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2016 Jリーグ 2ndステージ 第6節 山梨中銀スタジアム アウェー ヴァンフォーレ甲府戦

前節はアウェーで鹿島に先制されながらも逆転勝利で貴重な勝点3をゲットし、年間勝点で鹿島と並び、連勝して首位、川崎にプレッシャーをかけたい今節はアウェーで甲府と。

甲府は現在、絶賛残留争い中。2013年の対戦以来、リーグ戦では負けていないなど、相性的には悪くないものの、引き分けも多く、堅守を特徴とする甲府にはロースコアでの難しい試合を強いられるケースが多く、決して楽に勝てる相手ではありません。

前節のレビュー最後にも書いたのですが、上位対決のような気合いの入る試合をものにしたあとで、こういう残留争い中の相手に取りこぼすなんてことはよく起こりますので気が抜けない試合でしたが、そんな杞憂もなんの、堅守の隙を突いて2得点、無失点でしっかり勝点3をゲットしてくれました。

2016 Jリーグ 2ndステージ 第6節 山梨中銀スタジアム アウェー ヴァンフォーレ甲府戦

甲府から夜遅くに帰ってきて、翌朝(早朝)のU-23日本代表vsブラジル代表が観たかったのですぐ寝ちまって、4時起き→試合終わって2度寝したらお昼過ぎてたっていう堕落した日曜日を送っていたらレビュー書くの遅くなっちゃいました。簡単にまとめます。

さて、今節のスタメンは最終ラインに槙野、那須、森脇の3枚。ボランチは阿部ちゃん、柏木コンビ。両ワイドにウガと関根、2シャドーに高木、武藤。李のワントップ。GKは西川。前節に引き続き、高木さんがシャドーで先発となりました。

甲府はウチとの対戦ではいつもやる通り、3バックでスタートして、守備時5-4-1でブロック作り、前線からのプレスは封印して引いて守るやり方。それに対してウチは裏のスペースへの仕掛けと、サイドチェンジを多用したサイド攻撃で崩しにかかります。

前節から興梠さんがリオ五輪でお留守になって、前線トライアングルの人選は変更されていますが、それによって正直コンビネーションという意味では低下しているのと、忠成さんは興梠さんとは異なり、前線で楔受けたりするのが得意な選手ではないため、中央に楔入れてというやり方ではなかなか攻撃の形は作れません。実際に前節の前半がそれでほとんど攻撃の形を作れず終わりました。

今節は中央でのコンビネーションにはこだわらず、素早くサイドを変えて、両ワイドのウガ、関根さんを活用するやり方にしていましたが、特に中央で人数をかけて守る甲府相手にはこのやり方がうまくハマったと思います。ここは事前のスカウティングが素晴らしかったのではないでしょうか。

また、普段は槙野さん、森脇さんがかなりワイドに開くポジションを取りますが、今節は中央に絞り気味にポジションして相手ディフェンスの中盤を中央に引っ張りつつ、両ワイドに開いたウガや関根さんをうまくフリーにするようなやり方ができていて、狙い通りの試合運びができていたのではないかと。

その結果として早い時間帯に先制点。右サイドで武藤さんが落としたボールをダイレクトで森脇さんが逆サイドのウガへ素晴らしいサイドチェンジ。これによって1対1の状況になったウガがこれまた素晴らしい縦への仕掛けで抜け出すと中央へのクロス。これをゴール前に入ってきた武藤さんがきれいに頭で合わせてのもの。

この時、ニアで高木さん、中央で忠成さんがディフェンスを引っ張っていたことでファーサイドの武藤さんがドフリーになっていましたが、サイドでの崩し、ゴール前での人数のかけ方など、ウチの狙い通りの形で奪えた先制点だったと思います。これで試合展開はかなりウチに有利に。

その後も攻守の切り替え早く、さらに先制点をとっている利をうまく活かしながら試合を進めますが、前半終了間際にウガからの絶妙なスルーパスに斜めにゴール前に抜け出した高木さんが中央に折り返し。これを忠成さんが豪快にボレーで合わせて追加点。ここも完璧な崩しで、2点ビハインドとし、後半へ折り返し。

