Keep on Jumpin'

第1戦はアウェーゴールをゲットしての 1－1 ドローで180分試合の90分を折り返し。ホーム埼スタに優勝の望みを繋いで帰ってきたわけですが、いよいよ決戦の日。

優勝条件は勝利 or 0－0、スコアレスでの引き分け。状況的にはちょっとだけこちらが優位とはいえ、相手に先制されれば2点以上が必要（1－1 だと延長戦突入）になるなど、その優位性なんてのは微々たるもの。圧倒的なホームアドバンテージを活かし、きっちり勝って文句なしに3度目のアジアチャンピオンを手に入れたいところです。

相手の立場になればまずは1点獲ることがマスト。そう考えると前半からかなり飛ばし気味に入ってくることは予想されます。選手層の厚さでは残念ながらあちらが優位。耐える展開になることも予想されますが、0－0 の時間を長くしてやれば焦り出すのは相手の方。強かに戦いつつ、隙を突いて先制できれば狙い通りってことで特に前半は注目ポイントになりそうです。

スターティングラインナップ

さて第2戦のスタメンは、最終ライン左から明本さん、ホイブラーテンさん、ショルツさん、酒井さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHに関根さん、右に大久保さん、トップ下に小泉さんを配置し、1トップに興梠さんを置いた 4－2－3－1 スタート。GKは西川さん。サブには岩波さん、犬飼さん、荻原さん、柴戸さん、安居さん、平野さん、早川さん、髙橋さん、カンテさん、そして彩艶さんが控えます。

スタメンは第1戦と変更なし。ベンチでは髙橋さんが復帰してFWの枚数が増加。この辺は最悪1点を追いかける状況になった場合に高さで勝負ってのも視野に入っていそう。というか、髙橋さん復帰おめ。

対するアル・ヒラルは、最終ライン左からモハンメド アルブライク選手、アリ アルブライヒ選手、チャン ヒョンス選手、サウード アブドゥルハミド選手。アンカーの位置にアブドッラー オタイフ選手、左のSHにモハメド カンノ選手、右にアンドレ カリージョ選手。最前線3トップは中央にオディオン イガロ選手、左にアブドッラー アルハムダン選手、右にミシャエウ選手という並びの 4－3－3。GKはアブドゥラー アルマユーフ選手。

第1戦は 4－4－2 っぽい立ち位置をとってきたアル・ヒラルでしたが、今回は（過去試合をみる限りは）普段通りの 4－3－3 スタートに。前回、2019年の決勝では大活躍されてウチとしては痛い目にあったカリージョ選手が先発し、リベンジに燃える関根さんとの対決も見物。

圧倒的なホームの雰囲気で負ける気がしねぇ感じ。向かい風に苦しみながらも耐えた前半が勝利をたぐり寄せる

ウチのボール非保持はいつもどおり 4－4－2 ブロック。興梠さんと小泉さんがファーストプレスの役割を課せられますが、この2人が本当に前半から交代するまでハードワークしてくれたおかげで相手にボールを保持されながらも決定機という面ではそこまでやらせなかった要因となりました。攻撃面での球離れやパス方向の選択、精度などで色々言われがちな小泉さんですが、守備面での貢献は素晴らしく、彼と興梠さんでなければ前線守備が成り立たないだろうってのは明確で、隠れた功労者。

最前線の2人が頑張って相手に規制欠けてくれるので、2列目以降としては縦に入ってくるパスに対しては的を絞って潰しに出やすい。ウチの狙いとしては中央に入ってきた所を敦樹さんあたりが前向きにインターセプトしてショートカウンターというところで、何度かその形からボールを前に運べてもいましたが、さすがに前半のアル・ヒラルの圧力は凄まじく、ボール奪取してもなかなか相手守備ブロックの2列目を越えられないし、ウチの2トップの両脇から前進されたときにボランチがつり出されるとその背中で相手SHがボール受けたりと危険なエリアに侵入される回数自体は多く、なかなか忍耐力のいる試合展開に。

