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2024 Jリーグ 第11節 Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu アウェー 川崎フロンターレ戦

2024 Jリーグ 第11節 Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu アウェー 川崎フロンターレ戦

写真は「DAZN」中継映像から引用

ゴールデンウィークも後半戦に突入。5月3日の金曜日、憲法記念日の祝日に行われるのはアウェーでの川崎戦。前節、ホームで難敵名古屋に勝利して、ここで連勝できれば一気に勢いに乗れそうな重要な一戦です。

スターティングラインナップ

2024 Jリーグ 第11節 Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu アウェー 川崎フロンターレ戦 スターティングラインナップ

前節、スタメンを奪取した安居さんが引き続き先発。大久保さんが右のウィングで先発復帰、中島さんは左のウィングでほぼ定着。その他メンバーに変更はなく、いつも通りの 4-1-2-3 スタート。ベンチメンバーとしてリンセンさんが久しぶりに戻ってきましたが、彼の出場機会があるのか、またどの程度コンディションが整っているのかにも注目です。

ただ、ウィングの選手、前田さんも松尾さんもベンチ外になっている部分はちょっと心配というか、重要なポジションで離脱者多すぎじゃね?というのが正直なところ。先発の両ウィングが機能しなかった場合にどうすんだってのは試合前の正直な感想です。

対する川崎もシステム的にはウチと同じ 4-1-2-3。中盤トライアングルは橘田選手をアンカーに、脇坂選手、遠野選手のインサイドハーフ。最前線にはゴミス選手を1トップに、左マルシーニョ選手、右に家長選手。

川崎は直近のリーグ戦、5試合勝ちなし。特に全盛期に猛威を振るったあの得点力が今シーズンは影を潜め、失点は普通にするので勝てないっていう結構深刻な状況に陥っていますが、ボール自体は保持するし、アタッキングサードまではボールを持っていけてるけど、最終局面での精度がイマイチで決めきれないって部分においては状況的にウチと近いわけで、他人事ではない。

こういう相手にしっかり勝っておけるかがシーズンを通して上に行けるかの分かれ目になるので、アウェーとはいえ結果を求めたいところ。

いい時間帯に得点を奪えないと勝てないっていう綱渡り。特にネガティブトランジション時、再奪取を狙う守備の設計は再考の必要あるかも

前半のワクワクと、後半のガッカリの高低差が激しすぎておなか痛くなるわ。

前半のウチのボール保持局面はある程度うまく行った印象。特に川崎がグスタフソンさんのところをそこまでタイトに消してこなかったこと、中島さんのところが比較的個で剥がせて前向けちゃうこともあって、川崎のファーストプレスに関してはうまく外してアタッキングサードまでボールを前進させられましたし、開始早々に渡邊さんの惜しいシュートがあったりと、うまく試合に入ったのはウチの方。

ただ、ボール非保持でのウチの守備対応は前半から結構問題があり。

相手右サイドでは家長選手がワイドに張る、左のマルシーニョ選手はスピードあるし、ゴミス選手は身体の強さもあってショルツさん、ホイブラーテンさんをもってしても簡単に競り勝つのが難しく、前線でボール収められてしまうこともあってウチの最終ライン、特に2CBはどうしても押し上げができない。

結果としてグスタフソンさんの脇のスペースに縦パスつけられて一発で守備が裏っ返されるってシーンが頻発。アンカー両脇ってのは当然狙われるスペースなんだけど、インサイドハーフが落ちて消すか、2CBが押し上げて迎撃に出るか、どちらかの選択肢をとるしかなく、インサイドハーフをあまり下げたくない今のウチのやり方としては2CBが出るしかない。が、それがなかなか難しいシチュエーションを作られてしまったのがまずひとつ。

さらに、最前線のプレスも、相手CBに対して、縦のパスコースをうまく消して外に追い出すような規制がかけられなかったことで、サンタナさんとインサイドハーフが前プレに出ていったところで簡単に縦に通されるみたいなケースが多かった。これだと最終ラインはより前に出て行けなくなる(前で規制がかかっていないのにライン上げたらやられるし)。

