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2017 Jリーグ 第14節 日立柏サッカー場 アウェー 柏レイソル戦

ACL、ラウンド16は、劇的な逆転勝利でベスト8に駒を進め、試合内容的にも5月に入ってからのちょっと良くない流れを断ち切ったように見える先週。

その激闘から中3日で迎える6月最初の試合は、Jリーグ第14節、現在リーグ戦暫定首位に立っている柏レイソルとの対戦。アウェーの地に乗り込んでの試合ですが、リーグも中盤戦に差し掛かる中、アウェーとは言えきっちり首位を叩いて勢いを取り戻したい非常に重要な1戦となりました。

2017 Jリーグ 第14節 日立柏サッカー場 アウェー 柏レイソル戦

ちなみにウチはACLの関係で第13節を飛ばしていますので1試合少ない状態。第13節は等々力でのアウェー川崎戦になりますが、試合は7月5日に行われますので、そこまではリーグ戦の順位は「暫定」ということになります。

今日のスタメンは最終ラインに森脇、遠藤、槙野。ボランチに阿部ちゃん、柏木。両ワイドにウガと関根。高木、李をシャドーに、興梠のワントップ。GKは西川。

ACLで120分戦った直後と言うことで、選手選考はかなり難しかったと思いますが、首位の柏を相手に大幅な主力の入れ替えはリスクしかなく、常識的に考えればいつものベストメンバーをファーストチョイスに、どうしてもコンディション的に厳しいところだけフル出場を避けるというのが妥当なところ。

両ワイドについて、ACLは体調不良で出場回避したウガを先発にするのは当然として、関根さんと駒井さんのどちらを休ませるかですが、まずは関根さんをスタメンに。前半、彼をいけるところまで使って後半から駒井さんというのが元々のプランに入っていたのではないかと予想。

前線について、ACLは途中から出場した高木さん、逆に途中で交代した忠成さんは比較的疲労も少ないであろうことから、武藤さんをお休みさせるのは妥当な判断。試合の流れによっては後半武藤さん投入で攻撃のオプションにもなる。

替えがきかない最終ラインの3枚はもう諦め。90分頑張ってもらうしかない。リードする展開なら多少負荷も減るし、そうなれば理想。柏木さん、阿部ちゃん、あと興梠さんも替えがきかないっていう点では同じですが、ボランチの1枚は青木さんがいるし、興梠さんもズラタンさんがいるので、早いうちに点取って役目を果たすか、どうしてもダメなら交代は可能。

なので、スタメンの11人+上で名前挙げた4人(駒井さん、武藤さん、青木さん、ズラタンさん)のうち3人が途中交代で出てきそうなことはある程度予想できました。私は駒井さん、青木さんはまず堅いとして、興梠さん→ズラタンさんが最後あるかなと思ったんですが、実際には高木さん→武藤さんでした。やはり守備面での高木さんの難点がちょっと問題になったのかもしれません。

さて、話を試合に戻します。が、もう柏から帰って来たばかりで疲れてるし、そもそも今日の朝はCL決勝見るために超早起きして寝不足なので手短にまとめます。

柏の今日のやり方は、前線からハイプレスかけてウチのビルドアップを機能不全にする狙い。とはいえ、元々ウチのやり方は、こういう前プレかけてくる相手にこそ真価を発揮するサッカー。寄せられたら"いなし"て空いたスペース使って一気に崩して沈めちまうのがそもそもの戦術なわけですが、やはり今日は全体的に疲労からか、ボールの収まりも悪く、1つ1つのパス精度も微妙に低下していたようで、相手のプレスに対してつなぐことができず、ロングボールに頼る立ち上がりになってしまいました。

速い寄せに対してショートパスでいなすやり方にプラスして、一気に相手ディフェンスラインの裏を1発で狙うロングボールが織り交ぜられているときは本来のウチのやり方なんですが、今日はどちらかというと蹴らされているケースが多く、そこに関しては柏、下平監督の狙い通りだったのではないでしょうか。

