2023 Jリーグ 第22節 埼玉スタジアム2002 横浜F・マリノス戦
先日は今シーズンの公式戦でも内容的にワースト更新では?というレベルの試合で天皇杯敗退。レビューでも書いた通り、中断前のセレッソ大阪戦も今シーズン最悪の試合って書いたんですが、それを更新したなっていうレベルの内容で後半戦に向けてちょっと不安がよぎる結果になったわけですけども、そういう試合をしてしまった次が重要。
そんな中迎える今節は、いきなりの大一番。今節開始前時点で2位につける横浜F・マリノスとの対戦は、勝てば勝点「6」の意味を持つ重要な試合。今節開始前における2位、マリノスとの勝点差は「6」ですから、ここで勝って一気に勝点差を縮めたいところです。
一方でここから先、マリノス(H)→広島(A)→名古屋(H)→ACLプレーオフ(H)→湘南(A)と、対戦相手としては面倒くさい、かつ上について行くためには1敗も許されないような緊張した試合が続きますので、過酷な気候の中、選手のコンディションがどこまで上がってきているのか少し心配でもある。そんな不安を吹っ飛ばしてくれる試合を期待してのキックオフとなりました。
スターティングラインナップ
さて今節のスタメンは、最終ライン左から荻原さん、ホイブラーテンさん、ショルツさん、酒井さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHに早川さん、右に大久保さん、トップ下に安居さんを配置し、1トップにカンテさんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには岩波さん、大畑さん、柴戸さん、関根さん、中島さん、興梠さん、そして牲川さんが控えます。
スコルジャさんの定例会見で、新加入の中島翔哉さんと安部裕葵さんについて、安部さんは少し時間がかかる(早くて9月、多分10月くらいから「試合に絡めたらいいね」くらい)けど、中島さんは早めに実践機会を与えたい的な事をおっしゃっていて、ベンチ入り→短時間出場については早々にあるかなと思っていたんですがいきなり来ましたね。ベンチ入り。
その他、早川さんがスタメンに抜擢され、スコルジャさん的にも何かチームの雰囲気を変えたいという意図を感じつつ、控えに関根さんもいるので、早川さんにはとにかくペース配分とかいいから全力でぶちかましてこいというメッセージも透けて見える。カンテさんも久々の先発で、興梠さんが出てくるまでの間にゴールという結果が出せるかにも注目です。
あと、試合開始前に彩艶さんのベルギー移籍(期限付き移籍)が発表されました。天皇杯でベンチ外だったのでなんか移籍の話とか出たっぽいとなんとなくの予想はしていましたが予想通りでした。今節もベンチ外で、同時に移籍が発表されたという形。
彩艶さんに関しては移籍がもっと早くてもよかったんじゃないかと思うくらい。十分J1レベルで正GKをはれる実力はありながらも、浦和では西川さんの高い壁を越えられず出場機会がないっていうもったいない状況が続いていて、早めに期限付き移籍でもさせて出場機会を得た方がよかったんじゃないかと思うけど、今の浦和のGKコーチ陣はレベル高いし、そこで切磋琢磨した方がよいという考えもあったのかも。
とりあえず移籍は決まったので、ベルギーでしっかり出場機会を掴んで、とっとと3大リーグなりに移籍して世界にその名を轟かせてほしい。期待してます。
閑話休題。マリノスのスタメンは、最終ライン左から、永戸 勝也選手、エドゥアルド選手、畠中 槙之輔選手、松原 健選手。ダブルボランチに渡辺 皓太選手と喜田 拓也選手。トップ下に西村 拓真選手を配置し、最前線3トップがエウベル選手、アンデルソン ロペス選手、ヤン マテウス選手という 4-2-1-3 スタート。GKは一森 純選手。
戻ってきたキレと強度。後半途中まで相手を完全に上回るも決めきれずスコアレスドロー
試合開始直後から試合をコントロールしたのは浦和。天皇杯の名古屋、その前のセレッソのように前3枚プレで人数を合わせつつ初期プレスというのはマリノスもそのフォーメーションの関係から同様でしたが、前3枚の外国籍プレーヤーは出ていったら出て行きっぱなしの傾向が強く、プレスバックをそこまで強烈にしないので1列目を越えた直後にはスペースあり。
