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2023 Jリーグ YBCルヴァンカップ グループステージ 第5節 埼玉スタジアム2002 川崎フロンターレ戦

2023 Jリーグ YBCルヴァンカップ グループステージ 第5節 埼玉スタジアム2002 川崎フロンターレ戦

リーグ戦、前節は福岡を相手にアウェーで引き分けという結果になりましたが、前節をスタートに始まった怒濤の7連戦。中3日、ミッドウィーク水曜日に行われるのはルヴァンカップ。ホーム埼スタに川崎フロンターレをむかえて。

ルヴァンカップの方はここまで負けはないものの全試合引き分け。そろそろ勝点3を奪わないとグループステージ突破が厳しくなっちゃう状況のため、この試合は勝利がマストな重要な一戦。今シーズン微妙に調子悪いとはいえ川崎はタフな相手ですから、スタメンの大幅な入れ替えも予想される中、どういう戦いができるのかも注目ポイントとなりました。

スターティングラインナップ

2023 Jリーグ YBCルヴァンカップ グループステージ 第5節 埼玉スタジアム2002 川崎フロンターレ戦 スターティングラインナップ

さて今節のスタメンは、最終ライン左から大畑さん、犬飼さん、岩波さん、馬渡さん。ダブルボランチに柴戸さんと平野さん、左のSHにリンセンさん、右にモーベルグさん、トップ下に早川さんを配置し、1トップにカンテさんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは彩艶さん。サブには酒井さん、ホイブラーテンさん、敦樹さん、大久保さん、安居さん、髙橋さん、そして牲川さんが控えます。

モーベルグさんがスタメン復帰、ユースの早川さんがトップ下で先発なのをふくめ、直近のリーグ戦からは全員入れ替えでのぞむルヴァンカップ。ここで結果を出せばリーグ戦のスタメン奪取にもつながるわけですし、今節スタメンの奮起に期待。

対する川崎は最終ライン左から佐々木 旭選手、車屋 紳太郎選手、山村 和也選手、大南 拓磨選手。アンカーの位置にジョアン シミッチ選手。2シャドー小塚 和季選手、脇坂 泰斗選手。最前線が左から瀬川 祐輔選手、小林 悠選手、山田 新選手という並びの 4-1-2-3 スタート。GKはチョン ソンリョン選手。

無茶な前プレで前半立ち上がり早々に失点も、後半はポジショニングを最適化して逆転勝利

立ち上がりはウチが積極的に前線プレスに出ていくテンションの高い入り方。川崎がショートパス主体に繋いでくる前提があって前からハメに行ったんだと思いますが、川崎はウチの前プレを逆手に取って裏っ返すロングフィードを選択。

失点直前にも小林選手にシュートまで持って行かれたシーンがあって(シュートは枠に飛ばす、結局その前にハンドの判定で助かりましたが)、この辺でプレスの行き方を修正すべきでしたけども、修正できなかったことで全く同じような形からロングフィードで裏一発取られたところから瀬川選手にうまくシュート打たれて失点。ちょっと失点早すぎでしたが、これでGKまで出ていくような無茶なプレスは一旦封印。

川崎のボール非保持時プレスワークは前線3枚が中心となってCBからSBへのパスコースを切りつつハメにくる所謂、外切りプレス。

普段のウチであれば、ビルドアップ時、ボランチの1枚、岩尾さんがその間に落ちる形で擬似的な3バックを形成し、左右に開いた2CBから高い位置に張り出すSBへのパスで前進することを狙いますが、今回は川崎のプレスワークを事前に予測してか、ボランチの2枚は落ちず、2CBもそこまで幅をとらずに相手3トップの背中を狙うビルドアップ。

ここでうまくボール受けてターンする柴戸さんと、平野さんやトップ下からサポートする早川さんを経由して、復活したモーベルグさんなどを中心にアタッキングサードに侵入していく流れ。立ち上がり早々に失点はしましたが、以降はそれなりにうまく戦ってチャンスも作れた感はありました。

ただ、前半に関しては左サイドに入ったリンセンさんが機能せず、現地で見ていても怪我でもしたんかいな?と思うくらい動きが悪い。

スコルジャさん体制における 4-2-3-1 のSHは、攻撃時には当然ながら得点に絡む位置への侵入やチャンスメイクが求めれらる一方で、守備時はSBの位置、ボランチの両脇のスペースまでプレスバックして守備をすることが求められますが、リンセンさん的には守備的な負担がデカすぎて無理ってなったっぽい感じ。

後半早々に、ピッチサイドのスコルジャさんから、「もっと前線に入っていけよ」的なジェスチャーされたリンセンさんが、ちょっと納得いかない感じの受け答えしてたのが見えたので(やりとりが聞こえたわけじゃないので完全な推測ですが)、ちょっと求められたタスクがリンセンさんにとっては厳しかったみたい。

とはいえ、リンセンさんも時間経過とともにいい塩梅を見つけたのか、後半途中からうまくゴール前とかフィニッシュに絡む位置に入ってくるようになって流れは徐々にウチの方に。

そんな流れの中51分、中盤での繋ぎから最後はモーベルグさんのダイレクトパスに、うまくトラップしつつ反転して相手マークを外したカンテさんが強烈な左足を振り抜いてゴラッソ(祝移籍後初ゴール)。目の覚めるようなミドルで試合を振り出しに。

60分、馬渡さん→酒井さんとしてサイドからの攻撃に圧力をプラス。さらに69分にはモーベルグさん→安居さん、平野さん→敦樹さん、早川さん→大久保さんとして前線をリーグ戦でのメンバーに刷新。

80分には柴戸さん→髙橋さんとして、安居さんをボランチに、リンセンさんをトップ下、髙橋さんを左サイドにしつつ逆転を狙います。

そして89分、右サイド、酒井さんからのクロスがカンテさんには微妙に合わなかったと思ったら、そこから抜けたボールが川崎、シミッチ選手の足に当たってオウンゴール。ラッキーな形ではありましたが、逆転に成功。そのまま今シーズンルヴァンカップ初勝利。グループ首位に立って残すは同勝点で並ぶ清水との直接対決を残すのみとなりました。

なかなか難しい試合でしたけども、勝負強さを見せての逆転勝利。モーベルグさん、平野さんや柴戸さん、早川さんや岩波さん、犬飼さんのCBコンビなど、リーグ戦の方では少し出場機会が増えていない選手たちが躍動し、ここからリーグ戦のスタメン争いに絡んできてくれそうな予感も感じましたし、酒井さんも復帰するなどポジティブな面が多い一戦となりました。

続いて、中2日でアウェー京都戦になりますが、この勢いでなんとか勝ち切ってもらいたいものです。

試合ハイライト

試合データ

観客: 12,366人
天候: 晴 / 気温 17.8℃ / 湿度 61%
試合結果: 浦和 2-1 川崎(前半0-1)
レッズ得点者: カンテ(51分)、オウンゴール(89分)
警告・退場: -
主審: 山下 良美 氏

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