引いてブロックを作ってもウチ相手だと崩される、ならボールを持たせないように多少無茶でもいいからハイプレスかけてペースを握ってやろうと。実際に見ていても絶対90分もたねぇだろというくらいのハイプレスで前半からきていて、ウチがまだ元気なうちは多少無理してでもそうやって封じてしまえば、後半は疲労で落ちてくるだろうという感じの狙いが感じられました。

柏のハイプレスもさすがに後半は落ちていて、中盤にスペースができるケースが多々見られましたので、前半の柏のハイプレスをうまくいなして先に点が獲れていれば、相手のプランを崩すこともできたと思います。

前半は柏ペースで進められながらも、数回の得点チャンスもしっかり作っていましたし、こちらのピンチという点でも守備陣が集中して無難にさばいていたので、やはり惜しむらくは前半終了間際にしてしまった失点と言えるでしょう。

失点シーンはサイドで仕掛けられて上げられたクロスをファーサイドで先に触られて折り返された結果、マークが完全に外れた柏、中川選手に頭で押し込まれてのもの。守備の人数もしっかりそろっていて、大して難しいクロスでもなかったにもかかわらず、ファーサイドでのマークがズレて武富選手にフリーで折り返しされてしまったのが大きな問題。

この時のマークは森脇さんですが、逆サイドでの相手の突破にボールウォッチした瞬間、すっと森脇さんから離れてスペースを作った武富選手に完全にマークを外されてしまいました。武富選手の動きが見える位置に関根さんもいたので、コーチングするなりもう少し連携が欲しかったなと。崩されたわけでもなく、守備もそろっていてやられるというのは何度も見ていますが、折角いい集中で0-0のまま前半を追えようというところでこういう失点は非常にもったいなかったと思います。

後半はさすがに柏の運動量も落ちてきて、徐々にウチもポゼッションして本来の形を作れるようにはなりましたが、前半に引き続き細かいミスも多く、作った決定機もシュートが枠をとらえない、もしくは相手GKの中村選手に阻止されるなどで得点とはならず。1点が遠いまま敗戦となってしまいました。

選手交代は63分に関根さん→駒井さん。70分に阿部ちゃん→青木さん。75分に高木さん→武藤さんという3枚。阿部ちゃんの交代はちょっと驚きましたが、長いシーズンを考えれば120分フル出場の後で90分無理させてもという判断でしょうから妥当かと思います。実際に阿部ちゃんの運動量がかなり落ちていて、中盤の引き締めが必要な時間帯でしたし。

90分を通して言えば、引き分けが妥当な試合内容だったと思います。前半は柏のプランにハマってうまくいかなかったものの、決定機も作っていますし、失点シーン以外はそれ程悪いシーンもなく、よくしのいだなという印象。後半は立ち上がり早々にPKで追いつくチャンスもありました(このPK外しに関してはもう仕方ないので何も言わんです)。

せめて同点で勝点1でも持って帰ってくれれば比較的いいイメージで中断期間に入れるとは思っていましたが、そこは残念。とはいえまだリーグ戦は半分も終わっていない。ここで代表ウィークによる中断期間に入りますが、しっかり休養して頂いて、次節、ホームでの磐田戦で、再び強い浦和を見せつけてもらえればいいと思います。

2017 Jリーグ 第14節 日立柏サッカー場 アウェー 柏レイソル戦

今回はビジター指定での観戦だったので比較的のんびり観ていましたが、夕方から風が冷たくてちょっと寒かったですね。思わず帰りに焼きたて鯛焼き買ってしまいました。

試合データ

観客: 14,096人
天候: 曇
試合結果: 柏 1-0 浦和(前半1-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: 柏木(警告×1/ラフプレー)
主審: 飯田 淳平 氏
順位(第14節終了時点/暫定):6位(7勝4敗2分/勝点23/得失点差+17)

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