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2021 Jリーグ 第28節 ニッパツ三ツ沢球技場 アウェー 横浜FC戦

先週末はルヴァンカップ、川崎戦で2点ビハインドを喰らったところからの後半アディショナルタイム劇的な同点ゴール、アウェーゴール差での勝ち抜けっていう、久々にしびれる試合でルヴァンカップタイトルまであと2勝という位置まで駒を進めましたが、その余韻も少し残りつつの今週末はリーグ戦の第28節、アウェーでの横浜FC戦です。

リカさんも会見でおっしゃっていましたが、ああいう強いチームを相手に劇的な試合をした次というはある意味難しい。川崎と互角にやり合ったことは自信にもつながりますが、一方で自分たちの能力を過信すれば残留争いの終盤戦で必死になっている相手に不覚をとる可能性も低くはありません。

対戦相手の横浜FCは、前節終了時点で勝点「18」の19位。一方のウチは勝てば勝点「48」で、3位の鹿島(勝点「47」)を上回る可能性があり、絶対に勝たなければならない試合。少し相性がよくない3バックを採用する相手ということもあり、注目の一戦となりました。

2021 Jリーグ 第28節 ニッパツ三ツ沢球技場 アウェー 横浜FC戦

写真は「DAZN」中継映像から引用

スターティングラインナップ

2021 Jリーグ 第28節 ニッパツ三ツ沢球技場 アウェー 横浜FC戦 スターティングラインナップ

さて今日のスタメンは、最終ライン、左から明本さん、ショルツさん、岩波さん、酒井さん。ダブルボランチに柴戸さんと敦樹さんを配置。左SHに汰木さん、右に関根さん、トップ下に小泉さん、1トップに江坂さんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブのメンバーとしては槙野さん、ウガ、金子さん、達也さん、大久保さん、ユンカーさん、それに彩艶さんが控えます。

加入後ここまで連戦だった平野さんがベンチ外になってひと休み。平野さんが外れた理由は特に会見など見てもわかりませんでしたけども、恐らく疲労を考慮してってことだと思われます。一方、疲労で代表を離脱した酒井さんはスタメン。聞いた話だと、リカさん的に代表から戻った酒井さんには当然リカバリー組に合流してから、ゆっくり復帰する感じを想定していたら酒井さん本人が問題ないから速攻復帰するわって感じだったらしく、無理はしないで欲しいと思いつつも頼もしい。

その他、前線の組み合わせは川崎戦でもよい形で回った江坂さん、小泉さんを引き続き起用。この2人が流動的にポジションを動かしながらの所謂ゼロトップ的布陣は、特に前線での相手のマークを混乱させ、それによって生じた相手ディフェンスラインのギャップを突く形でサイドから人が入って行きやすい状況を生むなど、うまく機能している印象があります。

もちろん、今節の後半がそうでしたが、ユンカーさんが入ってから相手ディフェンスライン裏のスペースにガンガンプレッシャーかけつつゴール前に迫るやり方も迫力があってよいのですが、この辺は90分を押してのゲームプラントの兼ね合いで、うまく使い分けができているのではないでしょうか。

対する横浜FCは、最終ライン左からガブリエウ選手、韓 浩康選手、伊野波 雅彦選手。ボランチに高橋 秀人選手と安永 玲央選手。左のWBに高木 友也選手、右に前嶋 洋太選手、2シャドーに松尾 佑介選手、フェリペ・ヴィゼウ選手を配置し、1トップにサウロ・ミネイロ選手という並びの 3-4-2-1。GKはスベンド・ブローダーセン選手。

秀逸だった最終ラインのビルドアップ。
左サイドを出口に横浜FCを押し込む

ちょっと試合終わりから日曜日まで色々と忙しくて試合も中継を1度みただけで記憶に頼って書いているため今回は手短に。特に前半に関してはビルドアップの印象がよかったのでその点について簡単にまとめます。

対戦相手の横浜FCは守備時 5-4-1 のブロックを作る形で、最前線は1トップ+2シャドーがプレスに出てくる形。一方でウチは左SBの明本さんを高い位置に押し出しつつ、酒井さん、岩波さん、ショルツさんの3枚でビルドアップする形になりますが、相手1トップ2シャドーが出てくると数的には同数になります。そこで重要になるのがGKのビルドアップへの参加になるわけですけども、今節の西川さんは岩波さんをうまくサポートする位置にポジションを獲って相手の前線プレスを外す起点になっており、この点は素晴らしかったなと。

相手の1列目プレスを回避できれば、ショルツさんのところから中盤、インサイドに絞りつつ相手の最終ライン前面で浮いたポジションをうまく獲る汰木さん経由で大外明本さんや、汰木さんのところから中央の小泉さん、江坂さんというところで出ていった前線プレスに対して最終ラインとの間で人数が足りなくなっている横浜FCのボランチ両脇~背中のスペースをうまく使いつつアタッキングサードに侵入することができていました。

