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AFCチャンピオンズリーグ2022 ノックアウトステージ 準々決勝 埼玉スタジアム2002 BGパトゥム・ユナイテッドFC(タイ)戦

AFCチャンピオンズリーグ2022 ノックアウトステージ 準々決勝 埼玉スタジアム2002 BGパトゥム・ユナイテッドFC(タイ)戦

ACL ラウンド16、ジョホール・ダルル・タクジムFC戦は5得点して勝利。中2日で迎える準々決勝の相手はタイ、BGパトゥム・ユナイテッドFC。

準々決勝の組み合わせは数日前に行われたオープンドローによって決定。中3日で準々決勝に臨む神戸、全北現代、そして中2日となるウチとBGパトゥムの4チームで神戸や全北現代と当たるとコンディション的に面倒くさいなと思っていましたが結果はBGパトゥムとの対戦に。BGパトゥムが相手として楽とかではなく、中3日の相手とやりたくなかったのでそこは助かる。ついでに試合時間も第2試合ということで20時開始と、観戦する方としても助かるドロー結果でした。

年内に残すACLはあと2試合。まずはBGパトゥムをきっちり倒し、準決勝に駒を進めるタスクを完遂できるか。重要な一戦となりました。

スターティングラインナップ

AFCチャンピオンズリーグ2022 ノックアウトステージ 準々決勝 埼玉スタジアム2002 BGパトゥム・ユナイテッドFC(タイ)戦

さて今日のスタメンは、最終ライン左から大畑さん、ショルツさん、岩波さん、酒井さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHに関根さん、右にモーベルグさん、トップ下に小泉さんを配置し、1トップに松尾さんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには知念さん、馬渡さん、宮本さん、明本さん、安居さん、柴戸さん、松崎さん、江坂さん、ユンカーさん、そして彩艶さんが控えます。

ラウンド16からの変更は大久保さん→関根さんのみ。前戦では後半からの途中出場となった関根さんを先発させ、恐らくここは90分やらせる感じか。大久保さんは完全休養して準決勝に備える形と推測。

その他、前戦から中2日、この試合に勝つと準決勝がまた中2日とスケジュール的にはかなり厳しい状況になりますが、疲労が溜まりがちなポジションは前戦でも途中交代でうまくローテーションしていましたので、今日の試合も早めにセーフティリードを築いて同じ流れにできるとベスト。

対するBGパトゥムは、最終ライン左からサハラット ポンスワン選手、アンドレス トゥニェス選手、イルファン ファンディ選手、サンティパープ チャンゴム選手。ダブルボランチにサーラット ユーイェン選手とピティワット スクチタマクン選手、左のSHにパトンポン チャロエンラッタナピロム選手、右SHにウォラチット カニスリバンペン選手。最前線2トップにイフサン ファンディ選手とティーラシン デーンダー選手を配置した 4-4-2。GKはキッティポン プータウチュエク選手。

ラウンド16の傑志戦からスタメン変更はなし。お互いに中2日で厳しいコンディションですが準決勝進出をかけたバッチバチのぶつかり合いです。

とはいえBGパトゥムの試合はほぼ観たことないので正直よくわかんない。知ってる選手は広島や清水にも在籍したティーラシン選手くらいだし。監督が今シーズンから手倉森 誠 氏になっているので、なんとなく志向する方向性はわかりますが、タイのチームでも同じようなアプローチなのか、その辺は試合が始まってみてのお楽しみというところでキックオフ。

序盤にハンドリング、オフサイドで2点取り消される不運な流れにも動じず、終わってみれば4得点快勝でタスク完遂

(前戦に続き言い訳ですけども)前戦よりも今回はさらに席が前列になっちゃったのでもうほぼピッチの状況わかりませんでした。かつ平日夜の試合ということでゆっくり中継映像を見直す時間もないのでわかる範囲でまとめて終わります。

BGパトゥムの守備ブロックは 4-4-2。ポジション的には攻撃時、守備時とそんなに動かさず、選手の距離感を縮めてのショートパスによる局面打開、もしくはサイドチェンジを起点としたサイド攻撃がストロングポイントなんだろうなという印象。攻守の切り替えはそこまで早くないし、前プレの圧力も大した脅威は感じませんでしたが、局面での強度は高く、運動量もあって全体的にはバランスのよいチーム。

一方でACLの決勝トーナメント対戦相手でありがちな、何人か前線に理不尽クラスの強烈な選手がいるみたいなチームではなく、局面の対人勝負でもほぼ負けなかったという点では、バランスはいいけど飛び抜けた部分もそこまでないとも言えちゃう。

とはいえ、後半に入ってきた7番、ジオゴ選手は後半立ち上がりウチのボランチの背中でよい立ち位置を獲ってボールを引き出し、そこを起点にサイドへの展開で結構崩されかかったので、決して危なげない90分ではなかったですし、ジエゴ選手投入と合わせて、後半から3バックに変更(恐らく 3-2-4-1 みたいな形)し、前半ハマっていたウチの2トップによる規制を外してボールを前進させる修正をしてくるあたりは、手倉森さんもさすがだなと。

