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第97回天皇杯 3回戦 浦和駒場スタジアム ロアッソ熊本戦

リーグ戦の方は7月22日のアウェーセレッソ大阪戦まで少しの間お休み。週末にドルトムントとの親善試合(明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017)、あと月曜日、祝日に啓太さんの引退試合がありますが、この辺は公式戦ではないので今日の天皇杯が短い休暇前の最後の公式戦となります。

今日の相手はロアッソ熊本。現在J2に所属、現時点では19位と成績上はそれ程よろしくない状態ですが、主力を入れ替えてのぞむケースが多い4回戦あたりまでの天皇杯の場合、J2相手の場合は気を抜くとやられる可能性もあるので楽な対戦ではありません。同時に普段出場機会がなかなか得られない選手にとってはここで一発アピールすることでリーグ戦での出場機会獲得のチャンスでもあり、その辺が観戦する方としては楽しみな点でもありますね。

第97回天皇杯 3回戦 浦和駒場スタジアム ロアッソ熊本戦

さて、今日のスタメンは最終ラインに右から長澤、遠藤、田村。ボランチに矢島、青木のコンビ。両ワイドが駒井、菊池、シャドーに高木、ウメを置いてワントップにズラタン。GKは榎本。

新潟戦から全員入れ替えっていう思い切ったメンバー交代を実施、2回戦では前半での交代となってしまった矢島さん、菊池さんあたりが雪辱を果たしてアピールできるか、ウメ、高木さんあたりの仕上がりも気になるところ。ベンチにはウガ、柏木さん、武藤さんのスタメン組3名が名を連ね、先発組の出来が悪ければ投入されるのは目に見えてますので、理想的には彼らの出番がないのがもちろん一番よいということになります。その他、ベンチにはヒラさん、伊藤さん、オナイウさんが控えます。

対する熊本は普段あまり試合見ていないので正直詳しくないのですが、今季成績不振で監督交代があって以降は3バック(3-4-2-1)を採用しているんですね。なのでウチとはミラーゲームになる形で、守備時は5バック、5-4-1の形にしてスペースを消すやり方。まぁこの守られ方自体は慣れているとはいえ、無理な前プレは避けつつ全体をコンパクトに、そしてゴール前に人数そろえてブロックを作られるので、なかなかフリーになるスペースがなく、攻める方としては結構厄介な相手でした。

メンバーを入れ替えたウチの出来としては前回同様で、縦に楔入らず、最終ラインや矢島さんのところからの縦1発と、サイドへの展開くらいでビルドアップという意味ではほぼ壊滅状態。相手もしっかりブロック作ってラインコントロールしているので、単純な裏抜け狙いのみでは効果的でなく、中央で作れないのでサイドも効果的に使えたとは言えず、なかなか難しい流れに。

さらに細かいミスも多く、いい展開したと思うとパスがズレる、クロスの精度といったところでシュートチャンスと言えるものはほぼ作れず。これは熊本も同じで、あちらの方が縦にバンバン楔入れて、バイタルエリアまではいい繋ぎをしてくるんだけど、そこからのプレー精度、クオリティが低いためにこちらも大きなピンチにはならず、両者とも決定機の少ない試合になっちゃいました。

なので、後はセットプレーくらいしか得点チャンスはないかなと思っていたのですが、そしたら前半終了間際のラストプレーで獲得した直接フリーキックのチャンスに、高木さんがえげつないブレ玉フリーキックを直接叩き込んで先制。壁を越えたところでブレながら落ちるっていう素晴らしいシュートは、相手GKも触れず、ゴール右隅に突き刺さるスーパーゴールでした。

後半は、ハーフタイムに菊池さん→武藤さんという交代。これで武藤さんをシャドーに入れてウメをサイドに移動します。菊池さんはまだ与えられたタスクをこなすことに精一杯な感じで、本来の彼の持ち味がほとんど出ていない状態。周囲との連携で崩すようなアイデアもなかなか見られないので状況的にはちょっと厳しい。この日も結局前半だけのプレーとなってしまいました。

さらに66分にはズラタンさん→オナイウさんとしてオナイウさんをワントップに。続く72分には矢島さん→ウガとしてウガをストッパーに入れると、長澤さんをボランチに移動します。ただ、この時間帯だともう無理に追加点というよりは、しっかり守りつつ試合をクローズする時間帯でしたので、長澤さんのボランチでのプレーはかなり守備的なバランスをとったやり方になっていて、流れ的に何か大きく変わったということにはなりませんでした。

前回は前半のみで交代となってしまった矢島さん、今回は70分プレーしたことになりますが、正直物足りなさは大きい。本人にも言い分は多分あって、あまり無理に縦に入れると相手の守り方的にそこで引っかかる可能性も高いし、無難にサイドから丁寧に崩した方がという感じなのかもしれませんが、多分ミシャさん的にはこういう状況でのチャレンジを見ているわけで、可もなく不可もなく的な、75点くらいのプレーを淡々として欲しいわけじゃないと思うんですよね。その辺のズレが今の評価につながっちゃってるのではないかと。それでいて試合を通して特に運動量が多いわけでもなく、2列目から前線に顔を出してチャンスに絡むわけでもないので、個人的にはこのままだとスタメン候補に食い込むのはちょっと難しいかもと思ってしまう出来でした。

試合自体はその後特に大きな盛り上がりポイントを迎えるでもなく(オナイウさんがポスト直撃のシュート放ったあたりはいいプレーでした)そのまま1-0で終了。トーナメント戦は勝つことがまずは重要なので結果オーライであり、そこは最大限評価すべきだと思います。

気候的にも非常に厳しい状況(こっちは座ってるだけでも汗がにじむ感じでしたし)での試合でしたので、あまり厳しいこと言っても仕方ない。その意味では特別光った選手もいなかったものの、全員がまぁ及第点といえるプレーをして、しっかり無失点で勝てたことは素晴らしかったんじゃないでしょうか。

ということで、次の天皇杯、4回戦(ラウンド16)は、9月20日(水)に開催となりますので、しばらく間が空きます。4回戦以降の組み合わせ抽選会は、8月7日(月)14:00~ですので、まずは組み合わせが決まるの待ちという感じですね。

試合データ

観客: 5,806人
天候: 晴れ
試合結果: 浦和 1-0 熊本(前半1-0)
レッズ得点者: 高木(45分+2分)
警告・退場: ズラタン(警告×1)
主審: 村上 伸次 氏

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