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2021 Jリーグ 第15節 埼玉スタジアム2002 ヴィッセル神戸戦

2021 Jリーグ 第15節 埼玉スタジアム2002 ヴィッセル神戸戦

ミッドウィークにはルヴァンカップ グループステージの最終節をホームで見事勝利し、プレーオフステージへの進出を確定。リーグ戦でも現在2連勝中と調子の出てきた今日この頃ですが、そんな中迎える第15節は、ホーム埼スタにヴィッセル神戸を迎えて。

今節開始時点で神戸は勝点「24」の7位、ちょうどウチのすぐ上、勝点差も「1」と、中位ながら直接対決。しかも神戸はここまで2敗しかしていないっていうなかなかの堅牢さを誇るチーム。ウチはここ数試合、自分たちより下位のチームに対してはかなりやりたい形が出せるようになって、結果もついてきていますが、こういう順位が競っていたり、上位にいるチームに同じようにしっかり狙いを出せるかが重要。その意味では試金石となる神戸戦、注目の一戦となりました。

スターティングラインナップ

2021 Jリーグ 第15節 埼玉スタジアム2002 ヴィッセル神戸戦 スターティングラインナップ

さて今日のスタメンは、最終ライン、左から明本さん、槙野さん、岩波さん、西さん。ダブルボランチに阿部ちゃんと伊藤(敦)さんを配置し、左SHに汰木さん、右に達也さん、2トップにユンカーさんと武藤さんを置いた 4-4-2 スタート。GKは鈴木彩艶さんが引き続き起用、3試合連続のクリーンシートを狙います。サブのメンバーとしては山中さん、トーマス・デンさん、関根さん、柴戸さん、小泉さん、興梠さん、それに西川さんが控えます。

並び的には武藤さんをトップ下にした 4-2-3-1 にも見えましたけど、今のチームで初期の立ち位置を細かくどうこう言ってもあまり意味がないので気にしないことにします。

対する神戸は最終ライン左から酒井 高徳選手、トーマス・フェルマーレン選手、菊池 流帆選手、山川 哲史選手。ダブルボランチに山口 蛍選手と郷家 友太選手。左のSHに古橋 亨梧選手、右に佐々木 大樹選手、アンドレス・イニエスタ選手をトップ下に、リンコン選手のワントップという配置の 4-2-3-1。GKは飯倉 大樹選手。

イニエスタさんが埼スタにくるのか? みたいなのが試合前から話題になってましたけど、ついに埼スタ降臨でしたね。心なしスタジアムにカメラ(本格的なやつ)持った人が多かったのは気のせいか...... まぁでも世界の一流選手のプレーを生で見られるってのは素晴らしいことですし、それでお客さんが入ったりマスコミから注目されるのならぜひ来て頂きたい。

ちなみに、Jリーグにおける生イニエスタさんはアウェーの神戸で見てますけども、その試合はボコられて負けたので遠い記憶の彼方に。今回の試合はいい思い出になりそうです。

神戸のプラン通りに運ばれた前半、粘り強く守って後半に修正

試合の立ち上がりから前半を通して、神戸にボール保持され押し込まれる時間帯が長く、試合をコントロールしたのは明らかに神戸でした。

神戸の守備は右のSHがボランチの右に、ワントップのリンコン選手がイニエスタ選手の右脇に落ちる形で 4-3-3 ブロック。それに対してウチは試合開始当初は西さんを右に残して疑似的な3バックを形成するビルドアップ、西さんが高い位置を獲った場合は2CBの脇にボランチの1枚が落ちる形で数を合わせて対抗しましたが、とにかく中央で神戸のイニエスタ選手がいいポジションに立ちやがる......おっと失礼、お立ちになるのでウチはなかなか中央エリアを使うことができず、サイドはサイドで相手SH、SBに加えてダブルボランチの寄せも鋭く、ウチの両サイドがボール保持しても素早く囲まれて詰まらされるっていう感じでビルドアップに関しても停滞気味の前半でした。

結果ユンカーさんや武藤さんが前線で孤立しちゃうし、さすがのユンカーさんでもあそこまでボール触れないとちょっと厳しいかなという感じ。

一方、神戸のビルドアップに対してウチはいつも通り 4-4-2 ブロックで規制をかけにいきますが、ボランチの位置から2CBのサイドに落ちつつボールを引き出す山口蛍選手の動きに最前線の2トップの規制がハマらず、さらに相手トップ下のイニエスタ選手がうまくウチのダブルボランチの背後、中間ポジションに立ち位置を獲ってボールを引き出すのと古橋選手がしたたかにライン裏を狙ってくることでウチの最終ラインは上げられずに中盤が間延び。結果としてウチのディフェンスの距離感は最適化されず、ボールサイドへの寄せも甘くなって撤退守備を強いられる状況に。

ガンバ戦のように、相手がボール持っても大して怖くないので持たせておこう、というようなこちらがある程度コントロールした上でポゼッションが低下する形ではなく、完全に神戸に立ち位置の取り方とボールの動かし方で上回られてのポゼッションの低下だったので、この時間帯に失点していれば一気に試合を持って行かれてもおかしくない状況でした。

実際に8分辺りのセットプレーからイニエスタ選手→フェルマーレン選手の頭→古橋選手とつながったシーンなんかは決定機でしたし、14分あたりにも左サイド、3人で囲みにいったところを佐々木選手と山川選手のパス交換で外されたところから古橋選手のフィニッシュ(わずかに枠を捉えず)されたシーンなんかは一瞬終わったって思ったし。

