2021 Jリーグ 第10節 ヤンマースタジアム長居 アウェー セレッソ大阪戦
前節は徳島を相手にホームで 1-0 の勝利。連勝を3に伸ばし、開幕直後の少し苦しい状況を乗り越え、少し勢いがついてきたというか、ぼんやりとですが明るい出口が見えてきたかな~感がありますが、続く第10節は、アウェーでのセレッソ大阪戦。
今シーズンはチーム数の関係でJ1は全38節。今節が10節なので、全日程の約 1/4 が消化されることになりますのでまだまだ序盤戦といったところではありますが、今シーズンの4チーム問答無用降格という地獄のようなレギュレーションの中で中盤戦以降を安心して過ごすためにも、序盤でなるべく勝点を稼いでおきたいというのが正直なところ。セレッソ大阪は4月に入ってからここまで中3日での連戦中、前節は徳島に敗戦し、直近3試合は2敗1分と少し失速気味で迎える今節。対して中6日で試合に臨む浦和がその優位性を活かして連勝を4に伸ばせるかが注目の一戦となりました。
写真は「DAZN」中継映像から引用
スターティングラインナップ
さて今日のスタメンは、最終ライン、左から山中さん、槙野さん、岩波さん、西さん。アンカーに柴戸さんを配置し、左のSHに明本さん、右に関根さん、トップ下に小泉さんと伊藤(敦)さん、ワントップに武藤さんという並びの 4-1-4-1 スタート。GKは西川さん。サブのメンバーとしてはウガ、達也さん、汰木さん、杉本さん、興梠さん、工藤さん(2種登録)、それに彩艶さんが控えます。
前節の試合立ち上がりに武田さんが不運な形で負傷離脱してしまったため、トップ下の人選をどうするのかについては注目でしたが、伊藤(敦)さんをそこに入れつつ柴戸さんをアンカーに置く配置にしてきました。結局前半だけでこの配置は諦めたっぽい形になったので、リカさん的には主に攻撃面で少し物足りなかったのかもしれませんけども。あと西川さんがJ1リーグ通算500試合出場を達成の大記録達成ですね。史上最年少での500試合出場ということで素晴らしいことです。
対するセレッソは最終ライン左から丸橋 祐介選手、西尾 隆矢選手、進藤 亮佑選手、松田 陸選手。ボランチに藤田 直之選手、奥埜 博亮選手のコンビ。SH左に清武 弘嗣選手、右に西川 潤選手を配置し、最前線の2トップに豊川 雄太選手、大久保 嘉人選手を配置した 4-4-2。GKはキム・ジンヒョン選手。
足りないファイナルサードのクオリティ、現実に引き戻される敗戦
ちょっと今節はアウェーでテレビ観戦ですし、結果も負け、とはいえ相手に思いっきり上回られてチンチンにされたわけでもなければ、ウチが圧倒的によかったのに相手の堅守にあって、みたいな感じでもなかったためそんなに書くことがないのと、日曜だしワイン飲みつつ試合を観ていた関係で酒で試合の記憶が薄れていることもあって、超簡単にまとめます。印象に残った点や気になった点を箇条書きにするという超雑なレビューで終わりますので先にお詫びしておきます。やる気なくてごめんなさい。
- セレッソの 4-4-2 ブロックに対して、ウチは伊藤さんが最終ラインに落ちる形の3枚回し。柴戸さんが落ちるのかなと思ったんですが、伊藤さんを落として、柴戸さんは相手2トップの間に立つという形がとられていました。
- セレッソの2トップがあまりビルドアップに対する規制をかけてこなかったこともあって、ウチは後ろ3枚で比較的楽に相手1列目を越えていくことができており、前半に関してはウチは狙い通りボールを支配してセレッソを相手陣地に押し込み、アタッキングサードに侵入することができていました。
- ビルドアップ時の人の移動も 4-4-2 ブロックを作る相手に対して各局面で数的優位を作ることを前提にしっかりパスコースを作ることができていて、この辺はかなり形になってきたなという感じ。2トップの脇から前進するウチに対して相手が前半だけで清武選手を交代させたのもSH部分での守備強度、というか運動量を気にしてのものでしょう。
- 前線の連動性もここ数試合でかなり形になってきていて、狭いスペースでもワンタッチで相手プレスをはがしつつ前進することができていて、その辺は収穫。これはさらに精度、プレー速度を上げていけるように続けて欲しい。
- 欲を言えばアタッキングサードまで運ぶ過程ではこういうワンタッチでのプレーが出てテンポよく進むのに、アタッキングサードに入るとその勢いでペナルティエリア内を攻略しに行く人が少ない。まだアタッキングサードまで運ぶこと、パスを繋ぐことが目的になっちゃっててフィニッシュからの逆算が足りてないかもね。
