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2024 Jリーグ 第14節 埼玉スタジアム2002 京都サンガF.C.戦

2024 Jリーグ 第14節 埼玉スタジアム2002 京都サンガ戦

前節、アウェーで新潟を下し、今シーズン初の連勝をして順位的にも上になんとか食いついて行けている状況。そんな中で迎える今節は、ミッドウィークの水曜日、埼スタでのホームゲーム。京都サンガF.C.を迎えて。

京都は直近のリーグ戦、3連敗中で、今節開始時点では降格圏に沈む相手。2連勝中のウチとしては、こういう相手をしっかりホームで叩いて、3連勝、勝点を確実に積みたいところ。新潟戦からは中3日での連戦となりますが、結果に拘りたい一戦となりました。

スターティングラインナップ

2024 Jリーグ 第14節 埼玉スタジアム2002 京都サンガ戦 スターティングラインナップ

前節、新潟戦からは2人の入れ替え。前節、前半に痛めて交代していた大久保さんが今節はベンチ外。前節は後半からインサイドハーフに入った渡邊さんが、今節は同ポジションでスタメン。左SBには大畑さんが入ります。さらに、前節の終盤に足攣って交代していたグスタフソンさんも今節はお休み。アンカー誰やんの?と思っていたら、そこは安居さんが起用されました。

今シーズンは当初からアンカーにグスタフソンさんありきのサッカーをやってきていましたので、彼がいない状況でどういう戦い方になるのか、安居さんがアンカーでグスタフソンさんとはまた異なる持ち味を活かすことができるのか、その辺、期待と不安が入り交じる中での試合開始。

あとベンチに酒井キャプテンが戻ってきましたね。負傷者多いので復帰してくれる選手がいるのはありがたい。ましてそれが酒井さんとなれば。石原さんもいい仕事していますので、ここからどういうポジション争いになるのか期待です。

対する京都もシステム的には 4-1-2-3 でマッチアップする形。新潟同様、かなり前からボールに対して食いついてきてくれる相手ですので、そのハイプレスに押し込まれず、相手のプレスの矢印をうまく外せれば、ウチの得意な形を多く作ることはできるんじゃないかなというのが戦前の予想。

気合いで前からプレスに来るだけのチームに今の浦和は止められない。アンカーの安居さんも完全に機能、ほぼ一方的に殴る展開で完勝

埼スタから帰ってきてすぐこれを書いているので、じっくり試合を見直す時間もなく、明日もお仕事なので記憶の限りで簡単にまとめておきます。

まず、試合開始当初にどうなるんだろうなと期待が8割、不安2割だった安居さんのアンカー起用。

もちろん、安居さんにグスタフソンさんの完全な代役をやって欲しいなんて誰も思っていないと思うわけです。グスタフソンさんのようなボール保持時の器用さとか、精度、クオリティみたいのを安居さんに求めても仕方ない一方で、安居さんにはグスタフソンさんにはない、広いスペースを惜しみなく動き続けられる運動量、局面での対人強度と推進力、縦に付けるパスのアグレッシブさやシュートレンジの広さなど、また違った良さがあります。

今節に関しては、その特長をしっかり活かした上で、アンカーポジションのタスクをしっかりこなしてくれた安居さんが文句なしのマン・オブ・ザ・マッチだったんじゃないかなと。そのくらい凄かった。

京都のボール非保持は、3トップが積極的に前線プレスのスイッチを入れたところから、一気に全体が押し上げてくる形。とはいえ、ウチの2CBに関しては1トップの原選手が出てくる形で、これは新潟戦やその前のマリノスも同じでしたが、これならウチの2CBは左右にボールを動かしながら出口を見つけられるため、そこまで京都の前プレに苦労した感はなし。

SBからサイドに流れながら落ちたインサイドハーフを経由して安居さんに当てといての、縦パスでサンタナさん。詰まった場合はサンタナさんに向けて蹴っておいて、周囲でサポートしたり、西川さんを使ってうまくSBに逃げ道を作るなど、京都の前プレを効果的に無効化してボールを前進させることはできていたかなと。