これら相手の修正によって小泉さんによる3点目が入る直前までは正直相手にペースを握られた感じで、ここで失点していれば流れを一気に持って行かれてもおかしくない状況でしたので、ここを踏ん張って耐えたのは勝負を決めた大きなポイントだったかなと思います。

試合は開始50秒で松尾さんが岩波さんからのロングフィード一発で裏に抜け出し、相手CB、トゥニェス選手をぶっちぎって決めた最速ゴールかと思われたやつがOFRによりハンドと判定でノーゴール。10分には敦樹さんの前線プレスから高い位置でボール奪取→ドリブルで抜け出した松尾さんがペナルティエリア内で後ろからホールディングされて倒されますが主審のジャッジはノーファウル(個人的には納得いかないジャッジ。主審はそこまで松尾さんのプレーに影響せず、ファウルもらいに倒れたように見えたか)。

さらに24分にはサイドから中央に切れ込んできた関根さんが思いきってグラウンダーミドル。これがポスト内側に当たりながら入るナイスシュートでしたが、シュートコース、オフサイドポジションにいた松尾さんがプレーに関与したとしてオフサイド判定。

30分までの間に、3点(正しいジャッジなので仕方ないんですが、うち2点はゴールネットを揺らしてる)がなしになったような展開に、不穏な空気が流れてもおかしくない状況でしたが、かなりよい崩しもできていたのでスタジアムの空気感はポジティブ。これを続ければ得点できるぞという流れの中、32分、ついにゴールが生まれます。

左サイドからカットインしてきた関根さん。ここに松尾さんがボール受けにサポートする動きをして相手ディフェンスを引きつけた背中に逆サイドからモーベルグさんがインサイドワーク。ここに関根さんからの斜めのパスが入ってモーベルグさんがファーストタッチでシュート打てるところに落とした時点で勝負あり。

位置的にはペナルティエリアに入ったすぐのところで、ゴールまでは少し距離はありましたが、モーベルグさんにとってこの距離はあまり関係ない。左足を振り抜くと、鋭いシュートは相手GKの手をはじき飛ばす勢いでゴールに突き刺さって先制。試合を動かします。

さらに42分、左サイドからのコーナーキックにキッカーは岩尾さん。ニアに松尾さんが走って空けた背中のスペースに岩波さんが走り込んでスラす、デザインされたコーナーキックから岩波さんの美しいヘディングシュートが決まってこれで2点リードとし、試合を有利に進めます。

後半立ち上がりは前述の通り相手の修正と交代策によって一時的に押し込まれる時間帯を作られてしまいますが、65分、相手のパスを中盤でインターセプトした敦樹さんがドリブルで持ち出し、相手ディフェンスを十分に引きつけたところで中央の小泉さんへ横パス。小泉さんは左に少しだけ持ち出し、相手ディフェンスがシュートブロックに足を出したところを冷静にその股下を通す左足、グラウンダーのシュートを逆サイドに流し込んでこれで3点目。ほぼ試合は決まり。

3点差としたところで66分には松尾さん→ユンカーさん、小泉さん→江坂さん、モーベルグさん→明本さんと3枚替えしてトドメ刺しモードへ。70分には酒井さん→馬渡さんとして酒井さんのプレー時間を抑制。この直後、またも敦樹さんがドリブルで持ち出したところから中央、江坂さん→ユンカーさんの動きをおとりにして左サイドでフリーになった明本さんへのラストパス→明本さんが左足で豪快に逆サイドネットに叩き込んでトドメの4点目。完全に相手の心をへし折って試合を終わらせます。

75分には足が攣った敦樹さん(だいたい70~80分くらいが今の敦樹さんの活動限界みたいですね。これが今のプレースタイルで90分もつようになったら無敵なんですけど)→安居さんとして危なげなく試合を締めるとラウンド16に続き、無失点で勝利して準決勝進出のタスクを完遂。素晴らしい。

さて、これでいよいよ木曜日には準決勝。対戦相手は神戸を破った全北現代です。

あちらも中2日とコンディション的に厳しいのは同じながら、神戸との試合は延長戦まで120分を戦っていますし、その点では多少ウチに有利か。全北現代は神戸との試合を観る限り(少し早めにスタジアム着いたので、延長戦はスタンドから観戦してたんですよね)、前にデカくて強い外国人選手がいて、シンプルに裏、サイドから中央と蹴ってくる傾向。ゴール前でガチャガチャっとした混戦を作られると事故が起こりがちですし、ある意味めんどくせぇというか、やりにくい相手です。

ボール保持時の能力ではウチが上回るのは明らかなので、うまくボール握って試合をコントロールし、埼スタで勝って気持ちよくリーグ戦再開につなげてくれることを願います。

AFCチャンピオンズリーグ2022 ノックアウトステージ 準々決勝 埼玉スタジアム2002 BGパトゥム・ユナイテッドFC(タイ)戦 試合終了後の様子

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試合ハイライト

試合データ

観客: 16,210人
天候: 曇り / 気温 27.3℃ / 湿度 81%
試合結果: 浦和 4-0 BGパトゥム(前半2-0)
レッズ得点者: モーベルグ(32分)、岩波(42分)、小泉(65分)、明本(72分)
警告・退場: -
主審: モハンメド アルホイシ 氏

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。