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2017 Jリーグ 第11節 デンカビッグスワンスタジアム アウェー アルビレックス新潟戦

リーグ戦は第9節の大宮戦10節の鹿島戦と連敗。その後に行われたACLグループステージの最終節、アウェーでのFCソウル戦も敗戦、しかも3試合連続無得点という流れ的には最悪な感じで迎えたJリーグ第11節は、アウェーにてアルビレックス新潟と。

4月までの絶好調はどこへやら、鹿島戦では森脇さんが暴言吐いて2試合の出場停止、さらに大宮戦では柏木さん、遠藤さんが負傷して鹿島戦以降はお休みと、何か呪われてんのかってくらいの状況ではありますが、悪い流れは自分たちで断ち切るしかない。そのためにもなんとしてでも勝利が欲しい今節となりました。

2017 Jリーグ 第11節 デンカビッグスワンスタジアム アウェー アルビレックス新潟戦

今回の遠征は珍しく電車で行ってみたんですよね。ここ数年はずーっと車で行ってたんですけども。今回電車で行くことに決めたのは、試合が日曜日だったので試合後に長時間の運転で疲れる車はやめて、新幹線でゆったり帰ってこようってことにしたため。あと電車なら酒が飲める。ということで先ほど帰宅したので簡単にレビューをまとめます。

さて、今日のスタメンは最終ラインにウガ、遠藤、槙野。ボランチに阿部ちゃん、柏木。両ワイドに駒井と関根。武藤、興梠をシャドーに、ラファエル・シルバのワントップ。GKは西川。

森脇さんが抜けたCBの右に関しては、「田村さんを使う」「駒井さんをボランチにして阿部ちゃんを下げる」「ウガを使う」など、いくつかのオプションがあったと思いますが、ACLグループステージ最終節のFCソウル戦でも後半からやっていたウガが入る形でスタート。

また、ウチにとってはありがたいことに、柏木さん、遠藤さんが本来のポジションに戻ってきてくれました。特に柏木さんのいるいないは影響が大きく、この試合でも彼の存在の大きさを改めて感じさせられました。

対する新潟は今年から指揮を執っていた三浦文丈監督が成績不振で事実上の解任(表向きは辞任)。後任は呂比須ワグナーさん(個人的にはどうかと思うけど)に内定済み(これを書いている時点で)ということで、正式な就任までの間は片渕コーチが監督代行という形で指揮を執っている状態。

やり方としては三浦監督の時から大きくは変えず、4-4-2でスタメンを見る限り、ひとまずは今シーズンやってきた形を継続ですが、要するにきっちりブロックを作って守りから入るやり方。

中盤の運動量を上げ、相手をうまく追い込んで高い位置でボール奪取できれば、そこからカウンターという狙いですが、今シーズン、中盤の守備の要だったレオ・シルバさんを鹿島に引き抜かれ、さらにカウンター時の強力な武器だったラファさんはいまやウチの選手と戦力の低下が著しく、さらに中盤で奪っての基本戦術も、実際にはラインが下がって押し込まれ、耐えるだけになりがち、奪ってもホニさん任せのロングカウンターは怖さもそれ程なくという感じで、得点数は少なく、失点数は多いっていう状況。要するに今季タイトルを狙うウチとしては、アウェーとはいえ、勝たないといけない相手ということです。

とはいえ、今日の新潟は監督交代の影響もあってかかなり前から気合いの入った守備をしてきていて、中盤での球際の強度も高く、最終ラインも高い位置を保って、守備時5-3-2(もしくは5-4-1)で作るラインはコンパクト。少なくとも立ち上がり20分くらいまではかなりいい形で守られたんじゃないでしょうか。その後、少し運動量が落ちるとラインが下がっていつも通りみたいな感じになっていましたが。また、前線では山﨑選手の積極的な仕掛けと、高さのある鈴木武蔵選手の組み合わせが非常に厄介な感じでした。

対するウチは、立ち上がりが最悪。フワッとした感じで入ったところで2分に失点というお粗末な序盤。西川さんの前線へのフィードをカットされたことでショートカウンターのような形でクロスを上げられると、鈴木武蔵選手に頭で合わせられてのもの。遠藤さんがマークについていましたが、競り負ける形で合わせられたヘディングシュートは、西川さんの頭の上を越える形でゴールに吸い込まれてしまいました。

元々スロースターター気味なクセのあるウチですが、新潟が立ち上がりからかなりギアを上げて入ってきたのに対して、こちらはそれを受けてしまう形で対応が後手に回ってやられた形でしたが、公式戦3連敗中ということもあって良くない流れになってしまいそうな立ち上がりでした。

とはいえ、この事態を早期に収拾すると、すぐに普段通り攻撃の形を作り、6分には右サイドでラファが抜け出したシュート性のクロスに、ファーサイド、お約束通りきっちり詰めた武藤さんが合わせて同点ゴール。

さらに20分には武藤さんから右サイド上がったウガへパス→これをウガがダイレクトで素晴らしいクロス→逆サイドで興梠さんが合わせて追加点。中央で作ってサイド→逆サイドでフィニッシュという、ウチらしい崩しであっさり逆転に成功。

