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2024 Jリーグ 第8節 三協フロンテア柏スタジアム アウェー 柏レイソル戦

2024 Jリーグ 第8節 三協フロンテア柏スタジアム アウェー 柏レイソル戦

写真は「DAZN」中継映像から引用

先週末はホームで快勝し、最後は良いイメージで3月末からの3連戦を抜けることができました(国立ではイラッとしたけど)。ひと息ついて迎えるのは金曜日開催のアウェーゲーム、柏レイソルとの第8節。

鳥栖戦のレビューでも書いた通り、鳥栖は比較的、今のウチのやり方と相性がよく、簡単にいえばウチの良さを出しやすい相手。なので前節の勝利自体はよいとしても、今節の柏のような、相手の良いところを消しに来る、しかもそれを90分ハードワークできる相手に対して連勝できるかの方が重要。そしてもしここでしっかり勝てるのであれば、この先の展望も明るくなりそう。

一方で良いところを消されたら何もできませんでした、みたいになるとあぁまだ道のりは長いんだなと思わせられると思いますので、その意味でも注目の一戦です。

なお、金曜夜で予定があわなかったので今回はテレビ観戦でございました。

スターティングラインナップ

2024 Jリーグ 第8節 三協フロンテア柏スタジアム アウェー 柏レイソル戦 スターティングラインナップ

前節からのスタメン変更は3連戦で働きっぱなしだった岩尾さんがお休み(ベンチ外)となり、小泉さんがスタメン復帰。その他、前節でも結果を出した松尾さん、酒井さん離脱の穴をきっちり埋めた石原さんなど、引き続きスタメンということで、インサイドハーフの人選以外はすべて同じです。

ベンチには負傷離脱していたショルツさんが復帰、さらに前節も終盤に途中出場して可能性を見せた安居さんが引き続きベンチ入りした他、堀内さんが今シーズン初ベンチ入りしました。

良いところを消されて打開策を見いだせず、ほぼ何もできずに敗戦。前途遼遠

冒頭に書いたとおり、案の定、柏は非保持時 4-4-2 ブロックをコンパクトに、特にグスタフソンさんのスペースを完全に消しにくる策。その上で2トップがウチの2CBに対して規制をかけつつ、外に追い出したらサイドハーフで寄せて自由を奪って蹴らせて回収、両ワイドに対しては素早いスライドで仕掛けるスペースを消すという狙いで、シンプルにウチのストロングポイントを封じにきました。

まぁなんていうか、ウチをスカウンティングして、まずは相手の良いところを消そうって思ったら当然ながらやってくる策であって、別に目新しいことをされたわけではありません。問題はそれに対してウチがどう対応したか。

相手が守備ブロックのコンパクトネスを保とうとするなら、まず狙うべきはそれをどうやって間延びさせるかという話になると思いますが、前半についてはそういう意図があまり見られませんでした。

例えば立ち上がりの時間帯など、一旦シンプルに裏に仕掛けて蹴るを積極的に狙うことで、相手に裏のスペースを意識させるといった駆け引きをしてもよかったと思いますが、そういう意図はあまり感じられませんでした。コンパクトに保たれた相手守備ブロックの中で突っ立てるだけでは出し手としてもなかなかパスをつけにくいですし、両ワイドも相手マークが張り付いた状態でパスを受けたとて、そう簡単に優位性を出せません。

グスタフソンさんが消されてるなら岩尾さんがいるときのような、グスタフソンさんがポジション上げる→そこにインサイドハーフが落ちてパスコースを作る、みたいな連動性が欲しかったですが小泉さんにはそういう効果的なポジションチェンジがあまり見られなかったのは残念。

逆に「今あなたが落ちたら後ろに重たくなって相手の押し上げを誘発しちゃいますよ」っていうタイミングで落ちてきて前を向けない状況でしかボール触れないことも多く、もう少し、オフザボールで相手をどう動かすかみたいな部分を考えながらプレーできるようになるといいのになと思わせるプレーが多かったように感じます。

途中から本来の位置ではパスを受けられないグスタフソンさんが最終ラインに落ちることで、彼自身がボールを受ける回数は劇的に増えましたけども、それに対して他の動き直しや連動がなかったので、単純に中盤に人がいないだけっていう状況に。後ろが重たくなってゴール前に人数をかけるようなシチュエーションをなかなか作れなくなってしまいました。

相手を後ろ向きに守備させるでもなく、セットされたブロックの外側を前進するだけだと、結局はどこかで「個でぶち抜いてきてください」みたいな話になってしまいますが、そんな個の能力一発勝負みたいなのだけで何とかなるほど簡単ではないので停滞するのは当然っちゃ当然。

両ワイドの選手もあれだけ守備がハマってるなら、もう少しダイアゴナルにゴール前に向かって裏を狙うなど(何回かそういう動きもありましたが)相手を動かすような工夫が欲しいところ。

後半立ち上がりは少しシンプルに裏に仕掛けてっていう時間帯もありましたが、60分に小泉さん→中島さん、前田→大久保さんとして以降はまた後ろ重心に。そんなこんなしている間に失点して1点を追う展開にされると、76分に松尾さん→安居さん、79分には敦樹さん→興梠さんとしてチアゴサンタナさんと興梠さんの2トップに変更。

興梠さんが積極的に裏に仕掛けることで終盤、運動量的にキツいであろう相手の間延びを誘発させようと奮闘するも時すでに遅し。90分を通してコンパクトネスを保ち、ハードワークした柏の前に結局攻撃は沈黙。ほぼ決定機らしい決定機を作ることもなく敗戦となりました。柏にしてみれば狙い通りの勝利でしょう。ウチとすれば良くてもスコアレスドローくらいの内容でしたのでストレスの溜まる試合でした。

失点はどうでもいいんですよ。1失点くらいは織り込み済みなので。問題はスペース消されて何もできずに無得点で終わったことの方だと思います。言い方は悪いですが柏レベルのプレス精度、プレー強度に対して何も出来なくなっているようだと先は長そうだなと思わざるを得ないので、次のガンバ戦までにチーム全体としての戦術的底上げを期待したいところです。

試合ハイライト

試合データ

観客: 14,201人
天候: 曇のち晴 / 気温 14.9℃ / 湿度 70%
試合結果: 柏 1-0 浦和(前半0-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: ホイブラーテン(警告×1/ラフプレー)
主審: 福島 孝一郎 氏
順位: 7位(3勝3敗2分/勝点11/得失点差+1)/ 4月12日現在暫定順位

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