2016 Jリーグ 2ndステージ 第15節 デンカビッグスワンスタジアム アウェー アルビレックス新潟戦
先週末はルヴァンカップを120分+PK戦という激闘の末に制覇し、久しぶりのタイトル奪取に沸いた浦和ですが、今週はリーグ戦に戻ってラスト3節の初戦、アウェーで新潟と。
新潟は毎度おなじみの残留争いまっただ中。ただでさえ終盤戦で当たる残留争い中のチームは簡単には勝たせてもらえない厄介な相手になることが多いのに加え、こちらがルヴァンカップを戦っている間、たっぷり3週間を調整とトレーニングに使って万全の体制で今節に臨む新潟は嫌な相手。とはいえ、ウチにとっても年間1位、さらにJリーグ制覇のためにはしっかり勝点を持って帰らないといけない試合となりました。
新潟はいつも車で行ってるんですけども、帰りは居眠りしないようにちょこちょこ休憩しながらゆっくり帰ってきた関係で帰宅したら日付変わってるし、翌朝も疲れて寝過ごしたのでレビュー書くのが遅くなりました。手短にまとめます。
さて、今節のスタメンは、最終ラインに森脇、遠藤、槙野。ボランチは阿部ちゃん、青木コンビ。両ワイドが関根、駒井。2シャドーに武藤、高木。興梠のワントップ。GKは西川。
ルヴァンカップ決勝で足を痛めた柏木さんは温存。代わりに青木さんが先発。同じく負傷中のウガは帯同せず、関根さんを左サイドに回して、駒井さんを右で先発といういつものやり方。
一方の新潟は、試合開始当初、守備時には右ワイドの選手(小泉選手)を最終ラインに下ろす5バックの前に、レオシルバ選手を中心に3枚、さらに前線2枚が並ぶ、5-3-2の形で中盤をコンパクトにサイドのスペースを消しに来る守備。
ただし、序盤は中盤でのプレスがはっきりせず、ラインが高かったことでウチの前線にとっては比較的新潟最終ラインの裏が狙いやすい状況になっていて、何度か興梠さんがラインと駆け引きしながら裏のスペースを突いていましたが、試合開始からわずか7分、この裏への仕掛けが形に。
一旦サイドに開いたボールが遠藤さんのところに戻りますが、ウチのボールが下がったことに対応して新潟のディフェンスがラインを上げた瞬間、うまく相手のラインに合わせ、オフサイドに引っかからないようにしながら裏のスペースに動き出した興梠さんに、遠藤さんから絶妙なロングフィード。これを興梠さんがこれまた絶妙なトラップで足下に収めると、うまくキーパーとの1対1を制して先制。
勝点が欲しい、特に先制だけはされたくなかったであろう新潟の出鼻をくじく素晴らしい先制点でした。
で、このあとも少し新潟の守備が混乱した隙を突いて押し込み、流れ的にはウチが一気に持って行くかなと思われた矢先だったのですが、15分に森脇さんが痛恨のパスミスっていうか、もうラファエル シルバ選手への絶妙なスルーパスを供給してくださいやがって、それを受けたラファエル シルバ選手が対応した遠藤さんをうまく外してスピードに乗ると、そのままぶっちぎってゴール前へ。冷静に対応した西川さんでしたが、ラファエル シルバの方が1枚上手。脇下(or股下?)を冷静に通されてゴールに流し込まれるとこれで同点。
ちょっと問題だったのはこのミスで動揺したのかその後の森脇さんが精彩を欠き、プレー精度が低下。最終的にはミスでボールロスト→相手倒してファールとられたところで主審のジャッジにカリカリした結果、異議でイエローカードもらうと、ウィークポイントとして右サイド裏を新潟に狙われる形に。ミスは仕方ないにしてもちょっとそれを引きずりすぎましたね。そこでミシャさんは早々に手を打ちます。
後半開始と同時に、森脇さんを那須さんに代えて遠藤さんを森脇さんのサイドに。これで守備を安定させると、63分に武藤さん→ズラタンさん、69分には高木さん→忠成さんと攻撃的なカードを切って勝ち越し点を狙いにいきますが、同点にしてからの新潟も前半立ち上がりの混乱はどこへ行ったのか、きっちりブロックを作って中央、サイドでウチに自由にさせず、ウチの攻撃は停滞する形に。