後半は甲府ももう少し前から来るかなと思ったのですが、思ったよりこなかったのでうまく時計を進めつつウチがゲームをコントロールする展開に。

惜しむらくは後半開始早々に武藤さんが作った決定機を決めてくれれば試合はもっと楽になったと思いますが、それでもうまくペース配分をしつつ、69分には柏木さん→青木さんとして柏木さんを温存。さらに72分には武藤さん→石原さん、77分には忠成さん→ズラタンさんと前線の2枚をうまく休ませつつサブ組に出場時間与える余裕の展開。

終盤は多少甲府にボールを持たせつつもアタッキングサードではきっちり守備を締めてチャンスを作らせず、隙を見てカウンターを当てると試合終了間際にも石原さんが相手GKと1対1の状況を作るなど(あれは決めて欲しかったけど)、得点にはなっていないものの決定機を演出。完勝といっていい内容での勝利となりました。

さて、次はホームに戻って湘南と。湘南も現在は下位に沈み、残留争い中。今シーズンは調子が上がらない状況とはいえ、攻撃がハマれば怖さのあるチームです。

現在首位の川崎が次節は今節ウチとやった甲府ということを考えると勝点を落とすとは考えにくく、ウチも次の湘南(ホーム)、名古屋(アウェー)は残留争い中の下位との対戦ということを考えれば、しっかり連勝することが必須になります。

そして名古屋戦の後は川崎との直接対決になりますので、そこまで連勝して川崎にプレッシャーをかけつつ、直接対決できっちり叩いて勝点で並べるなんてことができれば理想的(現在の勝点差が「5」あるので、ウチとの直接対決までに川崎が1試合落としてくれれば)ですが、人様のことはともかく、ウチは連勝以外ない状況ですので、引き続ききっちりサポート頑張りましょ。

試合データ

観客: 15,508人
天候: 晴
試合結果: 甲府0-2浦和(前半0-2)
レッズ得点者: 武藤(14分)、李(45分)
警告・退場: -
主審: 飯田 淳平氏
順位:(2nd第6節終了時点): 年間2位(15勝4敗4分/勝点49)/ 2ndステージ 2位

おまけ スカパー!さんに取材された件

取材って程たいしたことじゃないんですが、スカパー!さんのJリーグ中継で、試合前に実況の方や解説者の方を紹介する流れの中で、ピッチレポーター的な方が両チームサポーターの声みたいのを紹介する時あるじゃないっすか。あれ、今節の放送で浦和サポーターの声として紹介されたの多分、俺が答えたやつです。

なんて紹介されたかって言うと「浦和サポーター『下位相手なので優勝のためにもきっちり勝つ』」...... ありきたりコメント過ぎて笑える。ありきたりなコメントなので本当に俺のコメントなのかはわかりませんが(他にも聞いてて同じようなこと言った人がいるかもしれん)、いくつか聞かれて答えた中でこんなこと言いましたので多分そうなんじゃないかなと。

この試合、メインスタンドの自由席で観たんですけど、待機列並んでぼけーっとしてたらスカパー!のスタッフという方にちょっと取材いいですか?って話しかけられまして。

どうやら私が興梠さんのユニ着てたので、興梠さん不在の状況でどうなの?みたいな話を聞かせてくれってとこから入ったんですが、両サポーターが混在するメインスタンドの自由席待機列だったこともあって、たまたま並びの前後が甲府のサポーターさんでして...... そんな中で『今日の試合はどんな意気込みで?』みたいに聞かれたので、『ちょっと周りに甲府のサポーターさんがいる中で言いにくいんですけどね』という前置き付きで『下位相手なのできっちり勝つこと。それが優勝を狙う上で重要』って答えたんですが、そこだけ採用されたっぽい。

他にも『興梠さん不在ですけど他に期待したい選手は?』→『石原さん先発かもしれないので(この時はまだスタメン発表見る前だったので)もし出場したらぜひ彼には点とって欲しい』っていう話や、『興梠さんのユニ着てるってことは彼のファンですよね?どこが好きなの?』→『(特に興梠さんだけを好きでいつも着てるわけじゃないんだけど...... とは思いつつも)ああいう器用でうまい選手憧れるんすよね~ 自分もサッカーやってたので』みたいな適当な答えでお茶を濁しておきましたが、試合前のあんな短いコメントもスタッフさんがきちんとサポーターに取材して作ってるんだなと改めて感心した出来事でした。

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