- 山中さんのアーリークロスに中でワンタッチみたいな形(開始5分くらいに山中さん→武藤さんでそういうシーンがありましたが)は可能性を感じさせますね。あれを見せといてから山中さんの内側を明本さん辺りが縦に獲ってニアゾーンからマイナスクロス、みたいなバリエーションで揺さぶってやれば、相手はかなり嫌だと思う。
- 繰り返しになりますが、足りないのはアタッキングサード侵入後の最後の部分。単にシュートが枠に行かないとかいう技術的な話だけではなく、ニアゾーン獲ってのクロスがマイナスに入っても、肝心のそのスペースに人が入っていないみたいなズレが多く、もうちょいゴール前への入り方でギャップを作るなどの工夫と意思統一が必要。
- この辺は攻撃部分の反復練習を繰り返して得点パターンをチーム全体ですり込んでいくしかないと思うので、今後に期待。3連勝でちょっと勘違いしそうになったけどこのチームはまだまだ未完成だってことを再認識した。
- 特に前半ですが、60%以上、70%近くボールを支配し、別にセレッソがゴール前で堅守なわけでもないのにシュートチャンスや枠内シュートがそれ程多くなかったってのは残念だったよね。
- 失点した丸橋選手のシュートはヘロヘロだったけど、まぁブラインドから変なタイミングで出てきたので岩波さんが対応できなかったのは仕方ないかも。ただフィニッシュになったシュート自体よりその前で地味にフリーでヘディングシュートあわせられてた(山田選手だったかな)のはちょっとどうかなと思います。
- 失点後の試合展開には正直がっかりした。現状のウチは相手にリードされて得点を追わなければならなくなったときに良さが消える傾向があるかも。具体的にはプレーがなんか知らんけど独善的になる、みんながボールを欲しがっちゃってオフザボールで味方のためにスペースを作るみたいなオフの動きが減る、もしくは消滅する。全員ではないけれど球離れが悪くなり、無理に突っかけて引っかかったり、いい時間帯に出ていたワンタッチで相手のプレスを外すようなプレーを忘れちゃうとかそんな感じ。この辺は時間が解決するか。
- 後半35分くらいだったか、西さん→関根さんのヘディングシュートが惜しくも枠を外れたシーンの西さんのトラップはエロかったね。
- なんつーかひと言で言えばもったいない試合だった。ボール握りつつ試合をコントロールしながら相手のワンチャンスでやられるっていうね。ルヴァンカップの柏戦もそんな感じでしたけど悔しい負け方。前半に仕留めきれなかったことで相手の修正を許し、後半は逆に相手が良さを出しちゃった。こういう時に「決定力」みたいな話になりがちだけど、そこまで決定機がバシバシあったわけでもないので今はその前段階。
- 2回あったVARに関して両方ともハンドリングとならなかったのは判定基準としては統一されていたか。小泉さんの件でドロップボール再開だった件について、インプレーで笛を吹いて試合が止まった状況でしたので、VAR→OFRでファール自体がなくなったらそこからドロップボール再開はルール通りです。
- 選手交代に関しては単純に駒不足を感じます。あの状況で交代出来るのってベンチメンバーをみても興梠さん、杉本さんしかいなくて、もう選択肢が少なすぎる。そして武藤さんのところに杉本さん入れて2トップにしてしまったことで興梠さん+武藤さんコンビよりも連動性がなくなっちゃったというオチ。
- あと槙野さんのパワープレーはなんなん?ベンチが文句言ってなかったし、リカさんもオプションとして考えたみたいなこといってましたけど、ぶっちゃけ意味ないどころか味方は前線が混乱して相手にとってはカウンターチャンス爆誕なのでやめた方がいいと思うよ。実際にアホみたいにオープンな展開になって下手すれば追加点喰らってたし。1点差のゲームで試合を捨てかねないやり方はするべきではない。
ということで次はホームで大分戦ですね。その前にルヴァンカップ(アウェーでの横浜FC戦)が挟まりますが、切り替えてまた勝ちを積み上げられるように頑張っていきましょう。
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試合ハイライト
試合データ
観客: 4,672人(上限5,000人)
天候: 曇一時雨時々晴 / 気温 12.1℃ / 湿度 64%
試合結果:C大阪 1-0 浦和(前半0-0)
レッズ得点者:-
警告・退場: 西(警告×1/ラフプレー)、岩波(警告×1/反スポーツ的行為)、柴戸(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 西村 雄一 氏
順位: (暫定)10位(4勝4敗2分/勝点14/得失点差-5)
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