この辺、理詰めでパスコースを切りながら連動したプレスをかけてくるようなチームならまだしも、京都のようにとにかく前からガンガン行けや、っていうある意味根性サッカーみたいなプレスでは、今のウチのボール保持を機能不全にすることは難しいところまできたことを感じさせます。後ろがボール保持している際のインサイドハーフのポジションの落とし方、アンカーとの連動性もここ数試合は「掴んだな」って感じで、各選手がかなり自信を持ってプレーできていますし、ポジティブな要素が多くなってきたと思われます。

また、相変わらず中島さんは相手を背負いつつボール受けてもうまくターンして外したり、渡邊さんは左SBにいるとあまりインサイドワークしないですが、大畑さんはボール受けたら内側にドリブルで持ち出してパスコースを作ったり、これは右の石原さんも同じようなプレー選択をするので、そこでアングル作ってサンタナさんにや走り込んだインサイドハーフに当てたりみたいなシーンもあり、臨機応変なプレーで局面打開できるようになってきた点も成長を感じます。

先制点は安居さんのスーパーなミドルシュート。石原さんからの縦パスにハーフスペースを縦に付いた敦樹さんがアタッキングサードへ侵入。そこから前田さん、渡邊さんとのパス交換は詰まってしまってうまく行きませんでしたが、中央にボールが移動したところでサンタナさんが安居さんへの「どうぞシュート打ってください」という優しい落とし。

これを右足のアウトサイドに引っかけながら鋭く叩いた安居さんのシュートは、地を這うような強烈な弾道でゴール左隅に突き刺さるゴラッソ。いやマジですげぇ。

後半立ち上がりに少し押し込まれる時間帯があるも、ポストにすくわれたりしつつも厳しい時間帯をうまく乗り切って追加点は渡邊さん。西川さんのフリーキック(確か、ゴール前で相手のオフサイドがあったので、そのリスタート)から右サイドの前田さんへ。この間に敦樹さんがタイミングよくハーフスペースを駆け上がると、前田さんが頭で落としたボールをうまく収めて相手を引きつけつつ、中央に入ってきた渡邊さんにラストパス。これを渡邊さんが右足でコントロールショット。ゴール右隅に叩き込んで追加点。

さらに65分くらいには敦樹さんがペナルティエリア内で倒されてPKゲット。これが決まればかなり楽になる展開でサンタナさんがまさかのPK失敗。しかしその10分後、相手陣、高い位置で安居さんと小泉さん(74分に中島さんと交代)の連係で奪いきったところから小泉さんのラストパスをフリーで受けたサンタナさんが左足一閃して3点目。

敦樹さんだったと思いますが、いいタイミングで斜めにペナルティエリア内に向けて走り込んだことで、その背中でサンタナさんが完全にフリーになったところを小泉さんが見逃さず、絶妙なパスを通した形。この辺のゴール前での連動性は素晴らしい。

3点リードしたことであとはしっかり試合を終わらせられるかですが、84分に前田さん→パンヤさんとしてパンヤさんを右ウィングに。89分には石原さん→酒井さん、敦樹さん→武田さん、サンタナさん→興梠さんと3枚同時交代(ポジション的にはそのまま選手を入れ替えという形)しながら時間を進めると、アディショナルタイムには裏に抜け出した興梠さんをアピアタウィア 久選手が後ろから倒してDOGSO、一発レッドカードで退場に追い込むなど、ほぼ一方的に殴り続けつつ90分を締めることができました。素晴らしい完勝。

勝たなければならない相手にしっかり内容でも圧倒しての勝利で3連勝。この勝ちは大きい。順位も4位まで上昇し、首位との勝点差は「6」。この勢いで5月を突っ走ってもらいたいものです。

試合ハイライト

試合データ

観客: 20,737人
天候: 曇のち雨 / 気温 20.4℃ / 湿度 62%
試合結果: 浦和 3-0 京都(前半1-0)
レッズ得点者: 安居(42分)、渡邊(55分)、サンタナ(77分)
警告・退場: 石原(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 高崎 航地 氏
順位: 4位(7勝5敗2分/勝点23/得失点差+5)

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