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2017 Jリーグ 第9節 NACK5スタジアム大宮 アウェー 大宮アルディージャ戦

リーグ戦、前節はホーム埼スタに今年久しぶりにJ1に復帰したコンサドーレ札幌を迎えて3得点勝利。続くACLグループステージ第5節、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦は6得点の快勝でグループステージ突破を決め、公式戦6連勝中で迎えた今節は、アウェーでのさいたまダービー。

大宮は現在リーグ戦未勝利。獲得した勝点、わずか「1」で最下位と非常に苦しい状況にいますが、逆に精神的にはやりにくい相手。何せ相手は失うものがない状態。負けてもともとでぶち当たってくるのに対して、ウチは勝って当然という空気がプレッシャーになる。さらにここ数試合得点がとれていることで、選手の中にも「まぁ大丈夫だろう」という油断も生まれやすい。そしてその心配が今日は現実になってしまいました。

2017 Jリーグ 第9節 埼玉スタジアム2002 大宮アルディージャ戦

画像はDAZN中継より引用。今節は自宅でテレビ観戦。現地行かれた方々、お疲れ様でした。

さて、今日のスタメンは最終ラインに森脇、遠藤、槙野。ボランチに阿部ちゃん、柏木。両ワイドにウガと関根。武藤、興梠をシャドーに、ラファエル・シルバのワントップ。GKは西川。これは、前節、札幌戦と同じスターティングラインナップです。

対する大宮は、守備時 5-3-2 でブロックを作るウチ対策。まずは失点しないことを重視した入りで、無闇に前からプレスはかけず、最終ラインの5枚はウチの5トップをマンマーク気味にケア。特に興梠さん、ラファさんのところは常にマークを付けて消しにくる策。サイドのスペースはスライドでカバーしてというやり方ですが、このやり方に対するウチの対応は以前からある程度確立されています。

サイドの槙野さん、森脇さんを高い位置に上げ、関根さん、ウガが中に絞った外側のスペースを使う、それで相手を広げたら中央のスペースに入ってきた柏木さんを使う、もしくは前線に斜めの楔→前線のコンビネーション発動という流れで大宮を押し込みます。

特にマンマーク気味に付かれるのを察知した興梠さんがうまくポジションを下げてきて作ったスペースにウガが絞る、空けたスペースを槙野さんが使うなど、あるいは2列目から柏木さんが入ってきて中央で起点を作ってからのサイドを活用など、各選手の流動的なポジションチェンジによって相手に的を絞らせず、さらに大宮が隙を見せれば西川さんからのロングフィードで裏一発など、前半に関してはしっかりボールを支配して押し込み続けることができていました。

ただ、最後のところは大宮も身体張って守ってくるので、チャンスは作るものの得点には至らず、スコアレスのまま後半へと折り返し。

前半押し込めていたので、このまま続けて大宮が我慢疲れしたところでゴールをこじ開けられれば、後は押しきれるかなと思っていたのですが、ここで想定外の事態が。

ハーフタイムに柏木さん→青木さんへと選手交代。これは柏木さんが前の試合で痛めていたところの関係で自分から交代を申し出たとのことなのでどうしようもないのですが、この交代は痛かった。中盤で柏木さんがフリーでボールを受けることで、攻撃のスイッチを入れつつ、縦横にボールを散らしてゲームを作っていたのに、それがいなくなってしまったことで攻撃力が衰退。

もちろん、代わりに出た青木さんも、ホームでのACL上海上港戦のように前への推進力を持ってゴールを演出できる力は持っていますが、柏木さんに比べれば守勢に強い選手。さらに、これは意図がいまいちわかりませんでしたが、53分に武藤さん→忠成さんというカードを早々に切った時間帯あたりから流れは完全に大宮へ。

大宮の方が出足も早く、セカンドボールにいち早く反応されて拾われると、徐々に押し込まれてウチの対応が後手に回る展開に。そんな悪い流れの中、63分、中央で江坂選手にボールを収められ、時間を作られると、裏のスペースに抜けた茨田選手にニアサイドをぶち抜かれて失点。

茨田選手のシュートはここしかコースはないというニアサイドを正確にぶち抜いた素晴らしいものでしたが、一方でマークに付いた阿部ちゃんの寄せも甘く、西川さんもニアを切りきれていなかったので、厳しいことを言えば対応に甘さがあったともいえます。

この失点を受けて66分、ウガ→駒井さんとして右サイドに駒井さんを。関根さんを左に移してサイドからの攻撃を活性化させますが、チャンスは作るものの決めきれず。

さらに悪いことに、終盤大宮が前線を1枚減らして、5-4-1 にして守りを固めてくると、残り時間が減ってきたことも重なって焦ったのか、ウチの選手たちは本来の自分ちがやるべきサッカーを忘れ、ロングボールを放り込む、パワープレーのようなやり方に終始。こんなことやってたら当然ゴールは程遠く。案の定、放り込んでははじき返されるを繰り返しただけでそのまま試合終了。最下位の相手に勝点3を献上する情けない結果となってしまいました。

逆に言えばきっちり守備から入って耐え、少なくてもいいからチャンスで決めきり、なんとしても勝点をとるという大宮の戦略にまんまとハマった形。7割近く(66%)ボールを支配し、20本を超えるシュートを打ちながら無得点というのはさすがに情けないのひとことです。

とは言ってもいつまでも落ち込んではいられません。中3日で鹿島戦がすぐにやってきます。今回の敗戦をあえてポジティブに捉えるとすれば、今一度気を引き締めるいいきっかけにはなったんじゃないでしょうか。

特に次の対戦相手となる鹿島は現在、勝点差「1」で3位につけている優勝を直接争っている相手。負ければ首位陥落となりますし、優勝を狙うためには連敗は許されません。今回の敗戦は悔しいですが、鹿島をきっちり倒すために、気持ちを切り替えて強い気持ちでのぞんで欲しいと思います。

試合データ

観客: 12,401人
天候: 晴れ
試合結果: 大宮 1-0 浦和(前半0-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: ラファエル シルバ(警告×1/ラフプレー)
主審: 西村 雄一 氏
順位(第9節終了時点):1位(6勝2敗1分/勝点19/得失点差+14)

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