ウチの攻撃が停滞したひとつの要因として、柏木さんの不在があったとは思います。特に前半は中盤の底でボールを受ける人が全くおらず、本来そこにいて欲しい青木さんがサイドに流れてしまうのでなかなか中央で起点が作れませんでした。また、同時に新潟のボランチ、特にレオシルバ選手が中盤を制圧し、ウチの中央への縦パスをほとんど供給できない状態にしてしまったというのも大きかった。この辺はさすがレオシルバ選手と行ったところ。
中央で起点が作れないと、新潟の守備は中央に寄せる必要がないので、ウチがサイドに開いてもスライドでの対応が容易です。また、サイドも、新潟の守備はうまくマークを受け渡しながら、なかなかウチのサイドがフリーになる状況を作らせないように対応してきたため、「中央で起点が作れない」→「(相手が中央に絞らないので)サイドが活きない」→「(サイドがいい形で仕掛けられないので相手マークがずれず)中央での怖さがでない」という悪循環で攻撃が停滞してしまいました。
結果的に序盤の先制点から同点にされるまでの15分くらいがウチのペース。その後はほぼ新潟ペースで試合が進む感じで、正直内容的にはよくなかったと言えます。ただ、そういうよくない状況でも勝てる勝負強さが今年のウチ。
新潟が終盤、高さのある選手をピッチに送り込んでカウンターから高さを活かした得点を狙ってくる中、90分には鈴木武蔵選手にドンピシャのやばいヘディングシュートを合わせられて一瞬終わったと思うような場面も作られますが、それを西川さんが右手ワンハンドでスーパーセーブ。
ピンチのあとのビッグチャンスの言葉通り、その後の新潟の攻撃をうまくしのいでカウンターを発動させると、左サイド、恐らく今日初めてといっていいくらいやっとスペースを与えられてボールを持った関根さんが思いきって仕掛けると、右足アウトサイドで技ありクロス。これを中央、斜めにゴール前に入ってきた忠成さんがうまくディフェンスを引きつけながら絶妙なスルー。その裏できっちりフリーになっていた興梠さんが渾身のシュートをゴールにたたき込むと、試合終了間際の劇的な勝ち越し。これを守り切って勝点3を見事ゲットしてくれました。
一時は引き分けも覚悟した難しい試合でしたが、最後の最後でエースが大仕事。興梠さんのこの日2点目となった決勝点は、彼のJリーグ通算100ゴールというメモリアルゴールでした。
さて、タイトルを獲った直後、残留争い中の下位チームとの対戦という難しい試合をものにして、続くはアウェーの磐田戦。磐田も残留争い中ですし、1stステージでは敗戦した借りがありますので、ここはきっちり倒して、まずは自力での2nd優勝を決めましょう。最短で次節、年間1位も確定しますが、周りのことは置いておいて、ウチは勝てばいいだけですからね。
おまけ
今回、面白そうだったのでお土産付きチケットとやらを購入してみたら、こんな沢山お土産もらえました。1,000円くらい追加でこんなにお土産もらえるとはね。新潟さん太っ腹。
さらにゲートではおにぎりとかもらったり。待機列でスタグル食べたあとだったのでお腹いっぱい。
あとビッグスワン行くといつも買ってるのがこれ。笹だんゴール。笹団子なんですけどね。普通はヨモギ色の団子がアルビカラーでオレンジになっています。でも美味しい。
あとお土産としては新潟駅内などでも買える、田中屋本店さんの笹団子は定番。めちゃうまい。
あと、新潟特有だと思うんですが、きな粉をつけて食べるちまきがかなり好きです。これも田中屋本店さん。
あと、ちょこっとお酒でも買って帰ろうかなと思って酒屋さん行ったら、エチゴビール(レッドエール)が完全にウチのサポをターゲットにした売り方されてて見事に釣られた。
で、日本酒は朝日山と、美味しそうな梅酒を買って帰ってきました。
試合データ
観客: 29,692人
天候: 曇り
試合結果: 新潟1-2浦和(前半1-1)
レッズ得点者: 興梠(7分)、興梠(90分)
警告・退場: 森脇(警告×1/異議)、駒井(警告×1/反スポーツ的行為)、阿部(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 山本 雄大氏
順位:(2nd第15節終了時点): 年間1位(22勝6敗4分/勝点70)/ 2ndステージ 1位
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