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2023 Jリーグ 第10節 埼玉スタジアム2002 サガン鳥栖戦

2023 Jリーグ 第10節 埼玉スタジアム2002 サガン鳥栖戦

先週末行われたACL決勝での勝利、アジア制覇の興奮も冷めやらない水曜日ですが、ここは気持ちを切り替えてのぞまなければならない大事なリーグ戦、ホーム埼スタにサガン鳥栖を迎えて。

現在チームはリーグ戦でも開幕の2試合を除いて負けなし、勝点的にも他チームより消化試合数が「3」少ない状況で首位との勝点差「9」、つまり十分首位に手が届く位置にいるわけで、1試合1試合、しっかり勝ってリーグ制覇に少しでも近づきたいところです。

ACL決勝までスタメンを固定してきたこと、決勝での消耗などを考えると大きく人を入れ替えるんじゃないかなと個人的には思っているので、この辺をどう采配するのか、スコルジャさんの選択にも注目です。

スターティングラインナップ

2023 Jリーグ 第10節 埼玉スタジアム2002 サガン鳥栖戦

さて今節のスタメンは、最終ライン左から荻原さん、ホイブラーテンさん、ショルツさん、明本さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHにシャルクさん、右に大久保さん、トップ下に安居さんを配置し、1トップにカンテさんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには岩波さん、大畑さん、柴戸さん、小泉さん、関根さん、興梠さん、そして彩艶さんが控えます。

スタメンを聞いたときには正直、あんまり人を入れ替えなかったな、という印象。岩尾さんや敦樹さん、大久保さんなんかは特に先週末の消耗も激しかった気がしますし、サブにもACLで先発した人が多くいて、疲労などを考えるよりも、結果が出ているときにあまり大きくはいじりたくないという方を優先したのかもしれません。

対する鳥栖は最終ライン左から菊地 泰智選手、山崎 浩介選手、田代 雅也選手、原田 亘選手。ダブルボランチに河原 創選手と藤田 直之選手。左のSHに岩崎 悠人選手、右に堀米 勇輝選手、トップ下、西川 潤選手。ワントップに小野 裕二選手という並びの 4-2-3-1。GKは朴 一圭選手。

鳥栖と言えば昨シーズンは 3-4-2-1 スタートからの可変という印象がありましたが、今シーズンは 4バックでスタートすることも多く、各選手のポジションチェンジにしても昨シーズンほど複雑、というか大胆なことをやらなくなっている印象。

鳥栖の試合を年間通して追いかけているわけではないのでどういう理由でこの変化が起こったのかはわかりませんけども、各ラインをコンパクトに保ち、アタッキングサード侵入後はボールサイドに人を集めて数的優位を作ったところからの局面のブレイクを狙ってくるあたりは昨シーズンから変わらないコンセプトとして継続しているのかなと。

逆に言えば、ポジティブトランジション時に相手の初期プレスを回避できれば密集の先や最終ライン裏にスペースはあるので、ウチとしてはここをうまく突いていけるかがポイントになりそう。

自分たちのペースで試合を進めるも、常にイーシャンテンどまりの攻撃。隙を突かれて失点し、痛恨の完封負け

ウチのボール保持、2CBからのビルドアップに対して鳥栖は 4-4-2 ブロックの最前線が果敢にプレスに出てきましたが、最前線に対して2列目以降の追随性というか、連動性がそこまで高くなく、2CB+岩尾さん、西川さんで十分に初期プレスを外すことはできていて、そこまで鳥栖のプレスワークに戸惑った感はなし。

なので、中盤で敦樹さんあたりがうまくボール受けて前を向くケースも多く、あとは相手最終ライン裏への仕掛けが頻繁にあれば相手のラインも下がって中盤にもスペースできるしウチの思い通りなのでは?とか思いながら観ていましたけども、カンテさんが思ったより足元や相手を背負った状況でボール欲しがるので、相手最終ラインにゴール方向に戻りながら守備させるようなシチュエーションが多く生まれなかったのは残念。

