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2023 Jリーグ 第2節 日産スタジアム アウェー 横浜F・マリノス戦

2023 Jリーグ 第2節 日産スタジアム アウェー 横浜F・マリノス戦

さて先週は開幕戦、アウェーでの東京戦を残念ながら2失点、無得点の敗戦からスタート。新体制でのスタートダッシュの難しさを改めて感じさせられる内容。

前節レビューでも書いた通り、コンセプト自体はわかりやすく見えたものの、相手の出方や試合展開に合わせた緩急の付け方、ボール奪取後、ポジティブトランジションでの課題(レビューでは縦に急ぎ過ぎてる感と、前線のクオリティ不足を挙げて、「(期待が大きかっただけに)期待外れ感あり」とちょっと厳しいことも書きましたが......)など、まだまだここからという状態で、これをまだ始まったばかりだからと楽観的に観るのか、昨シーズンの上積みとかなんもねぇじゃんヤバいんじゃね? と感じるかは意見が分かれる所でしょう。

個人的にはそこまで悲観はしていないんですけども、「すぐによくなるでしょ」と思うほどは楽観もしていなくて、特に前節における酒井さんの交代の仕方(開幕戦からすでに満身創痍な感じがして怖い)とか、モーベルグさんのコンディション上がっていない感じとか、リンセンさんの周りとまだかみ合ってない感など、解消までにどの程度の時間がかかるのかは未知数すぎて心配。

そんな状況で迎える第2節は、昨シーズンのチャンピオンチームである、横浜F・マリノス。昨シーズンの終盤にボコられた記憶も新しい、アウェー日産スタジアムでの対戦です。今節はスタジアム観戦。2階席からゆったり拝見させていただきました。

ポジティブな見方をすればあちらは連覇を狙う立場でホーム開幕を勝利で飾りたいという気負いも多少はあるでしょう。一方でこちらはなんも失うものはない状況ですからチャレンジャーとして思い切ってぶつかれるというものです。

開幕戦の川崎×マリノスは観ましたけども、ビルドアップ部分でうまくやっていたのはどちらかというと川崎の方で、マリノスは前半も後半も川崎のビルドアップに対してそこまで効果的に前線プレスをハメたようには見えませんでした。

川崎はワイドに立ち位置を獲った2CBとマリノス3トップの背中のスペースをうまく使ってハイプレスをいなし、主に左サイドから相手ハイラインの裏を突くという形を何度か作っていましたが、マリノスのハイプレス(単に攻守転換が早いだけじゃなく、その途切れない連続性が彼らの真骨頂ですが)を外して前進するヒントはもらえたんじゃないかなと。

ウチの2CB(まだこの冒頭を書いている時点ではスタメンがわかりませんけども、ショルツさん、ホイブラーテンさんコンビであれば)もロングフィードの質、縦にパス付けるセンスみたいのは高いコンビなので、中盤がうまく立ち位置獲って相手の初期プレスをうまく外すことができれば、相手最終ライン裏に対してシンプルな突破を志向する今シーズンのやり方はハマる可能性もなきにしもあらず。

期待と不安が入り交じる一戦となりました。

スターティングラインナップ

2023 Jリーグ 第2節 日産スタジアム アウェー 横浜F・マリノス戦 スターティングラインナップ

さて今節のスタメンは、最終ライン左から明本さん、ホイブラーテンさん、ショルツさん、酒井さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHに大久保さん、右にモーベルグさん、トップ下に小泉さんを配置し、1トップにリンセンさんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには犬飼さん、荻原さん、関根さん、柴戸さん、松崎さん、興梠さん、そして彩艶さんが控えます。

前節からスタメンの入れ替えはなし。サブで大畑さんの代わりに荻原さんが入った点のみ人の入れ替えがありました。前節結果は出ていないとはいえ、まだ開幕1試合のみですので、まずはしばらくこのメンバーで固定して戦いつつ、チーム戦術の浸透を図りたいというのはあるのでしょう。

対する横浜F・マリノスは、最終ライン左から永戸 勝也選手、角田 涼太朗選手、畠中 槙之輔選手、松原 健選手。ダブルボランチに渡辺 皓太選手と喜田 拓也選手。トップ下に西村 拓真選手を配置し、最前線の3トップが左からエウベル選手、アンデルソン ロペス選手、水沼 宏太選手という並びの 4-2-1-3。GKはオビ パウエル オビンナ選手。マリノスも開幕戦からスタメンの入れ替えはなしですが、まぁあちらは結果が出てますからね。

縦に速くはいいけど後方置き去り。後半興梠さん投入で改善するも得点には至らず......