それでもアーリー気味に入ってくるボールに対してはショルツさんとホイブラーテンさんが驚異的な空中戦勝率で跳ね返し、両サイドは強靱なフィジカルで酒井さん、明本さんが相手のサイドアタックを何度も封じ込め、さらに関根さんと大久保さんが果敢にプレスバックするなど攻守にわたってハードワークし相手の猛攻をしのぎます。

前半はウチのサイドが向かい風。特に高いボールを上げてしまうと風で押し戻されるくらい上空は強い風が吹いていて、西川さんのフィードが思ったより伸びなかったりとめんどくせぇ感じに。逆に相手のクロスやロングフィードは風で伸びたりするので、ディフェンスやGKの西川さんとしては落下時点の予測など、非常に難しい試合だったと思いますが集中力を切らさなかったのは素晴らしい。西川さんのビッグセーブにも救われつつスコアレスで後半へと折り返し。

前半は押し込まれる時間帯も多く、耐える展開でしたが、先に試合を動かしたのはウチ。後半開始早々の49分、中盤で小泉さんがうまくボールキープした所で倒されてゲットしたフリーキック、キッカーは岩尾さんでしたが、ファーに上げたボールをうまくフリーになったホイブラーテンさんが中央に折り返し。これをゴール前に突っ込んできた興梠さんが頭で触るかな、というシーンでしたが触れず。しかしこの興梠さんの動きに一瞬判断が遅れた相手GKがボールにコンタクトできずに後ろにそらすと、そのままボールはゴールマウスへ。これを慌ててクリアしようとしたカリージョ選手がミスってクリアできず、オウンゴールという形で先制点。

ボールの軌道としてはホイブラーテンさんの折り返しが枠には飛んでいたのでホイブラーテンさんのゴールでもよかった気がしますが、まぁ1点は1点。これで勝利は我々の方に傾きます。

先に選手交代カードを切って攻勢に出るアル・ヒラルに対してウチも72分に興梠さん→カンテさん、小泉さん→安居さんと守備的負担が非常に大きかった前線をリフレッシュ。前述の通り、興梠さん、小泉さんのファーストプレスは精度が高く、運動量もあるためここの交代カードのタイミングは難しかったと思いますが、残り20分というところでの決断。

86分には敦樹さん→柴戸さん、関根さん→荻原さんとして守備強度をプラス。思い通りに行かずイライラするアル・ヒラルの面々、うまくボールを保持して時間を使うウチ。カンテさんが最後の方相手選手ともめたり色々ありましたが、それも結果的には時間をうまく使うことに成功して1点リードを死守したまま試合終了。念願だったアジアNo.1のタイトルをゲットしてくれました。

もう理屈じゃない。最後の方は指定席も総立ちでピッチ上の選手を鼓舞。やられた...... ってシーンも西川さんのビッグセーブで切り抜けるなど、神がかったプレーが連発し、観ろ、これが本当のホームアドバンテージってもんですよとドヤりたくなるような雰囲気の中、最高の瞬間を迎えることができました。

キラキラを楽しみください pic.twitter.com/lbhiMNKUSm

— Yoshiki Kato (@burnworks) May 6, 2023

ということで、これで ACL 2023-24 の出場権（プレーオフより参加で今年8月からスタート）、CWC（FIFAクラブワールドカップ）2023（今年12月開催）の出場権を獲得しました。色々とハードなスケジュールになりそうですが、リーグ戦の方もしばらくお休みしていた関係で週明けから連戦が続きます。

まずは水曜日にホームで鳥栖戦。週末にはホームでガンバ戦と続きますので、ACLで燃え尽きそうなところをもう一度気合い入れ直し、次なる目標のリーグ制覇にむけてこの勢いをつなげて欲しいものです。

試合ハイライト

試合データ

観客： 53,374人
天候： 晴れ / 気温 23.9℃ / 湿度 45%
試合結果： 浦和 1-0 アル・ヒラル（前半0-0 / 2戦トータルスコア 浦和 2-1 アル・ヒラル）
レッズ得点者： オウンゴール（48分）
警告・退場： 大久保（警告×1）
主審： マー ニン 氏