天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 ラウンド16(4回戦) CSアセット港サッカー場 名古屋グランパス戦
写真は「スカパー!」中継映像から引用
7月前半までの過酷な連戦がひと段落し、7月後半の2週間強、公式戦は中断していましたが、季節は8月にシーズンも後半戦に突入。過酷な暑さが続く中、またここから結構な連戦のスタートです。
まずは天皇杯、ベスト8進出をかけた4回戦、CSアセット港サッカー場とかいうよくわからんスタジアムに乗り込んでの名古屋グランパス戦です。名古屋さんとは再来週にもリーグ戦で対戦予定ですのでその前哨戦的な感じにもなりますが、今回のトーナメント戦は内容より勝ちがすべて。
中断前、各選手のプレー精度が明らかに落ちている状況でセレッソに完敗したところから、この中断期間を経てどの程度チーム状況が上向いているのか、その辺を確認する上でも重要な一戦となりました。
スターティングラインナップ
さて今節のスタメンは、最終ライン左から荻原さん、ホイブラーテンさん、ショルツさん、酒井さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHに関根さん、右に大久保さん、トップ下に安居さんを配置し、1トップに興梠さんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには岩波さん、大畑さん、柴戸さん、早川さん、リンセンさん、カンテさん、そして牲川さんが控えます。
中断期間中に何人か、選手の補強が発表されていましたが、安部 裕葵選手、中島 翔哉選手についてはネームバリュー的には高いものの、安部さんは長いこと実戦経験なし、中島さんは直近の所属リーグで出場はしていたとはいえ、正直結果的にはイマイチな状況ということで、圧倒的な即戦力というよりも少しギャンブル性の高い補強。
宮本 優太選手(期限付き移籍から復帰)に関してはある程度戦力として読めるものの、酒井さんのバックアップとして定着できるかがまずは目標というところで補強というよりは補充。エカニット パンヤ選手(タイから期限付き移籍)に関してはあまり期待しすぎても仕方ないと思いますのでこれも即座に戦力アップにつながるような補強とは思えない。
となると、安部さんと中島さんが早期にハマって大爆発、っていうベストな状況が起こらない限りは『今のところ』(現時点でまだ今シーズンの追加登録期限が終わったわけではないので)、前半戦のメンバー構成でどうやって勝っていくかを考えないといけません。
そんな状況で、登録が恐らく済んでいる安部さんあたりがベンチ入りでもすると面白いかなと思っていましたが、やはりというか、さすがにそんなに早く試合に絡むのは難しいのかベンチメンバー含め、中断前とほぼ同じになりました。
対する名古屋グランパスは、最終ライン左から河面 旺成選手、中谷 進之介選手、藤井 陽也選手。ダブルボランチに内田 宅哉選手と稲垣 祥選手。左のWBに森下 龍矢選手、右WBに野上 結貴選手。最前線が3トップのような形で永井 謙佑選手、酒井 宣福選手、マテウス カストロ選手が並ぶ、3-4-3 スタート。GKはランゲラック選手。
今シーズン、リーグ戦で対戦した際は 3-4-2-1 スタートでしたが、今回は前戦からの守備のはめ方から逆算したのか、3トップに。マテウス選手は中東への移籍が発表されていましたが、この試合がラストゲーム。永井選手はもちろん、ユンカー選手もサブにいるので名古屋前線選手のもつスピードと決定力はかなり厄介です。
ウチとしては得点力が低い状況を鑑みるに、とにかく失点しないことを優先して試合に入り、相手のペースが落ちる後半になんとか1点っていうくらいしかないかなというのが試合開始前の個人的な予想。
点が獲れないのに簡単に複数失点までするようになったら終わりです
で、試合内容も結果も最悪だったので書く気なくなったんですが、とにかく前半は相手が中盤をマンマークにしてきたことに対して何の対処もできず、常にパス出すところを探しながらプレーしているような低調さ。
ウチの最終ライン、2CB+落ちる岩尾さんに対しては名古屋の3トップがきっちり寄せて規制をかけつつ、両WBがサイドへのパスコースを消す。これでビルドアップが完全に停滞。困って中央に縦パス入れると、落ちて受けようとした興梠さんや安居さんなどに対して相手ボランチが強烈なアタックをかけてボール奪取、ショートカウンターという流れ。
ウチの人たちは本当に2週間以上休んだんかってくらい、相手のマークを外すような動き出し、連動性もなく、パスの出し手と受け手の2人だけの関係でサッカーやってるみたいな状況。いやさすがにこれは厳しい。
さらにこの状況下で前半25分、マテウス選手に強烈な直接フリーキックを叩き込まれて失点すると、前半の終盤はコーナーキック連続の流れからバカスカ相手にシュート打たれてよく失点しなかったなと思うような押し込まれっぷり。一方でウチのシュートは0本と一方的な展開に。
フリーキックからの失点については作った壁の真上を越えるように、しかもブレ球っぽくコース変わったように見えましたし、シュートスピードもエグかったので、さすがに西川さんでも厳しかった気がしますが、西川さん的にはある程度想定していたコースに飛んできたように見えたので止められなかったのは痛恨。それにしても嫌な位置でフリーキック与えちゃったな...... と思っていたところで本当にぶっ込まれたので辛かった。
後半、立ち上がりは少しだけビルドアップが好転。相手がボール受けようと落ちるウチの選手に対して出てくるので、それを逆手にとって受けに行った選手がおとりになってスルー、もしくはフリックのような形で背中で別の選手が受けるというやり方が何回か連続してうまくいき、相手ゴール前まで到達できるように。
さすがに名古屋の運動量も少し落ちてきたことで徐々にボール持てる時間帯も作り始めますが、今度はいつもの課題。相手ゴール前までは行くけどそこから先がね...... っていう感じで決定機には遠く。
そんなこんなしているうちに、75分、途中交代で入ってきたユンカー選手に追加点を許してほぼ試合終了。残念ながら今のウチに2点差を追いついたりひっくり返す得点力はない。84分には和泉選手に追加点喰らって3失点。得点力に課題はあるものの、堅守によって何とか勝利や(リーグ戦で言えば)引き分けを拾ってきたウチにとって、複数失点はほぼ終わりの合図。中断前から守備面のインテンシティも下がってるように見えるし、ちょっと状況的には厳しいかも。
ということで、残念ながら今シーズンの天皇杯は4回戦、ベスト16で終わり。残るタイトルの可能性はリーグ戦とルヴァンカップとなりました。天皇杯がなくなることで少しだけスケジュールに余裕ができることを無理矢理ポジティブに捉えつつ、週末のマリノス戦でなんとか巻き返しを願いたいところです。
試合ハイライト
試合データ
観客: 6,975人
天候: 晴れ / 気温 29.8℃ / 湿度 68%
試合結果: 名古屋 3-0 浦和(前半1-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: 大久保(警告×1)、大畑(警告×1)
主審: 岡部 拓人 氏
この記事が気に入ったらサポートしてみませんか?
スタジアムでのビール代にさせて頂きます。