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2016 Jリーグ 1stステージ 第5節 埼玉スタジアム2002 ヴァンフォーレ甲府戦

代表戦ウィークの小休止が明けて、再開したリーグ戦はホーム埼スタにヴァンフォーレ甲府を迎えて、金曜夜の対戦。前節はアウェー湘南で快勝し、このまま連勝を続けていきたい対戦でしたが、90分にわたってほぼ一方的に試合を支配し、結果2-1で勝利。ここまでホーム埼スタでは引き分け続きだった甲府相手にきっちりと勝点3をゲットしてくれました。

4月に入って最初の試合でしたが風が冷たくてしかも最後は雨までぱらつくという春らしくない感じの気候の中でしたが、埼スタの桜は一部が満開でした。

2016 Jリーグ 1stステージ 第5節 埼玉スタジアム2002 ヴァンフォーレ甲府戦

スタメンは、最終ライン、森脇、遠藤、槙野の3枚。ボランチは阿部ちゃん、柏木コンビ。両ワイドにウガとウメ、シャドーに武藤、李を置いて、興梠のワントップ。GKは西川さん。

甲府は5-4-1できっちりブロックをつくって守り、ワントップに置いたクリスティアーノ選手のワンチャンスに賭けるみたいなわかりやすいやり方ですが、ここ数年の埼スタでの対戦ではこの堅い守備を崩せずスコアレスドローだったり、なんとかPKで先制するも、最後に追いつかれてドローみたいな悔しい試合が多く、負けはしないもののやりにくい相手。

5バックでサイドのスペースは消しつつ、5-4のラインをコンパクトにそこに入ってきたところで潰してカウンターというやり方ですが、対するウチもそこは焦れずにボールをサイドに動かしつつ、隙を見つけては中央に楔を入れてコンビネーションで突破を図ることを繰り返していて、しかも成熟した前線トライアングルのコンビネーションから何度かシュートチャンスを作るなど、がっちり守られながらも効果的な攻撃が展開できていました。

あとは最後の最後、甲府の身体を張った守備や自分たちのプレー精度の問題で得点には至りませんでしたが、それでもほぼワンサイドでプレーできていたのであとは甲府がどこまで耐えるかという感じの展開。

そんな中、甲府は前半の31分に山本選手がこの日2枚目のイエローカードをもらって退場処分に。中盤が1人減ったことで5-3-1のラインで守る形に変えましたが、これによってバイタルエリアではウチの選手がほぼフリーで持てるようになったため、より一層ワンサイドゲームの展開に。とはいえ、前半は相手ゴールをこじ開けることができずそのままスコアレスで折り返し。

後半は62分にズラタンさん投入。ウチの両サイドバックも高い位置が取れ、森脇さんなどが低い位置からのクロスは比較的上げやすくなってクロスの回数は増えたものの、その状況では甲府のディフェンスも前を向いて守備ができるため、高さのないウチの前線ではなかなかシュートチャンスに結びつきませんでしたが、ここで高さのあるズラタンさんを入れたことで良いアクセントはついたのではないかと思います。

しかもこのズラタンさんの投入に甲府が反応してくれたのもよかった。ウチのズラタンさん投入直後の65分にクリスティアーノ選手を下げ、畑尾選手を投入して6-3-0で守る形に変えてくれましたが(もうこの時点で今日は引き分けで終わらせる感がすごい)、これによって相手の守備ラインが手薄なバイタルの3人と、人数が多すぎて混乱した最終ラインというアンバランスな状況に。

そんな中、68分に興梠さんの先制点。相手中盤が手薄なため高い位置を取れていた遠藤さんから素晴らしいタイミングで入ってきた縦の楔を、興梠さんが絶妙なスルーしつつ裏抜け。これを忠成さんが丁寧に落として、この2人のコンビネーションで相手ディフェンスラインをブレイクすると興梠さんがこれを冷静にゴール。

あれだけ人数をかけてブロックを作っている相手ディフェンスラインを、中央のパス交換で完全にぶち抜いていった素晴らしいゴールでした。

このゴールの後、71分にウガ→関根さん、ウメ→高木さんと2枚同時交代。

この日は甲府ディフェンスがサイドのスペースを消してきたことで前半はなかなかウメとウガが縦に仕掛けるシーンが見られず、相手が1枚減って、サイドバックが高い位置を取れるようになると今度はこの2人が中に絞ってしまうためにより一層サイドの深いエリアを使うシーンが生まれませんでしたが、両サイドを交代することで、もう少し縦に抜けたり、サイドの深い位置までえぐるようなシーンが増えました。

これによって相手ディフェンスラインを下げ、より一層ウチの全体が高い位置を取れることで甲府を自陣ゴール前に押し込みつつ時間を経過させることができるようになりましたが、それが実を結んだのが81分。相手ディフェンスのクリアボールを胸トラップで落とした森脇さんがそのまま見事なドライブシュートを25~30mの距離からたたき込んで追加点。4月恒例の森脇スーパーゴールが今年も炸裂しました。

あとはそのままうまく時間を使って終わらせてくれれば良かったんですけどね。最後の最後、アディショナルタイムに甲府がこの日初ってくらい前線に人数をかけてきた攻撃で、相手シュートを西川さんがはじいたボールに甲府の稲垣選手が気合いで詰めて押し込まれるっていう形で失点。その直後に試合終了。

甲府がどうこうというより、一方的に押し込んで攻撃らしい攻撃も全くされていなかった状態で2点差付けたウチが一瞬気を緩めたところを、アディショナルタイムなので思い切ってリスクかけて攻撃しきった甲府が押し切ったみたいな感じでしたのでまぁ仕方ないかなとは思いますが、あれがなければ完璧な試合だったのでもったいなかったなとは思います。

さて、これで土曜日の試合結果待ちですが暫定で首位に立ちました。次は来週のミッドウィークにホームでACL、広州恒大戦、さらにその週末にはアウェーでマリノス戦と続きますが、いい流れを切らないように、この勢いを続けていきたいですね。

2016 Jリーグ 1stステージ 第5節 埼玉スタジアム2002 ヴァンフォーレ甲府戦

試合データ

観客: 22,766人
天候: 曇り
試合結果: 浦和2-1甲府(前半0-0)
レッズ得点者: 興梠(68分)、森脇(81分)
警告・退場: -
主審: 山本 雄大 氏
順位:(1st第5節終了時点): 1位(4勝1敗0分/勝点12)

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。