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2017 Jリーグ 第33節 埼玉スタジアム2002 川崎フロンターレ戦

先週末はACL決勝の第2戦、見事に10年ぶりのアジア王者を奪取して、テンション的にはマックスな状況ですが、すぐにやってくるのがリーグ戦の第33節。ACL決勝から中3日となる、水曜日夜の試合となりました。

他チームはすでに第33節を終えていて、この日試合を行うのはこの試合のウチと川崎のみ。リーグ戦の状況としては鹿島が優勝に王手をかけている状態で、川崎はこの試合で引き分け以下なら鹿島が優勝という感じ。

ACLである意味一旦燃え尽きたウチと、初タイトルに向けて気合い入りまくりの川崎っていう、ウチにとってはどうモチベーションを上げて川崎を迎え撃つのかという点でかなり難しい試合となりました。

2017 Jリーグ 第33節 埼玉スタジアム2002 川崎フロンターレ戦

さて、今日のスタメンは最終ラインに森脇、阿部、マウリシオ、菊池。アンカーに遠藤、インサイドハーフに矢島、長澤、両ワイドに高木、武藤。ワントップにズラタン。GKは西川。

スタメン的にはかなりいじってきた形で、菊池さんが久しぶりの先発。槙野さん、柏木さん、興梠さんなどはベンチには名を連ねましたがお休みさせて、普段少し出場機会に恵まれていない選手がピッチに立つ形。逆に言えばそれら選手にとってはチャンス到来という状況でのスタートとなりました。

対する川崎はまぁ当たり前ですがガチのベストメンバー。川崎さんとの対戦は今シーズン、ここまで3試合(リーグ戦で1試合、ACLで2試合)やっていますが、堀さんになってからはACLでの対戦のみ。ACL第1戦は3バックシステムで対戦して敗戦、その後、第2戦では現在の 4-1-4-1 システムで対戦して(相手の退場があったものの)、4-1で勝利となりました。

なので、少ない対戦ながら、4-1-4-1 システムになってからの相性的には悪くない相手と考えることもできるかもしれません。

さて、試合は立ち上がりから両チームとも攻守転換素早く、お互いに前から積極的にプレスをかける展開。

観ていて今までのやり方と少し違うと感じたのは、ビルドアップ時にこの日はアンカーの位置に入った遠藤さんが最終ラインに落ちて、マウリシオさんと阿部ちゃんをサイドに展開させつつ3バックを形成。これによって両サイドバックの2枚を高い位置に押し出す形での3-4-3のようなシステムで攻撃を行っていて、これがこの日のスタメンから逆算した特殊な策だったのか、堀さんの4-1-4-1に少しミシャさんの時のような可変システムを組み込んだ進化版としてスタンダードになるのかわかりませんが、面白いやり方だなと思って観ていました。

当然、遠藤さんが最終ラインに下りてしまうと中盤に人がいなくなってしまいますので、そこには矢島さんや長澤さんが下りてきてボールを引き出し、サイドへの展開でクロスを狙うというのが基本的な戦術になっていました。

で、サイドに展開するところまではある程度狙い通りにできていたと思いますが、問題はその後。これは以前から指摘していますが、どうしてもインサイドハーフが引き気味にポジションを獲ってしまうとワントップの選手(この日はズラタンさんでしたが)が孤立気味になってしまって単独打開しか策がなくなってしまう点、さらにワイドの選手がインサイドに絞ったりと工夫している中でもなかなか連動が生まれず、相手ディフェンスを崩しきれないところからの単調なクロスに終始してしまっている点、さらにそのクロスに対してのゴール前での枚数や入り方の工夫が足りないため、クロスまでは行っても相手ディフェンスのクリアにあってはじき返され続けるだけという、なんか押し込んでいるように見える割には決定機は少ないという展開になっていて、攻撃面での連動性をはじめとした特徴のなさってのは致命的な感じになってきている感は強いです。

もう今シーズンは仕方ないんだと思いますが、来シーズンに向けて改善しないと、ロースコアゲームで下位には勝つけど上位に負けるっていう最低の感じでシーズンを終わることになりかねませんから、個人的には深刻にみてるんですけど、この辺はオフシーズンの補強などに期待するしかないですね。

さて、試合に話を戻しますが、ウチ的には堅いゲームをして0-0の時間をなるべく長く引っ張れれば、勝たないと終わりの川崎が焦って出てきたところでカウンター一発みたいのでもいいんじゃねと思っていたんですが、開始14分で早々に失点。

ウチの左サイドで家長選手を相手に菊池さんがうまく身体を入れてボール奪取に行きますが、これをサポートに行ったマウリシオさんがまさかの勢い余ってボールを通り過ぎる痛恨のミス。この隙を見逃さなかった家長選手がボールをかっさらって一気にフリーで持ち出すと、ゴール前に絶妙なタイミングで入ってきた小林悠選手への、これまたGKとディフェンスラインの間を狙った絶妙なクロス。これをピッタリ点で合わせた小林悠選手のスライディングシュートは西川さんの脇をかすめてゴールに吸い込まれる形に。完全にディフェンスの対応ミスが招いたもったいない失点となってしまいました。

その後はある程度ウチがポゼッションして攻撃を組み立てるも、前述の通り攻撃が機能せずゴールには至らず。後半、槙野さん、柏木さんを投入して1点を奪いに行きますが、結局作った決定機も決めきれずの無得点で90分を終え、川崎に1点を守り切られての敗戦となりました。

ということで、残念な結果ではありましたが、落ち込んでる暇もなく、土曜日には最終節、ホームでのマリノス戦がやってきます。最終節+マリノスっていうとあまり良い思い出がない気がしますけども、最終戦くらいはきっちり勝って気持ちよくクラブワールドカップに望みたいところですので、我々もきっちりサポートして、最後、勝利で追われるように頑張りましょう。

(なんかレビューも適当で短い気がしますが、まぁ気のせいです。)

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試合データ

観客: 24,605人
天候: 晴
試合結果: 浦和 0-1 川崎(前半0-1)
レッズ得点者: -
警告・退場: 矢島 (警告×1/反スポーツ的行為)、長澤(警告×1/繰り返しの違反)、マウリシオ(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 松尾 一 氏
順位(第33節終了時点):7位(14勝12敗7分/勝点49/得失点差+11)

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。