それでも最後のところは各選手が身体を張って神戸に得点は許さず、0-0 のまま前半を終えられたのはよかった。この辺、当然押し込まれてディフェンスラインが下がるのは本来避けたいところだと思いますが、それでもそういう悪い流れの時間帯を落ち着いて耐える、とにかくディフェンスに集中すべき時間帯はやるべきことに集中して守り抜く、みたいなことができるようになったというのはチームの成長なのでしょう。

一方の神戸にしてみれば前半のよい時間帯に得点できなかったことが後半、ウチの修正によって試合の流れをひっくり返される結果になりました。ファーストプランで上回ったのは神戸でしたが、修正力を含めた総合力でウチが上回ったといえるんじゃないでしょうか。

中央レーン2枚替えで流れを取り戻す。小泉さんは唯一無二の存在に

後半のスタートと同時に中央レーンの2枚を同時替えします。阿部ちゃん→柴戸さん、そして武藤さん→小泉さんという交代。

前半は相手の立ち位置によって中央の効果的なポジションでボールを引き出すことができなかったわけですけども、中央にスペースがないならその狭いスペースでも勇気を持ってポジション獲ってボール受けて前向けるヤツ入れればいいじゃんっていうね。

後半立ち上がりから小泉さんが相手ダブルボランチの背面でうまくポジションと獲りつつボールを引き出しては素早いテンポでボールをさばいてテンポを作り、柴戸さんもイニエスタ選手とリンコン選手の裏や間に積極的にポジションを獲って攻守に機動力をもたらすと、前半停滞したビルドアップの問題を一気に改善します。また、この中央で相手を引きつける動きが加わったことで、前半にはあまり見られなかった岩波さんからの斜めの大きな展開というのも後半立ち上がりから出るようになったのは大きく改善されたポイントでしょう。

で、その交代が見事にハマったのが後半開始早々の先制点。最終ラインでのボール保持から岩波さんのロングフィードが逆サイドの汰木さんへ。素早くインサイドから斜めにパスコースを作った明本さんに汰木さんからのパスが入ると、インサイドに絞りつつその落としを再度受けた汰木さん→中央の小泉さん→ワンタッチで柴戸さんへの落とし→アウトサイドにポジションを獲った明本さんとワンタッチでボールがスムーズに回ります。

ペナルティエリア角でボール保持した明本さんに対して神戸はクロスに備えたペナルティエリア内の人の配置になりますが、それによって空いたニアゾーンを見逃さなかった汰木さんが動き出し。汰木さんには本来、神戸、右SHの佐々木選手がついていかないといけない状況だったと思いますが、クロスを警戒して佐々木選手が汰木さんから目を切った瞬間に動き出したのはいい判断。

ゆとりを持って汰木さんが左足クロスを供給すると、ゴール前にユンカーさんがいたことで神戸守備陣は彼に引張れる形に。それによって空いたマイナスのスペースにポジションを獲っていたのが達也さん。ドフリーで放ったヘディングシュートは、ワンバウンドしつつ相手GK飯倉選手の指先をすり抜ける最高のコースに飛ぶと、ポストに当たりつつゴールに吸い込まれるナイスヘッド。

本人も「自分でもびっくり」と試合後インタビューで語ったヘディングシュートは、これでガンバ戦から2試合連続ゴールとなる今シーズン3ゴール目。古巣以外から得点でやっと思いっきり喜べたんじゃないでしょうか。よかったよかった。

よいポジションを獲ってボールを受ける、ということができるからこそ、そこでボールを失っても素早く攻守転換して再奪取が可能になる。後半はまさにそのよい流れがウチに。

神戸が特段悪くなったということではなかったし、実際に後半も神戸のシュート数の方が多かったんじゃないかなと思うんですが、それでもしっかりと要所を押さえて得点を許さず、85分にはこの日あまりボールに触れず、さらにはフェルマーレン選手にマークされてフラストレーションが溜まっていたであろうユンカーさんがそのフラストレーションを吹き飛ばす追加点を叩き込んで試合を決定的にすると、そのまま完封勝利。

ちなみに西さんがアバウトにボールをゴール前に蹴り込んだ瞬間のユンカーさんのポジションは微妙にオフサイドポジションにみえたのですが、西さんのボールに対してはユンカーさんは反応せず、プレーに関与していませんでしたし、その後、岩波さんが競ってボールがこぼれてくる時にはしっかりオンサイドにポジションを取り直してからシュートにいたっていたので、仮にオフサイドポジションにいたとしても問題なかったと思います(そもそも岩波さんか彼と競っていたフェルマーレン選手?のどっちかがボールに触ってたなら全くオフサイド関係ないんですけども)。

本人もそれを気にしてか、ゴール入った瞬間は全く喜ばず、駆け寄る選手に「まてまて落ち着け、主審がゴールを正式に宣言するまではわからん」みたいな顔してましたからね。ゴールが決定してからガッツポーズしてましたけど。

さて、これでリーグ戦では3連勝、しかも3試合連続クリーンシート。ホームでの連勝を5に伸ばすという素晴らしい結果に。順位も6位へと上昇し、ここからの躍進に期待を持たせてくれる一戦となりました。

2021 Jリーグ 第15節 埼玉スタジアム2002 ヴィッセル神戸戦 試合終了後の様子

さて、次はミッドウィークの水曜日にアウェーで広島戦、週末はホームに戻って現在川崎に続く2位に付ける名古屋との対戦となります。引き続き難しい対戦が続きますが、今の勢いを持って勝ち抜いてくれることに期待しましょう。

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試合ハイライト

試合データ

観客: 4,917人
天候: 曇 / 気温 19.2℃ / 湿度 88%
試合結果:浦和 2-0 神戸(前半0-0)
レッズ得点者:田中(47分)、ユンカー(85分)
警告・退場:-
主審: 中村 太 氏
順位: 6位(8勝5敗2分/勝点26/得失点差+1)

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