同じような状況は川崎のボール非保持でも起こっていて、なのでお互いに相手にファーストプレスを外されて前進されるとブロック全体がズルズルと後退し、アタッキングサードまで簡単に侵入されるってのをやり合ってた。

それでも前半に関してはウチの両ウィングも元気だったので押し込む時間帯が長かったのはウチの方だったと。ただその時間帯に決めきれないと...... っていうのが難しいところ。

失点が安いのは今節に始まったことじゃないし、以前のレビューでも書いた通り、もう今シーズンは失点については見なかったことにする(というか別に無失点試合には拘らん)と決めてるので特に言及しないけど、スローインで簡単にペナルティーエリア内にボール入れさせちゃったり、簡単に長い距離ゴール前までドリブル許してシュートされるとか、フィニッシュされた部分だけをみればレベル低すぎて引く。

でも、根本的にはその前の段階。ボールを失ったネガティブトランジションのところで、チーム全体としてどう再奪取するのかっていう部分が今だ整理されていないように見えるし、そこの強度も全然足りない印象なので、ここの整理は早めにやって欲しい。

自陣深くにブロックを作ってのゾーンディフェンスでどうこうってのはもう今のやり方、攻撃に重心を置いている状態では無理なのはわかってるし、前述したとおり、無失点で勝てなんてことは求めないけれど、せめて、ボール失った瞬間にどういう風に相手を限定して、あわよくば相手陣地、最低でもミドルゾーンで再奪取するような連動性とか、そこに至るインテンシティ(速度と強度)については求めたい。っていうか、そこが整備されなければ、得点が失点を上回ることは難しいと思う。

そりゃ、作った決定機全部決めりゃ勝つんだろうけど、そんなことは無理なので、このままだと「あの決定機決めてればねぇ」とか「決定機の数ではウチの方が多かった」みたいな意味のないことに希望を託しながら低迷することになるし勘弁して欲しい。

1点を追っての試合終盤のふがいなさについてはイラつくからあんまり触れないけれど、ベンチ要員の問題もあったと思われる。だって今のやり方で一番重要だって言われいるポジションの控えがいねぇんだもん1人も。

川崎の修正によりグスタフソンさんが前半よりタイトに消されるようなり、両ワイドもなかなかフリーで前向きにボール持てない状況が続く中でリンセンさんとパンヤさんの投入。

リンセンさんは基本裏に抜け出したい人なのでインサイドハーフに求める動き出しはやってくれるからよしとしても、そこを活かせるような周囲の連動性は薄かったし、その後は興梠さん、武田さんを入れるも、特に興梠さん、武田さんの投入については何を求めたのかがよくわからん(いや、ある程度ボール保持しながら押し込むことを見越して前線で起点になったりボール捌ける2人をってのはもちろんわかるんだけど、1点追っている状況の残り数分とかでそれが必要か?という意味で)。まぁ攻撃的な交代カードが彼らしかいないんだから仕方ないっちゃ仕方ないんだけど。

で、最終盤の10、15分くらいは相手ゴール前にある程度人数はそろえられたと思うけど、それで早めにクロス入れるわけでもなく、相手守備ブロックの外側を永遠とボール回して時間を浪費し、結果雑に突っ込んだ縦パスからカウンター喰らって試合を終わらせられるに到ってはとても印象が悪く、サポが無駄にイラつく原因になっちゃってますよね...... 悲しい。

ということで、負け試合直後に記事書くと愚痴ばっかになりがちなのでこの辺で終わらせますが、先に書いた「ボール失った瞬間の速度とか強度とか連動性が足りてなくね?」という話は、以前のレビューでも同じようなこと書いた気がするし、ガンバ戦のレビューでも、「もっと『今何をやったら最も効果的かって』ことに頭使って戦え」って書いたんですけども、多分今のウチに根本的に足りていない部分なんじゃないかなと思いますので、この点は今後も注目して観ていきたいなと思います。

試合ハイライト

試合データ

観客: 23,457人
天候: 晴 / 気温 22.5℃ / 湿度 38%
試合結果: 川崎 3-1 浦和(前半1-1)
レッズ得点者: 大久保(35分)
警告・退場: ショルツ(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 池内 明彦 氏
順位: 12位(4勝5敗2分/勝点14/得失点差-1)

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