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2017 Jリーグ 第15節 埼玉スタジアム2002 ジュビロ磐田戦

代表戦ウィークのためしばらく中断していたJリーグも2週間ぶりに再開。前節はアウェーで敗戦という悔しい結果でしたので、再開一発目の試合はホームゲームということもあって絶対に勝たなければならない試合。その対戦相手はジュビロ磐田。

2017 Jリーグ 第15節 埼玉スタジアム2002 ジュビロ磐田戦

今日のスタメンは最終ラインに森脇、遠藤、槙野。ボランチに阿部ちゃん、柏木。両ワイドにウガと関根。武藤、李をシャドーに、興梠のワントップ。GKは西川。あと、負傷で離脱していたラファさんがベンチスタートながら復帰となりました。

で、もうこの試合は結果も当然ながら、失点の仕方が最悪すぎてレビュー書く気もなくなる感じでしたし、今は試合を細かく見返す気にもならないので、埼スタから帰って来て眠さピークではございますが、とりあえず簡単にまとめておきます。

さて、磐田は3-4-1-2のフォーメーションで、松井選手をトップ下に彼がフリーマンのように動き回る。守備時は必要に応じてワイドの選手が最終ラインに下がって、5-2-3のような布陣を作るやり方でしたが、前線からかけてくるプレスとも相まってウチはなかなかペースが握れない立ち上がり。

磐田は3バックが中央に集結するため、真ん中は人が密集するので、そこでのコンビネーションは難しい感じながらも、相手ボランチ両サイドが比較的使えていたので、相手の守備自体、攻略できないという感じではありませんでした。

中央で作ってサイドというお決まりのパターンや、裏一発の縦パスなど、いつも通り幅と深さを使った攻撃で焦れずに穴を見つけに行く我慢の展開に。立ち上がりで多少苦労はしたものの、チャンスも徐々に作り始め、この流れで先制点が獲れれば、一気に勢いに乗れるる雰囲気ではありましたが、先に得点したのは磐田。

36分に喰らった失点は、完全に西川さんの判断ミス。セットプレーからゴール前に上がったロングボールに対して、西川さんは思い切って飛び出しに行ったものの、味方との交錯などもあって触れず。川又選手の頭に当たったボールは西川さんが飛び出して無人になったゴール方向へ。これを大井選手に頭で押し込まれてしまいます。キーパーは出たなら触れというまぁ典型的なやつで、ミスから先に失点して試合を難しくしてしまいました。

とはいえ、ここから前半の残り時間は悪くなく、43分にコーナーキックから阿部ちゃんが頭でうまく流し込んで同点に追いつくと、前半は同点として折り返し。阿部ちゃんのシュートは、うまくニアサイドに走り込みながら絶妙なタイミングと角度でスラしたヘディングシュートでしたが、柏木さんのボールの質といい、完璧なゴールでした。

後半も立ち上がりからペースを掴んで押し込むと、56分にはまたも阿部ちゃんが得点。阿部ちゃんが武藤さんに対して楔を入れつつ自らオーバーラップ。武藤さんがダイレクトで興梠さんに当てると、ペナルティエリア付近でボールを収めた興梠さんを2列目から追い越しながら入っていった阿部ちゃんに対して興梠さんの絶妙なヒールパス。これを受けた阿部ちゃんは一気に裏に抜け出し、磐田のGK、カミンスキー選手との1対1を作ると、彼の股下を抜く素晴らしいシュートでこの日2点目。ここまでは完璧と言っていい逆転劇で、一気に試合を自分たちのペースに持っていきました。

ここまでは逆転もしたし、阿部ちゃんの2ゴールなんて貴重なものが観られて大満足だったんですけどね......