カンテさんがそういうプレーするなら、それと入れ替わりに安居さんが裏狙うとか、両SHが中央に絞りつつ裏獲るとかしてくれればいいんですけども、前半に関してはそれも多くはなかったので、ボール持てる割にはそこまで効果的な攻撃は生まれない状況に。

また、前線ユニットの組み合わせでのプレー時間が短いせいなのか、単に個人のプレー精度の問題なのかわかりませんが、フィニッシュの一歩手前での単純なパスミス、出し手と受け手との認識ズレなどが頻発し、まさに一向聴(イーシャンテン / 麻雀用語わからん人はごめん)まではいくけどそこから先が全然こねぇみたいなもどかしい展開。

ボール非保持に関してはいつも通り 4-4-2 ブロックでしっかり中央を締めて対応し、鳥栖がブロックの外側を回すしかないような状況を作り、外の狭い所に追い込んでから強度高く奪取、という流れは作れていたのでこの辺の安定感は継続。守備面では安心して観ていられるのはよいのですが、攻撃の質が伴わないのでどうしたもんかね...... という感じで見守る流れ。

後半立ち上がりにシャルクさんが西川さんからのフィードに裏抜けしてGKと1対1を作った場面(オフサイド判定)は前線の裏への仕掛けがチャンスになったシーンでしたが、こういうの増やして欲しいなぁなんて思いつつ、そろそろ1点欲しいというところで60分、カンテさん→興梠さん、シャルクさん→関根さんと攻撃的な駒を投入。

さぁここから......思っていたらまさかの先に失点したのはウチ。

70分、中盤での鳥栖の細かいパスワークでウチのボランチ2枚が外されて前進されたところからアーリー気味のクロス、これをホイブラーテンさんが体制悪いながら足先ではじき返しますが、大きくはクリアできず鳥栖の長沼選手がバイタルエリアでボール保持。

ショルツさん、ホイブラーテンさんがシュートコースには入っていましたが、長沼選手が左足を振り抜いて放ったミドルは、狭い隙間を抜いてゴール左隅ギリギリに突き刺さるゴラッソ。あれは蹴った方褒めた方がいいようなシュートでしたが、そこまで崩されたわけでもないのに喰らった失点はちょっと痛い。

失点直後に敦樹さん→小泉さんと交代。ところが交代して入った小泉さんが自陣で致命的なパスミスやらかしたところから失点して2点差に。なんていうか、あまり選手個人に敗戦の責任を負わせるみたいなことは言いたくないんですけども、1点を追ってる状況で入ってきた選手が、交代早々に自陣で消極的なプレーからミスして失点にからみ、試合を終わらすってのはなんなの?っていう。

これがここを通せばチャンス、って場面でチャレンジした結果とかならまだしも、単純な落としのバックパスをズラすみたいな...... ミスは誰でもするのであまり言っても仕方ないのですが、タイミング的にもちょっといただけないミスでした。

84分には荻原さん→大畑さん、大久保さん→岩波さんとして、ホイブラーテンを最前線に怒濤のパワープレーに出ますが、2点差付いてからの放り込みでは大きなチャンスも作れず、結局 0-2 の敗戦という結果に。

試合後にスコルジャさんも『もうちょっと選手を入れ替えた方がよかった』的なことをおっしゃっていましたが、あくまで結果論としてという話だったので、当然もっと人を入れ替えておけば勝てたなんて話ではないのですが、選手も人間なので、先週末のような強烈なプレッシャーがかかる試合がひと段落すれば、多少は気持ちが落ちても仕方ありません。

とはいえ、リーグ優勝を目指すならそういうバイオリズム的に落ちている状況でも勝点を積む(最低でも「1」)という強さは必要なので、この試合の教訓を活かして、次のガンバ戦でしっかり巻き返せるようことを期待します。

試合ハイライト

試合データ

観客: 17,970人
天候: 晴 / 気温 20℃ / 湿度 58%
試合結果: 浦和 0-2 鳥栖(前半0-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: -
主審: 木村 博之 氏
順位: 8位(5勝3敗2分/勝点17/得失点差+3)

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