立ち上がりに関しては前節、FC東京戦同様にかなり縦に急ぐ展開。ボール保持局面では2CBのみ最終ライン、両SBを押し上げ、中盤を省略する勢いで最前線のリンセンさんや高い位置を獲った酒井さんをターゲットに最終ラインから果敢に蹴り込むようなやり方。

マリノスも立ち上がりは前線から積極的なプレスに出てくるので、そこをいなしつつ縦一発でっていう狙い自体は悪くないと思いますが、問題はそればっかりになっちゃう点。リンセンさんは最前線でボール収まるようなタイプではないので基本的には裏抜け一本勝負、彼の裏抜けをサポートしようと両SHも縦に急ぐので、中盤以降が置いて行かれる状況に。

ボール非保持でのプレスについても前節レビューでずーっとプレス行き続けるのは無茶では?と書きましたが、まだまだ出ていくタイミングなのか、一旦ブロック作った方がよいのかという判断がチーム全体としては統一されていないように見えました。

例えば相手が最終ラインにボール下げたタイミングで、かつボールを受ける選手の体勢が悪いとき、要するに後ろ向きや身体の角度が悪い状態で受けないといけないボールの下げ方をした際とか、高い位置でのネガティブトランジション時など、選手間の距離がコンパクトになっている状況で一気にスイッチを入れてプレスに出ていくとかならわかるし、この意思統一がチーム全体でされていれば、前線が出ていってもそれに合わせる形で中盤以降も押し上げることで、縦のコンパクトネスを保つことができるでしょう。

しかし、現状ではまだそこまでの統一感は見えず、「今いっても相手の体勢がいいから外されるよ」って時に無理に出ていってしまって、案の定、前線がプレスに出ていって空いた中盤のスペースに縦に楔打たれて撤退させられたり、逆もしかり。

縦のコンパクトネスは足りてないんだけど、プレスに出ていく前線は結構ポジショニングでかぶったりと無駄にコンパクトだったりしてて、この辺の統一感はもう少し時間かかるのかもしれません。

で、最終ラインの押し上げが間に合っていない状態で中盤のスペース、特にボランチの脇や背中など、危険なエリアを使われてしまうと、少し無理してでもCBが潰しに出ていかないといけなくなるケースが生じます。

1失点目のパターンは前線プレスによってではないのですがこの状況に近くて、中盤でフィフティなボールに対して岩尾さんが喜田選手にアプローチに出ていったところで先に触られてしまったことで、彼が出ていったことで空いたスペースに落ちたアンデルソン ロペス選手が後ろ向きにボール受けそうなシチュエーションが生まれます。

この時点で最終ラインがちょっと押し上げられていなくて上から見ている限りはちょっと距離あるなって思ったんですが、恐らく潰せると判断したホイブラーテンさんが最終ラインから潰しに出ます。しかしそれを背中で感じていたアンデルソン ロペス選手にうまくターンされて置き去りにされてしまったのが起点。

最終的には右サイドから左サイドに大きくクロスで振られたことで、明本さんが自分の背中に隠れた西村選手を見失い、わずかに届かなかったクロスボールを背後で折り返されて中央、アンデルソン ロペス選手がフィニッシュ。大きな展開で左右に振って中央でフィニッシュって、本来ウチがやりたいことだと思うんですが、見事に見本を見せられてしまった形。失点の時間帯も早く、ちょっと残念。

ただ、失点後は結構よくなったんですよね。現地でハーフタイムにもツイートしたんですが、

開幕戦では頑なにやらなかったボランチが最終ラインに落ちてビルドアップに参加する昨シーズンまでのやり方を、恐らくピッチ内、選手間での判断だと思いますがやり始めたことで、ボール保持時の安定感は格段に増します。まぁ昨シーズンまで2年間やってたやり方なので慣れは大きいと思いますが。