特に江坂さんの落ちる動きと、うまく連動してポジションを獲る汰木さん、高い位置を獲りつつ相手WBをピン留めする明本さんの左サイドに関しては前半立ち上がりからうまく機能していて、落ちる江坂さんに相手最終ライン中央が下手に食いつくとそのギャップにサイドから明本さんが入っていったり、逆サイドでも小泉さんと関根さんの動きで同様の揺さぶりをかけることに成功していて、結果として横浜FC戦の最終ラインは出ていけなくなる→ウチがポゼッションしやすくなって押し込む、という好循環を生むことができていたかと。

前半34分には小泉さんのクロスから汰木さんが珍しく頭で決めて先制点。よい流れの中で先制点も生まれ、ゲームコントロールもやりやすくなりましたが、この先制点は汰木さんのゴール自体も素晴らしかったですが、きっかけとなった小泉さんが高い位置でのプレスによってボール奪取した奪い方も非常に狙い通りでしたし、その流れの中から1度目は素直に右で上げてはじき返されたところのセカンドボールを回収してからの、今度は切り替えして左でクロスを上げた小泉さんのセンスと精度、さらにゴール前に入った人数(特に江坂さんと敦樹さんが2枚中央に入ったことで相手DFのマークが引っ張られて汰木さんのところがポコッと空きましたね)によって汰木さんのところにマークのズレが生じたことをみても、相手のディフェンスの人数がそろっている中、非常にうまく攻撃をデザインしたなと思います。

欲を言えばこの試合、コーナーキックだけでも15回くらいはあったので、その中のいくつかは決定機にして欲しかったなというのはあります。立ち上がりにいきなり、大外、岩波さんの折り返しから中央で酒井さんの惜しいスライディングボレーシュートがありましたけども、それ以外はあまりフィニッシュにつながらなかったですね。

内容の割にはスコアは動かないっていう印象を少し感じましたが、横浜FCも要所では前線のキープ力とスピードのあるアタッカーを活かしてゴールに迫ってくるため、あまりリスクを取り過ぎても危うい試合。前半は1点リードで終え、後半に出てきた相手に対してうまく追加点取れればいいかなと思っていたらユンカーさん投入。1点を追って前掛かりになる相手のディフェンスライン裏にスペースができることを見越しての交代だと思いますが、リカさんの試合後インタビューでは小泉さんのコンディションを考慮してというのもあったようです。

で、まぁユンカーさんが入ると江坂さん、小泉さんの組み合わせの時とはまた違ったチームになるのが面白い。前述の通り縦に迫力がでて、ユンカーさんが相手のディフェンスライン裏を狙いつつ相手を押し下げたところで、中盤に生じたスペースを活かして汰木さんや関根さんのドリブルが活きる展開に。

78分には江坂さん→大久保さん、敦樹さん→金子さんとし、さらに1点リードのままでの試合終了が見えた87分には関根さん→槙野さん、汰木さん→達也さんとして3バック(岩波さん、槙野さん、ショルツさんの3バックに、明本さんと酒井さんをWB的な位置に配置)に移行するとゴール前の守備を固めて試合をクローズしにいきます。

ただ、試合終了間際、相手のフリーキックからゴール前の混戦、フィニッシュまで持って行かれますが、ここを槙野さん、明本さんが気合いのシュートブロックで2発跳ね返すと、このはじき返したボールがカウンターの起点に。途中出場していた大久保さんが一気にドリブルで持ち出すと相手最終ラインは2枚で中央を走ったユンカーさんと攻守は数的同数。大久保さんが満を持してユンカーさんにスルーパス。これをユンカーさんがうまく相手ディフェンスを外してシュートを放ちますが、飛び出してきた相手GK、ブローダーセン選手に当てられて一度は弾かれるものの、このこぼれ球が運良く大久保さんの前に転がってきたことで目の前には無人のゴール。

右足でトラップした大久保さんのボールがちょっと浮いた時には正直一瞬ヒヤッとしましたけども、冷静に左足で流し込んでこれが大久保さんにとってはプロ初ゴール。めでたいゴールが試合を決めるダメ押しになりました。

さて、これで28節を終わって勝点「48」。3位に付ける鳥栖(勝点50)とは勝点2差の6位に食らいつくことができました。勝たなければならない試合できっちり勝利し、リーグ戦も残すところ10試合。続く第29節は、ホーム埼スタでセレッソ大阪との対戦。セレッソとはルヴァンカップの準決勝でも対戦するためある意味前哨戦。ホームできっちり勝って勢いに乗りたいですね。

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試合ハイライト

試合データ

観客: 4,992人
天候:晴 / 気温 26.2℃ / 湿度 75%
試合結果:横浜FC 0-2 浦和(前半0-1)
レッズ得点者: 汰木(34分)、大久保(89分)
警告・退場: 伊藤敦樹(警告×1/反スポーツ的行為)、金子(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 池内 明彦 氏
順位: 6位(14勝8敗6分/勝点48/得失点差+5)

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