続く31分にはセットプレーから槙野さんが久々のゴールで3点目。43分には同じくセットプレーから新潟のオウンゴールで4得点目、前半終了間際にはカウンターから中央をドリブルで持ち出した関根さんから興梠さんへのスルーパス。これは相手ディフェンスに先に触られてしまいますが、これがこぼれたところに走り込んできた関根さんが叩き込んでこれで5点目。前半だけで試合を決めてくれました。

なお、前半にちょっと予定外の選手交代がありました。34分、ラファさんが痛めて→高木さん投入。彼がトップ下に入り、興梠さんがワントップという形に変更しました。ラファさんの怪我の具合は深刻ではないみたいですが少しだけ心配な交代。

後半立ち上がり早々にも追加点。47分、コーナーキックから遠藤さんがヘディングで競った鈴木武蔵選手をはじき飛ばす強さを見せると、落ちたボールをそのままゴールに流し込んで6点目。1失点やられた借りを得点という形で返してくれました。

5点差ついてしまうともう試合的には決まった状態。残り時間がまだある状態でこうなってしまうとなかなか試合展開的には難しい。どうしても気は緩みますし、連戦の疲労もあるのでピッチ上の選手達もペースを落としたくなる。ここからはそれ程無理せず、チャンスがあれば前に出て行きつつも、試合をコントロールする時間帯に。

59分には柏木さん→青木さんとして、柏木さんを温存。中盤を締めます。柏木さんは終始スペースに顔を出してボールを受けては左右に散らす、時に中盤で溜を作り、そして縦に付けて攻撃のスイッチを入れるといった中盤でのゲームコントロールを高いレベルでこなし、さすがのひとことでした。彼がいるといないとではチームのクオリティが大きく変わってしまいますが、ケガ明けの彼を、前半で試合を決めて後半は温存できたことは次節に向けても良かったなと。柏木さんのコンディションがしっかり整えば、チームも本来の調子を維持できるでしょう。

話を戻します。68分にはウガ→忠成さんとしますが、これもウガの温存が主目的と思われます。また、ラファさんがちょっと痛めたこともあって次節に備えて忠成さんのコンディションを整える意味もあったかもしれません。

この時、ウガの場所には阿部ちゃんを下げますが、これは妥当なポジションチェンジ。個人的には駒井さんをボランチに移動して、高木さんをサイドに出しつつ、忠成さんをシャドーに入れるのかなと思ったのですが、実際には武藤さんを1列下げて、ボランチにする形でした。

まぁ駒井さんがサイドで非常に効いていたので、ここを変えて相手のサイドを押し込めている状態を変えたくなかったということでしょう。そう考えれば無難なやり方かなと思います。

ただ、残り15分くらいについては、全体的に運動量が落ちて選手の距離感も悪く、守備対応が後手に回ってオープンな展開を作ってしまったために新潟に再三にわたってゴール前に迫られるシーンが続き、そこに関してはちょっと問題ありかなと思いました。新潟の守備がウチの攻撃に対して全く対応できていなかったので、もう少しボールを自分たちでキープして時間を使いながら、前半同様、縦に楔を入れたりと丁寧にやれればなお良かったかなと。

とはいっても、5点リードのようにほぼ結果が見えてしまっている試合は前述したとおり、終盤の試合の進め方は難しいです。内容的には良くなかったとはいえ、結果的にはその後無失点で抑え、前半の1失点のみで終われたことは評価すべきだと思います。得点も獲れたことで、自信も取り戻せたのではないでしょうか。この勢いを次節につなげてもらいたいです。

さて、次は週末のホーム清水戦。それが終わるとACLの決勝ラウンドと続きます。さらにその次のアウェー柏レイソル戦まで乗り切ると、代表ウィークで少しお休みが入りますので、5月と6月頭の残り4試合、今節の勢いを継続していただいて、連勝で抜けて欲しいなと思います。

試合データ

観客: 30,864人
天候: 晴れ
試合結果: 新潟 1-6 浦和(前半1-5)
レッズ得点者: 武藤(6分)、興梠(20分)、槙野(31分)、オウンゴール(43分)、関根(45+1分)、遠藤(47分)
警告・退場: 駒井(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 池内 明彦 氏
順位(第11節終了時点):1位(7勝3敗1分/勝点22/得失点差+18)

おまけ

毎度新潟遠征は車だったのでお酒はお土産で買ってくるだけだったんですけども、今回は新幹線だったので心おきなく酒が飲めました。

前から行ってみたいと思っていた新潟駅の「ぽんしゅ館」にある「利き酒番所」に行ってきましたが、500円で5枚コインをもらえて、それを好きな日本酒の自販機的なものに入れると、おちょこ1杯分飲むことができます。500円でおちょこ5杯、最大5種類の日本酒を利き酒できるってことですね。

新潟駅 ぽんしゅ館 利き酒番所

新潟駅 ぽんしゅ館 利き酒番所

さらに夕食は同じぽんしゅ館の中にある居酒屋で日本酒をいただいて、酒飲みまくってきました。満足満足。日本酒好きな方にはオススメです。

お土産は毎度定番の笹団子と、ちまき(田中屋本店さん)。あと日本酒などを買ってきましたが、その辺は去年のアウェー新潟戦のおまけに書いてます。

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