さらにこの前3枚を外してしまえばサイドもパスコースがあるってことで、西川さんから直接のロングフォードに、ホイブラーテンさん、ショルツさん、さらに岩尾さんを織り交ぜつつ1列目を越えてから高い位置を獲ったSBや、SHに当てに行くことでマリノス守備陣を後ろ向きに守備させることに成功しており、この辺は狙い通り。
また、中盤で岩尾さんはもちろん、特に敦樹さんの無双ぶりが半端なくて、攻撃で出ていったと思えば、ボールロストすると猛然とプレスバックしてとてつもない強度で相手からボールを奪い取る。ここに両SBの強度、さらにウチが誇る強力CBの2人がゴール前に立ちはだかることで、マリノスにとってはほぼ何もできないような前半。
惜しむらくは非常によい流れで入った前半のうちに、1点獲っておければというところですがまぁそれは仕方なし。
ハーフタームにカンテさん→興梠さん、早川さん→関根さんで前線をリフレッシュ。後半も同様の流れでマリノスを押し込みつつ得点の匂いも感じさせますがどうしてもその1点が遠い。さすがにマリノスもゴール前の最終局面ではしっかり身体張ってくるし集中力が高く、スコアレスのまま試合は終盤へ。
83分にイエローカード1枚もらっていた岩尾さん→中島さんでついに中島翔哉さんが浦和でのピッチへ。ただ、同時期に敦樹さんがさすがにお疲れな感じで運動量が落ちてくるなどすると中盤が間延びして徐々にマリノスにもチャンスが。
そんな中で改めてすげぇと思ったのがショルツさんとホイブラーテンさん。ショルツさんも中断前は完全にお疲れモードな感じでキレ(身体も判断力的な部分でも)がなかったですけども、神が戻ってきたって感じで凄まじい読みと的確なプレーで相手のチャンスを潰す。ホイブラーテンさんも同様に「やべぇこれやられるかも」って思えるようなシーンを1人で止めきったり、GKの西川さんの奮闘も合わせてマリノスに決定機を作らせず。
守備陣がこれだけ奮闘しているので逆に1点が遠いのがもどかしい。攻撃陣も最後まで諦めず戦い抜いてくれましたが結局得点とはならず、スコアレスでドローという結果になりました。
途中出場した中島さんに関しては、多分まだ全力で行くなって言われてると思いますし、あくまでチームでのプレーになれるための試運転状態だと思いますからこの試合で何か判断することはないと思いますが、今んところ攻守にわたって存在感なしなので今後に期待というところでしょうか。
ちなみに試合終了間際に興梠さんが振り返りざまにいれたクロスっぽいのが畠中選手の腕に当たったように見えたやつ、家帰ってからそのシーンのリプレイだけ見ましたけどリプレイでも明確に腕に当たったかはわかりませんでしたし、もし当たってたとしても腕の位置などからあれはハンドとれないと思いますから、木村主審は正しいジャッジをしたと思います。
ということで、次はアウェーでの広島戦。広島もここ数試合勝利から遠ざかっていて、ある意味ウチと同じようなアタッキングサードでのクオリティ不足に苦しんでいる印象。とはいえ、中盤ハイプレスによる堅守からの縦に速いカウンターは脅威ですので、油断せず、勝点3を持ち帰ってくれることを願います。
おまけ
試合開始前に南広場の方で「炎日」やってたんですけども、今年は弊社でここに応援提灯出させてもらったこともあって見学に。暑い中太鼓叩いてる人たち大変そうでしたがそれなりに賑わってました。
試合ハイライト
試合データ
観客: 42,664人
天候: 晴 / 気温 29.2℃ / 湿度 77%
試合結果: 浦和 0-0 横浜FM(前半0-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: 大久保(警告×1/反スポーツ的行為)、岩尾(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 木村 博之 氏
順位: 4位(10勝4敗8分/勝点38/得失点差+10)
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