2024 Jリーグ 第2節 埼玉スタジアム2002 東京ヴェルディ戦
アウェーでの開幕戦は敗戦スタートになってしまいましたが、満を持してのホーム開幕は昨シーズン、J1に昇格してきた東京ヴェルディと。チーム全体でハードワークするスタイルは広島同様にやりにくい相手ではありますが、こういう注目の集まる試合で勝利できるか、今シーズンを占う上でも重要な一戦です。
スターティングラインナップ
前田さんが試合直前に発熱したらしくて急遽欠席、スタメンとベンチを見たときに感じたのは、これサイドで打開できない状況になったら詰むんじゃね?という感じでしたが、結果的には(後述)そこをシステム変更でなんとかしたという試合になりました。
補強は成功してると思うけど、あとはその補強した選手がきちんと稼働するかという点では、前田さんはまぁ病気なのでしかたないですけども、いまだソルバッケンさんはベンチにも入れず、リンセンさんもベンチ外など、今シーズンのサッカーで期待値の高い選手がベンチ入りできないというのは、シーズン序盤においてちょっと辛いですね。
インサイドハーフの人選難しい問題
前半に関して、開始10分くらいまでの間はいいプレーがいくつかあって、例えば10分くらいだと思いますが、ホイブラーテンさんの左足から関根さんのところに斜めに一発(しかもこれが関根さんの足元ぴったり)からクロスまで行ったシーンなんかは、最後のクロスの精度以外は素晴らしかったですし、広島戦同様、立ち上がりは期待させる入りをしてくれました(ホイブラーテンさんはきちんと視野さえ確保すればああいう対角線の素晴らしいボール蹴れるのになんでもっとチャレンジしないんでしょうね。不思議)。
ところがそこからがまだまだ発展途上か。
特にインサイドハーフに入っている敦樹さんなんかは、敦樹さんのいいところ全部消えてますけどこのままでいいんですか?みたいな感じになっちゃってて辛い。
今のインサイドハーフに求められているのは(広島戦のレビューでもちょっと触れたとおり)ワイドに張って幅を作るウィンガーの内側のスペースを、縦にブレイクしていくことだと思う(それによってウィンガーがフリーになる or プレーできるスペースが得られる)んですが、敦樹さんや、小泉さんもそうですが、彼らのプレースタイル的に裏に仕掛けるというより、引いて受けに来ちゃう傾向が強いので、サンタナさんの周り誰もいねーじゃんみたいな状況になりがちです。
あとインサイドハーフが引いて落ちちゃうとグスタフソンさんのプレースペースがなくなっちゃうんすよ。だからといって中島翔哉さんみたいに全部足元で受けてからドリブルしたい人だと(特にスタメンからって話の場合)またそれはそれで違うし、本来は関根さんや大久保さん(怪我して、今は出場できないけど)などにやってもらう方がよいんだと思いますが、まぁ言っても仕方ない。
ヴェルディは中盤を縦にコンパクトに、(ある程度ウチにボールを持たせて)こちらがヴェルディ陣内にボールを前進されたところからはかなりタイトに人を捕まえて消しにきたので、インサイドハーフがそこで相手に捕まった状態で突っ立っててもなかなかボールは付けにくいですし、仮にスペースを作るという意図で落ちるのであれば、別の人がその空けたスペースに入っていくようなポジションのローテーションを行わないと全く意味がありません。
しかし、今のところそういう連動性は見られないので、普通にマーク付いてこられて苦しくなるだけみたいな状態なので、この辺は今後改善に期待したい部分です。
後半、システム変更で相手を押し込むもPKで追いつくのが精一杯のドロー
前半終了近くにコーナーキックの流れからはっきりとクリアしきれなかったところを左右に動かされてズレたところからボレーシュート一発で失点。開幕戦に続いて1点を追う展開に。
後半立ち上がり、関根さんを左のインサイドハーフに移動させ、小泉さんを右サイドに出すポジションチェンジ。やはりインサイドハーフのスペースへの仕掛けが足りないと感じての変化か。
後半61分には、関根さん→岩尾さん、チアゴ サンタナさん→興梠さん、小泉さん→大畑さんと3枚交代して、大畑さんを左SBに入れると、渡邊さんを右ウィングに移動。岩尾さんをインサイドハーフ、関根さんの位置、興梠さんを1トップに。
交代メンバー、特に大畑さんなんかは気合い入ってんなーって感じのプレーで、見ていて楽しかったですが、それでも1点は遠く。
73分に松尾さん→中島さんとすると、岩尾さんをグスタフソンさんと並べて2ボランチに、敦樹さんをトップ下のようにして、4-2-3-1 へと変更。
さらに82分にはグスタフソンさん→髙橋さんとして、敦樹さんをボランチに下げると、髙橋さんと興梠さんを2トップにした 4-4-2 にさらにシステム変更(2トップといっても完全な横並びというより興梠さんがシャドーストライカーのような)すると前半からのハードワークでかなり疲弊したと思われるヴェルディを押し込みます。
そして試合終了間際、中島さんのクロスのこぼれ球に突っ込んだ大畑さんがヴェルディ DF、山越選手に引っかけられてPK獲得。家帰ってからリプレイ見た限り、山越選手はボールに行ってましたけども、先に突っ込んできた大畑さんに対して初動が遅れた上、ボールに行く課程で大畑さんを思いっきり蹴ってしまっていますので、PK判定は妥当かと思います。
安定のショルツ神がPKを決めて同点。なんとかそれで試合をドローにすることができました。
まぁ結果的には多くの人が納得いくものではなかったですよね。「今シーズンは攻撃的に行きますと言っておいて、ゴール期待値全然上がってねぇじゃん」、「結局PKでの1点だけって去年とおなじじゃねーか」みたいな批判を受けるのは仕方ないと思います。
ただ、今節に関しては後半のプランB的なものも見られましたし、PKとはいえ、しっかり追いついたことは評価してもよいと思いますので、次の札幌戦でしっかり結果を出してくれることを願いたいと思います。というか、はよ、ソルバッケンさんのプレーを見せてくれ。
試合ハイライト
試合データ
観客: 50,863人
天候: 晴 / 気温 12.1℃ / 湿度 20%
試合結果: 浦和 1-1 V東京(前半0-1)
レッズ得点者: ショルツ(89分/PK)
警告・退場: 関根(警告×1/ ラフプレー)、大畑(警告×1/ ラフプレー)、酒井(警告×1/ ラフプレー)
主審: 池内 明彦 氏
順位: 18位(0勝1敗1分/勝点1/得失点差-2)
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