ

2024 Jリーグ 第12節 埼玉スタジアム2002 横浜F・マリノス戦 スターティングラインナップ

スタメン的には前節とほぼ同じですが、前節は離脱していた前田さんが復活して右サイドで先発。これによって前節は右で先発していた大久保さんがインサイドハーフ起用となりました。ベンチには小泉さんが久しぶりに復帰。パンヤさんやリンセンさんが引き続きベンチ入りしています。

対するマリノスはかなりスタメンを入れ替え。あちらはこの試合が終わると週末にはACLの決勝(第1戦)が控えていることもあってか、外国人枠ではヤン マテウス選手のみがベンチ入りして他はお休みという感じでした。ある意味メンバーを落としたマリノスに対して後れをとっているようでは話にならんということで、しっかり複数得点して勝点3を奪えるかに注目です。

終盤の1失点は余計ながら、勝利必須のプレッシャーの中、敦樹さん覚醒、終始試合を優位にコントロールして勝利は素晴らしい

実は今日、ボクシング(井上尚弥選手のタイトルマッチ)がモロに試合とかぶってまして。リアルタイム視聴は諦めかけてたんですがメインイベントの開始予想時間的に間に合うかもしれんということで、試合終了後はいつもより急いで埼スタから帰ってきて(間に合った)、そのままボクシング観てたんで、埼スタでの記憶の方が消えかかってるんですが、なんとか思い出しつつまとめます。

ウチのボール保持に関しては、マリノスの前線からのプレスに対して多少詰まったりはしていたものの、勇気を持って繋ぐところと、シンプルに裏に蹴るところをうまく使い分けてボールを前進させることに成功していました(マリノスがウチの2CBに対して1枚しかプレスに出てこなかったことでプレス回避しやすかったというのもあるけど)。

比較的、グスタフソンさんや両インサイドハーフは落ちて最終ラインをサポートするシーンが多かったですが、下がりすぎで固定化されることもなく、タイミングを見ては前線に高い位置をとって相手最終ライン後方を脅かすなど、メリハリの付け方はかなりうまくなってきたかなと。

この辺は、最前線のチアゴサンタナさんがボール収めるって部分でかなり効いていたのと、前節のレビューでも書いたんですが、ワイド起用されている中島翔哉さんが、後ろ向きに受けるボールとかでもターン一発とかで結構な確率で局面打開してくるので、これを活かして前線で溜めが作れるというのが大きかった。

中島さんのワイド起用はもう適任だなって感じで、彼のポジショニング、動きやボールの受け方に関しては、多分、ヘグモさんが純粋に求めているウィングのそれではないと思うんですけども、結果的にはサイドの局面を個で打開してくるし、彼がチーム内でも相手ゴールに最短で向かおうとするプレーを選択することで、相手ディフェンスが彼に引っぱられ、結果として他の味方をフリーにすることにつながっているため、結果オーライというか、中島さんをヘグモさんの求める「ウィング」に当てはめるより、ある程度自由にプレーさせることが最適解みたいな状態に。

いや、コンディション良さそうな中島さん、やっぱ圧倒的にうまいし(ファール以外でそう簡単にボール奪えなさそう)、前述したとおり、ゴールに最短距離で向かおうとする姿勢は相手にとっては怖いだろうなと。ここにグスタフソンさんやインサイドハーフから大久保さん、後方から渡邊さんあたりが絡むと、左サイドからの崩しはウチにとっての大きな武器に。

それに比べると右サイドは前田さんの縦への突破は相変わらず迫力あるとしても、連係面や厚みという部分ではまだまだ物足りないんだけど、これは石原さんのポジショニングがビルドアップ時にちょっと低かったりというのが関係してそう。上がりっぱなしになる必要はないけど、もう少し気の利いたポジショニングができれば化けると思われる。期待してます。

敦樹さんの2得点は素晴らしいのひと言。前節まで決定機を結構な確率で外してきたりして、メンタル的には辛かったと思うけど、信じて使い続けたヘグモさんの粘り勝ちか(前半15分くらいのコーナーキックのこぼれ球がフリーできたやつが枠に飛ばなかったので、今日もこのパターンか敦樹さん...... とか思ってしまってごめんね)。

1点目のタイミングのよい抜け出しからGKの股下を抜く完璧なシュートで勢いに乗ったのか、2得点目は味方を囮にしつつ、シュートコースが空いたとみた瞬間に左足を振り抜いて見事なミドルシュートを突き刺してみせました。

あれ、1回目の決定機をもし外してたりしてたら、2点目のシーンでも無難にパスとか選択して相手に引っかかってたりするもんです。あそこで思い切って振り抜けたというのは、1点目で自信を取り戻してくれたということでしょう。サッカーはメンタルの部分が大きく影響しますからね。覚醒した敦樹さんのここからの爆発に期待しています。

一方で、ウチのボール非保持ですが、前線プレスのスイッチを入れて相手を押し込んだ状態からミドルエリアでボール奪取できた場合は危なげない守備という印象でしたけども、相手SHに入ったところで内側にサポートしたSBを経由して撤退させられた場合の、ゴール前にブロックを作ってのゾーンディフェンスに関しては、今シーズン再三書いているとおり、ニアゾーンを誰がみるのか問題という点で少し危うさがありました。

今節のマリノスはそこまでニアゾーンを積極的に獲りにこなかったので何とかなったんですが、やはり長い時間、自陣ゴール前の最終ゾーンでブロック作らされるような状況を作られると厳しくなりそう。やはりネガティブトランジション時の転換速度を上げて、ミドルゾーンでぶっ潰していくというのを徹底し、撤退守備させられる回数を減らしていくっていうのが直近の課題のように思います。

選手交代は5枚。67分の石原さん→佐藤さんはアクシデント。石原さんがゴール前でクリアしたときに、芝に引っかかったみたいで、その後足を気にしていたんですが、それが関係してか途中交代。

試合観ながら(現地では石原さんが交代するほど痛めてるとは知らなかったので)、「石原さんはイエローカードもらってるし、ショルツさんをSBにして佐藤さん入れた方がいいんじゃね?」とか話してたんですが、まさかの負傷交代でその通りになりました。

76分、リンセンさん、パンヤさんの投入は負荷のかかる両ワイドを彼ら2枚でそのままリフレッシュ。87分に大久保さんとグスタフソンさんを下げて小泉さんと安居さんを投入しましたが、これはもう守備的な部分が大きかったと思います。安居さんをアンカーにおいて守備強度を高めつつ、小泉さんで時間を作るって感じでしょうか。時間帯的にも明確に守り切るって感じの時間帯でしたし。

最後のマリノスの圧力には少しヒヤヒヤさせられましたが、何とか1点差を守り切って勝点3をゲットしてくれました。この勝利は大きい。

ということで、次は週末のアウェー新潟戦。ここで連勝できるかが重要なポイントになります。冒頭に書いたとおり、いい勝ち方した次の試合でポロッと負けるを繰り返していては上位に食いついて行くことなど不可能。ここからの巻き返しに期待したいと思います。

2024 Jリーグ 第12節 埼玉スタジアム2002 横浜F・マリノス戦

試合ハイライト

試合データ

観客: 40,579人
天候: 曇 / 気温 22.1℃ / 湿度 45%
試合結果: 浦和 2-1 横浜FM(前半1-0)
レッズ得点者: 敦樹(42分)、敦樹(66分)
警告・退場: 石原(警告×1/反スポーツ的行為)、ショルツ(警告×1/反スポーツ的行為)、リンセン(警告×1/ラフプレー)
主審: 中村 太 氏
順位: 9位(5勝5敗2分/勝点17/得失点差±0)

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