これでボール保持局面ではかなり改善されたんですが、やはり攻撃面はリンセンさんの裏への仕掛けが中心になるので後ろは安定しても全体としての縦に急ぐ感じ、間延び間は変わらず。

別にリンセンさんが悪いとは思わないんですが、縦一発で仕留めるならパスの受け手にも出し手にも相当なスキルが必要になります。しかし正直なところパスの出所になる酒井さんも、モーベルグさんも、大久保さんや小泉さんもパスを出すタイミング、精度を含めてそこまで質の高いプレーが出来ていたかというと疑問ですし、リンセンさんも、それこそユンカーさんみたいに一発で相手を置き去りにしてゴール決めきっちまう程の理不尽さのあるプレーヤーではなく、周囲との連携の中で活きると思われる選手ですので、なんかある程度ボール持てるようにはなったけどチャンスらしいチャンスは来ないな...... みたいな。

で、後半はリンセンさんに代えて興梠さんを最前線に投入。個人的には彼が入ってから後半30分くらいまではウチの時間帯だったんじゃないでしょうか。それくらい明らかによくなりました。

今さら興梠さんについて言うこともないですが、非常によいタイミングで最前線から落ちてきてボールを引き出しつつ、そこでプレッシャーがかかってもしっかり収めて味方のサポートの時間を作り、ボールをさばくってことができる選手ですし、さらに裏抜けのタイミングやスピードは今さら言うこともないレベルなので、分断しがちだった最前線と中盤以降を彼の存在が結合させ、バランスが整っただけでなく、ゴールに向かう精度が上がったのは間違いない。

この時間帯にモーベルグさんが裏抜けしてGKと1対1に近いシチュエーションになった決定機、同様に裏に抜けた酒井さんが気合いでボール収めた所を後ろからサポートした小泉さんがミドルレンジからのシュートでサイドネット叩いたやつとか、ここで1点返してればねぇというチャンスも何度か演出し、期待が高まったんですけどね。

1点を追いかけてる状況で終盤に喰らった2失点目は単純なミスパス(ミスパスというかちょっと無理なパスを選択したなってところでやり直してもよかったよね的な)からだったのでちょっと残念。明本さんがサイドでボール保持したところから、同サイドの関根さんへの縦パスで全体として前に出て行こうっていう状況でそのパスが弱すぎて相手に簡単にインターセプト → 一発でフリーのマルコス ジュニオール選手 → ワンタッチフリックで西村選手って形で完全にマークをズラされちゃったんで西川さん的にもノーチャンスでした。これで試合は決まっちゃいましたね。

ウチの選手交代としては前述したハーフタイムのリンセンさん→興梠さん以外に2枚。66分にモーベルグさん→関根さんとして、関根さんを左SH、大久保さんを右SHに移動。85分には敦樹さん→松崎さんとして、今度は大久保さんをトップ下に、小泉さんをボランチに下げる形で松崎さんを右SHに投入しますが前節同様、そこまでこの2枚の入れ替えで状況が大きく変わったようには見えなかった、というより個人的には折角興梠さんが入って後半立ち上がりから改善してた前線の連携が低下したように見えたのは残念でした。

さて、開幕から2連敗と厳しい状況。個人的には連敗もそうですが、無得点、複数失点ってのが辛いなってところ。来週はいよいよホーム開幕戦(今シーズンのホーム開幕は駒場スタジアム)ですので、なんとか結果が欲しい一戦となります。1週間で状況が改善するほど簡単なものではないと思いますが、チームを信じて次戦を待とうと思います(順位表はしばらく見ないことにする)。

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試合ハイライト

試合データ

観客: 34,035人
天候: 晴 / 気温 9.8℃ / 湿度 20%
試合結果: 横浜FM 2-0 浦和(前半1-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: 酒井(警告×1/ラフプレー)、明本(警告×1/ラフプレー)
主審: 池内 明彦 氏
順位: 18位(0勝2敗0分/勝点0/得失点差-4)

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