で、この流れを掴んだままいければ良かったんですが、ここからが今日は悪かった。まず、逆転ゴール直後の58分に行われたウガ→駒井さんの交代は、ウガがもともと前の試合で痛めていた膝の調子を考慮して自ら交代を申し出たもので(試合後インタビューより)、この交代は仕方ない、かつ順当な交代。これで関根さんを左に、駒井さんを右に。

ところが、この後、61分の忠成さん→ラファさんの交代後に試合の流れを変えてしまうミスが。自分たちのコーナーキックから、一旦はクリアされたボールがコーナーキックを蹴ってサイドに残っていた柏木さんに渡りますが、ここで柏木さんが中途半端な横パスを出したのをあっさりカットされて一気に磐田のカウンターが発動。

縦パス1本でアダイウトン選手に抜け出されますが、これに対してゴールマウスを飛び出した西川さんがカットに行くも失敗。アダイウトン選手にボールをうまく身体に当てられて入れ替わられると、あとは無人のゴールに流し込まれて同点に。チームの中心選手が立て続けに大きなミスをするという、考えられない事態で試合を振り出しに戻されてしまいました。

この失点、もちろん、柏木さんのミス、さらに西川さんのミスが大きかったんですが、カウンター発動時、アダイウトン選手には関根さんと森脇さんが2人で残って対応していたにも関わらず、関根さんはポジションが中途半端だったせいで相手の縦パス1本であっさり無力化され、さらに森脇さんもアダイウトン選手に簡単に振り切られて裏に抜け出されていて、リスクマネジメントしているようで全く機能していないという、守備の初歩的なところができていないという呆れる失点でした。

これで流れは一気に磐田に。74分、松浦選手に中央でのパス交換から最終ラインをブレイクされると、ゴール右隅に流し込まれて逆転。この時間帯は、中盤でプレスがハマらず、にもかかわらず最終ラインが相変わらず高い位置を取り続けることで裏のスペースを使われるという状況が続きました。中盤で相手にプレッシャーかかっていない状態でラインを上げるのはほぼ自殺行為なんですが、磐田もそこを見逃さずに一気にパワーをかけて試合をひっくり返すあたり、相手が一枚上手。

この失点後、79分には関根さん→ズラタンさんとしますが、これによって槙野さんを1列上げると、森脇さんを槙野さんの位置へ。阿部ちゃんを最終ライン右に下げるポジションチェンジをしますが、中盤でプレスがかからないのは相変わらず。そこにきてポジションチェンジがあったことでマークが混乱したところをまたも松浦選手に裏抜けされると、狭いシュートコースを見事に打ち抜かれて4失点目。これで試合はほぼ決まってしまいました。

残り時間、1点でも奪いに選手も奮闘しますが、左サイドが槙野さんでは本来の形ではありませんし、2点リードで磐田がラインを引き気味にブロックを作る守備に移行してしまったため、なかなかスペースを与えてもらえず、結局そのまま2点差で試合終了。しっかり勝点3を獲らなければならなかった試合で4失点という完敗を喫する最悪の結果になってしまいました。

ここ数試合の失点数、かなり問題です。4月のFC東京戦(アウェー)以来、クリーンシートの試合ってACL準々決勝進出を決めたホームでの済州ユナイテッドFC戦以外はないんですよね。

しかも失点の仕方が非常に良くないというか、まぁ清水戦で喰らった鄭大世選手の2発とか、ああいう、所謂ゴラッソ、守備がどうこうというより、相手がすごかった系はまだいいんですけども、きっちりブロックを作っているのに簡単なクロスでやられるとか、自分たちのミスから自爆とか...... さすがに優勝を狙いますと公言しているチームがこういう失点を繰り返すのはさすがに看過できないです。

やはり、今年は攻撃面に意識が偏り過ぎている感が強いですね。去年とメンバーがほぼ変わっていないにもかかわらず、去年の年間「28失点」に対して、今年は現時点ですでに「20失点」。早めに対策をとらないとちょっと致命的になりそうな予感がします。これは人を代えるとかではなく、攻撃時の最終ラインのポジショニングなどの修正で調整できると思われますので、少しバランスを守備寄りに戻して欲しいというのが個人的な感想です。

さて、次は水曜日に天皇杯2回戦、対戦相手はグルージャ盛岡です。大幅に選手を入れ替えるでしょうし、久々、駒場での試合ですので、時間がある方は足を運んでみると良いと思いますよ。

試合データ

観客: 34,766人
天候: 曇のち雨
試合結果: 浦和 2-4 磐田(前半1-1)
レッズ得点者: 阿部(43分)、阿部(56分)
警告・退場: -
主審: 廣瀬 格 氏
順位(第15節終了時点/暫定):8位(7勝5敗2分/勝点23/得失点差+15)

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